68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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キュー → 強火の愛・因果応報 ゲイザー(ランダム投票)
カウス → 宝物庫 カウス
ゲイザー → 壊れた時報 キュー
ラサルハグ → そこにしか居ない ルヘナ(ランダム投票)
ヌンキ → 殺人鬼 ルヴァ(ランダム投票)
ルヴァ → 貪食 ブラキウム(ランダム投票)
ルヘナ → 宝物庫 カウス(ランダム投票)
ハマル → 壊れた時報 キュー
ブラキウム → 人形 ラサルハグ(ランダム投票)
メレフ → 黒い羊 ハマル(ランダム投票)
処刑対象:カウス、結果:成功
本日の生存者:キュー、ラサルハグ、ヌンキ、ルヘナ、ハマル、ブラキウム、メレフ以上7名。
| (0) 2021/04/26(Mon) 22:00:41 |
| キューは、会議開始の時間に触れ回った。どうしましょう。 (a0) 2021/04/26(Mon) 22:01:27 |
| [ハマルは今日も会議場にいる]
[人が集まる事を待っている]
[大事な人がいなくなっていない事を、祈っている] (1) 2021/04/26(Mon) 22:02:37 |
| 紙飛行機を折っている。
キューに注意する様子はない。
(2) 2021/04/26(Mon) 22:03:50 |
| (a1) 2021/04/26(Mon) 22:04:49 |
「うふふふふふふふふふ。
駄目でした。耐えられませんでしたね。
どうして私はここにいるんでしょう。
あーあ。叶わなくなっちゃった。
」
| ハマルは、待っている。ひとりにしないと言ってくれた少年を。 (a2) 2021/04/26(Mon) 22:05:48 |
くつくつ。ことこと。
ありとあらゆる感情が。
ぐつぐつ。どろどろ。
溶けていく。溶けて一つになっていく。
崩れ蕩けて混ざり合い、元の形が分からなくなって。大きな鍋で煮込んでいたものが溢れていく。吹きこぼれていく。
いつもの癖で紅茶を淹れようとしたが、物に触れられなかった。
| (a3) 2021/04/26(Mon) 22:07:16 |
| (a4) 2021/04/26(Mon) 22:07:46 |
| 「おはよう、さて今日も…… ……まだこれだけかい? カウス達遅いな……」
まさか、と思いながら。 (3) 2021/04/26(Mon) 22:07:50 |
ずっと好きでしたでも最初は純粋な家族愛だけだったんですよ変わり始めたのは体の弱いお母さんが亡くなってからです勿論お母さんも大好きですよ私でもお父さん女顔で儚い印象があり頼りなく見える笑顔の可愛い美人さんですけど実は芯が通った強い意志を持つ人で凄く格好いいんですよでもそんなお父さんがお母さんの葬儀を終え真夜中に一人泣いていたのを見て私は心の中で何かが聞こえたんですあれはきっと恋に落ちる音だったんですよだってお父さんは強い人で困った顔をすることはあっても絶対泣くことなんてしなかったんですだから私はお父さんの涙を見た瞬間愛しい気持ちが芽生えてしまってダメでしたお父さんを見るとドキドキするんですお父さんを見ると甘く切ない気持ちになるんですあんな美しくて綺麗に微笑むお父さんが裏で苦しそうに泣いていたんです堪りませんよね可愛いですよねお父さん大好きです貴方に見て欲しくて私は剣を捨てて料理人になりました頑張ってギルドリーダーになったりボランティアもしたりしたんです私沢山頑張ってきたんですよ全てお父さんに振り向いてもらう為にねえお父さん見てますか見てくださいどうして私はここに
それなのに。
どうして私が殺されるんですか?
どうしてどうしてどうしてどうしてどうして?
