人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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[ 朝食を済ませ、合流までの時間。
 外を散歩しようと言い出したのはどちらだったか。

 川のせせらぎに混じって少し遠くに、
 水の流れる音がする。

 自分たちの居室の他にも部屋に備え付けの
 温泉からか、それとも足を踏み入れる
 ことがなかった家族風呂や、大浴場の方か。 ]

 蛍って見たことある?
 随分昔に、祖父の家で一度だけ
 見たことがあるんだけど、

 夏はそういうとこに行けたらいいなって。

[ 約束を口にすることへの戸惑いや罪悪感を
 消してくれたのも、君だったから。

 なんて大げさな理由なんか、いらない。
 ただ君と、見たことのないものを、一緒に見たいだけ。

 これが最後ではなく、これが最初なのだから。
 これから何度だって、そういう機会は作れるのだ。 ]

[息を殺せば膣が締まるのだということを初めて知った。
くぐもった声、ピストンの所為でずれた唇の端から漏れ出る喘ぎ、
絶対に他の部屋には聞かせたくないのに、今この交わりを解くことは出来ない。

まるで本当に月明かりで獣と化したようだ。

突く場所が偶然ずれたのを厭う声に「かわいい」と告げたかったのに、喉からはやっぱり唸り声のようなものしか出なかった。]

[力を溜めてから持ち上げた。
拍子に先に散々焦れていた真白が待ちわびた場所への捺印で達する。
耳を澄まされていれば外に感づかれるかもしれない不自然な水音と辛うじて押し殺せた声。
その後すぐに弾けた己の射程も弾速も気遣えず、飛び出た白は下品にも真白を穢した。

こんな粗相は初めてだ。
それもそう、普段はどんな勢いで出てもすべて避妊具の中だ。
デコルテを伝う白濁が昼間の練乳を思わせて、
あの時妄想してしまったからこんなことになったのか、など。
気怠い頭で考えていたら。]


 !
ちょっ!
練乳じゃないんだから!


[練乳の時だってきちんと拭き取っていたのに。
そんなもの舐めなくても良い。
おろおろと口を漱がせようとして、
源泉は駄目だと思い直す。

内風呂まで戻る必要がありそうだ。
どちらにしても、真白のこの状態を露わないと。]

[下肢に蔓延っていた絶頂後の痺れのようなものが落ち着いて、
内風呂に戻ろうと立ち上がりかけたら、
とっておきのオーダーが待っていた。

部屋で、なんて条件つき。
普段様々な客の我儘オーダーを「幸せプラス」の皿に変える魔法使いは、オーダーを出す側になっても指定が上手い。]


 僕だって、どんなマシロちゃんでも愛してる。


[まだ「できる」というのはこの後の部屋で見せようか。]

[真白を抱いて内風呂に戻る。
再びいちごの香りで汚れを洗い流した後、真白にはバスチェアに腰かけて貰って首を上向かせた。
もしかすると旅行用に自分用のシャンプー等を持って来ているかもしれないが、
部屋に一度戻る前に簡単にでも洗っておかないと、
目視しそびれた場所に白濁が散っていないとも限らないので。]


 痒いところはないですか〜。


[なんて美容院ごっこも楽しんだ後は脱衣所で拭き合いを。
二度激しく求め合ったからか、じゃれあいではすぐに昂らずに済んだ。]



 ――あ、そういえば……
 ごめんね、すぐにこっちに運んだから……
 待ってて。


[部屋には脱ぎ散らかした服が散乱し、荷解きもまだの状態。
この後に食事の用意もあると思えば慌てて腰タオルで自分だけ一度脱衣所を出た。

散らばった服をかき集め、真白の鞄と引き出しにある浴衣を持って脱衣所に戻る。
寝巻は自分で持ってきたのならそれを使っても良いし、
先程は浴衣から見える位置には痕をつけていないので、
浴衣でも大丈夫だろう。

あとは真白がどちらを脱がされたいか、という気持ちだけ。

男物の浴衣は特筆すべき点がないシンプルなものなので、着崩れに備えて下に白シャツを着て羽織り、少し太いベルトのような帯で結ぶ形だが。
女性ものは何着か選べるようになっていて、浴衣スリップと兵児帯もあるので着たまま大浴場に行くことも想定されているのかもしれない。]

 

