人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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【人】 不覊奔放 ナフ

ーーーあぁ、でも。

言葉にすることで『交渉』できるものはあるか。

そう考えて、小さく口を開く。
回し蹴りの途中、その対象のイクリールへ向けてーー…
(159) 2021/10/13(Wed) 0:12:54

【人】 環境破壊 イクリール

>>158 ナフ
あー、そう。獲物を放置しておくと良くないのだった。久しぶりに大切なことを思い出せて収穫一つ。
瓶はナフに当たらない。
2本目を防ぐため、首の前を遮った掌をナイフが貫く。

4本目、見えてはいたが、
回避行動は取らない。

それよりも相手に傷を負わせることを選んだ。足は彼の戦いの軸だろう。
私が殺さねばならないわけでもない。削げるなら後々アンタレスがーー
(160) 2021/10/13(Wed) 0:20:11

【人】 中堅看守 アンタレス

>>157 >>158 ナフ/イクリール

ナフによるナイフの攻撃は先に作られた氷筍を少し成長させ、それを壁にするようにして防いだ。
その後、リンク以外は不要だと取り払うようにして氷筍を消し去る。

突き刺さったナイフは軽く音を立て氷の上に落ちる。
それを拾い上げ——......。

「......『氷よ 槍となれ』。」

右手を上に向ける。室温は更に下がり、男の頭上には氷の槍が少しずつ生成されていく。

「...足止めは、何も殺すだけが全てではない。
が、......止まれないならば、終わりまで踊るしかないだろう。」

完全な形になる頃、強く足を踏み込み、2人に向かって......いや、ナフの身体に向ける形で勢いよく投げつけた。

これは2人が何を行おうとも、止めない行為だ。

(161) 2021/10/13(Wed) 0:24:12
メサにちら、と視線だけ送る。来るなら好きにしろ。

【人】 中堅看守 アンタレス

氷の槍が2人へと向かう途中。
2人にそう遠くない距離で。


「『弾けろ』。」

言葉通りに、投げた勢いのままに礫となり、四方八方へと。
当たれば痛いだけで済むかどうかも分からない。

近距離にいる2人がどうなるかなど、今、男は考えていない。

そしてもうひとつ。

先程拾い上げたナイフは槍の中へと紛れ込ませていた。
それにすぐに気づいても構わない。


故に、ナフに向けて投げられ、途中で槍が礫と化すならば
ナイフのみ真っ直ぐに彼へと向かうだろう。


その心臓へと向けて。...勿論、避けることは可能だ。
(162) 2021/10/13(Wed) 0:26:24

【人】 環境破壊 イクリール

>>158 ナフ
「んぐっ……」
蹴りの勢いは殺されず、ナイフは深々刺さる。し、勢いを殺すための動作も特にしなかったため、いくらか滑って壁にぶつかる。
圧迫された内臓が少々どうにかなっている気がする。骨もやられたか?肺の空気を全て吐き出し、呻く前に、

「っっっいっっった!!!」

最悪!痛い!やるんじゃなかった!避ければよかった!
の叫びが先。だいぶ今、動けない!
(163) 2021/10/13(Wed) 0:26:43
アンタレスは、イクリールを視線で追いかけた後、彼女に向かう礫を解いた。
(a57) 2021/10/13(Wed) 0:51:14

【人】 不覊奔放 ナフ

>>163 イクリール
深々と刺さるナイフの感触。蹴り抜く脇腹と、その下の筋肉や骨や内臓の感触。あぁ、やっぱり女は柔い。男に比べて。
でもその感触を楽しんでいる暇は、ない。
切り裂かれて血を噴き出す左腿に、ほんの少し眉根が寄った。ーーあまり良くないな。

頭は酷く冷静だ。だって時間がかかりすぎている。


>>161 >>162 アンタレス
声が聞こえる。何かするときに、何か唱えているのはずっと分かってた。
けれど、何がされていても、回し蹴りとその直後は視線を向けるのがやっとだ。

だから、槍が弾けて礫になる様子を、見て、行動までに時間がかかる。ナイフの煌めきが氷の中に混ざるのに気付いても、せいぜい位置をずらして左肩に逸らすくらいしかできなかった。

