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176 【R18】実波シークレットパラダイス外伝【身内】
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きっとばれて泳がされているし映像を差し替えても差し替える前のものは録画されているのだろう。
その時にばれなければいいと思っているのかなんなのか、確認されれば技術開発の一貫と堂々と言うのだから、かなりだめだ。
なんなら覗きならこの会社で横行しているなかであれば良識の範囲だと開き直っている、かなりだめだ。
「一回やらかしたことがあるので……きっと、もう」
よくもわるくも社長には目をつけられているかもしれまけんね、と。
自覚しているので問題がある行動は他にしていないようだった。
むしろたぶん控えている方なのだ。
「対人トラブルには(この瞬間まで)は至っていません、から……ばれてはないんですかね気を付けますよ。
もう大方やりたいことは終わっているので
」
監視カメラで今を写さなくていい人間観察とは何をしていたのだろう。
「……だんだんと好感度よりも人間の質が下がっているのを感じます。仕事は真面目なのに……。自分でいったら世話ないですか」
「何かお菓子か、……雑誌でも持ってきますね。
僕の性癖がさらされようものなら部屋に引きこもりますからここには戻ってきませんけれど。置いてったものは好きにしてください。
あと、
死んでいても許してください。
この性癖は全員にばれようものなら死んだ方がマシです。」
もしかして、そういう趣味の人ばかりを集めた会社だったり?
普通なら訴えられそうなことも色々起きている。
雲野も、不思議とそういうものは湧いて来ず。
「監視カメラの切り替えと、観察……………」
上司の若い頃が気になるかどうかで言えばまぁ気にならない寄り。
とはいえ否定せず、なるほどと頷いて手元のカップを軽く揺らす。
「………妄想するのは、別に悪いことやないと思います」
どういう妄想してるんですか?と聞きかけた口を閉じて。
フォローにもならない言葉で返事を返した。
緑郷のアリという言葉にも、同意とは違うがまた頷いて。
この性癖暴露大会の本会場にツッコミがいないことを悟った。
「…注意がないんは、こんなアプリがあるからかもしれませんけど。
線引きはあっても社長自らやっとったら、文句は言えませんし…」
勿論法務部が黙っていないという点も理解出来る。
これはギリギリなのかどうかは分かり兼ねるが、セーフなのだろう。
そう考えると多少?のハッキングは許されても可笑しくない。
やりたいことが終わっているという鹿籠の言葉に若干首を傾げつつ、揺らしていたカップにまた口付けて喉を潤した。
「お菓子や雑誌、ですか。…うちもせっかくやから何か持ってきたいですね。
まぁ、同じく晒された時はあんまり部屋から出たくないしここには戻らないでしょうけど……」
空になったカップは微かに音を立ててテーブルの上に。
死なれるのは困るので、口には出さないが絶対止めに行こうと決意したとかしてないとか。
| 富武 瑛は、どこかの時間帯。一人でぼーっとテレビを眺めている。 (a29) 2022/09/25(Sun) 1:19:03 |
| 富武 瑛は、聞こえてくる解説者の説明がどうやら頭にも入ってないらしい。 (a30) 2022/09/25(Sun) 1:20:07 |
| (a31) 2022/09/25(Sun) 1:20:53 |
「社長が文句を言うとしたら、
自分に黙って楽しそうな事しててズルい、とか
そういうのしか想像できませんねえ……」
脱線。
「ともあれ誰にも迷惑を掛けていなければ万事オーケー、
その上しっかり仕事ができているなら文句なしでしょう!
鹿籠さんの腕の良さは緑郷も聞き及んでいますよ!」
やりたい事は終わっている、という言には緑郷も首を傾げつつ。
実際自覚して控えている分かなり良識的なのかもしれない。
この会社的にはそれでいいんだろう。
「たとえ人間としての質が下がりに下がったとしても、
緑郷は鹿籠さんの事が好きですからね!」
それでいいのか?
「それからそれから緑郷はー……
多分よっぽどの事がない限り最後までここに居ますから、
捕らぬ狸の皮算用ならぬ、捕らぬ皇狼の皮算用ですねえ」
この居心地の良さは皆で居てこそのものだから、
仮定の話とはいえあまり人数が減ってほしくはないものだ。
もはや勝手知ったる我が家のように紅茶のおかわりを注ぎながら
そのうち自分も何か持ってこようかな、だとか考えつつ。
「寂しくなったら遊びに行きますね……死んでいても……」
もちろん楽しい社員旅行で死人は出ない方が良い。
たとえ性癖をバラされ生き地獄と化したとしても。
手遅れだったら仕方ない
けど、間に合うなら止めに行こう。
概ね同じ考えらしい雲野と無言でアイコンタクト……できた?