[ 月に向かって跳ねるうさぎと、
  月の明かりで獣になる狼。

  似て非なるふたつ、──水面に揺れては消える月の中
  うさぎが狼を食べて 狼もうさぎを喰べている。
  言葉を失い、思考を奪われ、熱と互いの温もりを縁に
  たったそれだけを握り締め、どうにか輪郭を保ち。


  ────そんな、本当にけだものじみた交わり。
  知っているのは私たちだけで良い。

  月も星も、夜が明けたら太陽の明かりに隠れて、
  次の夜闇が訪れれば、もうすっかり忘れてしまえ。
  "二人きりの 秘蜜の交わり"になるようにと。 ]

 

 


  えへ、……やわたさんの味、覚えたくて。
  "こっち"でも。


[ 自分が唇の近くに付着した白濁を舐めるだけで、
  途端におろおろするのが面白くなって。
  くす、と笑いながらそんな風に軽く言葉を返した。

  今までは薄膜の中に吐き出されていた、彼の慾。
  練乳のように甘いわけがなく、苦いような──
  例えるのも難しい味がする。
  けれど彼の味だと思えば、難なく飲めてしまう気さえする。


  とはいえこのままだとキスが出来ないのは寂しいから、
  ちゃんと口を濯いで、熱の残滓を洗い流そうか。 ]

 

 

[ 愛してる、の言葉には満足げに咲って。
  「ん」と当たり前の顔で腕を伸ばせば、抱っこが叶い
  そのまま内風呂へ戻り白濁をいちごの匂いで洗い流した。

  勿体ないかも、──なんて少しの未練はあるものの
  洗わなければ先へ進めないジレンマ。
  バスチェアに腰掛け、指示通り首を上へ向ければ
  不思議そうな顔で目を瞬かせる自分の顔が
  彼の瞳には映っていたことだろう。

  美容院以外で髪を誰かに洗われるのも、
  記憶の限りでは初めてのこと。 ]


  ん〜〜……きもちよくて、むしろ寝ちゃいそう……
  ……なーんて。あははっ。


[ この後にまだオーダーが控えているのだから。
  ごっこ遊びには戯れで返し、鈴を転がすように笑いながら
  大人しく──楽しそうに髪を洗われていた。

  脱衣所で拭き合ってのじゃれあいも、
  その余韻と二度の交わりのおかげか 戯れで済んで。 ]

 

 

[ 待っててと言った彼が腰にタオルを巻き、一度出て行く。
  言いつけ通り良い子に待ちわびていれば
  自分の鞄と、浴衣を持って帰って来てくれた。

  女性用は幾つか浴衣に種類があるらしい。
  一応パジャマも持って来ているけれど、せっかくなら
  浴衣を着て温泉気分を楽しみたい気持ちが強い。
  ────たまには違う飾り付けも良いでしょう?
  でも、生憎と浴衣には縁がない人生だったので。 ]


  や やわたさん……
  浴衣、着方わかんない……たすけて……


[ 選んだのは、夜色の記事に白い小花柄の浴衣。
  帯はシンプルな赤茶色。
  そもそも浴衣の下は下着を着けるものなのか。
  ──無い方が狼さんの食欲を煽れるかどうか。

  情けなくへにょんと眉を下げ、手助けを乞いながら
  浴衣を着終えた後は、ドライヤーで長い髪を乾かした。 ]

 

 

[ 髪が長い分、乾かすのには時間を要してしまう。
  自分が戻った頃には彼が内線での連絡を終え、
  朝まで誰のことも気にしなくて良い空間になるように
  準備を整えてくれた後のことだった。

  料理をのんびりと楽しみたい気持ちもあるけれど
  燻り続ける熱を、あまり長く待てる余裕もない。
  後で食べるということが出来ない料理だけ先に頂いて、
  刺身や鍋は、"慾"の後にさせてもらおうか。 ]


  やーわーたーさんっ


[ 何はともあれ、布団の用意も終えて貰ったなら

  ────後はもう二人の時間。
  無邪気なうさぎの声音で彼へ抱き着き、腕を回して、
  赤い舌をぺろりと覗かせ ]

 

 



   [  ──── 朝が来るまでは、
           この夜は二人だけのもの。*  ]



 

【人】 瑞野 那岐

[枕に頭を凭せ掛けながら、
 思案に老ける彼の様子を眺めてた。

 唐突、と言われればそうなのかもしれない。
 だけど、自分にとってはあの旅行から戻った時から、
 考えていたものでもあったから、そう?と緩く笑みを添えた。]


