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![]() | 【人】 調査員 ルヴァ― Xday ― […と、スピカには告げたものの。 ルヴァがそれを実行に移すのは それから少しの間を開ける。 出歩きは許可されている。 声をかけてくるマスコミも今は大分減った。 ただただ致命的な問題が一点。 単純に自分は彼女の居住地を知らないのだ。>>477 端末で本人に直接聞くことはしなかった。 なんせこれだけ連絡が来ないのだ、 無視される可能性も十分あることを思えば まどろっこしい真似はやめた。 なんせゾズマ自体、交友関係が広い方じゃない。 4年間の間に本人から断片的に聞いた情報と 自分と彼女の事情や関係を知る周囲を頼り 住所を突き止めるまでにしばしの時間を要した。] (500) 2022/07/24(Sun) 18:08:20 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマ【チャンドラとの別れの後】 [バーナード>>464から目の赤さを指摘されれば、特に取り繕うでもなく眉を下げてみせた。 アンテナ号が帰還してからこの間、彼が“星に帰って”いたという旨もここで聞くこととなり、はたと瞬いたのだが] ――そっか。そういやさっき、 なんかそんな話してたみたいだし。 [遠目に見ていた時にぼんやりと聞こえてきた話>>332の断片を頭の中で繋ぎ合わせるも、どうも彼の母星(それが“ノイギーア”だということも知らなかった)で色々検査されていたらしい、くらいの認識に留まる。バーナードの身体がいわゆる“普通じゃない”らしいことは、今や遠い夢の中の謝罪>>144>>194でも知れたことだけれど。] そっちも大変だったっしょ。 うん、おつかれ。そしておかえり、だ。 [状況がはっきりと判らずとも、それだけは伝えられたこと。 「星に帰っていた」者に「おかえり」というのも妙だったかもしれないが、これは艦を共にしたクルーとしての出迎えの挨拶だ。] (502) 2022/07/24(Sun) 18:10:21 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマ[さて、チャンドラのヘアピンの経緯について、想像も含めて伝えた時。 バーナードからの返答>>465に、ゾズマは目を瞬かせた。 それは意外な返答だったから、ではない。想像はあくまで想像だし、「わかんない」という認識自体は、そういうものかと受け入れて飲み込んでしまうものだった。 瞬いてしまったのは――続けられた話もそうだったが>>466――なんだか“他人ではない”ものに出くわした気がしたからだ。ゾズマの場合は、自分が抱えているものが“本当に何なのか解らない”という訳ではなかったけれども] ……、うん。 うん。そっか。 そう、なんだ。 [ひとつひとつの言葉に、相槌を打つ。 そのうちに、雫が落ちる小さな音がひとつ聞こえて――。 止めどなく零れる涙を前に、先ほど泣いたばかりの自分まで、もらい泣きみたいに目頭が熱くなるのを感じた。] 泣くよりは笑って、なんて。 やっぱ、無理な話、だったじゃん。 [今や破棄された遺言のことを思いながら、涙交じりに笑みを形作り] (503) 2022/07/24(Sun) 18:11:44 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマわかんないまま、なら、 わかんないままでも、いいんだと思う。 無理に「想ってるんだー」って思っちゃうより 全然、その方がいいし――… [想っているのか“わからない”まま、それでも一緒にいて、いろんなことを教えて貰える。そんな日々の中で幸せを得られるなら――。 ここでそう口にできなかったのは、バーナードとチャンドラのそんな未来の可能性が、もう、なくなってしまっていたから。] うん。 あの人のために泣けるだけで、 十分、貰っていいと思う。 [それだけでも、バーナードの元にこの月のカタチが巡ってきて良かった、と。 「僕で、いいの」と言いながらもヘアピンを受け取った彼に小さく頷いてから、離れていく。**] (504) 2022/07/24(Sun) 18:12:41 |
![]() | 【人】 調査員 ルヴァ[この時のルヴァは確かに、衝動に突き動かされていた。 ずっとぼんやり抱えていた益体のない虚無感が はっきりと一つの線を結んだように。] (505) 2022/07/24(Sun) 18:13:52 |
![]() | 【人】 調査員 ルヴァ[キミは驚いていた?呆けていた? 会ったら最初に何を言おう。 ずっと音信不通なことに文句を言おうか、 『来ちゃった♡』なんておどけようか、 着くまでに色々考えていたのに。 その顔を見たらびっくりするほど言葉が出てこなかった。 ちゃんと笑おうと思ったのに、 なんだかそれもうまく作れなくて。 泣き笑いみたいな情けない顔になってしまったかも。 僕らの距離を一枚隔てる邪魔な扉を キミが除いてくれたなら。 久しぶりに見る僕はきっと記憶の中より ちょっと窶れて見えただろう。 同じように少し疲れて見えるキミを 考えるよりも先に生身の身体で強く抱きしめて、 今度こそ伝えさせてほしい。] (507) 2022/07/24(Sun) 18:22:02 |
