人狼物語 三日月国


216 【半突発R-18】Magic school『Camelot』【飛び入り募集】

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視点:


オーク フォボスが参加しました。

【人】 オーク フォボス

ー正史ー

 百余年前、へルオート地域の残存敵性種であるオーク帝国を滅ぼした。これをもってへルオート地域における長きにわたる全敵性種との生存圏を賭けた戦いに終止符が打たれ安定した統治が始まった。
 へルオート地域のオークは危険な生命体であった。凶暴かつ残忍で戦いを好む戦闘種族であり、帝国拡張主義により戦いによって領土を広げ続けていた。巨軀であり全身筋肉の塊であるオークたちの危険度は計り知れないものがあったが魔術への適性はなかった。
 だが、もはやオークに怯える日々は訪れない。帝国は斜陽し人類種が隆盛を極めるのだ。
(9) 2023/06/20(Tue) 16:25:38

【人】 オーク フォボス

ー偽史ー

 十数年前、ネヴァー地域の深い森にて敵性種と思われる生命体の村落が発見された。探索に出ていたチームが遭遇し雄叫びを挙げられたためにやむ無く交戦し甚大な被害を出しつつも情報を持ち帰ったと報告があった。情報精査により凶悪な個体群と思われたため地域最高峰の魔術師であるーー師が後援として招集し討伐隊を派遣した。
 後日、帰還予定日にーー師が村落にて誘拐されたと思われる子どもを連れ帰った。ーー師によると討伐隊は全滅したらしい。これは由々しき事態であり派遣を決定した私の進退に大きな影響のある話である。ーー師にとっても自身の名声に影響があるだろうと協定を持ち出し討伐隊は未確認地帯の探索中に全滅しーー師の協力のより生存者一名を確保したことにした。
 これで我が身は安泰だ。しかし、ーー師は不可思議な人だ。金や権力ではなく拾ってきた子どもを譲り受けるなんてな……。
(10) 2023/06/20(Tue) 16:26:13

【人】 オーク フォボス

 討伐は予定通りに進んだ。被害も相手がオークであったことを考えるとこの程度で済んだと言えるだろう。だが一つ問題が発生した。討伐が完了した村落で子どもが発見されたのだ。子どもは完全に人型であったが村落全てのオークが子どもを護ろうとしていたことを考えるとこの子どもは恐らくオークのハイエンド種なのだろう。あゝ、このオークを研究したい。魔術師として当然の欲求は討伐隊の生き残りには理解できないものだったらしい。隷属の首輪をつければ安全だというのに聞く耳を持たずに滅ぼそうとする。……では仕方ない。叡智のために、討伐隊には全滅したことになってもらうとしよう。
(11) 2023/06/20(Tue) 16:26:42

【人】 オーク フォボス

ー正史ー

 ーー師が亡くなった。どうやら昨日食べたキノコに当たったらしい。だから初心者はキノコには手を出すなと口を酸っぱくして地元の民が言っていたというのに……。だが、死んでしまったものは仕方ない。ーー師には子どもが一人いたらしい。弟子、なのかもしれないがいずれにしてもこの辺りの風習から師の財は弟子が引き継ぐのだろうが彼はあまりにも年若すぎる。きっと協会から人が来て管理されるだろうし後は任せるとしよう。続柄の説明は先のものでいいだろう。
(12) 2023/06/20(Tue) 16:27:06

【人】 オーク フォボス

ー現在ー

 魔術学園キャメロットニ回生、名をフォボスという。師は地方ではそれなりに名を馳せていたが弟子であるフォボスに魔術的才能はないとされ師の名声で入学されたと言われている。
 身の丈2.3メートルの巨軀は筋肉の鎧で覆われているが才能の無さから豚と呼ばれたり木偶人形と蔑まされて戦闘訓練の練習台になったりしていた。それはまさに練習人形であったが多少の怪我はすぐに治ってしまうし大怪我をしてもけろりとしていたため遠慮もなくなっていた。
 転機が訪れたのは昨年の『グランド』数日前の戦闘訓練の時だった。誰か覚えていないがその者の一撃が頸に入った。下手をすれば死んでしまいかねない一撃は、しかしながら隷属の首輪に当たりヒビが入ってしまった。壊れれば首輪の効果も消えてしまう。幼年期から隷属されていたフォボスは自由になったが、それは同時に魔術的抵抗能力の薄い彼を容易に影響下にできることも意味していた。

 そして、フォボスは現在、本来の種としてのオークとは異なるオークの概念を打ち込まれてしまっている。
(13) 2023/06/20(Tue) 16:28:12
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a3) 2023/06/20(Tue) 16:54:16

【人】 オーク フォボス

ーこれまでの話ー

 『グランド』にてアーサー寮のニ回生は何かをするらしいがフォボスはぼっちだった。
木偶人形に友達はいなかった。

 昨年まで違うのは隷属の首輪が壊れて意志が自由になったこと、それにより多少魔術が扱えるようになった。
覚醒した時はこの年齢になっても程度の低い自分自身に絶望感しかなかったが、戦闘訓練で技や魔術を試し撃ちされる間に見て覚えることで著しく成長してきている。
これは戦闘種族としての本能を今のところ満足させることができている。
戦闘訓練で肉体を使えば腹が減る。
食欲は最初から変わらずにあり毒キノコなどを食べてもけろりとしていられるくらいには対毒性は強い。
(32) 2023/06/20(Tue) 19:35:00

【人】 オーク フォボス

 それらの欲求は元からあるものだ。
だが隷属の首輪が壊れたことで別のナニカの介入を受けている。
これは明確に自覚できるもので、生殖欲が恐ろしく高まっていた。
種族として孤独なこともあるが『他種族の女を拐かし胤を植え付ける種族』と種族概念が外付けされているらしい。

 外付けされた欲求は強かった。
欲求を解消する方法は調べてもわからず恐怖を覚えて過ごしていたが、ある時木偶人形と侮りかかってきた女の子の実力が足らず返り討ちにすると欲求が抑えつけられなくなり、そのまま胤付けを済ませてしまった。
後日、発覚して責められないか怯えていたが気づかれておらず、それはナニカの影響があったのだろうか。
女の子は記憶を曖昧にされながらもオークによる強い快楽の強制を身体に覚えさせられているようである。
(33) 2023/06/20(Tue) 19:35:24