  香りがあれば、いつも傍に居るような気がして。


[寝転がりなら、彼の髪を撫でる。
 風呂上がりにするシャンプーの香りも好きだけど、

 時間と場所よって変わるフレグランスはまた、
 違ったあなたを引き立たせてくれるだろうから、
 それも楽しみの一つ。

 自分が選んだ香りを纏わせながら、仕事に行く彼も。
 なにかの合間に、自身を思い出してくれたら。]
(14) 2023/04/03(Mon) 21:41:57

【人】 瑞野 那岐

[名乗りを上げれば、彼からも見立ての注文が入って。
 笑いながら、いいよ。と応えた。
 考えつく先は、同じなのかもしれない。]


  仕事中は付けられないから、休みの日だけ。


[それは、同僚も従姉妹も知らない香りになるだろう。
 だとするなら、彼と並んだときに、
 噛み合う香りがいいだろうか。

 選ぶといいながら、あまり詳しくはないけれど。
 彼に送りたいものは、いくつか検討がついていたから。

 オーダーメイドという話が、
 そういうものもあるのか、と感心しただろう。

 それはそれで、互いにまた作ることにして。]
(15) 2023/04/03(Mon) 21:42:14

【人】 瑞野 那岐

[季節は春から梅雨へ、梅雨から夏へと移り変わる頃。
 旅行のときに、話していた蛍も>>+186
 そろそろ見頃の季節がだろうか。

 師範代だという祖父は彼に厳しいのだったか。

 その話をするときだけ、彼の表情が、
 いささか強張ったようなものになったのは、
 無意識に祖父を思い出していたのかもしれない。

 家族仲が悪いわけではなさそうだけれど。
 その話も、これからは耳にする機会もあるかもしれない。

 風呂上がりに、いつも。
 彼が自身を抱き寄せるのが癖になっているみたいに。

 隣に寝転ぶ彼に、寄り添うように身を詰めて、
 まだ眠る気配のない彼を下から見上げるのは俺の癖。]
(16) 2023/04/03(Mon) 21:42:38

【人】 瑞野 那岐

 

  ……蛍を見に行くの、
  景斗さんのお爺さんの家の近くがいいな。



[寝転がりなら、ふわりと柔らかく笑って。
 少し、無茶な注文をしただろうか。

 難しいと言われたらなら、ごめん、と笑って。
 もし、彼も頷いてくれたなら、少し具体的な話をして。

 今日も彼の腕の中で、眠りにつく。]
(17) 2023/04/03(Mon) 21:42:58

【人】 瑞野 那岐

[休みを合わせた休日に、彼を引き連れて、
 デパートへ足を運んだ。
 男性だけでは、少し足を運びにくいかとも考えたけれど、
 やはり種類を求めるなら、場所を選んだほうがいい。

 いくつかの店を周りながら、
 今度はやっぱりオーダーメイドにしようと、彼が言うから。
 その時ばかりは、笑って頷いただろうか。
 ひと目につく所に連れてきてしまったことに、
 少々申し訳なさを感じながら、いろいろな香水を試して、

 ようやく選んだ香水は、どこか彼を思わせる。
 黒いシックな容器のもの。

 最初は情熱的な獣のような匂いすらするけれど、
 少し時間をおけば、フローラルな香りも混じって
 格段にマイルドな印象になる。

 何より、香りを試した際に店員の人が教えてくれた
 名前の由来がとても気に入ったものだから。]
(18) 2023/04/03(Mon) 21:43:14

【人】 瑞野 那岐

[俺にとっての日常は、優しく穏やかなものだった。
 日々代わりになく過ごすことに、不満はなく。
 慣れた道を通り抜けて、店に向かい。

 毎日のように顔を合わせる同僚たちと、
 今日はどんな料理を作ろうか。と、
 少しの不安と、半分以上の期待に胸を膨らませ、
 お客様に喜んでもらえるようなサービスを考える。

 そんな一日一日は、大した不満はなく、
 過ごしていたものだったけれど。

 ときに失敗をした夜もある。

 疲労した身体をなんとか家まで運んで、
 熱いシャワーで洗い流して、
 気持ちを切り替えようと、取り出した缶ビール。
 
 話し相手はいないから、AIシステムから流れる
 ラジオが耳の拠り所だった。]
(19) 2023/04/03(Mon) 21:43:59

【人】 瑞野 那岐

[同じ月を見ていても、
 どこか遠いもののように思えいてた世界。

 決して混じり合うことのないだろうラジオの向こう。
 それが、あるとき。

 不意に目の前に形になって現れた。

 こんなこともあるのか、なんて驚きが一番近くて。
 常連として見慣れていた姿が、一気に身近に感じた。

 
あなたの声が好きです。


 いきなりそう告げてもきっと驚かれるだろう。
 距離感は保ったまま、それでもいつか。
 伝えられたらと思っていた日々はあっという間に過ぎて。]
(20) 2023/04/03(Mon) 21:44:15