「…………交渉に、看守の
死体
がいるんだッて」

「だから俺は、足止めじゃなく、アンタを殺さねーと」


呟いて、脚に力を込める。
霜焼けていようと、甲に穴が空いていようと、太腿の傷が更に開いて血を撒き散らしていようと。

悪魔は、望みを受けて動くもの。
アンタレスに向けて、飛び掛かる。
どれだけ、力量に差があろうとも。
(164) 2021/10/13(Wed) 0:51:40
村の更新日が延長されました。

【人】 不覊奔放 ナフ

ひとを誑かし、仄めかし、手を引くのが悪魔なら。

ーーー男は、自分は間違いなく悪魔であると、そう思う。
生まれたときからというのが正しくないだけで。

男は、誰よりも、誰に否定してもらおうとも、自分を悪魔だと思っている。
在るべきではないものだと思っている。
(165) 2021/10/13(Wed) 1:01:14
ナフは、ちゃんと、この騒動の発端、たった一つの会話を覚えている。
(a58) 2021/10/13(Wed) 1:15:36

【人】 環境破壊 イクリール

>>161>>162>>a57>>164 アンタレス、ナフ
「あ〜〜っ……ぶな、いな……」
目前で消えた礫に安堵しつつ、ナフの方を見る。こちらの傷はともかく、傷はしっかり負わせられた……はず。

「元気すぎる……化け物か?」
アンタレスが心配になってきた。というかアンタレスが死んだあとの自分が。
自分のナイフは2つともまだ刺しっぱなしだ。抜いたらそれはそれで、痛いし。
がんばれ〜。アンタレスにエールを送ってる。視線で。
(166) 2021/10/13(Wed) 1:16:03
ナフは、わらった。バケモノを気取って。 元気を、繕って。
(a59) 2021/10/13(Wed) 1:19:46

【人】 中堅看守 アンタレス

>>164 ナフ
「...私の死体に価値はない。」

などと言っても、止まらないのだろう。
先の明滅もそうだが、何があってもどちらかが事切れるまでは。

今は、観客イクリールも動けやしない。

この場はまた2人の舞台に変わるのだろう。
ならば、...やはり最後まで踊るのみだ。

「......ナフ。」
ほんの一瞬、目を閉じる。

「...イクリールは、見逃してやれ。」
穏やかに言葉を吐いて、...目を開け貴方だけを視界に捉えた。

飛びかかる貴方へ向かうように強く踏み出し、小さく何かを唱えたあとその唱えたもの......氷の破片を右手の中へと作り出し、顔を向かい投げつける。

と、瞬時に鉤爪を生成。下から上へ深く深く、近づいた貴方の身体を抉るように、力強く振るう。
届かなくてもいい、それでも今は看守と囚人ではなく貴方と向き合いたい。
(167) 2021/10/13(Wed) 1:33:18

【人】 不覊奔放 ナフ

>>167 アンタレス

「価値は主犯上司が決める」

その彼が今どうなっているかは男には分からない。分からなくていいと思う、今ここにいる自分の判断が鈍るだけだ。
脳の隙間がなくなるだけだ。

右手に、イクリールから飛んできた鋏の片刃を持ったまま。左肩にナイフが刺さったまま。飛び掛かる様はケモノかバケモノか。

顔に飛んできた氷の破片は、目だけを守るように目を細めたくらいで避けもしない。顔にも傷が増えていく。
鉤爪も、ーー飛び掛かった後では、避けようもない。身体を捻る素振りすらなかった。それよりも右手を振りかぶり、刃をあなたの首へ振るうことの方が大事だった。

それは斬りつけるというより、もっと野蛮に、叩きつける動作。故、振るうよりももっと容赦なく、素早く。

腹から胸へ、胸から肩へ。左半身をずたずたに斬り裂かれ抉られながら。血飛沫を撒き散らして。

叫びもしない。声ひとつ上げなかった。
上げる間も惜しい。
(168) 2021/10/13(Wed) 1:46:53

【人】 紅月夜 チャンドラ

撫でる手を止めて。
蘇生の申請が通るのかを確認する。…外部からの通信が復旧している事が分かれば念の為、外部から追加の蘇生機器を申請した。

エリア内部にある物は、外部へと転送指示。メンテナンスを要求して。
クリーニング用のマシンがうずうずしているのを眺めながらまつ。…その時間が、妙に長く感じられる。

指定したのは、起きて直ぐにパニックからの暴走や脱走を警戒して、カプセルタイプの蘇生装置。
……頭脳犯には効かない為。ルヴァに関しては例外で抑制用の投薬の検討を上へと打診するしかないのだが。