【人】 オーク フォボス

 フォボス自身はと言えば最初は恐れ慄いていたが次第に慣れてしまっていた。
それはこれまでの学園生活で木偶人形と打ちのめされてきたこと、強いものが正義であり敗者は勝者に全てを奪われると覚えてしまっていたからだった。
たった一度、庇われたことがあったがそれだけだ。
その一度で全てがなかったことにはならない。
元来戦闘種族であることと外付けされた概念が環境により最悪の意識を芽生えさせ、罪悪感のざの字も浮かばないようになっていた。

 そして、欲求は『グランド』が近づくたびに強まっている。**
(34) 2023/06/20(Tue) 19:36:22

【人】 オーク フォボス

―これまでの話>>8

 フォボスは戦闘術や魔術を修めていなかった。
完全に素人であり思考も制限されていたため常に受け身で反撃もしなかったのは前回の『グランド』までの話だ。
そこから戦闘術も魔術も見て覚えていくまでに時間がかかった。

 >>33最初に犠牲者は新入生だった。
>>20『丁度良い相手』として二回生か三回生に紹介された後にいつものように打たれ続けていた。
ただ、その連れてきた上級生は用事があるのか去ってしまったので二人きりになってしまったことが災難の始まりだった。

 フォボスは術理はないが恐ろしく強靭な肉体があった。
いくら打たれても倒れないし怯まない。
そうして平然としているものだから大体の相手は打ち込み続けてくる。
打ち込み続ける方は続ければ普通は疲れが溜まっていってしまうものだ。
フォボスがしたのは打ち込みを誘い続けて疲れ切ったアカツキに最後に一撫で、初めて反撃しただけ。
(35) 2023/06/20(Tue) 20:03:34

【人】 オーク フォボス

「あー…………」


 見様見真似の一撃は拙い術理によるものだった。
だが、『反撃はない』と言われていた相手からの唐突な一撃はダメージはなくとも疲労と衝撃から一次的に前後不覚の状態に追いやった。


「…………かったあ! かったあ!」


 初めての勝利は猛烈な高揚感を齎した。
それは抑えこんでいた欲求を解き放ってしまう程であった。
勝者は敗者を好きに扱って良い――。

 その日、フォボスは初めて女を抱いた。
アカツキと名前を聞き出した少女はその日のことを覚えてはいないらしいが、フォボスは覚えている*
(36) 2023/06/20(Tue) 20:04:09

【人】 オーク フォボス

―これまでの話―

 木偶人形であった時の記憶は朧である。
隷属の首輪が種族意識を封じ込め向上心をなくして意志を他人に委ねるように操作していた。
――師が亡くなりマスターが消えた後はマスターからの強い強制力はなくなったが他者の言いなりなのはそのままだった。

 >>20その日もいつものように木偶人形をしていた。
獲物は真剣の時もあるので模造刀は"きれないから楽だな"なんて思っていた。
怪我をしても魔法が通りやすいので回復魔法を掛けてもらえば常人より遥かに早く治癒すると知られてからは真剣が増えていたものだから特にそう。
相手は学生ではないらしいし"きょーのご飯なにかな"と思っていたら>>21恐ろしくキレがある思い切りのいい一撃が飛んできた。
(37) 2023/06/20(Tue) 20:22:43

【人】 オーク フォボス

 フォボスは避ける技術もなかった。
手で庇おうとしたがご飯のことを考えていたことで反応が遅れてしまった。
"あー、しんだかなー"と思った一撃は直前で軌道を変えた。
軌道が変わった軌跡は隷属の首輪へと入り、その一撃は頸を断つことはなかったが首輪を太い首に押し付けることになり、振り切った衝撃に吹き飛ばされてごろごろと地面を転がった。

 隷属の首輪にヒビが入る。
刻まれていた魔術刻印が機能不全を起こしていき、フォボスは急速に自意識を取り戻していった。

 自分は誰だろう。
どうしてこんなところにいるのだろう。
討たれて、打たれて――あゝ、弱いからみんな死んだのか。
弱いから、みんな、奪われてきたのか。
身体を弄られ、操作されて、自由意志を消されてきたのか。
(38) 2023/06/20(Tue) 20:22:53

【人】 オーク フォボス

 
 
 "あゝ――強く、なりたい――"
 
 
(39) 2023/06/20(Tue) 20:23:20

【人】 オーク フォボス

 芽生えた自意識に外付けで別種のオークという概念が植えこまれるのはまた後の話である。
この時、フォボスは幼年以来はじめて自由になった。


「あ……あ、あり……あり、が、とう?」


 >>21無事を問いかけてきた相手にお礼を言い返した。
それはもう晴れ晴れしい笑顔であった。
後日、顔を合わせる機会があったが謝罪されると不思議そうな表情で首を傾げた。


「みためかわいいのに、おすなの、ざんねん」


 その上で大層失礼なことを面と向かって告げたことだろう**
(40) 2023/06/20(Tue) 20:23:34

【人】 オーク フォボス

―裏庭―

 ぼっちのフォボスは今年の『グランデ』でもやることがなかった。
準備も当日の役割も何もない。
みんな準備で忙しいから木偶人形としての出番もない。
昨年と違うことは当日は部屋にいなくてもいいということだ。
思い返せば一年前の出店は美味しそうなものがいっぱいあった。


「ことしは、いっぱい、たべられるー」


 お金は――師の遺産があるので大丈夫。
食べる意志もあるから今年はいっぱいご飯が食べられることが嬉しかったので気分がとても良かった。


「まほーせーぶつも出るのかなー」


 魔法生物は食べたことがなかった。
学園の周辺に現れる魔法生物は友好的な生物だけらしい。
以前、飼育場の傍で魔法生物美味しそうだなと見ていたら>>25ちょろまかす奴と間違えられてキツいお灸を据えられた。
(41) 2023/06/20(Tue) 20:45:10

【人】 オーク フォボス

 "ごかいだよ! 売らないよ! 食べたいだけ!"

