82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】
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テンガン → 休暇中 カウス(ランダム投票)
ニア → ディーラー サダル(ランダム投票)
ラサルハグ → 遊民 ハマル(ランダム投票)
アルレシャ → 遊民 ハマル(ランダム投票)
ハマル → 魔眼の テンガン(ランダム投票)
アンタレス → 新人クルー ゲイザー(ランダム投票)
サダル → 陶酔飛行 バーナード(ランダム投票)
キエ → 休暇中 カウス(ランダム投票)
ダビー → ディーラー サダル(ランダム投票)
キファ → 凄腕占い師 キファ
カウス → 翠眼の ダビー(ランダム投票)
ゲイザー → 翠眼の ダビー(ランダム投票)
バーナード → 自称催眠術師 キエ(ランダム投票)
処刑対象:カウス、結果:成功
本日の生存者:テンガン、ニア、ナフ、ラサルハグ、アルレシャ、ハマル、アンタレス、サダル、キエ、キファ、ゲイザー以上11名。
| 「……」
いる姿。いない姿を照らし合わせる。
「……そんな気はしてたよ」
それだけを、呟いた。
(0) 2021/07/05(Mon) 20:01:42 |
| (a0) 2021/07/05(Mon) 20:02:40 |
──ああ、やはり。
他者を奈落へ突き落とす事に、
腹の底から湧き上がるような達成感など無かった。
自身も共犯者のように、誰かをその毒牙に掛ければ
打ち震えるような歓びを得る事となるのだろうか?
その疑問の答えは、否だった。
わからない。
自身も共犯者らと同じように入念に、且つ最善を尽くし
そして演目が完璧に遂行されるように動いたはずだ。
それでも『エンヴィー』のように愉悦に震え、
けれど決して満たされない餓えに襲われる事も無く
『グラトニー』のように、享楽を味わうような感慨も無い。
彼等と自分は、いったい何が違ったのだろう。
わからない。
怠惰の名を関する、職務に忠実な内通者は
ただ黙して鑑賞室に佇んでいた。
| (a1) 2021/07/05(Mon) 20:05:05 |
『グラトニー』は笑った。かの観賞室に、『グラトニー』は戻っていた。
透けたドレスを翻し、豪奢なレッドベリルを飾ったほとんど裸と言っていいような衣装。
女である身体に、あってはならない陽芯を宿し。白い肌は派手に彩られている。
それぞれの顔を見て、いったいだれが寄越されたのかを知ると、たいそう声を上げて笑った。
「やあ、皆さん。ようこそ、最下層へ。
私は『グラトニー』、あちらは『エンヴィー』。あちらは、『スロウス』と呼んでおくれ。
なにせ仮面に呼ばせる名前は惜しいからね、よぅく頭に刻んでくれ……。
……もっとも、名乗りを挙げるのは遅かったかな?」
三者、仮面をつけられた新しい従業員たちを見遣り、女はほうとため息をつく。
コロンビーナマスクの下に隠された笑顔は、うっとりと頬を上気させていた。
| (a2) 2021/07/05(Mon) 20:11:00 |
| 少年は、会場にいる。
あの仮面をつけてはいない。
ただ一人の客として、そこにいた。 (1) 2021/07/05(Mon) 20:11:35 |
| ナフは、シアターで写真を見た。もう知っている情報だったが、拾っておいた。 (a3) 2021/07/05(Mon) 20:12:47 |
かつんかつんと靴音響かせ、ペストマスクと燕尾服を纏った女がやってくる。
「──ご紹介に預かりました、エンヴィーです。
……なんてね。ごきげんよう新人さん」
新しい従業員たちに一礼をした後、共犯者の方へ視線を投げる。
「スロウス、お疲れ様。君の仕事ぶりはやはり信頼できるね」
そこまで話し終えてから、一拍置いて。
「…………その。何か感じるものはあった?」
期待を込めて投げかける。
答えなんて予想できてしまうのに。
| テンガンは、写真の日付を見て、動揺を隠せないでいる。 (a4) 2021/07/05(Mon) 20:15:16 |
| (a5) 2021/07/05(Mon) 20:16:11 |
| テンガンは、まるであの日の彼のように。写真を見て、酷く狼狽る。 (a6) 2021/07/05(Mon) 20:17:08 |
| アンタレスは、 アソパソマソ!新しい顔よ!foodを頂きながら目的の人物の到着を待っている。 (a7) 2021/07/05(Mon) 20:18:41 |
「どうしてくれようかな。VIP達はやはり君たちが快楽の内に落ちるのが好きだろうか?
