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人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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[ それはかつて友であったきみへの、最期の贈り物。
 たとえ落ちる砂をひととき止めただけだとしても、
 きみの決断は正しいのだと保証する肯定。

 …… でも、僕の言葉なんかでは
    きみの心を軽くすることはできなかったらしい。

 まあそれは、当然といえば至極当然のことなんだけどさ *]
 

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/14(Wed) 22:03:54


『どうして僕たちはひとつになれないのでしょう』

 




  わかりません。
  わかりません、……わかりません。


  ……どうして、
  
  



 君たちは完璧気の毒だったのに。
 すごく美しかったのに。

 最後が相打ちだなんて、
 まるでそいつが片割れみたいじゃないか。

 ちょっと妬けるな。
 せめて俺に殺されてほしかったな。
 その首に鎖をかけて、
 どこにもいけないようにして、
 幸せのままに、 ……… なんて、

 もう何を言っても無意味なんだけど。
 ざ〜んねん。

 一人で死ね服毒自殺でもすれよか完璧だったのにね。
 

 
[ 崩壊の鐘の音を鳴らしたのは『悪魔かれ』でした
 それは構いませんでした

 彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと
 わたしたち 
──それに彼
がいればどうでもいい
 
 最後に三人ふたりが残ったなら
 きっと完璧なままに終わらせてくれる
 彼がそれを望むなら それでもいいと思っていました ]
  

 
[ それでも、永遠だと思っていた箱庭に
 わたしたちの完璧を 都合のよい夢を重ねて しまって

 終わるならそれは完璧などではなかったということ? ]
 

 

    恋人たち
    手を取り合り寄り添う二人
    言葉を重ねて心を通じ合わせ 
    健やかなる時も病める時も分かち合う
    互いに違うものだからこそ尊い

    ひとりきりの愛など自慰と何が違う?
    喜びも悲しみもない予定調和
    自分を騙し続ける一人芝居
    満たされていて幸せな振りをして
    本当は誰かに愛されたかっただけだろう?
  
 

 
[ わたしたちの欺瞞を嘲笑う声がする
 それは箱庭の誰かの声 ?

 まぼろしが見せたのは 胸裡で育てていた不信もの

 ああ それはきっと 疑心を燻らせていた
 『魔術師かれ』に すり替わる


 『隠者』の毒が見せるまぼろしよりも、
 ずっと上手にありもしない敵を形作るでしょう  * ]
 



[後悔という名の痛みから逃れる手段はいくつかあって。
そのひとつが、誰かの、何かのせいにすることだ。

そうして、『審判』は、自らのしでかしたことから目を背け、
目を開きもしないまま、死んだ]

 

 

  ええ、勿論止めませんよ。
  私も手伝いましょう。

  ……私の力は、その為にあるのですから。


[ 『教皇』デセスパールは既に気が触れた『隠者』の言葉に
 笑みを浮かべ、同意した。


 握られた杖先に埋め込まれたタンザナイトから
 美しくも妖しい  ── 
暗色
を灯して。*]

 

 
[ 長い睫毛が浮き上がり、伏せられていた黄金の瞳が薄ら開く。
 切れ長の黄金は『死神』を見据え、やがて口角を上げて ]


  ……そうですね。


  私には人を助け、癒し、救う力など無いのですよ。
  聖者などでは無い、ただの……。


  …………。


  私が持つ“ 贈り物 ”は、何だと思いますか?


[ 死神の思いも何も、知ることは無く。
 ほんの一瞬、“慈愛の聖者”にふさわしい
 優しい笑顔で死神の姿を見据え
 白魚のような指を杖の先端に乗せ、尋ねた。]
 

 
 
  私は、貴方が羨ましかったのです。


  神が本来想定していた結果通りなら
  私達は、きっと上手くやれたはずで
しょう。
 
 

 
[ でも、現実はそうではなかったのです。 



        私自身の性質と 『贈り物』の相性が


           あまりにも合わなかったのです。]

 
 

 
[  ──── 貴方は悪く無いのです。



      
私が間違ってつくられたのが



               全ての原因なのですから。 **] 

 
 


 
 どうしてか気に食わなくて
 でもだからってそうするつもりはなかったのに
 『女帝』を手に掛けてしまった
 箱庭が混乱に堕ちる中で殺してしまった

 不穏分子と疑われた『塔』
 無実と信じていた、救いたかった
 なのに、何かの間違いだと訴えるしか出来ず
 僕の目の前で、処されてしまった!