 誤解を解こうとしたら余計に怒られたことは覚えている。
氷の魔術とはあんなにも洗練した美しさとキレがあるのかと驚きながら全攻撃を受けて撃沈した後に反省と強制労働をさせられたのだったか。
あれも良い思い出だ。
(42) 2023/06/20(Tue) 20:45:30

【人】 オーク フォボス

 現在、煉瓦で組んだ竈に網を載せて、その下に熱した炭火を敷き詰めている前に座ったフォボスは持ち運び式の冷蔵庫魔道具から貝を取り出して口を開けて中を確認していた。
魔道具は魔道具クラブに作ってもらった。


「ない、ない、ない、普通の真珠」


 そのクラブで>>16材料を依頼されたのでそれを捜索中。
開いた貝は真珠があれば取り出して網の上に載せてバターを載せておく。
熱されぐつぐうじゅうじゅうと磯の良い香りが周囲に漂えば食べごろで素手で熱された貝を掴むと一口で身を食べて貝殻はまた材料なのでボックスへ投げ込んでいく。
(43) 2023/06/20(Tue) 20:45:41

【人】 オーク フォボス

 次ゝに貝を取り出して中身を確認して焼いて食べてを繰り返していると遂に目当ての代物に巡り合った。
キャメロット近海の海で育った貝の黒真珠。
何に使うかは知らないが大きさも形も上々だろう。


「あとでとどけよー」


 じゅうじゅうぐつぐつ。
潜って獲ってきたのは貝だけではなく海老も魚もあるし他にも材料があるかもしれないから、そう、そういう建前でいこう。
お腹ぺこぺこだもの。**
(44) 2023/06/20(Tue) 20:45:47
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a9) 2023/06/20(Tue) 20:48:41

【人】 オーク フォボス

―裏庭―

 獲ってきた貝の検分が終わった。
黒真珠は最終的に三つ。大きさはまちまちだ。
普通の真珠もそれなりにある。
身は焼いて食べたし貝殻も取ってある。


「つまり……」


 ここからがBBQの本番である!
冷蔵庫魔道具から取り出すのは40cmはある巨大な海老だ。
鋏はヒモで括って開かないようにしている。
フォボスはこの海老よりも強者だった。
だから海老はフォボスの糧となるのだ。

 獲った瞬間に〆て冷蔵したので活きはいいままだ。
そのまま網の上に載せてじっくり焼き上がるのを待つ。
大体の物は焼いたら食べれる。
味はカレー粉をかけたら大体大丈夫。

 野菜も必要だからレタスも丸ごと一個網に乗せた。
塩と胡椒だけで味付けをして、これは海老が焼き上がるまでの口直し。
焼き加減を眺めているといい香りがしてくる。
海老の香り、レタスが焼けていく香り、いい女の香り>>49
(58) 2023/06/20(Tue) 21:39:51

【人】 オーク フォボス

「…………うん??」


 女の香りがする方向を向くと物陰からこちらを見る視線と目があった。
見たことがない女の子である。
どうしよう。
レタスは焼けるのが早い。
手っ取り早く丸ごとレタスを四つに分けてその一つを摘まみ口にして咀嚼する。
その間も物陰から覗いていた女の子とは視線を合わせたままだった。

 咀嚼して飲み込み終わると表情に喜色を浮かべた。


「やいたれたすうんまあ!」


 それからまた一切れレタスを手に取り口に運ぼうとしてから少し固まり視線を女の子とレタスを行き来させる。
食欲を取るべきか、女の子を取るべきか。


「…………たべる?」


 結局はそう尋ねることになったのは海老がいい色をし始めていたからだった*
(59) 2023/06/20(Tue) 21:39:59

【人】 オーク フォボス

―これまでの話:アカツキ―

 >>46アカツキは礼儀正しい子だった。
顔はちゃんと見えていたがフォボスを見ると大体の人はそうなる表情だった。
サイズ比較で言えば大人と子どもであったろう。
>>50元気に挨拶をされるとフォボスもまた頭を垂れた。
それは礼ではない。
上位者に対する下位者のそれと同じものだった。

 フォボスは最初喋らなかった。
それはアカツキを連れてきた人がまだ居たからだ。
姿を消せば小さく吐息を零した。
安堵だ。
まだ、アレには勝てないとわかっていた。
(60) 2023/06/20(Tue) 22:08:52

【人】 オーク フォボス

 アカツキは弱くなかった。
分類されるならば強者だろう。
ただ哀しいかな身長150cmの小柄で装甲の薄い女性が素手である。
>>51速度にはまったくついていけなかったし打たれると思ったよりも響くがふらつくほどではなかった。
思ったよりも打撃が強いのは魔術だろうか。
フォボスはじっくりと観察してその術理を逆に学びながら耐えに耐えた。

 アカツキは他の者と同じようにヒートアップしてくれた。
悲しむべきは質量の差だろう。
恐らく50kgない体躯のアカツキが200kg弱あるフォボスを打ち倒すには圧倒的に質量が足りなかった。
これで模造刀を使っていれば体重+模造刀と力の流し方で吹き飛ばせたかもしれないが――それを覆すのが魔術のはずで、覆さないのも魔術の所為だった。

 フォボスは戦闘種族オークの固有魔術を無意識に使っていた。
だから質量は正義であり打たれ強かった。
>>52言ってしまえば相性という運が悪かったのだろう。*
(61) 2023/06/20(Tue) 22:09:21

【人】 オーク フォボス

―これまでの話:氷の君―


 >>53フォボスはそんな怖い声をこれまで聞いたことがなかった。
地獄の底より来る絶対零度の冬将軍だってそんなに怖くないはずだ。
ガクガクと脚が震えてしまうし思わず気をつけと直立姿勢になってしまう。

 >>54魔法生物のことはよくしらない。
美味しそうだなって思ってしまうくらいには色艶もよくて肉付きもしっかりしている。
ステーキ、馬刺し、きっと美味しい!
過去の自分はどうしてそんなことを考えてしまったのか。
>>55痛みには強いはずなのになんでか痛い!
感覚はわかんないけど身体が動かしにくい!
それだけでも初めてのことで天変地異もかくやという状態なのに氷の雨はすんごい痛いし、矢は尻に刺さるし、全身氷漬けになるかと思うくらいすんごい寒い!