エリア内の状況を把握しきっていない今、いざとなれば簡易ロックの掛けられる方が良いだろう。


そうして、3つの装置が3人を回収し、所定の部屋を目指すのを静かに見守っていた。
(169) 2021/10/13(Wed) 2:16:53
イクリールは、鋏を握り直す。
(a60) 2021/10/13(Wed) 2:21:30

【人】 中堅看守 アンタレス

>>168 ナフ
「...そうか。」

貴方に爪が届いた時、男は何かを堪えるように眉を寄せた。...とはいえそんなことでは何も変わらないし変えられない。

男にとって肉を割く感触と、
を浴びることになんの楽しさもない。
痛みを得ることに、与えることに今は苦痛しかない。
嗚呼、やはり今日の票に自分を選んでよかった。


「ナフ、私は——」

続きの言葉は音にならない。

貴方の用いた刃は、確かに首に当てられる。叩きつけるように振るわれたそれでは、上手く首を切る事は叶わないだろう。

左の首、そこから右の胸か。なんであれ骨を断つ勢いであり、また綺麗な切り口とはいえない......男の身体は半端に繋がった状態になるのではないだろうか。

そして勢いよく貴方へ、男の
が雨のように降り注ぐ。

びくりと四肢を震わせ、呻く間もなく......ただ、男の瞳が濁るまでの間に、一瞬 貴方へと視線を向け、

それでも君に、感謝している。


音にはならない小さく紡がれた言葉。
どこまで言えたかは男にさえも分からない。

貴方が見えたかさえも。

音を立てて崩れ落ちたそれは、今はもう......ただの肉だ。
男の死と共に、全ての氷が跡形もなく『解けた』。
(170) 2021/10/13(Wed) 2:27:16
イクリールは、立ち上がる。隠し切れない笑顔で。
(a61) 2021/10/13(Wed) 2:34:18

イクリールは、ナフの様子を窺う。
(a62) 2021/10/13(Wed) 2:36:35

【人】 不覊奔放 ナフ

>>170 アンタレス
ひとを殺すのになんの躊躇もない。何時ぞや話した『あなたを殺したいか』の答えは今も変わっていない。

ーー機会があれば誰でも殺したく、また、今その機会に恵まれた。

骨を断つ感触と、揺らぐあなたの身体、濁っていくあなたの眼。
声は……聞こえなかった。けれどどこもかしこも赤く染まる中、ふたつの柘榴色はあなたを見据え、ちゃんと、察して。
ちり、と胸の内の何処かが痛む気もした。


倒れる身体を支えるとか、抱き止めるとか、そんなことはするわけもない。崩れるままに転がして。


>>a60 >>a61 >>a62 イクリール
ぐり、と、首をそちらへ向ける。
血塗れのまま、刃を持ったまま、左半身をズタボロにしたまま。

死なずとも、動きはだいぶ制限されているな、という自覚くらいはある。
男もまた、あなたの出方をじっと窺う。……男に危害を加えるなら、受けて立とう。

そうでないなら、……見逃してやれって、言われたしなぁ。
(171) 2021/10/13(Wed) 2:40:43
羽で顔を隠している。遠目から見るともふもふの繭。

【人】 環境破壊 イクリール

>>171 ナフ
「お疲れ様、楽しめたか?」
ただ鋏は支えのために持っている風に。
……それをあなたに投げたのは正解だし、失敗だ。

「その死体が必要だってさっき言ったな。運ぶの、手伝おうか。
君、結構弱ってるんじゃないか……いたたっ」
掌のナイフだけ引き抜き、もはや戦う理由などないように、友好的に……

振る舞えているか?
もちろん、今この機会を逃そうとは思っていない。
楽しく死んだ死体と、つまらなさそうに死んだ死体。
並んで目の前に転がってくれれば、楽しい食べ比べができそうだから。


