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【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『────おめでとう。』 [最優秀者には賞状とピンバッジの他に 宮廷楽士の証と同じ、王国の紋章付きの 銀の中央に分野を表す線を引かれた布付きの胸章を 箱の蓋を取り、中身を見せたのち再度閉じて 楽長は彼女に差し出したのでした。 楽士が腕章として使う布と全く同じもの。>>0:28 布の中央に引かれた線は、声楽の証である 茜色……あの 夕景 と同じような色。宮廷楽士に値する実力の持ち主の証として。] (205) 2020/09/29(Tue) 18:38:10 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[周囲から盛大なる拍手と歓声が響きます。] 『────おめでとう』 [最後に、楽士の一人が布を敷いた盆を 恭しく運ぶと楽長の横から差し出すように 盆を突き出しました。 盆の上に載っているのは1つのティアラ。 イチイの葉と実を意匠として模った、 光沢が抑えられた金色のもの。 それを楽長が手に取ると、彼女の頭上に掲げ ティアラを載せようと腕を伸ばしました。] (206) 2020/09/29(Tue) 18:38:52 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『今年の最優秀者に、 盛大なる拍手を!!』 [そう宣言すれば、今までの中で一番と言っても 過言ではないどよめきと拍手が鳴り響きました。 その後は他の彼らとともに元の位置まで戻るよう 裏方達が誘導してくれたことでしょう。] (207) 2020/09/29(Tue) 18:39:25 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[もしも彼女と視線が合ったなら] (おめでとう) [私は口だけを動かし、そう笑って彼女を讃え とびきりの笑顔を向けたのでありました。] (208) 2020/09/29(Tue) 18:39:48 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロとある酒場にて [ >>132 ニコロは過去を思い出しながら 悲しみと嫉妬とそして幸運 そんな気持ちが伝わるような音を響かせた 彼のヴァイオリンから響く音は 年代物のヴァイオリンだけあり 高音もがなり過ぎない 美しいゆったりとした音を奏でた ニコロはまた、弾き終わるとバーカウンターに 戻ってきた。 答えになったかはわかりませんが、私の後悔を 音にのせてみました けれど、やっぱりまだまだ私には音に 過去をのせるのは 無理だったようですね… 長くなりますが、少し私の馬鹿な過去を語らせて ください… [ ニコロそう言うとひとり独白した (210) 2020/09/29(Tue) 18:41:54 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロニコロという男について 簡単に言いますと 世界を知らない馬鹿な子供だったんです 暖かい屋根のある教会で お腹いっぱい食べられて 遊ぶ友達も 勉強を教えてくれる牧師様もいて そんな暖かい教会を私は飛び出したんです 牧師様はいつも「この教会の敷地の外に出てはいけません。外はとても危険なのです。」 そう言っていたのに 教会から出れないその環境が幼い子供には物語の中に出てくる牢屋のように感じて… 教会は街から離れた森の中にありました そこから゙彼女゙と私は抜け出して、たどり着いた街は荒れ果てていました 私の母国はどうやら、当時内乱があったそうです 街の外には薄汚れた服を来た人ばかり どの人も目は落窪みやせ細って 絵本のゴブリンのようだと思いました 小さな子すら襤褸を纏ったような…骨と皮の状態で瓦礫の横に蹲っていました そう、私はあの教会がどんなに私たち子供を守ってくれていたのか知らなかったのです (211) 2020/09/29(Tue) 18:43:42 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ彼女はとてもショックを受けていて 私もこの現実を信じたくなくて そのせいで気づくのが遅れてしまいました 大柄の男性が小さな彼女の体を押さえつけニタニタと笑っていました 私は彼女を取り戻そうと手を伸ばし ガッ 後頭部を何かで殴られてそこから記憶はありません そして、私たちは本物の牢屋に入れられ 奴隷として売り出されることになりました 「ニコ…ごめん。わたしがそとにでたいなんていったから」 (212) 2020/09/29(Tue) 18:43:52 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ彼女のいつもの太陽のような笑顔は見る影もなく 「ううん。