 肉体を震わせて熱を生み出して耐えたところもあったが満身創痍となったフォボスは正座していた。
敗者は勝者の言うことを聞くものである。
力こそ正義なのだ。
よって目の前の女の子こそ、今のフォボスのBOSSである。
(64) 2023/06/20(Tue) 22:25:33

【人】 オーク フォボス

「いえっす、まむ!」


 >>56学園の魔法生物は食べてはいけないらしい。
触るくらいならいいが触ったら食べたくなるに違いないがきっとその時は自分もお墓に行くんだと思い知らされたので片手をあげて元気に答えた。
貫かれたけど筋肉に力を入れたら血もでないだろうけど穴が空いたところを治してくれた。
鬼強いのにこれが噂に聞く天使なのだろうか。
でも――師は天使はクソって言ってたし女神だろうか。

 急速に身体が回復するとお腹が減った。
ぐるるるるとものすごいお腹の音が鳴って>>56小さな呟きは聞えなかった。
>>57お肉食べたいがお手伝いするとミルクをくれるらしい。
何リットルくれるんだろう。
答えはもちろん一つだった。
(65) 2023/06/20(Tue) 22:25:47

【人】 オーク フォボス

「いえっす、まむ!」


 牧草ロールを運ぶお仕事はいい鍛錬になった。
一つ300kgあるらしいので一個ずつ持ち上げて運んでいった。
これからも手伝ったらミルクをくれるらしい。
そんな自分をノした女王の名前はターコイズ・レムノと言うそうだ。


「おれ、フォボス!
 クイーン・ターコイズ!
 三リットルくらいミルクください!」


 クイーンと呼んだらまた怒られたかは別の話となる。**
(66) 2023/06/20(Tue) 22:26:02
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a14) 2023/06/20(Tue) 22:29:26

【人】 オーク フォボス

―現在:裏庭―

 >>62焼いたレタスは美味しい。
そのままでも美味しいが今のように塩と胡椒をかけただけでももっと美味しくなる。
レモン汁もいいかもしれないがその辺りは好みだろう。
シャキシャキとした歯ごたえがあり、甘みがある。

 此方を見ていたのに飛び跳ねるウサギのような存在へと視線を向けたままだった。
どうしてか全身は黒であり、瞳だけが煌いて見える。
不思議な種族のようだが、ウサギではないらしい。
動きはウサギのようなのに。


「みられてるだけ、きもちわるい。
 かずたくさんある、一緒に食う。
 女を腹ペコにするの、雄しっかく」


 ずっと見ていたのだからお腹が減ったのだろう。
>>63誘って近づいてきたのだから合ってたのだろう。
(70) 2023/06/20(Tue) 22:46:06

【人】 オーク フォボス

 笑顔を見せてくれたので合ってたと判断してカットしたレタスを渡そうとして素手だったことに気づく。
適当に皿になるものと冷蔵庫の魔道具から適当に皿を抜き出して焼いたレタスを載せて木製のフォークを一緒につけて差し出した。

 自分も残りの焼きレタスを食すといい具合に海老が焼けた。
赤色になった甲殻に素手で触れて網上の保温スペースに置いた。
軽々と腕を取ると鋏をメリメリと割れば身がしっかりと詰った中身が見えたのでそれを女の子の皿に追加で載せた。


「いっぱい、たべる。
 腹いっぱいは、幸せ」


 遠慮するなと示すと反対側の鋏をもぎ取りフォボス自身はカラトリーを使わずそのまま鋏にかぶりついて食していく。
海老はそのものの味だけでも美味しい。
無用な味付けは不要な潮味はこの近海が豊かである証拠だった。
態々海に潜って獲ってくるやつはきっと少ないのだろう*
(71) 2023/06/20(Tue) 22:46:18

【人】 オーク フォボス

―かつての話:氷の君と―

 ターコイズ・レムノは怒ると怖い。
>>73威風堂々とした様子はフォボスの記憶の誰にもないものだ。
――師はそういう感じではなかったし、管理者も同様だ。
魔術師にもいろいろな風潮があるようだが言って聞かせるではなく実力で聞かせるのはフォボスにはよく効いた。

 怒るが>>74褒めてくれる。
褒めてくれたのかは怪しいが褒めてくれたと思っている。
美味しそうだが肉は諦めた。
闘争は楽しいものだ。
傷つき傷つけ、壊して壊されあう。
彼女は勝者なのだから敗者である自分は言うことを素直に聞くばかりだ。

 >>75仕事はいい鍛錬にはなったが自分の仕事はライトカウと聞くと光っているが実はライトニングで電撃なカウらの餌らしい。
肉で肉が生まれるのではなく、草で肉が生まれるらしいと考えたらまた睨まれた気がする。
肉ではなくて乳らしい。
世の中不思議なものである。
強い獣は肉を食って生きてるが草を食ってる生物もいる。
(85) 2023/06/20(Tue) 23:49:54

【人】 オーク フォボス

「なら、なんて、よぶー? の?」


 >>76調子こいてクイーン呼びしたら怒られた。
やっぱり怖いし圧が強い。
これが強者かと学ぶことも多い。


「え、けんきょ、かなー。
 一日分、だけどー」


 >>77気前よくその倍はくれた。
流石クイーン! と心の中で考えたらまた睨まれた気がする。
おかしい、女の子は心が読めるのだろうか。
ミルクは美味しかったが6リットルでは二日分にしかならなかった。
力仕事は苦ではないので一週間に一、二度働いてはミルクを貰う生活だった。

 その話とは別にフォボスはターコイズ・レムノに月に一度は練習と称して勝負を挑むようになっていた。
受けてくれるかはわからないがターコイズが勝者である限りは労働に勤しんでいた。
(86) 2023/06/20(Tue) 23:50:06

【人】 オーク フォボス

 >>78こっそり見られているより声をかけてくれた方が良かった。
陰でこそこそされるのは苦手だった。
表だっても木偶人形だと言われるが陰でもそう言われ続けてきた。

 笑顔でお礼の言葉を言われるとフォボスも満面に笑みを浮かべた。
彼女とは勝者でも敗者でもないが女に笑顔を向けられるのは気持ち良い。
それに>>79焼きレタスは喜んでくれたようだった。
焼きレタスは美味しい。間違いない。
どちらも獲り立てで新鮮だから猶更だ。
海老は海から、レタスは畑から。
畑はあったので貰ってきた、ありがとう。

