【人】 涼風 梨花[此方を見下ろす表情は当然のように驚きしかなくて その顔は夫とは似ていなかった。 一度違うと認識してしまえばまったく重なることもなく 何故間違えてしまったのか不思議なほどで。 やはりどこか疚しい想いがあるのやもと 羞恥に染まる頬を左手で押さえる。 この船には口が上手い男しか乗れないのだろうか。 慣れたフォローと世辞に、照れも混ぜ。>>42] ふふ……なら私は、うっかり素敵な殿方を ナンパできてラッキー、と言うところね。 ええ、よく知っている人と背格好が 似ていたのだけど……連れというわけじゃないの あなたは? ひとりでいらしたのかしら [それとも、と言葉を区切り、彼の左手を窺う。 女にとって、この場で遊ぶ相手の基準は二つだけ。 以前からの知り合いではないことと、 相手に妻や恋人がいないこと。] (43) 2020/07/16(Thu) 0:39:58 |
【人】 涼風 梨花[──もし、どちらもクリアしているのなら。] なので迷子というわけじゃないけれど…… もし、お時間あるなら少しだけ 付き合って貰えるかしら 人違いのお詫びに一杯ごちそうさせて? [とはいえ、彼が何処かへ向かう途中であったり、 待つ人がいるのなら止めることはせず。 そうして純粋に都合が悪いだけなら、 明日の約束を取り付けるだろう。]** (44) 2020/07/16(Thu) 0:45:03 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a26) 2020/07/16(Thu) 0:45:46 |
【人】 涼風 梨花― 1日目・船内で ― [たった一度の経験が、女を劇的に変えたわけじゃない。 夫と間違えて腕を掴んでしまった青年への誘いも、 独身時代であったり、健全なクルーズ船では普通の範疇。 ただ、以前と違うことがあるとすれば。 バーなどで酒を交わした先、の想像を巡らせることか。 此処では談笑して終わるという方が稀であろうから。] ──…そう、 それは大変ね。 いいのよ、気にしな …… [今は、の意味を女なりに考える。>>53 忘れ物が下着であることや、それを届けようとしている などとはさすがに想像が巡らず、ていのいい 断り文句だろう、くらいに受け止めていた。>>54 まるで引き留めるように、手を取られるまでは。>>55 自然な動作で引き寄せる力には抗うはずもなく。] (93) 2020/07/16(Thu) 23:54:14 |
【人】 涼風 梨花ふふ、……それは、どうかしら。 なら明日はどう? そうね……、 これくらいの時間に、 あそこのバーカウンターで待ち合わせましょう。 来なくてもバチは当てないから、安心して? [青年の囁きに、冗談めかして笑いながら重ねる誘い。 示すのは客室からほど近い場所。 女の名も告げず、青年の名を訊ねることもなく 部屋を指定しなかったのは、それが破られても仕方ない 程度の口約束に留めるためだ。 こんな船で、知人がいるのであれば。 明日の彼が、今日の彼と同じとは限らないから。 ──女が、船に乗る前と今で変わったように。 了承の言葉を貰えればそれで十分と笑って、>>55 青年が何処へ向かうか確かめず、部屋へと戻った。]** (97) 2020/07/17(Fri) 0:05:14 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a42) 2020/07/17(Fri) 0:09:32 |
【人】 涼風 梨花─ 2日目 ─ [あれから、女はマイペースに 普段と変わらぬ船旅を楽しんでいた。 空腹を感じればレストランで食事して、酒を飲み 広々としたスイートルームで読書に耽る。 御子柴からの"言いつけ"を律儀に守っているわけではない。 何度か声を掛けられたが、そのどれもが 女の求める基準を満たさなかったのだ。 セックスできれば何処の誰でもいいなら、わざわざ大枚叩いて 船旅になどでない。 いっそ、このまま何事もなく終わるのもありだろうか。 それはそれで勿体ない気もした。] こんばんは、……来てくれたのね。 それとも別の誰かを待ってた? [軽い口約束を交わした時間と場所。>>124 佇む背中はやはり夫とよく似ている上に、どことなく 哀愁や疲弊が見れるそれに自然と胸がきゅ、と詰まる。 昨日とは違うワンピースの裾を潮風に揺らし、 柔らかな調子で声をかけて。] (136) 2020/07/17(Fri) 9:37:43 |
【人】 涼風 梨花……御馳走するのはお酒以外が良さそうかしら。 あれから何かあった? [青年の顔色が見るからに不調を訴えていたなら 少しだけ眉を潜めるも、隣に腰掛け、 表情を覗き込むように首を傾げて、青年の言葉を待った。]** (137) 2020/07/17(Fri) 9:43:03 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新