人狼物語 三日月国


71 【R18】歪んだ愛の形【身内】

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   ん、歩きながらするにはちょっとなー…。
   まりんの家行っていい?
   そうだ、折角お邪魔するし
   何かケーキとか買っていく?


[ 歩きながらする話ではないというか。
  別に聞かれて困ることはないけど、
  まりんも同じかどうかはまた別問題だろうから。

  家に、と言われるのならとくに断らない。
  でも、手土産の一つくらい持っていった方が…
  と、思ったからそんなことを言ってみたり。 ]*
 


[ リングを探すとき、
  私は清玄さんも一緒に来るものだと思っていますが
  忙しかったりするのなら無理強いは出来ません。

  薬指に光るリングを見ると頬が緩みます。
  このお屋敷に来たばかりの頃では
  清玄さんの言葉を勘違いしてしまったせいで、
  こうなるとは想像もつかなかったですから。 ]

   ひとつずつ…わかりました! 
   でも色んなものを食べたいです……
   食べきれるでしょうか……

[ ひとつずつ、という言葉にうーん、と
  少し考えてしまいます。
  清玄さんと半分こ…
  とかしてもらえるでしょうか…?

  マナーを習いたての頃は当然、
  所作を完璧に、とはいきませんでした。
  それでもめげずに頑張れたのは、
  お食事を楽しむことを優先するようにと
  清玄さんに言ってもらえたからなのです。 ]
 


   もちろん離れません…!
   ずーっと一緒にいますね!

[ 私は親の顔を知らないですし、
  どんな血筋のもとに生まれたのかはわかりません。
  でも、きっと良い家柄に生まれたわけでは
  ないと思いますから、清玄さんにしたカーテシーは
  間違いではないと思い込んでいるのです。

  コーヒーカップをソーサーに戻して
  お食事が終われば、お部屋に戻ります。
  リングを見つけて清玄さんにも付けてもらうのです! ]*
 



   ……あっ!こ、このあいだね!
   女の人に声かけたの!

[ 海斗くんがアルバイトだったので、
  なんとなく行ってみたいと思って
  いつでも参加できる講義に行きまして、
  席を探すのに精一杯だったのですが
  なんだか落ち込んでいる人が目に入って
  ついつい声をかけたことがありました。

  その女性は、あまり何も言われなかって…
  とりあえず講義の間はお隣にお邪魔したけれど
  特に何も聞くことができず……

  ノートに書いたお礼は、また後で
  きちんと言葉にしましたよ!      ]





   ケーキ、買うー!
   あのねマリン、ガトーショコラがいい!


[ まりんと海斗くんのおうちの近くにある
  ケーキ屋さんに寄りまして、
  まりんはガトーショコラで、
  海斗くんは何か買っていたでしょうか?
  まりんはよく彼のおうちに行くけれど
  海斗くんがお家に来てくれるのは
  久しぶりな気がします!

  おうちに帰ってきて、
  まだお母さんもいないことを確認すると
  海斗くんをケーキと共にお部屋に通しました。
  まりんは何か飲み物をと思い
  キッチンからオレンジジュースを
  持って部屋に戻りました。      ]






   おまたせー!
   えっと、とりあえず乾杯?


[ へへへっと笑って、
  オレンジジュースをグラスに注いで
  部屋の真ん中にあるテーブルへ
  彼の分と自分の分と置きました。
  さ、ケーキと共にお話を聞く準備完了です! ]*







[ エンゲージリング探し。
  彼女に一緒にしようとお願いされれば
  二つ返事でいいよ、と彼は答えた。
  
  答えを知っているから、適当にすると思うが。

  彼女は日に日に大御門に染まっていった。
  勿論、当たり前に大御門一家のひとりとして
  接していったわけだから当然ではあるのだが。
  でも初めの頃は少し誤解を
  されていたこともあったらしい。   ]


    シェアをしたら、ひとつでも多く
    食べられるだろうけれど、
    4日もいる予定だから計画立てよう。


[ 流石に4日もいたら大半は試すことができるはず。
  ただし、部屋の外に出たなら、の話ではあるが。
  全日程晴れていれば良いが、
  もしかしたら晴れない可能性があるから。
  それと、晴れていても出ない可能性はある。   ]






    ふふ、いい返事だね。
    理子の部屋の中以外には置いてないから、
    部屋の中をゆっくり探そうね。



[ 2人とも食事が終わったので、
  彼は彼女の手を取って彼の部屋近くにある
  彼女の部屋にむかうことにした。

  彼女の部屋もとても広いもので、
  キングサイズのダブルベッドに加え
  ウォーキングクローゼットもあり、
  世の中の女性が夢見る『お嬢様』のそれだろう。 ]*






   おー!まりんすごいじゃん!
   