私はもっとエキサイティングに血を見たいのだけど、彼らの意向には逆らえないからな……。
おっと、先輩にちゃんとご挨拶するんだよ。君たちより一歩先に落花した、ムルイジだ」
過剰なまでに扇情的な衣装に身を包んだ『グラトニー』は、興奮冷めないように歩き回った。
彼女のものだろうトレイの上には様々な器具が置かれている。
異常な形の性玩具から、消毒された針、おぞましい程痛々しげな拷問具に至るまで。
それらは全て『グラトニー』があなた方に向けるために、ここにあるものだ。
「ああ、そうだ! 『スロウス』にも誉れを与えないとね、『エンヴィー』にだって。
どうだろう、満たされたかな。それとももっと物質的な褒美がほしい?
これまでここに立っていられるということは、成果を認められてるということさ。
それなら、いろいろなものを望むことが出来る。法外な報奨でも、私のようにね」
「何も。」
共犯者からの問い掛けに、
これまでと変わりなく、簡潔な返答だけを返す。
自身の情動が怠惰に凍て付いて動かぬその事実に、
どうしようもなく、失望さえも感じる事は無かった。
「やはり僕は、あなた達のようにはなれないようです」
| 「…はは! バーナードだけでなくカウスまで 落とせるとは思わなかった」 愉快そうに笑う。 「おれが失敗しないように、船が導いてくれているのか? 感謝しよう、おれはやっとこのクルーズを心から楽しめそうだ」 晴れやかに、憑き物が落ちたかのような声で。 少年は、勝ち誇って笑っている。 (2) 2021/07/05(Mon) 20:20:16 |
| アンタレスは、豆を甘く煮たジャムの事が気に入った。 (a8) 2021/07/05(Mon) 20:20:24 |
| (a9) 2021/07/05(Mon) 20:20:35 |
| テンガンは、死刑宣告を待つ囚人ではない。約束を果たす、友人の気持ちでいる。 (a10) 2021/07/05(Mon) 20:21:24 |
| (a11) 2021/07/05(Mon) 20:21:31 |
「あの野郎……」
傷だらけの姿で鎖に繋がれている。
引きちぎれんばかりに前に進もうとすると、
鎖がギシと身体を拘束する。
| (勝ち誇るなら、せめて俺の見えないところで、やりゃいいのに)
幸運の裏には不運がある。
(返してもらう。俺が彼の元に行くと同時に)
南瓜提灯の瞳は、 いつも、それを先送りしているだけだ。
(3) 2021/07/05(Mon) 20:24:23 |
今もまだ、矛盾する世界と記憶を何一つ認識できていない。
| (a12) 2021/07/05(Mon) 20:26:03 |
「……そう」
仮面の女はそれだけを返した。
興味を持ってくれたから、もしかしたらと思ったけれど。
「…………そうなのかもね」
ぽつり。寂しさが、ひとしずく。
すぐに顔をあげて共犯者の話に耳を傾ける。
「……報奨?ああ、そんなものあるんだ。
法外ってグラトニーは何をお願いしているのかな。
正直、恵まれている君が何を望んでいるのか私には想像もつかないけれど」
その言葉は嘘ではない。表の顔を見ても、此処の姿を見ても。まるきり自分と違う"暴食'が何を望んでいるかなんてまるで考えられないのだ。
「とりあえず、私が望むものは……」
▼
| (a13) 2021/07/05(Mon) 20:36:30 |
| テンガンは、死に場所≪バーナード≫が、どこにも見当たらない。 (a14) 2021/07/05(Mon) 20:36:44 |
| 「約束を果たすまでもなかったな、バーナード」 「あんたはあんたで、幸せを掴んだらいい」 あの時抱いた複雑な気持ちは、きっとまやかしだ。 (4) 2021/07/05(Mon) 20:38:52 |
「──気に食わない奴らが地の底に落ちる姿を見ること。ただそれだけ。
ずるいよね、私はこんなにも醜い感情を抱き続けないと生きていけないのに。
皆等しく落ちればいいんだ。私はその為に生きている。そのためだけに動いている」
仮面の下で"嫉妬"は嗤う。まだ足りない。もっと寄越せと心が飢えている。
それは麻薬にも似ていた。刹那的な快楽の後に訪れる飢餓感。それからずっと苛み続ける嫉妬の毒。
どうすればこの心が晴れるのか、もはや女にさえも分からなかった。
| 朝のレストラン。今日も今日とてそこにパイが置かれているのです。 『今日のパイはロシアンパイ。貴方の運を試してね! ハズレパイに何が入ってるかはお楽しみ!』 ただそれだけ書かれている。 今日は辛くも甘くもなさそうだ。 /* 今日のパイは1d100を降って70より上の数字が出た場合 1枚のタロット[tarot]が入っています。 (5) 2021/07/05(Mon) 20:41:42 |
| (a15) 2021/07/05(Mon) 20:45:04 |
| (a16) 2021/07/05(Mon) 20:45:15 |
| (a17) 2021/07/05(Mon) 20:47:01 |
