【人】 ツァカリ[旅行はないが仕事では数回。 なるほど、それなら雰囲気が掴めない訳ではないだろう。 かといって、訪れた場所が今いる温泉地のような場所では ないから、実質彼も初めてのようなものか。 それなら互いに新鮮さを味わえばいい。 旅館を案内してもらいながら見る景色はなかなかに 期待を膨らませてくれるようなものばかりだったから。 頭を撫でられている間も反抗するでもなく、 カコン、となる鹿威しに目を向けたりして、 『あれは何のためにあるんだ?』などと問うていただろう。] (5) 2023/04/23(Sun) 14:01:34 |
【人】 ツァカリ[部屋に足を踏み入れた後、浴衣の話を振ってみれば、 鈍い反応が返ってくる。 そういえば、さっきも着たことがないと言っていたな。>>1 今までにニホンへと訪れる機会に、 浴衣を着ることはなかったらしい。 客室で着れるという話ではあったから、 探してみれば、この室内にあるのだろうか。 待ってろ、という指示に軽く顎を揺らして、 彼がナカイさんと会話しているのを脱衣所から眺め、 話が長引くようであれば、脱衣所に踏み込み中も確かめた。 洗い場と、室内風呂らしき木製の風呂がひとつ。 洗い場の向こうにもう一つ扉が繋がっていて、 そちらを開けてみれば、岩で作られた小さな池のような 風呂がもう一つ。こちらが露天風呂だろう。 思わず、口笛を鳴らしてしまう。 どちらも男性二人が共に入っても余裕があるくらい広い。] (6) 2023/04/23(Sun) 14:02:06 |
【人】 ツァカリ[そうして見渡すように一瞥してきた後、 部屋へと戻ってくれば説明を終わっていたらしい。] 面白い作り? 着る着る、どうやって着んの? [濡れた足をマットで拭って、タタミを踏んで。 広げた手に乗せられた浴衣を広げてみれば、 布が横に大きくぶわりと広がった。] へえ……こんな風になってるのか。 [広げたと同時にぽとりと何かが落ちたから、 そちらを見れば、紐のようなものが結ばれていた。 『帯』というらしい。なるほどこれで留めるわけか。] (7) 2023/04/23(Sun) 14:02:17 |
【人】 ツァカリ[着せたほうがいいかという声に、ン?と小首を傾げ、 それからニタリと人の悪い顔を作って微笑む。] んー? 着方知ってんなら、教えてほしいけど。 [広げた浴衣を二つに折りたたむように一度纏めて、 スっとアルの懐に一歩近づくように歩み寄り、 少し高い位置にある眼鏡の奥を覗き込む。] あんたにお人形みたいに、 着せ替えられるのも悪かないな。 [空港で浮かべていた表情に気づいていなかったわけじゃない。 とんと、手の甲で訴えられたメッセージに。>>1:32 今度はこちらから応えるみたいに、腕に手を添えて。 するりと撫で下ろしていって、指先同士を絡める。] (8) 2023/04/23(Sun) 14:02:32 |
【人】 アル[かっこーん、とこの場の雰囲気へと引き込む音がする。 何の為にあるのだろうと聞かれたなら、 本当に何の為にアレはあるのだろうと疑問は湧く。 材質的には木材、いや、竹? それに水が注がれて、水が落ちた後にまたもや音が響いた。] ……。本当、面白いな。 ニホンってまだまだ知らない事ばっかだ。 [それが鹿威しだと説明をされたとしても、 仮に害鳥避けの鳴子と同様の物だと言われても、 きっと本質を理解するまで時間を要するに違いない。 それまでは音を奏でる楽器だろうかと思う程には。 それ以外にも普段の生活では見かけない装飾を発見すれば ごくごく自然と視線は其方に運ばれたし、疑問に思わされる。 アレは何だろうな。何だと思う。 何だろうよ。多分こういう物なのだろうか。 ──そんな会話すら軽やかに湧き上がる。] (9) 2023/04/23(Sun) 20:03:23 |
【人】 アル[そんな疑問が湧き上がる日本文化。 その一端の一つである浴衣の前。 今は席を外したナカイさんから説明を受けた事で 頭の中で大まかに着こなし方を確認した自身は、 『そういうつもりは無く』声をかけた訳だったのだが。] ……悪い顔、してんなぁ? [さて、確かに欲しいと思っていたともさ。 だがこのタイミングで不意にその仕草を差し向けるか。 急に詰め寄られれば、息が掛かりそうな程近くて。 それでいて何処から熱っぽさを感じられて。 指先から伝うだけの仕草だけで息を飲まされる。 この黒猫は、餌のおねだりがお上手であるから 甘くゴロゴロと鳴く声は非常に魅惑的である。] (10) 2023/04/23(Sun) 20:13:30 |
【人】 ツァカリ[鹿威しの音はこちらの部屋まで聞こえていたか。 ロビー近くで見えたからきっと聞こえはしないだろう。 襖を閉められ、扉の開閉の音が静かになった後は、 聞こえるのは意地悪く指摘する頭上から響く声だけ。 無論、彼の方にそういうつもりがなかったのは承知の上。 そういった素面の男をその気にさせるほうが好きな性分。 猫は気分屋とは周知の事実。 だから、自分の気が向いた時にこそ甘く鳴くのだ。] そう? いつも通りだけど。 [悪い顔をしている自覚はない。 ただ、つれない素振りをするのであれば、 こちらに気が向くまで、じゃれるつもりではある。] (12) 2023/04/23(Sun) 21:21:51 |