   もしまた会えたら
   もっかい声かけてみてもいいんじゃない?
   その人もまりんと同じで人見知りだったのかも。   

[ 詳細を聞くことが出来たなら、
  そんなことを言ってみた。
  落ち込んでいたのなら
  返す余裕がなかったのかもだし、折角の縁。
  もう一度くらいはいいのでは?
  なんて思ったりする。

  ノートのお礼だけでも十分だったのに
  律儀にもう一度お礼を言ってくれて
  そんな気にしなくていいのにって笑顔で返した。 ]
 


   ガトーショコラ?
   じゃあ俺は……モンブランにしようかな。

[ 近所のケーキ屋でそんな会話をしつつ
  自分の分とまりんの分、ご両親にも一つずつ買って
  まりんの家へと向かった。

  部屋に通されるのは久しぶり。
  幼馴染とはいえ、男を無警戒で通すまりん、
  警戒心的な何かが足りないような気は……
  相手が俺だから、まあいいか。

  待ってる間、手持ちぶさたで
  ついきょろきょろとしてしまった。
  部屋の内装というか、
  趣味はあまり変わってなさそう。
  可愛い女の子の部屋って感じで。 ]
 


   ううん、持ってきてくれてありがとな。
   じゃあ、乾杯!

[ グラスを持ち上げて、乾杯して。
  ケーキに手を付けつつ、本題に入ろうか。 ]

   まりんってさ、俺とずっと学校が一緒だったこと、
   偶然だと思ってる?

   もし……偶然じゃないって言ったら。
   まりんがいるから高校も大学も選んだって言ったら…
   どう思う?嫌なら嫌って言ってもいいからさ。
   正直に答えて?
   
   *



   う、うん!もし、会えたら…声かける!
   ……海斗くんも、一緒に…いてくれる?


[ ひとりで講義が受けられるとはいえ、
  やっぱり緊張してしまいそうで…
  海斗くんがそばにいてくれたなら、
  勇気を出して声をかけられそうな
  そんな気がするのです。
  でも、忙しかったらダメだろうなぁ、と
  少し諦め半分に、
  まりんはお尋ねをしてみるのでした。 ]





   んー!美味しい……


[ 乾杯をして、ガトーショコラを一口。
  口の中に広がる濃厚なチョコの味に
  頬が落ちてしまうのではと思ってしまいました。

  ふと、海斗くんが口を開くと
  大学まで一緒だったことが偶然ではないと
  言われたような気がします。
  海斗くんが言っていることはつまり、
  まりんが行く学校に一緒に受験をして
  一緒に合格をしていたということです?

  それが、嫌かどうか、……       ]


   いやではないけど、ごめんなさい…
   海斗くんならもっといいところ、
   目指せたはずなのに……
   海斗くんのお父さんたち、
   嫌な顔しなかった……?







[ やっぱり、我が子ですし…
  いいところに行ってほしい気持ちが
  あったのではないかと思うと、
  しゅんとした表情になってしまいます。

  嬉しい気持ちがありつつも、
  ごめんなさいの気持ちも沢山です…  ]*





[ 大御門家の御屋敷にいる方たちは皆優しくて
  右も左もわかっていない私の事も
  家の一員として接してくださったんです!
  初めのほうに誤解をしていたのは、
  清玄さんの言葉をきちんと
  理解できていなかったから、でした。 
  ……“愛玩具”の意味なんて、知らなかったのです。 ]


   清玄さんと半分こ出来るんですか?
   嬉しいです!
   食べたいもの、リストにまとめないとですねっ!   


[ 三泊四日と言っていました。
  そんなにいられるのなら、計画を立てれば
  行きたい場所や食べ物は網羅出来そうな気がします!
  それにしても…清玄さんとお泊りなのです。
  別に初めての事ではありませんが……
  今度こそ期待、していてもいいんでしょうか。 ]
 


[ 清玄さんと手をつないで、私の部屋へと向かいます。
  エンゲージリングは私のお部屋だけにある、
  とは言ってもとても広いのです。
  ウォークインクローゼットの中から
  見ていくことにしました。 ]

   どこにあるのでしょう……

[ 思わずちらりと清玄さんを見てしまいますが
  もちろん教えてもらえるはずもありません。
  クローゼットの中にはなさそうです。
  勉強のために使っている机と引き出しも
  探してみてもなさそうです。
  うーん?と首をひねってしまいます。
  あとは……ベッドはまだ調べていません。
  何気なく枕の下を調べて…… ]

   ……!見つけましたー!