ぼくがちゃんと止められなかったから。だいじょうぶ!きっと牧師様たちがたすけてくれるよ!」 そう励ましても彼女はぽろぽろと 涙を流していました 悔しかった その笑顔を守ってあげられない自分自身の不甲斐なさに… (213) 2020/09/29(Tue) 18:44:16 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロWhat a friend we have in Jesus,all our sins and griefs to bear!What a privilege to carryeverything to God in prayer!O what peace we often forfeit,O what needless pain we bear,all because we do not carryeverything to God in prayer 」 彼女がいつも歌っていた賛美歌を どうにか彼女にいつものように少しでも元気になって欲しくて歌いました 「Have we trials and temptations? Is there trouble anywhere? We should never be discouraged; take it to the Lord in prayer. Can we find a friend so faithful who will all our sorrows share? Jesus knows our every weakness; take it to the Lord in prayer. Are we weak and heavy laden, cumbered with a load of care? Precious Savior, still our refuge; take it to the Lord in prayer. Do thy friends despise, forsake thee? Take it to the Lord in prayer! In his arms he’ll take and shield thee; thou wilt find a solace there.」 彼女は「ニコ、いつも口パクだったのに…こんなに、きれいなこえだったのね…」 そう言って優しく微笑んでくれました。 それから、奴隷商がくるまで ふたりで歌い続けました どうか、またあの温かな世界にもう一度 彼女と… (214) 2020/09/29(Tue) 18:45:03 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ「な、なんだお前たちはっ!」 牢屋のある地下室の上をドタバタと 奴隷商や仲間のゴロツキ達の怒鳴り声と 剣戟の音と銃声の音が聞こえました 「い、いまならっ」 私は子供用の檻じゃなかったのか 少し隙間の大きな鉄格子の間から必死に手を伸ばし、鍵を掴み取りました ガチャッガチャッ 「あかない!はやく!はやく!」 焦っていたぼくは必死に彼女の手枷を取り外しました。 (215) 2020/09/29(Tue) 18:45:36 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロ僕はそのまま牢屋の鍵を開けて 彼女を先に逃がしました 「ニコッ!?」 「後から行くからっ だから、先に教会にっ」 「うん!」 彼女が地下室の横の抜け道らしき所から出ていくのを見た後にほっとして ぼくは自分が恐怖と疲労のために 熱が出ていることに気づいていませんでした 目の前が暗く、足に力が急に入らなくなり その場で倒れました 「チッ ガキが一人逃げて嫌がる しかも、高く売れそうな女のガキの方だ」 「いいから早くずらかるぞ なんでこの場所がバレたんだよ あれは聖騎士だっ!あんなヤツらに 勝てるわけがないっ」 そう言っていたのは覚えています (216) 2020/09/29(Tue) 18:45:58 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロぼくは男たちにボロ布で包まれ そのまま別の国に連れていかれ 今度こそ売られました 彼女がちゃんと逃げられたのか それは、今でも分かりません 私が奴隷にされていた屋敷からにげ 老人にヴァイオリンを渡されたあと あの国に戻り教会のあった場所に 行きましたが 最初から何も無かったかのように 綺麗に消えていました そう、まるで魔法のように… ・・・・・・・ (217) 2020/09/29(Tue) 18:46:16 |