 

 
  どんなに願ったって
  どんなに足掻いたって

  あなたにとってのわたしはどこまでも何者でも無く
  あなたとわたしはどこまでも無関係だった。

  せめてその手で殺してくれたらと
  不要な疑いをすべて引き受けた。
  そのせいで混乱が深まって
  誰が殺しても誰が死んでも
  そんな事は些細なことで
  どうだってよかった。どうだって。

  満たされぬ葛藤を癒してくれる暖かな存在も
  友と呼んでくれたかけがえのない存在も

  何もかもを手放してでも
  その腕の中で眠りたかったのに

  わたしを裁いたのはあなたでは無かった。
  結局、最期の最後まで
  わたしとあなたはどこまでも無関係だった。
 

 
  次があるなら、次こそは
  こんなわたしに寄り添い続けてくれた
  たいせつなあの子たちの為に生きようと思った。
  ずっと傍にあったたいせつなものを次こそは
  見失わぬように、手離してしまう事のない様に。

  わたしのせいで散ったあの子を
  今度こそ喪わぬよう護ろうと
  わたしを信じ抜いてくれたあの子に
  今度こそ相応しい友で在れるようにと

  魂に刻み付けるつもりで祈った。

  あなたのことはここでおしまい。
  わたしでないわたしと
  あなたでないあなたがもしも結ばれたって
  何の意味もないのだし

  どうせきっと未来永劫
  あなたとわたしは、どうしたって、
  きっと、無関係なままでしょうから。
 

【人】 T『魔術師』 シン

―― 誕生日会翌日 ――


[ 昨日は楽しかったね!
 そんなふわふわした雰囲気がまだ残る朝だった。
 クロくんの作った飾り、ちょっと残しておこうよ!
 とか言って、広間の壁の一角に、
 まだ貼られたまんまだったかもしれない。

 ――だけどそんな雰囲気は、じわじわと漂ってくる
 張り詰めた空気に塗り替えられていく。]


  え……?


[ 職員の人――昔からここにいるその人が、
 平静を装いながら言ったことに、ぼくは目を瞬かせた。

 たぶん上手く対応は出来てなかった。
 笑顔も半分落として、惹かれるように玄関ホールの方へ。]
 
(426) 2022/12/15(Thu) 23:22:56

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……ヴェル、兄、さん、


[ その姿は正しく、ぼくの大好きなヴェルト兄さん、
 その人だった。
 7年前、突然居なくなってしまったヴェル兄さん。
 誰に何も言ってくれなかった。……ぼくにだって
 ぼくにとってヴェル兄さんは、
 物心付いたときからそこにいた人だ。
 もう手を引くことはなくなっていたとしても、
 突然いなくなってしまったヴェル兄さんに、
 欠けてしまったぼくの世界の大切なピースに、

 流石に心にぽかっと穴が空いた気持ちがしていた。
 だけど表向きは、笑顔のぼくのままだったと思うよ。
 ……フォル兄さんやシャル姉さんやタナトスの前では、
 ちょっと凹んでたぼくを見せてたかもしれないけど。


 「どこ行ってたの?」と、声を掛けたかった。
 ぼくはヴェル兄さんのこと、
 生きてるって信じられてはいなかった。
 周りの職員さんたちが「死んだ」と口にするなら、
 そういうものだと、どこか諦めていた。
 だけどまた会えたなら――そんな嬉しいことってないね。]
 
(427) 2022/12/15(Thu) 23:23:43

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ――声を掛けたかった、
 手を伸ばして、その手をもう一度取りたかった。
 顔は自然と笑顔を形作る。

 だけどそれは許されないのだと、
 "彼"の言葉で理解してしまう>>5。]
 
(428) 2022/12/15(Thu) 23:24:08

【人】 T『魔術師』 シン

 

  う、え、…………?


[ 自分のものではない、だけど強すぎる感情に、
 呑まれていく。
 頭が、心臓が、気持ち悪いぐらいに痛くなる。
 この感覚は知っている。
 嫌というほど隣り合わせにあるものだ。

 ぼくの中にいる『魔術師』が叫ぶ。
 この人は我らの『神』であるのだと。]
 
(429) 2022/12/15(Thu) 23:25:00

【人】 T『魔術師』 シン

 

  …………誰、?
  ヴェル兄さん、は、……?


[ ただ、そう言えたのは間違いなくぼくだ。
 理解しているのはぼくじゃない、
 知っているのはぼくじゃない、よ。
 ヴェル兄さんの顔して、そんなことを言わないで。

 だけどぼくの小さな抵抗は特に何になることもなく、
 『誰か神様』は話を続ける。
 ぼくらに愛してると言いながら、
 ぼくらに無茶な選択を迫ってくる。]
 
(430) 2022/12/15(Thu) 23:25:29

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ "本当にあなたは自分勝手ですね"

 誰かが心の中で零す。 ]

 
(431) 2022/12/15(Thu) 23:25:56

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ むかしむかし、まだぼくが幼かった頃、
 ヴェル兄さんに、"世界"について
 聞かれたことがある>>0:4。]


  世界……?
  それって、"外の世界"のこと?