[ にこにこと、清玄さんの分のリングを
  差し出すのです。それとも私が
  清玄さんの薬指に通したほうがいいのでしょうか? ]*
 



   俺も…?もちろんいいよ。
   でも、バイトと被った時はごめんな?

[ 講義の日はシフトずらしてもらえばいいかな
  と思いつつ、今決まっている分は
  そう簡単に変えてもらうわけにもいかないから。

  一緒にいるだけで勇気が出せるのなら
  喜んで傍にいるつもりだ。      ]

 


   ほんと、美味しいな。

[ モンブランは栗のクリームがくどすぎず
  適度に甘くて美味しい。

  学校が同じだったのはなぜなのか、
  まりんに言ってみれば彼女の顔は
  少し曇ったような気がする。
  
  もっといいところ、か……   ]


   父さんたちは別になんも言ってないよ。
   俺が行きたいところがいいところだろうって。
   ……ま、先生には微妙な顔されたけどな。
   でも先生は進学率を気にしてるだけだろうし
   俺は全然気にしなかったけど。

  

[ 両親は俺がしたいようにすればいいと
  言ってくれた。
  レベルを上げることは確かにできたけど、
  まりんがいない大学に行きたくなかったし、
  今の大学なら奨学生になれて、
  学費を安く済ませられているから
  親孝行も…しているつもりなんだけど。

  それはそれとして…まりんが嫌じゃない、
  と言ってくれたことが俺にとっては重要だった。 ]

   まりんが気にすることは何もないよ?
   だって、俺が行きたいって決めたから。
   ……確かにいいところ、行こうと思えば行けたとは思う。
  
   でもさ、まりんがいないところに行くの、嫌だったから。
   まりんと離れたくなかった。
   大学も学部も、授業まで一緒にする理由なんて
   それしかないだろ…?

   *


   ほ、ほらやっぱり……
   
[ やっぱり海斗くんは、
  もっといいところに行けたみたいです。
  まりんはどう言っていいか分からず
  言葉尻が萎んでいくのでした。

  もくもくと、ガトーショコラを
  ひと口、ひと口と食べましたが、
  海斗くんの言葉を聞いていると
  彼の方に顔が向いていきました。    ]


   海斗くん、どうして?
   だってまりんと一緒にいても…
   いいことなんて起きないかもしれないのに。


[ いい大学に入れば海斗くんに見合う
  お友達だって沢山できたはずなのに、
  なぜでしょうか。
  まりんは、ガトーショコラの最後の一口を
  はむっと食べると、体育座りをして
  大人しく彼の方を見ることに。    ]*





[ 彼は初めの頃、彼女に対して
  愛玩具という言葉を使ってしまった。
  勿論、使って捨てるという為に使った言葉ではなく
  これから先彼を筆頭にいろんな人に
  愛されるためだけに存在する人、と
  いいたくてそんな言葉を使ってしまった。

  会話に齟齬があると思って
  彼女ときちんと話すことができて
  漸く壁が消えた気がした。        ]


    勿論、気に入ったものがあれば
    理子が沢山食べていいんだよ?


[ 彼女の輝く瞳に、彼はくすっと笑みをこぼして。
  彼女は処女である。しかし、彼女の体は
  3年という時間をかけて解されている。
  だから、3年生として受験勉強に専念させるため
  あまり手を出していなかった時は
  “体調確認”のたびに可愛く反応して
  早くその時が来ることを彼自身楽しみにしていた。 ]






    頑張って見つけてごらん?


[ 彼女の部屋に一緒に行って、
  探している様子を椅子に座って眺めていた。
  探す気がないことは彼女にもわかっていたのか
  ひとりで頑張って探していた。

  広い部屋の中を沢山駆け巡って、
  最後に行き着いたベッド。
  枕を動かせば、さぁ。また可愛い顔が彼を見る。 ]


   僕にもつけてくれるよね?