「というか、私の愛用品返してくれよ。役に立ったろ?そいつは相棒なんだ」
手に持った鋏を指し、一歩ずつ近づく。
……少しでも、こちらに隙を見せてくれれば。
あるいはこのまま刃の届く距離まで進めれば。

アンタレスと揃いのをくれてやろうと、ナフの首を狙って刃を振るう。
(172) 2021/10/13(Wed) 3:00:32

【人】 不覊奔放 ナフ

>>172 イクリール
男は、あなたとの約束を決して忘れてはいない。だからこそ、あなたが目の前の『肉』に食い付かない限りはこの場であなたに気を許しはしない。

「そッか」

全ての言葉に対して、返したのはその一言。
つまりお前、引く気はないな?


あなたが一歩踏み出した瞬間。動くことによって出血が酷くなるのも身体の繊維が尚更ちぎれていくのもお構いなしに、体勢を低くしてあなたの足元に身体を滑り込ませようと。

「返すわ」

そして持った刃を、あなたの胸元に叩きつけるように突き立てようとする。
邪魔すンなよ。
(173) 2021/10/13(Wed) 3:07:34

【人】 環境破壊 イクリール

>>173 ナフ
「騙されてはくれないか!」

身を引き、手の中で回した持ち手を自らの胸の前へ。針に糸を通すように突き出された切っ先を潜らせて、輪に引っ掛けるように捻り、狙いをずらす。掠った肩が薄く切れる。
あわよくばあなたがこれを手放してくれるといいな、と考えて。

あとはこちらもお返しとばかりに、手から引き抜いたばかりのナイフを、あなたと同じように首を狙って叩きつけるように投げつける。
(174) 2021/10/13(Wed) 3:25:13

【人】 不覊奔放 ナフ

>>174 イクリール
「俺だって考えなしのバカじゃねーしィー」

さすが愛用だけあって扱いに慣れているな、と思う。男にこれは使い切れない。だから返すと言ったのは嘘ではないし、刃から手を離しはした。

身体を捻り、もう使い物にならない左半身を前に出す。ナイフは左肩へ深く突き刺さる。この近辺は、もう肉が荒れていてどうしようもないから、盾にしかできない。

そのまま、タックルよろしく肩であなたを突き飛ばそうとする。強く、倒れやしないかと。自分まで倒れ込む気はない。
もし体勢が崩れるなら、次はあなたの腹へ右拳を叩き込みにいく。もし倒れ込んでしまったら、腹を強く踏みつけるだろう。
(175) 2021/10/13(Wed) 3:35:14

【人】 環境破壊 イクリール

>>175 ナフ
「今からバカになる予定はない、かなっ」
刃を跳ね上げて、空いた片手で掴む。
突き飛ばされれば踏ん張ろうという気も起きないし、まともに拳なんか受けられるか!

拳が触れる瞬間かそれとも後か、無理な姿勢から床を蹴って衝撃が和らぐくらいの多少の距離を稼ぐ。
あなたの手が伸びそうな体の前へ、大雑把な斬撃も。
とはいえ倒れ込むのは避けられない。急いで転がり立ち上がろうとはするが、あなたが踏みつけるのが先だろうか?
(176) 2021/10/13(Wed) 4:02:34

【人】 不覊奔放 ナフ

>>176 イクリール
「ねー、なァ!」

拳に伝わる手応えが弱い。大雑把な振りでも、今は避けるに行動を割いていない。右腕の内側に掠る。掠る程度だ。

踏みつける速度はどうだろう。あなたがこれを上回ればいい。大体33くらいの速さだ。
(177) 2021/10/13(Wed) 4:11:26
イクリールは、26くらい。
(a63) 2021/10/13(Wed) 4:20:33

【人】 環境破壊 イクリール

>>177 ナフ
「あ゛ぁくそ、ッ!!!」
本当に困る。こんなやつの馬鹿力で踏まれちゃ無事で済むわけがない!
水音の混じった咳をしながら、しかし。

諦め切れない、この脚が!