![]() | 【人】 休職中 スピカ【自宅/>>497】 [そのメッセージを見たのは(ろくに調理道具も食材もそろってないので)二人で朝食を食べ、帰って来た時だった] バーナードがね、遊びに行っていいかって。 [端末の画面をダビーに見せる。 招くことの了承を取ると、『いつでもいいよ』と送る] [文字通り、いつでもよかった。 なんせ今の私は未だに就労許可が下りてない、一日中家にいる身なのだ] ……初めてのお客さんだね。 [まだ何もない二人だけの家だが、それでも初めてのお客さんを精一杯もてなそう] [そうしてバーナードが初めて二人の新居を訪れた時、スピカが頑張って作った(79)70n100]点の手料理でもてなされたのであった**] (508) 2022/07/24(Sun) 18:55:07 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマ【XDay】 [その訪問は突然だった。 インターフォンの音が響いた>>506。決して大きくはない筈の音が、玄関扉に凭れた背中にまで伝うようだった。 今は夜、ゴシップ目的の記者や観衆の気配も遠のいている静寂の時。それでもやって来る者がいるのか――と薄ら考えなかった訳ではない。 けれどもそれよりもこの時は、きっとすぐに潰えてしまう淡い期待へと意識は寄せられた。 ――スピカは、療養中。 今の時間は外出もできなかった筈、確か。 ――ママは、この時間は仕事中。 ここを通りがかるルートで フードトラックを走らせてもいない。 ――ルヴァは、……きっとまだ療養中。 そもそも住所をはっきり告げた覚えはない。 ママと住んでいた実家のことは、 ちょっと話した覚えもあるけれど。] (509) 2022/07/24(Sun) 19:28:34 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマ( ……そんな都合よく、誰か、 来てくれる、なんて ) [ある訳がない。 そう思いながら、インターフォンの画面――ではなく、玄関扉に備え付けられた覗き窓に目を近づけた。] (510) 2022/07/24(Sun) 19:28:51 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマ[昔話の化物の幻にでも遭ったかのように、暫く、玄関扉の前で硬直する。そこからゾズマがドアノブに手を掛けるまでの時間は、およそ20秒ほど。 目にしたそのひとの姿を未だ信じられないまま、鞄を靴置き棚の上に置いてから、おそるおそる玄関扉を開いた。] なん、で。 なんで、アンタ、が。 [隔てる扉を開け放った先、確かにルヴァは立っていた>>507。 普段の無表情が嘘であるかのように思いっきり驚きの滲んだ顔で、瞬きすらもせずに目の前のひとを見つめる。 彼は最後に見たときよりも、少しやつれて見えて。笑っているようで、泣いているようでもある、そんな顔をしていた。 もしかしたら自分の音信不通がルヴァに勘違いを起こさせていたのかもしれない>>496と考える余裕も、この時はなくて] (511) 2022/07/24(Sun) 19:30:06 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマルヴァ。 [なんで本当にここが判ったの、とか。 体調がまだ悪いのに来てくれたんだ、とか。 ……自分を忘れてなんていなかったんだ、とか。 そんなカタチある思考は、彼に抱きしめられた時に、すぐに吹き飛んだ。] (512) 2022/07/24(Sun) 19:30:39 |
![]() | 【人】 メカニック ゾズマルヴァ。 ルヴァ、ルヴァ あ、ああ、ああああ…… [耳元で告げられる言葉に返したい言葉を、すぐには口から発せられない。 言葉よりも前に、どうしようもなく涙がこぼれて、泣きじゃくって、ひたすら名前を呼び続けて、また泣きじゃくって。 夢ではない現の中で、確かな腕の力と温もりに包まれるのを感じて――。 泣きじゃくりながら、思いっきり、ルヴァを抱きしめ返した。] (513) 2022/07/24(Sun) 19:31:42 |
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。 ![]() (a58) 2022/07/24(Sun) 19:38:11 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ[一度、アンテナに乞うてみた事がある] ……ねぇアンテナ。 『お母さん』じゃなくてさ、名前を呼んで頭を撫でてみてくれない? [ごろんと、身長のそう変わらないアンテナの細い膝に頭を預けて目を閉じる。 アンテナは不思議そうにしながらも受け入れ、小さな掌で髪を撫でてくれる] ――……うーん、やっぱり違うかも。 [撫でられながら、苦笑する] (515) 2022/07/24(Sun) 20:16:29 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ宇宙船の中ってさ、色んな人が居て、生活していて。 一日の間で全然顔を合わせない人だっているんだけど――でも、小さな家族みたいなものかなって思って。 そうしたらアンテナ、君は皆の『お母さん』なのかなと思ったのだけど。 [瞼を開き、身を起こしてから。 