人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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[ どうして、どうして、どうして。
 あなたが死ななければならなかったの。

 誰かが『正義』を止めなくてはならなかったとしても、なぜあなたでなくてはならなかったの?]

 …約束、したのに。

[ 止められなかった、護れなかった、
 もう一緒にいられないなんて……!]






 ………『星』、あなた、なの?

[『力』が『正義』と相打ちをして果ててからは、
 打ちひしがれる日々を過ごした。
 
 眼の前で起こる出来事は何も目に入らず、
 俯いて、悲しみにくれるばかりで。

 そんなある日、後頭部に衝撃が走った
 不自然に跳ね、地に倒れ伏した。
 霞む視界に、見慣れた姿を認識した。]


( あなたが私を嫌っているのはわかっていました。
  ここまでするほど憎まれていたのですね…)

 ああ、でも、もう彼のいない世界で、
 泣いて暮らさなくていいのね。よかっ……**

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ わぁ、すごい喋る。

  >>196急に語りだした様子に
  思わずぽかんとしてしまって
  けど隣を見ても、前も見ても
  何だか二人とも真剣で。

  ちょっと『面白く』なってしまった。

  きっと真面目な場面なのに。
  吐く息が喉の奥で勝手に踊り出す。

  これが『面白い』であってるのかわからない。
  笑い返そうとしたことは何度もあったけど
  同じ微笑を返したい気分の時はあったけど
  こんなの初めてだからあってるかわからないけれど
  今の二人に返す反応としては間違ってるのは解って

  でも止め方がわからなくて
  笑い方もわからな過ぎて噎せるし
  口元を抑えて顔を逸らした。 ]
 
(300) 2022/12/24(Sat) 23:50:44
 
  きみが深刻な時はだいたい深刻なほどおかしくって
  堪え切れずに笑いだすわたしにきみが拗ねて怒って
  おさまらない笑いに滲む涙を拭いながら
  心にもない「ごめん」をくりかえせば
  余計怒ったきみがつかみかかってきて
  よろけて一緒に転げて、いつの間にか一緒に笑って

  わたしたちの過ごした時間は
  話せない秘密を抱えた苦悩の時や
  別れの瞬間だけじゃない。
  そんな風に二人笑いあった時間の方が圧倒的に多かった。
  そんな暖かで幸せでなんでもない記憶を
  ふたり、幾つも積み重ねた。

  お互いに言葉にした事は無かったけれど
  わたしたちはきっと親友だったから。
 

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ こんな時間、ヒナギクとも過ごした事が無いのに
  何故だか『懐かしい』って思うのは
  >>196『星』の心があるなんて
  素っ頓狂な事を言い出したきみが
  ぼくにみせたまぼろしなのかもしれないけれど。

  そんなに悪い幻想でもなかったから
  そんなに悪い気分でも無くって。

  だからかな、話してみろと促すその言葉に
  従ってもいい気がしていた。 ]
 
(301) 2022/12/24(Sat) 23:54:21
 
  きみにだけは知られたくなかった。
  知られる訳にはいかなかった。

  けどほんとうは

  無理矢理にでも問い詰めて欲しかった。
  きみになら暴かれたってよかったんだ。

  そんなの甘えた我儘だってわかってたから
  きみに甘え過ぎだったわたしがこれ以上、って
  最期まで言えなかったけど。
 

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ >>281なにか覚悟を決めた様な顔で名前を呼ばれる。
  ぼくの名を呼ぶきみの顔を今度こそしっかりと
  真っ直ぐ見つめ返してみたら
  射抜くようなその視線が眩しくて目を細めた。

  そうだね、きみは何時だって強かった。
  ぼくが守る必要なんて無いくらいに。
  ひとりで立ち直って、ひとりで世界を広げて、
  ぼくはなんにも手伝えなかった。

  何時だって救われたのはぼくのほうで
  だからこそ今度くらい、って思ったけど。
  そんなのきみにはもしかしたら
  今度だって、この先だって
  これっぽっちも必要ないのかもしれない。 ]
 
(302) 2022/12/24(Sat) 23:56:52

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ



  ヒナギク…、きみが今回の事で
  辛い目に遭うのが嫌だなって、考えてたんだ。

 
[ ぼくは無知だけど、そこまで馬鹿でも無いから
  自分がそんなに賢くはない、って事を知っている。

  押し付けの善意はいつだって空回るから
  それならいっそきみになにが必要か
  聞いてしまえばいいのかもしれない。

  なんでそんな風に思ったのか
  ぼくにはわからない。
  これで正解なのかどうかも。
  わからないけど、わからないから
  間違ったら教えて貰えば良いかって思えた。