 魔力のことはフォボスにはよくわからないが嬉しそうに食べてくれるのは嬉しいし幸せそうなら自分も幸せになれる。
女は喜んでいるほうが良い。
戦闘種族オークの価値観は割と前時代的である。
(92) 2023/06/21(Wed) 0:36:17

【人】 オーク フォボス

「そっか、よかったあなあ。
 生でたべても、おいしいな!
 でも、焼くともっと、おいしい!」


 生で食べられるものは新鮮なものだけだ。
きっとリリスは良い暮らしをしていたのだろう。
いいところのお嬢様なのだろうか。
この学園はいろんな人がいると知ったのは一年前のことで人付き合いもそれからだからまだよくわからないことが多い。

 >>80頭を下げてくれるとフォボスも頭を下げた。
闘争に関係のない付き合いは多くない。
(93) 2023/06/21(Wed) 0:36:23

【人】 オーク フォボス

「りりす! 
 オレは! アーサー寮の! フォボス!
 持ってきて、くれるなら、楽しみにしてる!
 でも、きのこには、気をつけて!
 あたって、じーさま、しんだ!

 でも、なんにもなくても、いいよ!
 女に食わせるの、男のやくめだ」


 さらっと――師の不幸を言ってのけるのはそこに愛情など存在していないからだ。
フォボスは彼にとっては実験台だった。
自分がそうなのだから自分から――師に向ける感情も無関心のそれしかない。

 リリスには特に何もなくても構わないと伝えた。
オークにとって女はいるだけで良いものだ。
お礼というならば来てくれるだけでも良い。
でも、お礼も気になるので持ってきてもいい。
判断をリリスに委ねて、海老の胴体部はお腹いっぱいならいらないかなーと殻を剥いて食べていた**
(94) 2023/06/21(Wed) 0:36:31
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a21) 2023/06/21(Wed) 0:47:40

【人】 オーク フォボス

―裏庭:リリスと―

 >>101フォボスは火のない生活は知らなかった。
幼年の頃は大人が簡単に火をつけていたし、――師に連れ去られてからは魔術で火の恩恵を受けてきた。
今も火点けの魔道具を使って簡単に火をつけることができている。
知らないから想像もしないが暮らしの話を聞けば生活環境の違いに興味を持つだろう。


「あ、目が、まあるくなったあ。
 りりすは、わかりやすくて、いいなあ。
 めが、キレーだからなあ」


 ――師の話は驚かせてしまったのだろうか。
続柄上は師匠と弟子、親と子だが年齢的にはじーさまだ。
亡くなったのもそれこそ2,3年前の話で割と最近の話だったがフォボスにとっては過去の一部となっていた。
(105) 2023/06/21(Wed) 7:54:11

【人】 オーク フォボス

 >>102名前を教え合った。
キノコは危ないも覚えてくれた。
そしたら難題を吹っかけられたので眉を顰めながら唸った。


「ううううう…………ん。
 男の女になる、と、家をまもって、子を産むものだ。
 けど、りりす、オレの女、まだちがうから……」


 フォボスも人間とされているがオークである。
人間の理は知識として知っているが本能に従って行動している。
オーク的には他種族の女を拐して村で共有するだろう。
だが、フォボスは最後の一体だと思われる状況だった。
そうなると話は違い一人だけを選んでいる場合ではないのだが女なら誰でもいいわけではない、と思う。
(106) 2023/06/21(Wed) 7:54:24

【人】 オーク フォボス

「未婚の……男は、からだ鍛えて、強くなる。
 強くなって、いい女を、手に入れる。

 誰の女でもない、女は……。
 いい男に、見初められる、ようにすること?

 女のこと、よくわかんないけど。
 オレは、いい女が、いい」


 >>102見上げてくる視線を見つめ下ろして答える。
ヒトではないオークの文化、でもないフォボスが考えた文化。
きっと他のヒトが聞けば違うというだろうが互いに知識がないものだから止める者もいなかった。
言葉の〆にフォボスは零した。


「りりす、いい女、だぞ。
 オレが獲ってきたもの、美味しく食べた。
 いい笑顔だったし、オレ、うれしい。
 オレを喜ばすのも、りりすの器量?」*
(107) 2023/06/21(Wed) 7:54:31

【人】 オーク フォボス

―これまでの話:氷の君―

 ターコイズは怖い、怒ったら本当に怖い。
雷じゃなくて氷が降ってくるし飛んでくる。
概念ではなく魔術で氷という物理で殴ってくる感じだ。
聞かん坊への言い聞かせ方を良く知ってる感じだった。

 >>88ターコイズは笑う時、いい笑顔である。
フォボスが表情に出やすいのか合わせて表情を変えてくるが働いているときはいい笑顔だ。
いい笑顔でやる気にさせてくるからいい女だろう。
欲しくなる。

 >>89ターコイズは呼び方に厳しい。
クイーンでもダメだし、鬼上司でもダメだった。
氷の槍は努力と気合と根性で致命傷は避けた。
当たらなかったらお墓に運ばれるし当たってもお墓に運ばれそうだった。
二度とそう呼ばないことを誓約した。
家名よりは名前だろうとターコイズと決めたが勝ったら愛称で呼んでやろうと決めている。
(109) 2023/06/21(Wed) 8:40:29

【人】 オーク フォボス

 >>90知らないことを教えてくれるし、いい女なのだ。
いいところがたくさんある。
でも一番は、強いことだ。
自意識を取り戻し強さを求め始めたフォボスは常に進歩していた。
だが、>>91当然のことだがターコイズも進歩し続けている。
ターコイズだけではない。
他の誰も、彼も、研鑽し自分を磨き続けているのがキャメロットという学園なのだ。
そのことを覚えさせられた。

 月に一度というのは強さの差を知るに丁度良い期間だ。
短すぎれば自分を伸ばせないし長すぎれば前回がうろ覚えになっていく。
それにしても月一度をよく毎月やってくれるものだ。
『グランド』前最後の挑戦も氷に埋もれたフォボスは感心していた。
挑戦には堂々と応え続けてくれるし追いかける背は近づいているものの未だ届かない。

 肉体強化の精度をもっと上げなければならない。
血肉の一片までも魔力を通して強化して、強化する肉体ももっと強くして――。
フォボスはとても喜んでいた。
嬉しくて笑みが零れてしまう。
殺されることなく強くなれる環境にいられる。
強さを磨き続ける強敵がいる。
(110) 2023/06/21(Wed) 8:40:42

