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【人】 時雨ゎ [ 考える僕をよそに 狐面は雨に濡れた僕を捕まえた。 雨が降り注いだ、そのあとは。 たとえ僕が消えても、 その後にはなにも 残さない。 雫の跡ですらも。 ] (27) 2024/04/05(Fri) 23:33:47 |
【人】 時雨ひゃ、 [ さっきから僕は悲鳴ばかりだ。 見たこともない場所に連れてこられたと思ったら、 今度は頭を男の身体に押し付けられた。 僕とはちがう。当たり前だ。 当たり前ではあるけれど、……それもある、けど。 僕はこんなに至近距離で、 他の人間の鼓動を聞いたことはない。 神立と言った。 それしかわからない。のに。 濡れた服は、とても、――寒いのに。 僕の頬が痛いくらいに熱い。 ] (28) 2024/04/05(Fri) 23:34:27 |
【人】 時雨[ ようやく、僕の体は地についた。 視界いっぱいだった他人の身体は離れ かわりに二人の人間がいるには余りあるほどの部屋と 目がひとつしかないニンゲンと、 首の長いニンゲンが目に映って、] 妖っ……?! [ まただ。 いけない、と、口を押さえてももう遅い。 神立は。 神立は? 相変わらず狐面からは何を見ているかも、 解らない。] (29) 2024/04/05(Fri) 23:35:07 |
【人】 時雨――そうか、ぼくはもう食事になるのか。 [ どこかで望んだ事なのに。 いざ来ると あっけないのだななどとも 先ほどまでそこにあった体温がなくなって。 濡れた衣服がぽたりと 村では作り出すことのなかった、 水の染みをつくりだす。 ] (30) 2024/04/05(Fri) 23:40:11 |
【人】 時雨[ これからどうなるのか 示されたのは大きな……風呂? ここに、ひとりで? 僕が入る? ] まっ、て。 僕一人でどうすればいいのか わからないんだ [ 濡れた服のまま、神立の手を掴んだ。 雨の中歩いたし、 神立も僕を運んだのだから、濡れてる ]* (31) 2024/04/05(Fri) 23:45:48 |
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