  今更そのくらいのことできみは
  呆れたり面倒になったりしないでしょう? ]
 
(303) 2022/12/24(Sat) 23:58:53

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ



  ぼくにできること、なにかないかな。
  きみのたすけになりたいんだ。
  きみがずっと、ぼくをたすけてくれたみたいに。


[ だいそれたことを誓ってみても
  どうせ今のぼくはそよ風よりも役立たずだから。
  できることなんか探してみてもないかもしれない。

  なら、なにができるようになればいい?
  今よりきみの役に立つために。

  自分の事は後回しで他人の為に駆け回ってしまうきみに
  直接求めてみても、あんまりいい答えは出なそうだから
  もうひとりに、視線を向ける。 ]
 
(304) 2022/12/24(Sat) 23:59:45

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ


[ 『塔』の最期を見送った『ひと』の痣をもつきみ
  死んだみたいに生きてたぼくをみつけだしたきみ。

  きみならば、ぼくにも彼女にもみえないなにかを
  気付いて、見付けてくれる気がした。
  根拠なんかまるでないのに、
  何故だか、わからないけれど。

  これが彼の言う『塔』の心ってやつなんだろうか?
  そんな筈無いって思いながらも
  まぁそれならそれでもいっか、って思えた。 ]


  ともだちになる方法はぼくもしらないけど。
  きみといっしょにかんがえてみるから。

  きみもいっしょに考えてくれないかな。
  ぼくがヒナギクのためにできること。

  たのむよ、……エト。


[ 名前はそんなに悩まなかった。
  他のだれかと違って彼は、常に名乗って喋るから。
  それでも一応、あってる?って
  意味を込めて小首を傾げてみる。 ]
 
(305) 2022/12/25(Sun) 0:03:20

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 呼びたくても呼べない知らない名前とは
  きっとまるで違う音なのに

  何故だろう、

  多分殆ど初めて呼ぶその名前は、
  随分と久しぶりに呼んだみたいに、
  なんだか、ひどく懐かしい心地がした。*  ]
 
(306) 2022/12/25(Sun) 0:04:03
 

  『神様』に向かって、暇でしょなんて、
   なんてことを言うんだ『力』……

   って、ちょっと待って、
   僕?僕なの???
   僕が『神様』に教えるの??

   あ、こら、逃げるなって、
   あ〜〜〜〜もう。

   ……すみません、『神様』、
   『力』に逃げられましたので……

   お付き合い願えますか?

 
   ねぇ、『運命の輪』。
   頼むから、あんまり危険なことはしないで。

   予定通りにいかない、
   運頼りのことがこの世にたくさんあるからこそ、
   それを司る君が居るんでしょう?

   ……心配なんだ、君のことが。
   
   せめて、何かあったら
   僕のことを呼ぶんだよ……

   手遅れになる前に。
 



……貴方のこと、もっと沢山呼べばよかったねぇ。

喋れなくなってから、気づくなんて……

  

 

 
[ 正しき道を示し、その道程を作ることが『教皇』の役目。]

 
 



[『太陽』は動かない。

 空にある限り、地を照らし続ける。
 その場にあり続ける。

 道に迷えば、太陽が影を作り方向を示すように。
 時に迷えば、日が時を刻むように。

 いつも、空から見届け続ける。
 まっすぐに進む、それぞれの道を、
 『太陽』が照らし続けるから。]

 

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ あれ?これぼくが泣かせたんだろうか。
  ふたりを見比べるようにして、視線で意見を求めてみる。

  ひとが泣いている姿なんて、
  駆け回って転んだアリスくらいしか見た事が無いから
  そのアリスに教わった慰め方しか知らなくて。
  空いてる手で抱き寄せて、
  寝てるぼくに時々きみがするみたいに
  ぐちゃぐちゃの呼吸に震える背中を
  ぽんぽん、と不器用な手が優しく叩いた。

  困ったな、返事を聞かせて欲しかったのに。
  これじゃ暫く喋れそうにないことは何となくわかった。

  まぁいいか、もうちょっとくらいのんびりしても。
  世界はきっとまだ混乱の真っ只中で
  これ以上何も起きないと知らずに
  怯えながら次に備えている最中だろう。

  ぼくらを滅びの象徴と呼ぶであろうその他大勢は
  きっと今頃大忙しで、
  まだぼくらに構う余裕はない筈だから。 ]
 
(504) 2022/12/25(Sun) 22:48:56

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ はなしたいことはたくさんあったけれど
  普段よりも随分と喋り過ぎたぼくの咽喉はもう限界だし
  沢山泣いたヒナギクの顔はぐしゃぐしゃだったから
  顔を洗って来ると良いよって、つもりで見送った。
  言葉にしてないからつうじてたかはわからないけど。

