188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】
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ヴェルト どうして そんなことをいうんだい 君は ……君は、
あなたは、
[ いつものように 頭を撫でようとしたんだ。 おかえり。何してたのか聞かせてよ。 話したいことがたくさんある。
手だけ伸びた。 ついた癖とやらは厄介だね。
でもそのままヴェルトの頭に 俺の手はのせられることはなかったんだ。 ]
(280) 2022/12/15(Thu) 3:27:47 |
| [ 近く遠くで、ユグの肯定が響く。 >>204 思わず、瞬いた。 ] (281) 2022/12/15(Thu) 3:33:10 |
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『 死 』が 溢れてしまう
[ 誰かに届いたか、 ――届くことはなかったのか。
思わず落ちた言葉に、 自分でも気づかずにいた。 ]**
(282) 2022/12/15(Thu) 3:43:42 |
| (a44) 2022/12/15(Thu) 3:47:56 |
君たちは完璧だったのに。
すごく美しかったのに。
最後が相打ちだなんて、
まるでそいつが片割れみたいじゃないか。
ちょっと妬けるな。
せめて俺に殺されてほしかったな。
その首に鎖をかけて、
どこにもいけないようにして、
幸せのままに、 ……… なんて、
もう何を言っても無意味なんだけど。
ざ〜んねん。
一人で死ねばよかったのにね。
[ 崩壊の鐘の音を鳴らしたのは『
悪魔』でした
それは構いませんでした
彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと
わたしたち
──それに彼
がいればどうでもいい
最後に
三人が残ったなら
きっと完璧なままに終わらせてくれる
彼がそれを望むなら それでもいいと思っていました ]
[ それでも、永遠だと思っていた箱庭に
わたしたちの完璧を 都合のよい夢を重ねて しまって
終わるならそれは完璧などではなかったということ? ]
恋人たち
手を取り合り寄り添う二人
言葉を重ねて心を通じ合わせ
健やかなる時も病める時も分かち合う
互いに違うものだからこそ尊い
ひとりきりの愛など自慰と何が違う?
喜びも悲しみもない予定調和
自分を騙し続ける一人芝居
満たされていて幸せな振りをして
本当は誰かに愛されたかっただけだろう?
[ わたしたちの欺瞞を嘲笑う声がする
それは箱庭の誰かの声 ?
まぼろしが見せたのは 胸裡で育てていた不信
ああ それはきっと 疑心を燻らせていた
『魔術師』に すり替わる
『隠者』の毒が見せるまぼろしよりも、
ずっと上手にありもしない敵を形作るでしょう * ]
[後悔という名の痛みから逃れる手段はいくつかあって。
そのひとつが、誰かの、何かのせいにすることだ。
そうして、『審判』は、自らのしでかしたことから目を背け、
目を開きもしないまま、死んだ]
ええ、勿論止めませんよ。
私も手伝いましょう。
……私の力は、その為にあるのですから。
[
『教皇』は既に気が触れた『隠者』の言葉に
笑みを浮かべ、同意した。
握られた杖先に埋め込まれたタンザナイトから
美しくも妖しい ── 暗色
を灯して。*]
[ 長い睫毛が浮き上がり、伏せられていた黄金の瞳が薄ら開く。
切れ長の黄金は『死神』を見据え、やがて口角を上げて ]
……そうですね。
私には人を助け、癒し、救う力など無いのですよ。
聖者などでは無い、ただの……。
…………。
私が持つ“ 贈り物 ”は、何だと思いますか?
[ 死神の思いも何も、知ることは無く。
ほんの一瞬、“慈愛の聖者”にふさわしい
優しい笑顔で死神の姿を見据え
白魚のような指を杖の先端に乗せ、尋ねた。]
私は、貴方が羨ましかったのです。
神が本来想定していた結果通りなら
私達は、きっと上手くやれたはずで
しょう。
[ でも、現実はそうではなかったのです。
私自身の性質と 『贈り物』の相性が
あまりにも合わなかったのです。]
[ ──── 貴方は悪く無いのです。
全ての原因なのですから。 **]
どうしてか気に食わなくて
でもだからってそうするつもりはなかったのに
『女帝』を手に掛けてしまった
箱庭が混乱に堕ちる中で殺してしまった
不穏分子と疑われた『塔』
無実と信じていた、救いたかった
なのに、何かの間違いだと訴えるしか出来ず
僕の目の前で、処されてしまった!
どんなに願ったって
どんなに足掻いたって
あなたにとってのわたしはどこまでも何者でも無く
あなたとわたしはどこまでも無関係だった。
せめてその手で殺してくれたらと
不要な疑いをすべて引き受けた。
そのせいで混乱が深まって
誰が殺しても誰が死んでも
そんな事は些細なことで
どうだってよかった。どうだって。
満たされぬ葛藤を癒してくれる暖かな存在も
友と呼んでくれたかけがえのない存在も
何もかもを手放してでも
その腕の中で眠りたかったのに
わたしを裁いたのはあなたでは無かった。
結局、最期の最後まで
わたしとあなたはどこまでも無関係だった。
次があるなら、次こそは
こんなわたしに寄り添い続けてくれた
たいせつなあの子たちの為に生きようと思った。
ずっと傍にあったたいせつなものを次こそは
見失わぬように、手離してしまう事のない様に。
わたしのせいで散ったあの子を
今度こそ喪わぬよう護ろうと
わたしを信じ抜いてくれたあの子に
今度こそ相応しい友で在れるようにと
魂に刻み付けるつもりで祈った。
あなたのことはここでおしまい。
わたしでないわたしと
あなたでないあなたがもしも結ばれたって
何の意味もないのだし
どうせきっと未来永劫
あなたとわたしは、どうしたって、
きっと、無関係なままでしょうから。
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