【人】 1年生 朝霞 純【現在・天使のお告げ】 >>0 [美しい少女の口から告げられた名前は、工藤さんと、私。 息を大きく、深く吸い、そして吐く。 あの時、前回にはあんなにも穏やかだったのに、今は私の心臓ははち切れんばかりに鼓動していた。 だって、どうして、その言葉ばかりが頭を回る。 最後に一人残るなら、私は私がよかった。そう思っていたから。 死ぬ気でやれば何でもできるというのは本当で、だから今まで精力的に動けていたわけで。 でも、さっきまで出来る限り行動する決意をしていたのに、今更それを覆すなんてできないから。 だからせめて、動けるだけは動こうと決意しなおして。] 良かったですか?大事がなくて。 [隣から聞こえた工藤さんの声には、ついそうやって返答してしまった。>>1 でも、彼女が言い淀むのを見たのは初めてで、それで彼女も複雑な気分なのは分かっていたから。 少し、工藤さんの背に手を当てて撫でる。] 工藤さんが帰れるのは、私は良かったと思います。 [ようやく、それだけ口にした。] (4) 2022/09/10(Sat) 0:19:26 |
【人】 1年生 朝霞 純【現在・レストランから物販コーナーへ】 >>15 [呼ばれる声に振り向いて、続く言葉に胸を突かれる。 記憶のことは確かに、回復して良かったと思う。 きっと忘れたままの方が今の状況は喜べたんだろうけど、忘れたままがよかった、とは思わない。 それでも、帰還おめでとう、と良かったな、の言葉には頷くことが出来なかった。きっと私は顔色を失っていたと思う。 続く一言、それは記憶を取り戻した私に、って意味なのかどうか。その言葉も上手く受け取れなかった。辛くて。 津崎さんって本当に真っ直ぐな人だ。いつか思ったみたいに、物語の主人公みたい。 対して私は、いつも誰かに背中を押されて、ようやく一歩踏み出すばかりで。 津崎さんの言葉に返答出来なかった私は、暫く押し黙って、少しだけ津崎さんのことを見ていた。やがて、ぽつり。] 記憶に関してはありがとうございます。色々と迷惑もかけたのに、私を見捨てないでいてくれて。 [記憶のことだけ、肯定することにした。] (20) 2022/09/10(Sat) 6:23:56 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (a11) 2022/09/10(Sat) 6:27:49 |
【人】 1年生 朝霞 純>>20 [人の好きなものを知るのは嬉しい。同じものを共有できると、相手のことを少しだけ理解できたような気分になる。 それでも私は、相手の趣味嗜好以上のものには、あまり踏み込まないようにする性質があった。 それは松本さんの文字を見るのが辛い理由だったり、一人になりたい理由だったり>>1:373 黒崎さんが王子様のように振る舞っていた理由だったり>>2:243 津崎さんの古傷の理由だったりする。>>3:122 聞きたくないわけではないし、知りたくないわけでもない。 ただ自分があまり聞かれたくないことが多いせいか、他人のそれに踏み込んでいくことが少し怖くて。 それでも、理由を何となく悟った黒崎さん以外の他の二人の理由は、聞けるものなら聞いておくべきなのかもしれないと、思った。 話してくれないのなら仕方がないけれど、聞けば話してくれるのに、聞かないまま帰るのは、何だかやっぱり逃げな気がして。その人から逃げている気がするから。 最後に呟いてくれた一言に返答しなかったこと、傷ついていないだろうか、ふとそう思って津崎さんの表情を伺った。] (23) 2022/09/10(Sat) 7:19:08 |
【人】 1年生 朝霞 純>>27 [酷い男、か。彼はそう思うのか。私は全くそう思わないけれど。 何、と比較的あっさりと返されて、緊張が少しでもほどけたのか、そうでないのか。 でも、今まではち切れんばかりに鼓動して、もうそのままはち切れて死んでしまえばいいと、この期に及んで逃げようとした私を向き合わせるには必要な言葉で。 今もずっと、心臓の音が鳴っている。お前が悪いと。 津崎さんが言った、酷いやつである私は、その理由を伝えるべく口を開いた。] 恋愛と友情と信頼って、具体的にどう違いのあるものなんですか? 私は、それらの区別がつかなくて、津崎さんの言葉に、どう返答したらいいか、ずっと悩んでました。 [好きだと伝えてくれた相手に、それを聞くのは残酷だって知っているけど、私にはそれらが同じに見えることが事実だったから。] (29) 2022/09/10(Sat) 8:10:31 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (a14) 2022/09/10(Sat) 8:24:41 |