【人】 旅のヴァイオリン弾き ニコロこの街は幸せな音で溢れています あの時のあの国の悲鳴と銃声と 剣戟の音しかないあの街を思い出すと 醜くも少し嫉妬してしまうのです 本当に私はダメですね… けど、私なようやく前に進める そんな気がするのです 不思議なことに昔から音で 相手の感情や思い出が見えるんです あ、今嘘だって思いましたか? ふふっ本当なんです [ ニコロそう言うと少し明るく笑った ] 昔はこの力も嫌いだったんです けど、今はこの力があって良かったと 心の底から思います 素敵な出会いがたくさんありますからね* (218) 2020/09/29(Tue) 18:48:09 |
【人】 花屋の主 メルーシュ【コンペ2日目、宮廷前広場での回想】 [>>2:167 花束のいっぱいにつまった花籠を抱えていると、花たちの声が重なりハーモニーとなって聞こえる。 その心地よいハーモニーにあわせ、風がそよと吹けばそれにかき消されるほどの微かな声で歌いながら歩いていたメルーシュは、ひかえめにかけられたその声に気が付くと立ち止まった。 振り向いたそこに立っていたのは、ひとりの少女。 メルーシュはにっこりとその少女に微笑みを向ける。 直接交わしたことばは多くはなく、何かの折に聞いた彼女の名前は覚えている。 「こんばんは、エヴィさん」 目の前の彼女は礼儀正しく微笑み挨拶を返してくれるが、なぜだろう、その表情がいつもとは違う翳りを帯びているように思えた。 メルーシュは、彼女が時折花屋に来てくれるときのことを思い出した。 (219) 2020/09/29(Tue) 20:42:17 |
【人】 花屋の主 メルーシュ【かつての花屋にて】 [>>2:168 彼女はいつも、御使いできたという様子だった。 いくつかの注文を、間違わないようにと慎重に伝える。 まるでほんの僅かでも間違いがあると、恐ろしいことが起こるかのように。 メルーシュも丁寧に注文を確認すると、いつものようにソファを促す。 彼女は果たしてソファに腰掛けたことがあったろうか。 注文は丈の長い花器に活けるための、豪奢さと荘厳さを思わせるような花束。 アマリリスの透き透った白にあでやかな紫紺のリリーを合わせていく。 注文にはできるだけ応えながらも、小柄な彼女が抱えて帰るときに危なくないようなかたちに仕立てる。 やがて、メルーシュは出来上がったその花束をしばし見つめると、うんうんと満足そうに頷いた。 急に声をかけて驚かしたりしないように(彼女は周りの気配にとても敏感だったから)、やや大げさに仕立て上がったことを素振りで伝えてから、「お待たせしました」と声をかけるようにしていた。 少女が花を抱えて店を出ようとしたそのとき、 急にメルーシュは「ごめんなさい、ちょっと待っていただけますか?」と声をかけた。(このときばかりは彼女を驚かせてしまって、ごめんなさい) 少女からもう一度花束を預かり直すと、丁寧にリボンをほどく。 そして花束のかたちを調整しながら、今度は、小さなスズランの花束をアクセントのように添えて結びなおした。 彼女のもとに行きたいというスズランの願いをかなえるために。 「スズランです。枯れやすいのでよかったら【花束を活ける前に外して】水に浸してあげてください」 (できることなら、あなたのそばにわたしを飾っていただけたら) 声ではないその声が、果たして彼女に聞こえただろうか。] (220) 2020/09/29(Tue) 20:47:26 |
【人】 花屋の主 メルーシュメルーシュはいつも願っている。 花たちが、その内なる生命をすべてかけ、最も美しく咲けるようにと。 そしてその花を、心から美しいと愛してくれる方と出会えるようにと。 エヴィさんのそばにいることを願ったスズランは、 きっと、その可憐な見た目には不似合いなほどの強引さで、 きっと彼女のそばで、美しく花を咲かせてくれたと、メルーシュは信じずにはいられない。* (221) 2020/09/29(Tue) 21:17:32 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―表彰式・宮廷 舞踏用大ホール― [ 4位という結果に茫然となりながらも 鉛のような体を無理やり動かし、 機械仕掛けのように賞状を受け取った。>>124 メイレン・シュレグマーの顔を直視できず、>>146 審査員席から目をそらしてしまう。 順位決定までの紆余曲折や、彼女の抱えたジレンマを 知る由もなく。>>146>>147>>148 ……午前中の王立劇場ロビーの演奏会で感じた、 『これは彼女が俺達に向けた演奏だ』 という確信は?>>185 ……終演後のカーテシーの後、くすりと笑った彼女の 『昨日のあなた達とおんなじね』>>186 とでも言いたげな目は? ] ……すべては俺の妄想だったのだろうか? (222) 2020/09/29(Tue) 22:21:57 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 受賞者発表はまだ続く。 賞状を持って元いた場所に戻り、>>149 とりあえず最後までは帰らずにいようかと うわの空で司会のアナウンスを聞いていた。 言葉を失う司会者にも、ざわつく会場にも もはや関心がなく。>>150 床の一点を見つめながら 一人、敗北を噛み締めていた。 ───その時。 ] (223) 2020/09/29(Tue) 22:22:39 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ───審査員特別賞。 そんなものがあるなど、知らなかった。 審査員全員の総意でなくとも、一人のプロを 惹きつけられた事実に、 わずかばかりの救いを感じていると、 ] 『続きまして、平台奏者であり メニュレー男爵令嬢 メイレン・シュレグマー様の 審査員特別賞は────』 (─────えっ!?) [ ふたたび告げられるのは、 自分らのグループ名。>>152>>153] (225) 2020/09/29(Tue) 22:23:44 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ その後、自分らのグループはさらに2度呼ばれ、 計4つの審査員特別賞に選出された。>>154 中には宮廷楽長の賞も含まれており。>>155 コンペ開始以来初めての前代未聞の事態だそうだ。 そこで初めて、総合順位選出に何らかの 紆余曲折があったのではと想像が飛ぶ。 が、自身は3位のテノール歌手も 2位の雅楽奏者も、自分の目で実力の程を 知る機会はない。 真相を推し量ることもできないと、 その想像を胸の内にしまった。 いまだ状況が呑み込めないままに、 再度、前方に移動する。 自分たちに向けられた拍手は 動揺に満ちていて、しかし何やら 恍惚とした音に聞こえた。 ] (226) 2020/09/29(Tue) 22:25:45 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 会場前方にて、各審査員による 褒賞の説明を受けたのち。>>156 メイレン・シュレグマーと初めて面と向き合い、 授与を受けながら、 直接掛けられる言葉に。>>157 本番の興奮と、彼女とのやり取りが思い出され 先程とは全く逆の理由で >>222 目の前の顔を直視できない。 目を数度しばたいて、つと顔を上げ。 満面の笑みのメイレン・シュレグマーから 賞状を拝受した。 ] (227) 2020/09/29(Tue) 22:34:27 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 受け取った賞状は、他のどれよりも 熱をもって、手の中で震える。 昨夜の気概はどこへやら、 不覚にも揺れ霞む瞳に 彼女は、気づいただろうか。 ]* (228) 2020/09/29(Tue) 22:35:33 |
【人】 楽器リペアマン ティグレ ―― とある酒場 ―― [ >>210 彼はヴァイオリンを構え 弓を弦の上にそっと置いた。 伸びやかな音が ゆったりと、深く響き渡る。 彼の旅の道のりを現すような 重厚で美しい音色。 ただその音は 泣くような悲しみを奏でる。 ] (229) 2020/09/29(Tue) 22:44:40 |
【人】 楽器リペアマン ティグレ[ でも彼は最後に ようやく前に進める、 そんな気がすると笑った。>>218 彼を繋ぎとめたのは 今まで出会ったきらきらした音なのか。 弾くごとに豊かさを増し 弦の触れ方でどんな音でも表現できる ヴァイオリンだったのか。 ] (231) 2020/09/29(Tue) 23:03:58 |
【人】 楽器リペアマン ティグレこの街には幸せな音が沢山あるよね。 そのヴァイオリンの音色も綺麗だった。 もし思うように弾けなくなったら またうちの工房に来てほしい。 [ 黙って話を聞いていたティグレは 彼にそう告げた。 ]* (232) 2020/09/29(Tue) 23:13:56 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン─表彰式後・夜 宿最上階─ [ 長い一日が終わり、 宿に戻ってようやく一息つく。 4つの審査員賞に加え、技術賞も受賞した彼らは 合計6賞を総舐めにしたとして 今日一日で人々の話題に上ったようだった。 むろん賛否は多く、結果を良しとしない者たちも 少なからずいたようだが。 受け取った賞状・ピンバッジの類を整理し、 各審査員からの褒賞を確認すべく メイレン・シュレグマーからの封書を開封する。] (233) 2020/09/30(Wed) 0:13:22 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ───そこには、手紙が同封されていた。>>-205 聞くに、審査員特別賞の規定では 各審査員が用意した3つの褒賞から、 1つを選んで受け取ることができる というものがある。>>156 手紙にはその詳細についてと、 ……そして、メイレン・シュレグマー本人からの 6人組への賛辞の言葉が並べられていた。 ] (234) 2020/09/30(Wed) 0:15:20 |
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