【人】 薬屋 テレベルム[彼女の告ぐ道徳心>>103は善良な民が持ち合わすものであり、 オーナメントで喜ぶちいさな子供とて学ぶようなものだ。 彼女から聞いた話では無く、客との世間話で知った事だが 魔術師というものは大凡そこまでお人好しでは無いらしい。 それは男にも心あたりがある。 人魚を人間に変えた>>1:16魔女は、大事なものを奪うという 謂わば、悪魔と人の取引めいた『親切』を掛けた。 傷つく、苦しむ者を目の当たりにすると 自分の事のように悲痛な表情を浮かべるのは ―――彼女自身が、傷つけられ、苦しんで、 もしかすると、その時には手を差し伸べてくれる者が 居なかったのでは無いか、だから手を伸ばしてくれるのか。 ―― なんてのは、あくまで想像で、確信では無いけれども。] (113) 2021/12/12(Sun) 16:50:17 |
【人】 薬屋 テレベルム あんたには助けられている、感謝は尽きない。 …だから恩は返させてくれよ。 ――思いつめる事があれば、いつでも打ち明けて欲しい。 [詮索はせず、けれど、善意に肖るのなら、これだけはと。 手を取る力は魔力を失い精気が足らず 大したものでも無いが>>106然と伝えて。 荷作業は二人で行えば須らく進み、出立も滞らず。>>107] …ん。 ……こうしている方がいい。 [照れているのだ、とまで真意を語る事も無かろう。 相変わらず、彼女が連れ帰るのは猫犬ではなく、 男性なのだが、と心配したくなるような隙が不安だが 願いを打ち明けやすくなったのは、確かだ。 勧められるまま外套を深めに被り、 祝祭二日目となれば異様な早起きの習慣も少なく 人気が少ない路地を行き、懐かしさを覚える一邸へ。>>108] (115) 2021/12/12(Sun) 16:51:20 |
【人】 薬屋 テレベルム[読んでみたい、と思うも、中身を読むほど刻は無く。 否、読んだところで魔術の専門的な内容であるのなら 男には理解できぬ代物であろうが。 まだ、体の表面には彼女の気遣いである魔術の名残>>107が 朧に残っている気配があり、寒さは薬屋より相当和らぐも 暖かな光を宿す両手>>109が此方に向けられたので 与えやすいようにとローブのフードを下ろして、 ターバンを乱雑に結った豊かな長い髪を晒し、 白く柔らかな十指と、掌を受け入れる。] 飲料もありがたいけれど、願い事をしていいか? [魔力に包まれる心地に甘く浸りながら。 月を想わせる彼女の柔らかなかんばせを見つめ。] (117) 2021/12/12(Sun) 16:52:40 |
【人】 薬屋 テレベルムひさしぶりに、あんたの作ったものが食べたい。 ……相変わらず、肉は食えないんだが。 [この祝祭の日に、態々料理をしろと望むのも大概だが、 この家は居心地が良く、酷く、暖かい。 ラヴァンドラが、居るからだ。*] (118) 2021/12/12(Sun) 16:54:16 |
【人】 薬屋 テレベルム― 回想:イクリールと ― [どうやら、男自身が人魚である、とまでは 女店主には知られてないようで>>100安堵を覚えもするが 恐らくはそのうち、こういった酒の席で明かしてしまうかも。 魔術師の大切な友人、というだけで一定の信頼がある。 不老不死のようなもの、と打ち明ける機会が 彼女にこれまで何れ程あったかは解らないが そうか、と一言で。表情に変化が一切無く頷いてみせる人物は 男の他に果たしているものか ――それは彼女だけが知る事。] 長く生きるのも苦労するだろう。 別れが多い。 [苦労、と呼ぶよりは虚しさ、が意味として通る気がするが 男の周囲はすべて同じ長寿の生命体であったから 完全に理解るともいえないものの。 死に逝く生物たちを看取る側で在り続けるという事だから。] (121) 2021/12/12(Sun) 17:16:36 |
【人】 薬屋 テレベルム次は、ラヴァンドラと三人でも良いかもしれない。 ……俺は人の話を聞くだけの時間も好きなんだ。 [魔術師の家へ滞在する期間、 彼女の名は本当に良く聞いた気がする。 なんとなしに花が咲くような二人の談合を想像をしては、 うん、と、ひとりごち。 あまり遅くならないうちに向日葵の店を後にし、 また飲む暁にはワインは2本、いや3本ある方がいいと 贅沢な予定を立てながら、酒気帯びる体は冷えを忘れて**] (123) 2021/12/12(Sun) 17:17:31 |
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。 (a23) 2021/12/12(Sun) 17:21:53 |
【人】 薬屋 テレベルム[体の外側から魔力を注ぐのは本来は非効率な手法であるのは 嘗てもこうして魔力を分けて貰った為存ぜぬが>>129 あの日は意識が薄かったのもあるが 大人が子供にするような仕草に人魚としては 300年は生を受けている手前気恥ずかしさは皆無では無いが。 熱心に力を分け与えようとする姿は陰湿な魔道士と程遠く 何処か、聖母や神聖な聖職者を彷彿とさせる。] ……だめか? [力を失い、急な暴行に晒された身の上の男が、 いの一番に求めるのが炊事であるのは珍妙だが>>130 居候で居続けたいと執着を沸かせたうちのひとつでもある。] (146) 2021/12/12(Sun) 20:35:43 |
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