  またあとでね、って普段は口にしない約束を
  紡ごうとした声は上手く音にならなくて
  激しく噎せただけだった。

  ほんとは手を離したくなかった。
  傍に置いておきたかった。

  ここに来てぼくにべったりだった彼女が
  すこしずつ離れて行ったときにも感じた気持ちを
  今改めて感じて、漸く理解して、
  いま漸く受け入れられた気がした。 ]
 
(505) 2022/12/25(Sun) 22:51:14

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ けれど最初にきみを引き留めなかったから
  きみの世界はここだけじゃなくて
  今話したい相手もぼくだけではないだろう。

  それを寂しく思う。
  けれど
  それでよかったと思う。

  ぼくひとりじゃ涙の拭い方すらわからないから
  きみのまわりに、きみを大切におもうひとが
  いてくれることこそが
  役立たずのぼくよりずっと
  きみを守ってくれる気がしたから。 ]
 
(506) 2022/12/25(Sun) 22:51:48

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ 普段よりもずっと『騒がしい』あたりを見渡してみる。
  けれどぼくが必要な場面なんかきっとどこにもないから。

  不要なら自由にしていようと
  今日は外へと促す付添いの職員もいないけれど
  ふらりとひとり、外へ出た。
  いつもどおりの、いつもの場所へと向かって。 ]
 
(507) 2022/12/25(Sun) 22:52:27
 
  きっと、
  誰より早く
  誰より正しく
  始まりの兆候を理解していた。

  突然起こった変化は避けようがなく
  けれど悪い事ばかりでも無い。

  破壊は新たな創造に必要なもの。

  一刻の混乱の後に、また新しく始まる。
  ただそれだけのことだった。
 

【人】 ]Y『 塔 』 プロセラ

 
[ いつもの場所からぼんやり見上げる空の色。
  いつもと然程変わらない風の匂い。
  こうしているとなんにも変らない様に思えるけど
  きっとこれから忙しくなるだろう。
 
  望みを見つけ、悩みも出来た。

  けれど、なにもかもいまのぼくには叶えられず
  なにをするにも無力だった。

  ただ息をしてきた日々を悔いる。
  今日の為に積み重ねられたはずの時間を。
  ここは平和で、ぼくは無知のままでよくて
  けれど、そうじゃなくなったから。

  今からでも抗えるだろうか
  やりたい事は幾らでも思い付いて
  忙しくなりそうな日々を目の前に

  きのうまでとすこしだけちがうぼくが居た。* ]
 
(508) 2022/12/25(Sun) 22:55:15
 

[ 君を守れなかった過去。

 選択を誤った結果
 君も、私も、全てが消失してしまった。

 だから、もし、次があるなら

 
やり直せるならば────……。
]

 
 

 
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜


 神は『力』に大いなる右手をお与えになりました
 一つ拳を振るえば、大地には大きな穴があきました
 あまねく艱難を穿つ贈り物です

 『力』は贈り物を大切にしまうことにしました
 傍らの温もりを慈しむ手のひらへ
 刀を握る拳へと変えました

 愛する『女帝』をあらゆる困難から守るため
 刀を振るう仲間と研鑽にはげみます

 刀は大地に穴をあけることはできません
 開いた拳は、何をも穿つことはできません

 『力』は不自由を愛しみました
 『力』は不完全を愛しみました

 『力』は神から贈られた完璧を愛しみ
 『女帝』との安寧を愛しみ
 『正義』と最期を共にしました

 『力』は とうとう狂うことはありませんでした *


〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
 


『塔』は、僕が深刻な時に笑い出す
こっちは至極真面目だというのに
何がそんなに可笑しいのか、涙が滲むくらい笑う
笑うなよ!と大人気なく拗ねて怒っても
何も反省してなさげの「ごめん」が飛んでくるから
カッとなって掴みかかるのだけど
取っ組み合いなんて慣れてもいないから
よろけても体勢を立て直せないし
よろけられても踏ん張れずに一緒に転げて終わり

なぜ笑うのか、理由を聞いたりはしなかったが
『塔』のそれは少し腹が立ちつつ、それが良かった
器用ではなく、おそらくお堅く見える僕に
そうして遠慮なく振る舞ってくるのが君だけで
だから、僕にとって唯一の親友になった
 


本当はあの時、君の願いを飲まずに
どんな事でも力になるから抵抗してくれと言いたかった
僕の為に生きてくれと言いたかった

だけど、死を受け入れた君に縋って
自分本位で押し付けて
生きて失望されるのも怖くて
君が逝く最期まで、それは言えなかったんだ
 

 




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