双子 吹雪/雪菜は、メモを貼った。 (a38) 2020/07/16(Thu) 22:51:50 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・天野の部屋 ─ [>>65バスローブの柔らかな感触を肩に感じて 漸く自分が裸同然だと言うことに気付く。 それを恥ずかしいと思う気持ちはあれど 慌てる程の気力は今の吹雪には無かった。] ……おはよう。 …………そう。 [会話をしていると、先程の物腰丁寧な口調から 少し、というか割と砕けた口調になっている気がしたが なんとなくそちらの方が話していて気は楽だった。] ……………… うん [男に言われた言葉に 吹雪は声を震わせて、小さく頷いた。 途端に涙が溢れてしまうのを タオルケットを掴んで目元に押し当てる。 わっ、と泣き出さなかったのは そんな元気も無かったからかもしれない。]* (78) 2020/07/16(Thu) 23:00:15 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・天野の部屋 ─ [>>86涙を零していれば、男に抱きしめられる。 柔らかく、泣いているのを 優しく包んでくれるかのように。 髪の毛を撫でられながら 吹雪は手をゆっくりと男の背中の辺りに回し 弱々しく掴むと、その胸の中で嗚咽を漏らす。 見知らぬ男に、こんな姿を晒して あまつさえ、胸に暖かいものを感じてしまう 自分の底浅さに少し嫌気が差した。 それでも誰かに頼りたくて 吹雪は男の優しさに甘えた。] …………。 [10分には行かないだろう。 けれど吹雪にとっては長い間涙を流していて 漸く顔を上げた時には目元が軽く腫れていたか。 手の甲でぐし、と涙を拭く。] ……ごめんなさい。 ありがとう。 [鼻声になりながらもスタッフにお礼を言う。 漸く男の顔を見た気がした。]* (89) 2020/07/16(Thu) 23:44:05 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・オープンデッキ ─ 『仲は良いですよ。 こんな場所だから私がリードしてますけど 本来、姉さんの方がずっと出来た人間なんです。』 [>>91確かに雄吾と会う時は 親戚の集まりだし、吹雪と一緒にいることは多かっただろう。 大学でもある程度つるんでいるけれど。 姉が私にべったり頼りきりと言うことはない。 私が姉に意図的に近くにいようとしてるのはあるけれど。] 『姉は私よりも大抵の事はよく出来るのに 男の人を見る目が無いんです。 みんな、みんな。私に目移りする奴らばかり。 みーんな、お姉に相応しくないんです。 その意味で、良さそうな人を見つけたので 寂しいけど、良い夢なんです。』 [くふくふ、と雪菜は笑う。]* (95) 2020/07/17(Fri) 0:00:32 |
【人】 双子 吹雪/雪菜[天野の言葉を聞いた時 やっぱり雪菜は笑った。 あぁ。 ・・ まだまだお姉は私が居ないとダメだなぁって。] 『────。』 [近づいた天野の服を掴む。 強く引っ張り、余程抵抗されなければ 雪菜はそのまま唇を重ねる。 雪菜の服は、>>62外に出た時の黒いベビードールで 屈み込んだ時に、その大きな胸の谷間も見えるだろう。 勿論意図的に。 この人が、私に釣られちゃう人で、良かったなぁ…… お姉は私が支えてあげないと、やっぱり、ダメだね。] 『時雨さん』 [会いたいと言っていた割には 帰った方がいい?だとかなんだとか。 姉のことまで引き合いに出しながら 優柔不断なことを口にしてる。] (98) 2020/07/17(Fri) 0:14:47 |
【人】 双子 吹雪/雪菜『……会いたかったんでしょ? 顔を見れば、それで終わり?』 [私は、そっと彼に寄りかかり その顔を見上げながら、囁く。] (99) 2020/07/17(Fri) 0:15:21 |
【人】 双子 吹雪/雪菜…………御子柴さんに 抱いて欲しい、って言ったら…… …………嫌かな? [不安そうな瞳で、その男の方を見る。 女なりの理屈はある。 けれど弱った状態なのも確かだ。 どう答えるかは、優しい男の反応を待つ。]* (107) 2020/07/17(Fri) 0:38:13 |