往生際の悪いことに逆手に持った鋏を離すことなく、その足に突き立てにかかる。
(178) 2021/10/13(Wed) 4:29:09

【人】 不覊奔放 ナフ

>>178 イクリール
「ぎッ、……ィ、ァ゛ー……、」


無事で済んでいた右脚に、鋏が突き立てられる。漸く、久方ぶりに、悲鳴が出た。

が。あなたは足の下。

力を込め直す。さほど足を上げずに踏みつけ直す。
もう一度。
もう一度。
もう一度。

耐えれているか?いないか?
ホントは俺ももうバランスを崩して倒れ込んでしまいそうなんだ。


ほら、
もう一度。
(179) 2021/10/13(Wed) 4:37:13

【人】 環境破壊 イクリール

>>179 ナフ
がらん、と金属が落ちる音を最期に、ようやく静かになる。
それまでは退けろだの、ふざけるなだの、アンタレスもう一回起きろだの、痛いだろと悲鳴と共に喚き散らしていたが。
あなたに最後与えられたのはその足の傷くらいだろう。
イクリールの方はといえばもう皮膚の下、消化器官の原型は残っていないかもしれなかった。

もう邪魔な観客も戦う相手も、ここにはいない。
(180) 2021/10/13(Wed) 4:55:48

【人】 不覊奔放 ナフ

>>180 イクリール
「はッ……はは、は、」

喚くのを聞いて、その並べられた語彙の数々に。笑う。
最期まで元気のいい邪魔者だった。

本当に、元気のいい……今はもう動かない。

くにゃくにゃになった腹を足でもう一度踏み締めてから、あなたの上から退いた。
(181) 2021/10/13(Wed) 5:01:37
発砲音。天井に一つ、弾丸の跡が開く。
威嚇射撃……とはいえ、これは今更無意味か。

「……はあ。酷え事になってそうだとは思ったが、予想以上に酷えなこりゃ。」

無惨な状態で転がっている死体が二つ。ため息。
楽しそうな瀕死の悪魔。

「おい、ナフ。上司ルヴァ仲間アマノは死んだ。
 決着は付いた、てめえらの負けだ。」

【人】 不覊奔放 ナフ

>>+75 ミズガネ
「………ア?」

発砲音に気付いた。もっと言えば、発砲音がするまでは気付かなかった。
また邪魔か?と思って振り返る。振り返る途中で、視界が揺れた。

倒れたのだと分かったのは、目の前に床が見えてからだ。左半身は本当にもう少しも動かなくて、その上右脚にまで傷を負ったせいで、振り返るという動作ができなかった。

右腕だけですぐに上半身を持ち上げる。見る。聞く。

「…………、そッか」

数秒、理解ができない顔をして。
(182) 2021/10/13(Wed) 5:11:56

【人】 不覊奔放 ナフ

ーーー何かが。

何かが込み上げた。込み上げて、飲み込もうとして、

「…ッ俺の知らねェとこで勝手に死んでンじゃねーよ!!」


叫んだ。一声。
コロコロと表情を変え、笑いもするししょぼしょぼもする男だが、今の今まで、激昂を見せることはなかった。
ひとの在り方についても、何か言うことはなかった。

分かってた。『アイツ』が仲間になったと聞いたときにはもう。
十中八九死ぬだろうと、それを見ることはないだろうと。


わがままを、やり場のない声をひとつだけ。
たったそれだけが、その感想だった。
(183) 2021/10/13(Wed) 5:16:29
少し遅れて不死兎が一羽。

「…………、」

現場を見る。怪我人ひとり。死人がふたり。
巡回した中で分かったのは、外部との通信が復旧している事。

外部に治療と蘇生を頼むことは出来るのだろう。

「…………、」

無邪気なあなたの、普段は聞かないその声を聞く。
あなたの意思を、この舞台を、邪魔しないための。

不死兎は静かに、見守っている。

 ナフ
崩れ落ちたあなたの、初めて聞くような激昂の声を聞く。
やり場のない、ままならない、わがままの声。

「…………」
「……お疲れさん」

蘇生と治療の申請を送る。2人分と、1人分。
あなたの『知らねェトコ』での件も含めれば、ゲーム用エリアのものだけでは足りないだろうと、外部の方へ。