【人】 オーク フォボス

"あゝ、勝ちたい――"


 そう思える相手がいることに幸せを感じていた。*
(111) 2023/06/21(Wed) 8:40:52

【人】 オーク フォボス

ーこれまでの話とこれからの話ー

 裏庭でリリスとバーベキューをしがてら雑談をして解散した後、フォボスは黒真珠採集の依頼主であるステラを探して学園内を歩き回ることになる。
>>113こちらは大きい分ステラは小さい。
探すのは苦労するしそもそも体躯が大きすぎて学園内では入れない場所まである。
フォボスが探すとすれば匂いを辿るくらいだ。
いまだに木偶人形と認識されているので誰かに聞くという選択肢はなかった。

 ステラから依頼を受けるのは初めてではない。
自意識を取り戻してからフォボスはいろいろやってきた。
その中にパイソンの皮の納品があった。
正確にはその時の受取人がステラであっただけでステラからの依頼ではなかったのだがフォボスはそう思っているだけの話。
フォボスより大きなヘビを輪状にして担いで持っていくと必要なのは皮だけらしくその場で綺麗にひん剥いて納品した、素手で。
ただ、そうした解体が苦手ならば目の届かない場所でひん剥いたろう。
(116) 2023/06/21(Wed) 10:21:20

【人】 オーク フォボス


 依頼品の鮮度は抜群だったことは間違いない。
身の方は要らないらしいので貰うことができた。
どうするのかと問われたらとてもいい笑顔でこう答えた。


「食べる! 蒲焼にしたら、おいしーよ!」


 後に味の感想は伝え聞かれていたらしい。
美味しかった。厚みがあり歯応えも良くて味は蒲焼にしたので安全保障だった。
ライスの上に乗せても美味しかった。
お肉は残さず食べました。

 その後もフォボスはステラの依頼表を見かけると受けるようにしていた。
だって、女の子だし女の子にはいいところを見せたいがコミュニケーション能力が貧弱なフォボスにできることは限られていた。
今回は黒真珠の納品であるし喜んでくれるだろうと期待して匂いを追って探すがどこで見つけられるかはわからない。**
(117) 2023/06/21(Wed) 10:21:45

【人】 オーク フォボス

―ステラ―

 >>121ステラと出会ったタイミングはフォボスからは不明だが、出会えたのはステラが見つけてくれたからだった。
いい匂いが近づいてくると気づくと足を止めて周囲を見回し始めた。
ステラはフードをずっと被っているので姿で覚えにくかった。
結局、声を掛けられて見下ろしてフードを押さえて見上げている姿を見つけるまではわからなかった。

 ステラを見つけるとにこおと笑顔を浮かべて膝を折ってその場にしゃがみこむ。
それでもフォボスは大きいのだが先程よりはマシだろう。


「うん、うけた!
 黒真珠、みっつ、げっとだぜ」


 そう言うと腰に下げていた袋を取り差し出した。
袋の中には大きさの異なる黒真珠が三つ入っている。
キャメロットは孤島であり、近海で獲れるものには魔力が宿っているらしい。
魔力が見れる者にはその黒真珠も魔力を有して見えるのだろう。
(131) 2023/06/21(Wed) 17:34:02

【人】 オーク フォボス

 どうやって獲ってきたか問われれば今回は素潜りでと答えたろう。
自分の意志で戦い始めてからというものいろいろな冒険ができるのはありがたい機会で、環境の違う場所で赴き戦うのは良い経験になっていた。

 "どうして――"と問われた時は良いとこを見せるためだと告げたが、自己鍛錬の一環であることも伝えた。
それが何故かとは問われなかったのはその答えで良かったのだろうと思っている。
自分の女にするためと言われたら依頼されなくなっていたかもしれないし。


「あ、ほーしゅーは、えっとお……」


 ステラからもらう報酬は様々だった。
その時その時で欲しいものを貰っている。
それはお金であり、冷蔵庫の魔道具であり、一緒にご飯を食べたこともある。
同じ釜の飯を食べた者は仲間だからフォボスの中ではステラは仲間だった。
知り合い、友達、仲間と順調にステップアップしている。フォボスの中では。
フォボスはステラに少しずつ好意的になっておりその好意を隠すこともなくあけっぴろげな態度を取っている。
(132) 2023/06/21(Wed) 17:34:13

【人】 オーク フォボス

「あ、そーだ。
 ステラはな、いつもフードで、見つけにくかった」


 少しの間腕を組んで唸って身体を左右に揺らしていたフォボスは思いつきましたと目を丸くして口を開き始めた。


「だから、ステラの、身に着けてるもの、ほしい。
 ステラは、いい匂い。オレ、もっと、覚えるよ!
 フードなしのお顔、見せてもらっても、いいけど……」


 そっちはなんか嫌っぽいしとにぱーと憑き物が落ちたかのように晴れやかに笑顔を浮かべていた。
フォボスが求める報酬の中で一番少ないのはお金だ。
金の価値が低く、物の価値が高いという稀有な生き方をしているのはこれまでの報酬の流れでも気づいてくれているだろう。**
(133) 2023/06/21(Wed) 17:34:37

【人】 オーク フォボス

―裏庭:リリス―


「うん、わかりやすい。
 夜空の、おほしさま、みたい!」


 >>127フォボスはいい笑顔で頷いた。
宝石人のことをフォボスは知らない。
生き方も在り方も知らないが一緒にBBQをしているリリスのことはわかる。
わかるがそれも見た目だけのことだ。
>>62全体的に黒い中で目だけに綺麗な色がある。
それはフォボスが言葉にした通りに見えて、その星が動くのだから分かりやすかった。

 オークがというよりフォボスが求める女の役目は前時代的なものだ。
細かな差異は詰めなければわからないが今そうすることはない。
なんとなく、お互いのことがわかればいい。
>>128いい女はいい男に貰われる。
いい女、いい男の条件は各文化圏で違うが大体そんなものだろう。
フォボスは勉強も頑張っている。
全然できなかった時分からすると出来の悪い子くらいにはなっている。
(134) 2023/06/21(Wed) 18:03:29