やっぱり不思議そうにしている――ように見える――アンテナの短い髪を撫でる] ……やっぱり君は君、アンテナだね。 (516) 2022/07/24(Sun) 20:16:39 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ……ああ、アレだけはどうにかしておかないと。 [ごそごそと、寝床の近くから『はじめての一人暮らしごはん』を引き寄せると、最終ページを開く。 ペンで、慣れない言語の形に苦労しながら『 天野 大海 』と署名をする]うん、これでこれはアマノのもの。 後で食堂に置いておこう。 [自分の物だったと分からないように雑な偽装工作をして、満足そうに笑う。 ついでに途中のページに『ありがとう、おいしかった』とメモを挟んでおいた] (518) 2022/07/24(Sun) 20:18:08 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ[結局、悩んで悩んで、再生医療関連の書籍だけはアマノに譲り、他の乗組員には船内の私物を好きに持って行ってもらう形にした] [かつて父が母に贈ったという月型のピンだけは、自分と共に埋められてしまうのも寂しい気がして――『その時』が来たら、アンテナに託そう>>8と思う。 アンテナならば必要な者が居たなら察して渡してくれるだろうし、 必要な者が居ないと判断されたとしても、自分を母と呼ぶ彼女が持っていてくれるのなら、気持ちが慰められる気がした] [その後、アンテナが処分>>218され、ゾズマが回収>>486してくれるところまでは想像もしていなかったけれど] (519) 2022/07/24(Sun) 20:18:42 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ[とても不本意ではあるけれど、各地にあるセリーニの名を冠する医院と本家との断絶は、自分の力不足から表沙汰には出来ていない。 そして、その各地の医院は、恐らくバーナードの出身地のお得意様だろう。 上がこの遺書をどう扱うかは分からないけれど、この『セリーニの名を伴った頼み事』が、多少でも牽制になれば良いと思う] [彼に見送って欲しいという我儘な気持ちが無いとは、言わないけれど] (521) 2022/07/24(Sun) 20:19:31 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ― ??? ― [医療ポッドに入って、どれくらいが経っただろう] [うとうとと、ぼんやりと、眠っているような感覚。 時折、意識が浮かび掛けてはまた沈んで、微睡みの中に戻って] [医療ポッドに入る前から続くアンテナの習慣>>15が、幾度繰り返されたか。 芽が出ては枯れる植物、それの意味も何も考えられず、感じもせず] [ただ、誰かの気配に包まれている>>259気がして、不思議と寂しくは無かった。 その気配>>260は哀しくて、最後に聞いたバーナードの言葉>>5:162をぼんやりと思い出す] 『謝るよりも、感謝して欲しいなぁ』 [――なんとなく、そう思った] (522) 2022/07/24(Sun) 20:19:52 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ[心残りは、たくさんある] [自分の病院を持ちたかったし、家族も持てるなら持ちたかった。 まだ再生医療の成果だって出せていないし――バーナードにだって、教えなければいけないことはきっともっと沢山あった] [けれど、再生医療の研究についてはきっとアマノが成就してくれる。 バーナードに掛かっていた『呪い』も、きっと解けた筈。 あとは誰か、彼を想う、自分よりも優しくて根気強い人が現れてくれることを祈るだけ] [それはそれでとても面白くない気がしたのだけれど、そんな自分の心の都合よりも彼が幸せになることの方が大事だから] ――――――…… [誰も彼も、皆が幸せになって欲しいと、そう思って]] [――あとはもう、何も覚えてはいない] (524) 2022/07/24(Sun) 20:20:47 |
![]() | 【人】 船医 チャンドラ[人は死んだらどうなるのだろう] [天に昇るのか、地上に意識のみ残して漂ってしまうのか、はたまた生まれ直し地上へと戻ってくるのか] [自分はどれも信じてはいなくて。 だから自分はただ、消え去るだけだろう] (525) 2022/07/24(Sun) 20:22:02 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 ![]() (a59) 2022/07/24(Sun) 20:39:02 |
![]() | 【人】 調査員 ルヴァ……うん? [私物。何かあったっけ? いや、色々(勝手に)持ち込んでいた気はするが どうせ遊び道具ばっかりだし 別にそのまま処分して貰ってもいいんだけど。 そんなことを考えながら言われるまま両手を出せば 見慣れた球体が弧を描く。 手の中にごろんと納まったそれは、 もう何だかずいぶんと懐かしい気がする100面ダイス。 ぱちぱちと瞬きをしたあと、サダルの声に耳を傾けて。] (529) 2022/07/24(Sun) 21:25:16 |
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