![](./img/closure/055.png) | 「……?」
改めて思ったのだが、どうして女性と同部屋なんだろうか。 富武は訝しんだ。
「……まぁ、忌部課長も一緒だからいいか……」
そう思うしか無い。 (90) 2022/09/25(Sun) 15:28:20 |
![](./img/closure/055.png) | >>91 忌部 「うわ、課長相変わらずですね」 直属の上司が望月課長であり、忌部課長はその同期であるためか。 他部署の上司とはいえ、いくらか顔を合わせる機会のある上司だろうか。 肩に手を回されても特に拒否することはなく、馴染みある煙草の匂いが鼻をくすぐった。 「そうですね……着替えとかどうしたらいいかと、え、好みですか? どちらもタイプが違って悩ましいですけど……同部屋の場合夜這いっていうんですかね」 部屋に行かずともそこにいる。 雑魚寝で宴会するような気分でいるしかない、きっと。 「そういう課長はどちらが好みなんですか」 (92) 2022/09/25(Sun) 16:50:02 |
「そう、ですね」
社長からの文句、確かに。
そこまで存じている訳でもないが、今回のことでその想像に同意の気持ちが湧いてきた。
緑郷の言葉に軽く頷きながら空になったカップを手の内で回す。
迷惑をかけない。仕事をする。
基本的なことさえ出来ていれば、この会社としては問題ないのだろう。
とはいえやはり、やりたい事はという点には疑問を得たままだが。
果たして鹿籠の口からそれについて出てくることはあるのだろうか。
「あ、あー……」
それもそうか。残される確率が高いのは緑郷だ。
仮定であれその話を聞くのは気持ちとしてあまりいいものでは無いのかもしれない。
「……遊びに来るのは、大歓迎です」
死んでいても、は物騒すぎるが。
その為絶対、絶対鹿籠の死は防ぎたいとも思うが。
無言のアイコンタクトを何となくで受け取って頷いた。
それから遊びに来るのは歓迎、とは言ったが。
こちらからも遊びに行ければいいななんて考えて。
この居心地が良くなってきた空間の中で緩やかに笑みを浮かべた。
「あの皆さんで泊まる部屋ならともかく、
男性の個室には簡単に入らないでくださいよ?
」
わかってますよね、とため息をつきつつ来客は拒まないようだ。
引きこもりは引きこもっているだけ。
「元気がなさそうならうかがいますよ。
それとなんかそんなに変なこと言いましたかね、僕。
……ま、まだ秘密にさせてくださいよ。
これでもかなり大事なものを失っているんですから」
ひとまずお暇しますと、その日はこの第二の自室を出ていった。
伝わっているかは定かではないが、早々に誰かが欠けては寂しいのは同じ気持ちではある。無事で再会したいものだ。
「はい!緑郷も遠慮なく遊びに行かせて頂きますから、
雲野先輩も鹿籠さんも、遠慮なく遊びに来てくださいね!」
それとなく送ったアイコンタクトに
応答が返って来た事を内心……だいぶわかりやすく喜びつつ。
元気な返事はしたものの、鹿籠の良識的な発言については
わかってるんだかわかってないんだか。
異性と個室に入る、という事そのものは
雲野はともかく緑郷は高確率で気にしないだろう。
寧ろ
何か仕出かす側
ですらあるのは今この場では知る由もなく。
「ではでは、緑郷も一度失礼します!
ゲームの進行の為に色々してこなきゃですから!」
その場がお開きの雰囲気に向かえば、そう便乗して。
カップやポットを片付けた後、一旦部屋を後にしていったはず。
翌朝には哀れな犠牲者の秘密が暴露されてしまうのだろう……
![](./img/closure/055.png) | >>96 忌部 「見られて困るような身体はしてませんけど、女性の方が困りませんか」 男は喜べても女は早々喜ばない。 よほどのイケメンの裸や好きな人の裸なら、話は別かも知れないが。 「榑林さんは……、…………」 間。 「……声かけてみたら良いんじゃないですか? 話くらいは普通にしてくれるでしょうし、せっかくの旅行は良い機会ですから、誘えばバーにでも付き合ってくれるかも知れませんよ」 (98) 2022/09/25(Sun) 20:53:13 |
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