私は愛を貫き守っただけなのに。
私はただ好きな人と結ばれるだけでよかったのに。
どうして他の人間がのうのうと生を謳歌しているのでしょう。
許せませんよね、『そう思いますよね? 』
ずるいなあ、ずるいなあ。
皆 も 早 く 来 ま し ょ う よ
「…………」
女はそれきり、蹲って動くことはなかった。
くすん、くすん。
独りきりで寂しく、ずっと泣き続けているだけ。
| (a5) 2021/04/26(Mon) 22:15:27 |
| (a6) 2021/04/26(Mon) 22:15:50 |
| [ルヘナの用意したミルクティを見る] [それを飲むべき少年はまだ来ていない]
[慌ただしい厨房を見る] [そこに立っていた彼女の姿は見えない]
「……」
[信じると決めたのはハマルだ]
[信じたのは、ハマルだ] (4) 2021/04/26(Mon) 22:16:53 |
| 昨日この会議室からはすぐ出た。 でも、誰が話していたかは知っている。 朗らかに見えた空間があったのを知っている。 けど、 その空間は、戻ってこない。 「…………俺は、『生きてさえいれば、』って、言っただろ。」 (5) 2021/04/26(Mon) 22:17:10 |
| (a7) 2021/04/26(Mon) 22:17:22 |
| (a8) 2021/04/26(Mon) 22:18:10 |
| (a9) 2021/04/26(Mon) 22:19:52 |
| (a10) 2021/04/26(Mon) 22:19:53 |
| (a11) 2021/04/26(Mon) 22:20:03 |
| (a12) 2021/04/26(Mon) 22:20:53 |
【ソロール】
カイコガという生き物がいる。
効率的に絹糸を採取できるよう、家畜化され、野生回帰能力を完全に失った昆虫。
その生き物は、外の世界に放してもすぐに死んでしまうそうだ。自分で餌を取ることはできない。自分を狙う外敵から逃げようともしない。その生き物は、もはや人間に管理されなければ生きることができない。
***
俺は元々、悲しみや苦しみといった負の感情を回収するために生産されたものだ。
商品名は飲み込む者=Bとある錬金術師ギルドで作られ、とある商隊ギルドで売られていた。
人の不要な感情を食い続け、パンクして壊れたら処分される。そういう予定だったし、俺も特に疑問はなかった。
▽
だけど、商隊には物好きな男がいた。
そいつはこの商隊で行われている売買に異論を唱え、内輪揉めに発展させた。結果的に死傷沙汰の大事件となってしまったので、あの商隊はもうない。
殺されかけた俺を逃がして、男も死んだ。
いやいやいや。
俺、これからどうしたらいいんだよ。
正直固まった。突然自由にされても生きていけるわけがない。
お前だけは生きろって言われても困る。
やりたいことなんかない。生きる目的もない。勿論、死の恐怖もない。そういうのを持たないようにデザインされているからだ。
俺にあるのは、人の苦痛を取り除かなければならないという義務だけだ。
▽
しかし、幸いなのかどうか分からないけど、生活だけは何とかなった。
物好きなあの人に読み書き算盤と商売の仕方を一通り教え込まれていたから。
自分の持つ能力を商売にして、生活できる金を稼いだ。
だが、先述の通り俺自身に生きる理由はない。
だから、俺は解放される前までと同じようなことをし続けた。……いや。自由な分、前よりももっと大きな幸福を与えられているはずだ。
人の苦痛を買い取り、快楽を与え、それでも幸福になれない人間は楽に死なせてやった。
解放されてなお、あらゆる人間に対して幸福を与え続けた。
商人ギルド『絹ノ道』代表、気分屋≠フルヴァとして。
***
これが、俺の設定≠セった。
| (a13) 2021/04/26(Mon) 22:25:09 |
| (a14) 2021/04/26(Mon) 22:25:09 |
| (a15) 2021/04/26(Mon) 22:25:40 |
| (a16) 2021/04/26(Mon) 22:26:15 |
| (a17) 2021/04/26(Mon) 22:26:52 |
ルヴァはゆっくりと目を開けた。
「……何だ。そういうことだったのか。
街の外なんかないはずだ。」
この世界は、箱庭だったのだから。
| (a18) 2021/04/26(Mon) 22:31:52 |
| (a19) 2021/04/26(Mon) 22:32:23 |
「……ずいぶん、減りましたね、ここに集う人」
影はいつも会議中に座る椅子に座っている。
その姿を見る者はいない。つまらなそうに足を揺らすのも。
影は自分をただの幽霊だと思っている。
だからここでこうして暇をつぶしているだけだ。
まさかのこの構図 アタシたち滅茶苦茶
つら なに? 助けて
シトゥラ
傷をなぞっていた手をするりと首の後ろへ回す。
指をさしこんで、翠の髪を弄ぶ。薄く笑む。
瞼を伏せながらかんばせを近づけて。
「……そんなに呼ばなくたって、聞こえてるわ」
青年の声で呼ばわれることがいちばん好きなくせ、
囁きかけるのはそんな憎まれ口。
そうして拙く、掠めるような口づけを贈る。
「げげえ!! 何でゲイザーちゃんここにいるの?!」
蹲るあなたにのけぞった。
一番ここに居て欲しくなかった。
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