  んー……よく分からないなー


[ ぼくの世界はこの洋館で完結していて>>0:86
 だから、外の世界のことはよく分からない。
 聞かれたとしても、答えられることは、
 何もなかったんだ。]
 
(432) 2022/12/15(Thu) 23:26:26

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ただ、それが数年経って、
 7年前、ヴェル兄さんが出ていく前に
 もう一度聞かれていたなら、]


  ……もしかしたら外の世界は、ぼくが思ってるよりも、
  みんなには辛いものなのかもしれないね

  ……なんとか、出来ないかな?


[ 洋館にもだんだんと人が増え始めていた頃だった。
 証持ちが世界にとってどんなものなのかと、
 だんだんと分かり始めてきていた。
 その頃からぼくは、世界というものが
 もう少し良いものにならないかと、
 時々考えるようになった。

 ……だけどね、滅べばいい、なんて、
 考えたことなかったな。
 崩壊させる必要なんて、ないんじゃないかな……? 
]
 
(433) 2022/12/15(Thu) 23:27:07

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ みんなには、笑っていてほしいよ。

 でもみんなが外の世界で幸せなら、
 ここには居なくなってしまうの?
 みんなには会えなかったの?

 世界の在り方を考えるとき、
 ぼくはいつだって他人事だった。
 世界が辛いのはみんなで。
 世界が優しくなって欲しいのはみんなに対してで。
 "外の世界"にぼくは最初からいないんだから。

 外の世界に対しての興味や、憧れみたいなものは、
 昔はあった。
 外の世界の話を聞いたりするのも好きだったし、
 見たことない景色を夢想したことはある。
 だけど、いつからだろうね?
 外の世界はぼくにとって、どうでもいいものになっていた。

 ――ぼくには、この小さな世界があれば、それで良かった。

 じゃあ別に、世界なんて滅びても良いんじゃない?
 みんなと一緒にいられるのなら、それでもいいんじゃない?
 ……そう考えるのは、いけないことだね! 
]
 
(434) 2022/12/15(Thu) 23:28:51

【人】 T『魔術師』 シン

 

  あ…………


[ 少し昔を思い出していたら、
 大好きな兄さんの姿が、扉の向こうに消えていく。
 でも追うことも出来なくて、その場に立ち尽くす。

 だけどみんなの色んな反応が、目に、耳に、届くなら、
 ぼくはきっと、自然に笑顔を作ってる。
 近くにいたシールの肩に手を回す>>@1
 怖がってるみたいなきみを安心させるみたいに。]


  大丈夫だよ、シールくん! 大丈夫!


[ 明るく声を出してみたけど。
 ――自分でも、何が大丈夫かなんて、
 分かっちゃいないんだ。]
 
(435) 2022/12/15(Thu) 23:29:54

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 近くにカルクくんが立ち尽くしてるようなら>>183
 その手も取ろうか。]


  大丈夫だよ、カルクくん!
  びっくりしたよねー


[ こんな状況で、いつも通り笑ってるように見える人に、
 彼がどう反応するかは分からないけどね。

 カルクドラくんも、ヴェル兄さんのことは知っているから。
 何か思うこともあったんじゃないかとは思うけど。]
 
(436) 2022/12/15(Thu) 23:30:48

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ぼくはヴェル兄さんみたいに、
 カルクくんを叱ることはなくて>>0:614
 ヴェル兄さんが叱るなら、
 ぼくはカルクくんには普通に接していた。
 ヴェル兄さんが出て行ってしまってからも、
 その役目を引き受けることはなかったかな。
 きみはあの頃から叱るようなことをすることは
 なくなったから。

 ぼくは祈祷室に行くことは少なかった。
 これはフォル兄さんの売店のお手伝いもそうだけど、
 そこを自分の居場所と決めて、
 そこに人が来るようになるなら、
 そこに居るのはぼくじゃなくていいと思うんだよね。
 もちろん避けてるってことはないから、
 時々行くことはあるけど!
 立派にお兄さんをするようになったきみのこと、
 ぼくは、いいことだな、って、思ってるんだよ。

 だから、今も、そのままの日常のきみで、

 居てくれたらいいのに。
*]
 
(437) 2022/12/15(Thu) 23:31:51
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a69) 2022/12/15(Thu) 23:34:37