【人】 オーク フォボス

 自分自身の考えをなんとなくでもわかってくれるのは気持ちがいいものだ。
改めてリリスはいい女だと認識すると――手が出そうになったが抑えつけた。
『グランド』が近づくにつれて衝動は強くなってきている。
高揚している時なら抗えないが今はどちらかと言えばほっこりしていたから抗えている。


「うん! 楽しみに! してる!
 一緒にめし、たべたら、仲間だもん。

 おおっ、なんだそれ、すごいな!」


 >>129笑顔でお礼を言われて次の約束をして別れる。
フォボスが目を見開いたのはリリスの軽やかな動きからだ。
そんな動きは見たことがなかった。
見たことがないものは対処が難しい。
初見で反応できるほどの経験は未だないのだ。

 そのまま枝から枝へと渡りながら森の中へ消えていく後ろ姿に手を振って、フォボスは最後の蟹を焼き始めた。


「リリスは本で見たダークエルフなのかなあ」


 海老味噌をつけて蟹を食べながらそんなことを漏らして小腹が満たされると火の始末をしてフォボスもその場を去った。**
(135) 2023/06/21(Wed) 18:03:42
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a34) 2023/06/21(Wed) 18:45:31

【人】 オーク フォボス

―ステラ―

 >>139しゃがむと顔が見えやすくなっていい。
声も聞えやすいし匂いもかぎやすい。
お礼の声はちゃんと聞けた方がいいに決まっている。
女の子に褒められるとフォボスは破顔する。
これまで生命体扱いされてこなかったものだから生命体扱いされているようで嬉しくなる。

 海に潜るのはこうやるんだよと空中で手を漕いで見せるが今回もまた目蓋を瞬かせていた。
これは驚いているのだろう。多分。
フォボスもまた顔によくでる方だから驚いたことに驚いて目を丸くした表情をしていた。
ステラにとっては予想外の収集方法だったのだろうか。
火の中でも水の中でも森の中でも草の根を掻き分けるのもフォボスには自分の肉体しか頼るものがない。

 だがその肉体も自分で使おうと思い始めたのは前回の『グランド』からだ。
性能は高いが使い切れていない感じがする。
フードをしていると匂いが内にこもって感じ取りにくいのもあるがもっと鍛錬が必要なようだ。
(146) 2023/06/21(Wed) 20:00:58

【人】 オーク フォボス

「あー……、へん?」


 >>141今まで以上にステラの表情の変化が見て取れた。
何を言ってるのか理解できないようで変なこと言ったかなと首を傾げる。

 とは言え検討はしてくれているようでフォボスは待つことにした。
ダメならまた魔道具を何か貰ったらいいけど何か貰えたらもっといい。
そう思っていたら、フードを外してくれた。
(147) 2023/06/21(Wed) 20:01:12

【人】 オーク フォボス

「お、おお、おおおお…………」


 自分で言ったのにまさかそうしてくれるとは思わなかった。
口を大きくあけて馬鹿みたいに短音を漏らし続ける。
ハンカチか何かをくれるといいなと思っていたので予想外のことが起こるとこういう反応になるらしい。
これまでのステラも同じ気持ちだったのだろうか。

 息を吐き切ったので一呼吸するとじーとステラを見つめる。
幸いにもフォボスの肉体がそのまま肉の壁となっているので視界の多くは切れている。

 ステラは髪留めをしていて耳元はよく見えなかったが表情はフードをつけているよりも余程によくわかる。


「うん! うん! いいよ! すごくいい!」


 匂いもよくわかる。
これまで篭っていた匂いも合わせてこれがステラだと認識を強めていく。
容姿は可愛かったり綺麗な方が良いと言えば良いが大事なのは匂いだ。
フォボスは顔を近づけてステラの匂いを嗅いだ。
(148) 2023/06/21(Wed) 20:01:24

【人】 オーク フォボス

「くんくん、ステラは、いい匂いがするぞ。
 いい匂いがするのは、いい女の証だ。
 ステラはな、いい女なんだ。
 なんで怯えてるんだ?」


 首筋で匂いを嗅ぎ終わると顔を離してにぱっと笑みを浮かべる。
フードを外してからステラの様子が変だ。
視線は揺れているし所在なさげである。
フォボスはじっとステラを見つめて、なんで、と首を傾げていた*
(149) 2023/06/21(Wed) 20:01:44

【人】 オーク フォボス

―アカツキとの戦闘訓練後、変化―

 木偶人形がアカツキを押し倒した。
>>144その話が広まるとすぐにフォボスは制裁を受けた。
木偶人形が反抗するなんてありえない話らしい。
おかしな話だと思う。
鼠だって追い詰められたら猫を噛むのだ。
それでもフォボスが木偶人形の役割をし続けたのは強くなるためだった。

 いくら打たれても倒れない。
それは自らを強者を思っている相手の矜持を容易く踏みにじる。
より強い攻撃を、より洗練された一撃を。
繰り出される武術と魔術を見て、受けて、覚えた。
勝ちたい相手がいるのは強い向上心を保つ秘訣だった。
(153) 2023/06/21(Wed) 20:32:07

【人】 オーク フォボス

 肉体強化関連で一番影響を受けているのはアカツキだ。
四肢を強化するのを見てフォボスは強化を覚えた。
次に勝つまではと限定したのはアカツキに再度挑ませるためだった。
最初は相性差が全てだったがアカツキも進歩してくるだろうと期待していた。
追うだけではなく追われる環境も強くなるためには必要だったというのもあるし、単純にアカツキの戦いは見ていて心地好いものがある。

 アカツキが挑んできたかは別として、フォボスが言う『オレの女』でいる限りは曖昧な記憶はそのままだろうか。
また、オーク的には『オレの女』が他の男に抱かれても気にすることはなく、その辺りはヒトとオークの文化の違いなのだろう。
だから時々"オレのアカツキさんに手を出すな木偶人形が!"と煽られても、首を傾げてしまいそれが相手を煽ることになっていたりする。**
(154) 2023/06/21(Wed) 20:33:23

【人】 オーク フォボス

―ステラ―


 >>155勝ちたい相手がいるから鍛錬している。
それに学園では負けてもお墓行きにはならないが普通は負けたら終わりなのだから鍛えておくに越したことはない。

 しかし、肉体が強靭でも中身は年相応。
>>156そう言われると何が違うのかと驚いてしまう。


「いいよ、いいともー!
 いい以外、なにかある?」


 >>157何かいけないことを言ったのかと思って冷や汗をかきながら『いい』を続ける。
フォボスには何がいけないことなのわからなかったので尋ねた。

 何か欠点でもあるのだろうか。
誰でもいいところも悪いところもあるのだからいいところに目を向ければいいのに、ステラは違うのだろうか。
(160) 2023/06/21(Wed) 21:19:30