【人】 双子 吹雪/雪菜『そんな物好きが居たら考えますけど。 私と寝た人の言葉は信用しませんよ? 睦言がどれだけ嘘偽りに塗れているのか 私自身が一番よく知ってるので。』 [>>108私と夜を共にしない人間の言葉であれば、あるいは。 ただ、雄吾が聞いているのは そう言うことじゃない気がした。 でも私はそれ以上会話を続ける気はなかった。 だって、雄吾は怒ったけれど ちゃんとお姉、吹雪には相応しい相手が現れたんだもの。 私の誘いに乗らずに、お姉を抱いてくれた人。] [掴まれたカーディガンを引っ張って 破けてしまえばそれでも構わない。 雄吾から離れるとそのまま船内に戻り 自分の部屋に向かっただろう。>>80 力づくで止められるなら、近くのスタッフを呼んで 対応してもらう。 そのまま潮風を背に受けながら 別れることができたはずだ。]* (111) 2020/07/17(Fri) 0:59:33 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・204室 ─ ………………ごめんなさい。 [>>112男の言葉を受けて 吹雪は自分の発言の非礼を謝る。 当然の話であるし、怒らないだけでも 彼は立派な人間だと思う。] ……わたし、吹雪って言います。 ……服、ありがとうございます。 涙も……助かりました。 [頭を下げるのは、今度はお礼を言うために。 そして、わたしはもう一度だけ ぎゅう、と彼を抱きしめると。 いち、に、さん、とゆっくり時間を数えて それから離れた。 布団の中に入り、目だけを彼にやって。] おやすみなさい、御子柴さん。 [そうして瞳を閉じて 吹雪はもう一度疲れた精神を休めようと 眠りにつくのだった。]* (114) 2020/07/17(Fri) 1:17:24 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・204室 ─ [吹雪が御子柴を誘って確かめたかったのは 自分は抱かれた男を好きになっただけなのでは ないかと言う疑問のため。 御子柴に抱かれて 胸の内が暖かくなるようなら それは錯覚なのだと、気付けたから。 それも、小さな頭で考えた 机上の空論でしか無かったかもしれないが。] (117) 2020/07/17(Fri) 1:50:00 |
【人】 双子 吹雪/雪菜エイト………… ふふ…………駄洒落じゃないの。 分かったわ、ハチばんさん。 [その時、男が来てから初めて吹雪は笑った。 駄洒落と言ったら、髪をくしゃくしゃとされたので 頬を膨らませて、ちょっと怒ったフリ。] …………分かった。約束するわ。 ハチばん、さん。 [瞳を閉じて眠りに落ちる前に 柔らかな唇の感触を覚えた。 その口付けは心を昂らせる事はなく きっと親にされたお休みのキスのように 心を落ち着かせるものだっただろう。 私は心を安らげながら眠ることが出来たのだった。]** (118) 2020/07/17(Fri) 1:50:45 |
【人】 双子 吹雪/雪菜『…………ぇ』 [>>120その言葉を聞いた時 雪菜は分かりやすく動揺を見せただろう。 これからのことを考えていた。 天野とどう夜を過ごそうかとか 寝た後に、姉の元に帰ってあげて慰めてあげないと、とか。 服に絡めた指先が するりと解かれて、男が離れていくなど 想定もしていなかった。 ぽかん、として 男が去っていくのをずっと見つめていた。 角に消えて、見えなくなった辺りで 雪菜はふるふると震え、顔を赤くして。] 『もぉー!なんなのよぉ!』 [姉と似た口調で──子供心に姉よりも大人びて見えたいと背伸びして丁寧に話すようになった── カーディガンの裾を掴みながら 幼い子供の癇癪のように、廊下に響き渡る声で叫んだ。]** (129) 2020/07/17(Fri) 7:38:05 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 目が覚めたとき ─ [>>121それは4時か、5時頃の早朝。 目が覚めた時に吹雪は一人で居るものだと思っていた。 >>122だから天野の姿を見つけた時 驚きはしたけれど、喜びは抑圧される。 「ここに来るのはやめておきな」>>115 おそらくこの船に最も精通するスタッフ達の 一人に言われたこと。 ここで一喜一憂しても きっと疲れるだけだ。 少し離れて眠る天野の額にそっと口づけを。 良い夢が見られますように、と。 バスローブを羽織りながら 自分の服を手の中に抱え込み 吹雪は出来るだけ音を立てずに部屋を出て行った。 自室に帰れば 妹の雪菜は、青と白のジェラピケを着て すぅ、すぅと寝息を立てている。 ソファには黒の、なんだか凄い下着があるけれど こんなの持ってたかしら。 (132) 2020/07/17(Fri) 8:05:54 |
双子 吹雪/雪菜は、メモを貼った。 (a47) 2020/07/17(Fri) 8:58:43 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 2日目・S室 ─ 『お姉、風邪!?』 [雪菜は驚いた顔をして 姉の顔をまじまじと見ていた。 姉の姿は普段と変わりないし、触った感じも熱はないのだが こほ、こほ、と咳き込んでいるところを見ると どうやら軽い風邪みたい。] (138) 2020/07/17(Fri) 11:52:10 |
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