| (a18) 2021/07/05(Mon) 20:47:54 |
| (a19) 2021/07/05(Mon) 20:48:37 |
| 「、……」
食堂に入ったアルレシャは、少しばかり黙り込んだ。 ふたりほどであればまだ気のせいと思えたものの、そして真相を知った今となっては。 朝の食事を楽しむ面々は、あまりに……初期よりも、見知った顔が減ったように見えた。 少し気落ちしかかるのを、気丈に胸を張って中へと進みいる。 何事もないかのように、いつもどおりにダッチブレッドfoodとブラッディ・ブルsakeを手にとった。 (6) 2021/07/05(Mon) 20:51:43 |
「そう。まあ、けれど、仕方のないものだね。人の感性には向きがある。
それにあなたのように冷静でいてくれる人がいるから、こちらも仕事がしやすいというもの。
次は……そろそろ私が、VIPの気に入った人間を連れてこようか。
誰があたるかというのも加味して決めなければいけない話だけれどね」
あまり強要するものでもない。聞いてみて、答えを聞いて、それで頷いた。
それが長所であるとも短所であるとも、何とも評価すべきではない。
きちんと『グラトニー』は、かれらの意向を尊重したいとは思っているのだ。
| (a20) 2021/07/05(Mon) 20:55:24 |
「………僕は」
「
この仕事は、次の夜に期日を迎えます。
それまでに『お客様』のご要望に応える事ができなければ
僕は用済みと判断され、随意に処分されるでしょう
そして、その仕事を以てこの船と取引をしているのは
僕ではなく、もっと上の人間です」
「だから、僕への報酬は必要ありません
強いて言うなら、あなた達の勝利が僕への報酬となるでしょう
僕の末路に関わらず、条件さえ満たせば取引は成るのだから」
「……ああ、そういえば
"取引"は、どうなったのでしょうね。」
怠惰なる白蛇は、飽くまでもいつも通りに滔々と語った。
何処までもただ、真実がそうであるというだけの事。
自身の境遇を、嘆く必要も、恨む必要も無い。
最後の独白のような呟きも、然して気にした様子ではなかった。
| (a21) 2021/07/05(Mon) 20:58:10 |
あの規律正しい兄が朝食の場に姿を見せていない。
何かあったのだろうかと、周囲の者に訊くより確実な方法で確認を試みた。
『おはようございます、ダビー兄様。
レストランにおられないようですが、如何しましたか?』
| >>3:76 キファ 「実際に会ったことはないからどうやったら夜の王になれるのかもわからないけどな! でも、ハマルはそれでも夜の王に憧れるぞ! 勝ちまくりモテまくりらしいぞ〜なんでもできるんだぞ〜」 たぶん石油王より強いです。 「トランプ!トランプだな! 昨日触ったからわかるぞ! ルールを教えてくれたらすぐに遊べる!」 間髪入れずに食いつきました。 瞳はカジノの煌びやかな装飾にも負けないくらいの輝きを放っています。そろそろ目から星の欠片でも零れ落ちてきそうですね。 さておきポーカー程度ならハマルでもすぐに理解できるでしょう。 果たして学んだことは活かせるのかは誰もわかりません。 (7) 2021/07/05(Mon) 21:03:19 |
「私が恵まれている? ふふ、そうかな。本当に恵まれているのはVIPのかれらさ。
私であっても彼らの食指のひとすくいで、ここには立ってはいられなくなる。
まあ、それは登城するのを望まずに色々と別のものを望んでいるからではあるのだけどね」
一介の医者が、ただそれだけの地位でここにいられるものだろうか。
奇怪なものを用意して、様々な趣向をこらして。それはただの婦人科医の領分ではない。
女は赤く塗ったルージュを指で弾いて、ひみつめいて口にした。
「食糧だよ。美食と言えばいいかな。もっともそれが何かは、見た人もいるだろうけれどね。
私は若い雌のアミルスタン羊がたいへんに好みなのさ」
じっとりと濡れたような瞳は貴方を見ている。熱く燃える情熱を抱えた貴方。
それから、流れ落ちるように首を傾けて、相手の望むものを聞いた。
「いい心がけだよ。なにせそれこそが、この仕事のために重要な原動力のひとつなのだから。
『スロウス』は冷静に適切に、やるべき仕事をこなしている。それこそ必要な力。
貴方は貪欲に、さらなる苦痛を与える。それはVIP達を大変に楽しませる素質。
私は、よりかれらに近いから何を求めているかというのが手にとるようにわかるだけさ」
その嫉妬は、そしてその怠惰は。まさしく類稀なる力であるだろう。
そうした同僚を持つことに大変満足したように、ひとりで頷いて、"従業員"たちへとむきなおった。
| 「カジノすごいぞ!カジノすごい! わーいわーい!わっ、あっ」 (8) 2021/07/05(Mon) 21:04:54 |
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