【人】 オーク フォボス

「うん! 覚えてる、おぼえてる!」


 ステラはすぐにフードを被りなおしてしまったが匂いは覚えたのでフードをしていてもわかるようになった。
これからは近づけばわかるはず。
視線を逸らしたのはよくわからないけど、顔が赤くなっているのはフードをしていてもよくわかる。


「ステラ、赤いよ、熱でた?
 人前でフードとらせて、ごめんね、ありがとう。

 熱あるなら、保健室まで、運ぶ?
 それとも、なにか、取ってくる?」


 フードを外したせいで赤くなっているらしい。
これはフード病というやつなのだろうか、フォボスの知らない病気だが保健室のせんせーなら知ってるだろうし、何なら材料をとってこようかと勧めた。*
(161) 2023/06/21(Wed) 21:20:33

【人】 オーク フォボス

―ステラと―

 >>171尋ねたがやはりいい以外のことはないらしい。
それなら良かったと安堵する。
フォボスはできない事が多かったものだからいいところに目を向けやすいのもあるし、思考回路が単純なこともある。


「そっかー、よかったあ」


 お礼を言われるとにぱーっと笑う。
やっぱり女の子にお礼を言われると気持ちいい。
それにちょっと嬉しそうな気もするし、いいことが伝わってよかった。

 匂いも覚えたしフードのことも大丈夫らしい。
>>172未だに赤いが熱ではなくすぐに落ち着くらしいが心配は心配だ。
(182) 2023/06/21(Wed) 23:59:29

【人】 オーク フォボス

「…………、無理、してない?
 澄ましてるけど、赤い。
 照れてる? 照れてるの、かわいいね」


 それにしては距離を取られていくのだが、伸ばした距離よりもフォボスが半歩進む方が距離がある。
しかし、落ち着くと言っているし無理強いはよくない。

 フォボスは欲求を抑圧している。
だから離れようとするならそれは叶う。
別れたいならまた依頼を受けるから今度一緒にご飯を食べようと誘っておこう。**
(183) 2023/06/22(Thu) 0:00:13
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a45) 2023/06/22(Thu) 0:24:28

【人】 オーク フォボス

「ステラ、調子、悪そうだった。
 だいじょーぶかなー」


 >>204無理はしていないらしいがフォボスは匂いの変化を感じ取っていた。
表情の変化はないが女を探す嗅覚はより明確だ。
気を悪くしていたわけではなさそうなのはよかった。
本当に嫌なら弾かれてしまうものだ。
自分の女にしたい子に弾かれてしまうととても哀しい。

 足を止めてしまうくらいだ。
フォボスの声は聞えたのだろうし意識してくれているのだろう。
脳内で勝手に自分の女と認定して、お礼を言われて満面に笑みを浮かべてまたなーと別れた。

 敵性種族であるオークとしてのフォボスはこうして見送ることができる。
だが『グランド』を前に急激に強まる女の天敵としてのオークの意識はきっとそうすることはない。
(222) 2023/06/22(Thu) 8:20:26

【人】 オーク フォボス

―地下室には―


「…………どうしよう」


 どちらにしてもフォボスは悪性の生命体であるようだ。
最近いろいろと足りていないことに気づかしてもらった。
足りてないのに時間は過ぎ去っていき、自分はナニカしらか干渉を受けている。
精神操作系への抵抗力が皆無に近いらしく、今無事なのは干渉が弱いだけだ。

 干渉元は凡そアタリはつけているが場所が悪かった。
地下だ。キャメロットの地下にナニカあるのは間違いない。
問題はフォボスのような巨躯の者は大体地下室というものと相性が悪い。
匂いでルートが分かっても地下に降りる階段は大体狭いし、通路も大体狭い。
広いところは大体は正規ルート。
つまり警戒されて追い返されるし危険な場所だと聞いている。
噂によると>>193魔女がいるらしいが外に出た時以外は出会うことは難しいだろう。

 抜け道はずっと探しているが自分が通れそうな道はまだ見つけていない。
ステラと別れた後は学園をうろうろと彷徨っていた。
彷徨っている間誰かと会ったかはわからないが、一定時間彷徨えばいつも通り飼育馬へ行こう。
明日と明後日のための干し草ロールを運んでおかなければならない**
(223) 2023/06/22(Thu) 8:28:15
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a57) 2023/06/22(Thu) 9:16:29

オーク フォボスは、メモを貼った。
(a66) 2023/06/22(Thu) 20:15:32

【人】 オーク フォボス

―森のどこかで―

 地下への道は相変わらず見つかっていない。
影響を与えてくるナニカをなんとかしないといけないと認識しているが手がなかった。
地下にあるものを考えれば或いはそれは蛮勇であるのかもしれない。

 今、抵抗できているのはアカツキを食らっているからだ。
>>262挑むように仕掛けておいて闘争に魂を震わせる。
(399) 2023/06/23(Fri) 1:27:45

【人】 オーク フォボス

 そうすることで堪えてきたが強まる影響は最早限界だった。
学園を彷徨い、島を彷徨う。
どうすればいいかなんてわからないから探すことしかできなかった。


「…………そっか、相談すれば、よかっ…………あっ」


 今更に気づいたことを呟いた瞬間に足元に大穴が空いた。
すっかりとフォボスの身体が落ちる程の大きさの穴は突如として出現したものだった。
反応もできずに穴に落ちる。
手を伸ばし、足を伸ばし、それでも穴の壁に届かない程に広い穴はフォボスを飲み込むと姿を消した。

 地下室には巨躯から入ることはできなかった。
だが、招かれれば話は違う。
深い深い闇の中に堕ちていく。

 かくして堕ちた地下でナニカの影響を強く受けたフォボスは女の敵としてのオークという概念に目覚めることになる。**
(400) 2023/06/23(Fri) 1:30:11
オーク フォボスは、メモを貼った。
(a85) 2023/06/23(Fri) 1:34:25

 




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