[ 彼はそう言って、左手を開き彼女に差し出す。
  それはまるで結婚式の予行練習のよう。
  左薬指に彼女のものと同じデザインが
  添えられたなら、ふふっと笑って
  彼女を優しく抱きしめただろう。      ]*






   いいところって言ってもさ。
   それは世間一般で言うところの
   いいところ、だから。
   俺にとってのいいところじゃないし、
   俺は今の大学でよかったって思ってる。

[ ガトーショコラをもくもくと食べていたまりんは
  自分の言葉を聞いてこっちを向いた。
  いいことなんて起きない、か……。 ]


   俺さ、まりんが思ってるほど  
   できた人間じゃない。
   興味ない人に優しくするほど
   余裕があるわけでもお人好しでもない。
   
   好きだから、ずっと一緒にいたいし
   勉強だって教える。

   まりんが俺のために離れようとか思ってるなら
   そんなことしなくていい。
   ていうか、俺が、離すつもりないから。

[ モンブランは半分くらいまだ残ってるけど
  すっと立ってまりんの横に座って、
  まりんの方を見たけど…反応はどうだったかな。 ]*
 



   慣れてる人を抱いても勃たないことは
   よくある話。…だって、魅力ないし。




  彼女の反応がいいからついつい口が滑る。
  気持ちがいいなんて聞いたら、
  調子にのって更に気持ち良くさせたくなる。

  そんな気持ちが強かったのか、
  頬を撫でる彼女の手は不思議と
  嫌がることなく受け入れられた。

  彼女の体はどことなく
  未開発に近い気がして
  気持ちよくさせるのに力が入る。

                    ]






──────

   はー……今つけてる奴、
   5個目なんだけどわんこちゃん。
   やっぱり凄いねぇ。




  昼過ぎから彼女を抱いて、夜中になりそうな感じ。
  既にゴム越しに4回中で出した。
  離したくないしやめたくない気持ちが生まれる。

  でも、彼の中ではひとまず5回目で
  就寝時間になりそうだと冷静に考えていた。
  ぺろりと舌なめずりをしながら
  正常位で彼女の腰を支えてゆっくり突き上げて。
  可愛く啼いていたか声を抑えていたか
  定かではないけれど、彼は相手のことを
  いつのまにかサクラちゃんからわんこちゃんへと
  変わっていたのも何かの流れだったろう。

                         ]*




[ 私は清玄さんに愛されるための存在なのです。
  そう教えてもらってからは
  清玄さんの言葉を特に疑うことは
  すっかりなくなりました。

  愛してもらえるなんて、
  すごくすごく幸せですよね! ]


   それでは清玄さんの分が
   なくなってしまいますー!
   
[ 笑みを浮かべる清玄さんに
  少し唇を尖らせて抗議するのです。
  
  私の体には色々な事が教え込まれています。
  いつしか教えられるたびに、いつ貰えるのかと
  そわそわするようになっていました。
  3年生の時はあまりそういうことは
  なかったのです…なので、別の意味でも
  今回のお泊りはとっても楽しみです! ]


[ 清玄さんは椅子に座って
  こちらを眺めていました。
  見つけて差し出せば、
  つけてくれるよね?と言われるのです。 ]
   
   もちろんです!
   ……結婚式みたいですね。

[ 自分でそういってしまって
  少し緊張してしまうのです。
  でも、上手くつけることが出来ました!
  ご褒美なのか抱きしめられて
  とっても幸せなのです。
  しばらくそうしていたでしょうか。
  離れたら、清玄さんの頬にキスを落とすのでした。 ]*


   …そういう、ものですか…

[ 
  頬を撫でる手は受け入れてもらえました。
  嫌がられなかったので、
  暫く撫でる手は止まらなかったでしょう。

  彼は気持ちいいと言ったのに気をよくしたのか
  更に気持ち良くさせようとしてきます。
  丁寧に可愛がられて、
  ただひたすら、初めての快感に
  翻弄されていました。
  
  ……丁寧にされると勘違いしそうになります。

  愛されている、と。

  そんなわけあるはずがありません。
  
そんなはず……

  
  それに……丁寧にされているせいで
  どうしても以前と比べてしまいます。
  
こんなふうにされたこと、ない……。

                     ]


 ――――――

   おうじ、くん……
   んんっ、きもち いい……
   もっと、おくまで……

[ 
  救いを求めるように彼のほうへと
  両手を伸ばすのです。

  昼過ぎから休憩はあれどずっと抱かれています。
  もうすっかり、理性までぐずぐずにとかされてしまって
  ただただ、快楽に溺れるのみ。
  声こそ押さえているものの、
  焦点がきちんと合わない目で彼を見ていたでしょう。
  
  今だけは、いまだけは……

  
愛されている
と錯覚したままで――― 
                     ]*
 

 




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