【人】 瑞野 那岐

[俺が伝えるよりも早く、彼が一歩踏み込んだ。

 好きなタイプを聞かれたときに、
 ふと頭に思い浮かんだもの。

 今思い返してみれば、少し恥ずかしい。

 だけどきっと、その時から、大切だった。
 優しくて穏やかな声を、聞いた日は。
 あの月を探した夜を思い出す。
 
 一人でいても、どこかで繋がっているような。
 ひとりじゃないと、思わせてくれた声が確かに
った。]
(21) 2023/04/03(Mon) 21:44:35

【人】 瑞野 那岐

[今は、一人ではなく、隣に貴方がいる。
 一人じゃないと教えてくれた貴方が。

 二人で過ごすことの心地良さを、
 大切な人が居ることの強さを教えてくれる。

 夏に近づいた帰り道、数歩先を進んで、
 彼が追いついてくるのを待つ。

 再び隣にならんだら、プレゼントを持っていない手を
 伸ばして、小指だけを絡めるように少しだけ繋がって。]


  ……もうすぐ、夏ですね。


[『なんでもない』ことを、
 さも日常に溶かすように口にする。

 なんでもないことが特別なように、一日一日を過ごして、
 これからも、ずっと貴方と過ごせていけるなら――。]
(22) 2023/04/03(Mon) 21:44:56

【人】 瑞野 那岐




[     ―――それは、最高の『なんでもない日』。**]



 
(23) 2023/04/03(Mon) 21:45:15
[じぶんが育てた白うさぎ真白
「好き」がはっきりしている自分は服装や髪型について言葉にしてきたし、
初めて身体を重ねた夜から彼女の性感を暴くことに執心してきたけれど。
ひらいた華は思っていたよりもずっと――

                   えっちじぶんごのみだった。

足りないならたべて、なんて煽る台詞。
明日助手席でぐったりするかもしれないのに、
手加減が出来る気がしない。]

[撫で方を教わって、洗い方はとりあえず自己流。]


 寝たら朝になっちゃうよ?


[食べられたいのにそれでもいいの?なんて笑って。
身体を拭く間もずっと笑い声を響かせていた。]


 着てから外に出るなら下着はつけてて欲しいけど、
 ……脱がせちゃうからね。


[スリップはとりあえず今はおいておいて、ショーツだけ。
ブラジャーはつけずに後ろに回って一緒に浴衣を持つ。

自分の名前の「夜の空」に咲いた「白い花」。
まるで狙ったみたいな柄が嬉しい。

背中心を合わせて、次は身頃。
女性の場合はおはしょりを作ることになるが
女性の着付は慣れないのでちょっと戸惑った。
身八つ口から手を入れたら素肌の胸が当たるし。]


 帯は蝶結びにするね。


[というか蝶結びしかできないのだが。
腰紐で固定した上から兵児帯を被せて蝶結び。
それなりには出来た、と思う。]

[そしてドライヤーを教わるのはまた今度、と部屋の方へ戻って仲居とのやり取りも済ませてから、浴室に呼びに行く。
名前を呼んで抱き着く様は無邪気なようでいて。]


 ……お刺身、冷蔵庫に入れてからね。


[抱き着いた手を押さえて電車ごっこのような様相で傷むのが心配な食材だけしまっておく。


 「おなかがすいた」は、目の前の食事が食べたいという意ではないことは、表情がよく物語っている。]



 やっぱりこの衣紋は抜けてる方が色っぽいよね。


[布団まで着いたなら、体勢変更。
後ろから項にくちづけて袂に手を入れる。
ブラジャーに守られていない胸を揉んではだけさせてから今度は前に回った。]


 ね、裾持ち上げられる?


[折角のデコレーション。
普段はしないことがしたくて、跪いた。]


 



[裾を分け、ショーツの上から秘部に息を吹きかける。
替えの下着を何枚用意しているかは知らないから、
早目に脱がせてしまおう。

真白の両手が塞がっているのを良いことにずらして、
今度は直接ちゅう、と口接ける。*]

 




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