【人】 1年生 朝霞 純>>32 [津崎さんは真摯に答えてくれる。 そのたとえが、私が純粋に区別がつかない人だと思って、提示されていることに、少しだけ嬉しいような気持ちになって。 純粋に区別がつかないのは、そうだけれども。 でも多分、私のそれはそういうことではなくて。 最初から、区別がない人間で。 だから、バスの中でも、あんなことを考えていた。>>0:105 友人も恋人もただの研究室の一員も、信頼できる人間の肩書きでしかなくて、相手によってその肩書きがちょっと変わるだけ。 そう思って生きてきた。でも、周りはそうではなかった。 私に向けられる、純粋で強い好意。 それを受けて、それが恋ってものなんだと今日、初めて本当の意味で理解して。 それでも、相手の感じている感情の名前は理解できても、私の中のそれは不定形なまま。 結局、どこが違うのか、よく分からなかった。] 例えが可愛いですね。 …そのたとえだと、私の感じているのは友情な気もしますけど。 でも、やっぱり、そういう言葉に当てはめるとしっくりきません。 (33) 2022/09/10(Sat) 8:52:49 |
【人】 1年生 朝霞 純>>34 [工藤さんの天使に呼ばれて、よかったと思ってくれる人に、自分がいたのは嬉しかった。けれど。] はい、私は死にたかったです。他の人が死ぬくらいなら。 それはきっと、工藤さんが他の人に死んでほしいのと、根幹は同じ理由です。 工藤さんは私よりも他の人が死んでいたらいいと思った。 私は、私が死んでいたらいいと思った。 どちらも、死んでほしくない人がいるから。 それが工藤さんにとっての私で、私にとっての皆だった。 私は工藤さんが生きていて嬉しい、他の皆も生きていたら嬉しいです。 でも、その生きていたらと願う人の中に、確実にいなくなる人がいるから。 それが私は悲しい、だから死にたかった。 [なるべく丁寧に説明しながら、反芻する。工藤さんに言われた言葉。よかったですね、という言葉。 それを言いたかった相手が、彼女と私では違ったのだと思いながら。] (37) 2022/09/10(Sat) 9:12:35 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (a16) 2022/09/10(Sat) 9:15:26 |
【人】 1年生 朝霞 純>>38 そうですね…例えば、そのお菓子が私の大好きなものだとして、それを相手に全て食べてほしいのが恋愛ってことですよね。 多分、相手は私が全て食べても怒らない人で、むしろ私に食べてほしいと思っている。 だから、半分こ。 でも、これは恋愛感情云々というより、折衷案みたいなところもあって。 だから、やっぱり、私には分からないな。 …友達でいましょうというよりも、その友情と恋愛と信頼の区別が、私にはつかないんですけど。 うん、でも、まあ感覚が違うというのは、伝わりづらいものですよね。 こう言ったら、伝わるかな。 他の人は何となく、包装とかで中身が類推できる箱があって、その中身が信頼とか、友情とか、愛情とかで。 私の箱は全くの無地で、それが沢山並んでいて、重さとか音とかで類推するしかないけど。でもどれも大切なもので。 中身は分からないけれど、好きだというのには変わりなくて。それを包装で包むのが、何だかちょっと苦痛で。 だから、何の言葉にも当てはめずに、ただ好きっていうのは、でも、多分狡い答えですよね。 (39) 2022/09/10(Sat) 9:34:55 |
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