【人】 ツァカリ[だが、そこまでする必要はなかったらしい。 ぐ、と腰を引き寄せられれば身体が寄り添う。 布越しでも伝わる温度に気を良くして、より近づいた距離。 見上げれば、唇が触れ合って、すぐに離れていく。] 風呂がご自慢なんだろ? だったら、使わない手はないじゃん。 [悪い顔をしているのはどちらの方だか。 顔を見ずとも鼓膜を震わせる声が先程より低くなっている。 言葉だけで揶揄う声に、ゾク、と微かに期待に震え。] (13) 2023/04/23(Sun) 21:22:08 |
【人】 ツァカリははっ、それ知ってる。 "オキヨメ"っていうんだろ? [頬をくすぐる指先に首を竦めて、身体を離し。 さっきまでの艶などなかったかのように笑って。 絡めた手を握り直して、アルの手を引く。] 写真で見てたより広いしすげえよ、露天風呂。 中、見て。 [浴衣を手にしたまま、先程足を向けた脱衣所に案内する。 一歩踏み込めば硫黄の香りが漂うだろう。 浴衣の出番が訪れるのはいつのことか。*] (14) 2023/04/23(Sun) 21:23:05 |
【人】 アル[子猫が戯れるならば、飼い主も構うというもの。 気分屋の猫にお誘いを受け、鳴き声に釣られて 手を差し出した事はさて一体何度あった事だろうか。] …はは、それはそうだ 裸の付き合い、ずっと楽しみにしてたもんな [これが一度限りなら偶然だろうが、最早数は数えていない。 常、甘い香りで誘われれば肉食の獣が我慢をする筈は無く。 震える瞼に期待を感じ取れば、口元の笑みは携えたまま。] (15) 2023/04/23(Sun) 23:25:26 |
【人】 アル[手を引かれれば「俺以上に切り替えが本当に上手い」と 内心思いながら後を追いかける。 その間も手を離す事はなく、寧ろ掴み易いように握り直して 二人で楽しむ事を暗に約束していた事であろう。] ……へぇ、本当だ。 これまた思ったより広いな…? [硫黄の香りが鼻をくすぐる。 風呂を溜める文化がまずない──そもそもバスタブが 存在しないケースが多い──ので、広々とした露天風呂は その見た目もそうだが、何もかも珍しく思われた。] のぼせないようにしなきゃな、 ……とは言っても… [それは難しい話かもしれないな、なんて。] (16) 2023/04/23(Sun) 23:40:46 |
【人】 アル…ま、とりあえずお楽しみの前に。 まずはちゃんと、身体を洗ってからな? [きっと、浴衣の出番が訪れるのはだいぶ先。 よく服を脱がす事が多いけども、今日は焦らす事は 止めておいて。ちゃんと衣服と着替えの浴衣を 棚に並べておけよとだけ伝えておけば後は誘うも誘われるも どっちにせよの話であるだろうさ。] (17) 2023/04/23(Sun) 23:45:44 |
【人】 ツァカリ[楽しみにしていたのはそれはそう、だが。 一方的に一人だけが楽しみにしているみたいに 言われてしまえば気分は削がれてしまう。 ぐるぐる懐いていた猫が気紛れにするりと飼い主の手から 離れていくのも、また猫の習性の一つ。] ……ま、あんたにその気がねえなら オレだけで入るだけ、だけどな。 [ツン、と鼻を鳴らして笑顔を消せば、 彼の腕の中からもするりと抜けていく。] (18) 2023/04/24(Mon) 1:00:36 |
【人】 ツァカリ[彼の意識が温泉へと向いている内に浴衣を洗濯籠に乗せて。 逆上せないようにと言われた意味すらも、 裏の意味を考えてしまうけれど、それもまたさっきのように 『そういう意味ではない』のかもしれないと思えば、 返す言葉も思い浮かばず、押し黙ってしまう。 だが、『お楽しみ』とわざわざ言う辺り。 完全に乗り気じゃないという訳でもなさそうで。] ……どっちなんだよ。 [小さく独りごちるようにぶすくれて、呟く。 風呂に入るからには身体を洗うつもりではある。 忠告を受け取るよりも先に棚に置いた浴衣は 先程広げた名残で少しシワを残して置かれている。] (19) 2023/04/24(Mon) 1:04:17 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a1) 2023/04/24(Mon) 1:24:29 |
【人】 アル[興味がねぇって一言も言っていないのだが、さて。 この子猫はコチラとしては素直な反応に気付かないのか 猫は一人遊びを強要されたと思ってご機嫌斜めの様子。 (単にもう少し遊んで欲しいのか、素直ではないのか) いずれにせよ拗ねた猫ちゃんに対しては 『お招き』するのが吉として。 曖昧な言葉遣いで相手を翻弄させてしまう人喰いの獣は、 小さく愚痴る彼に向けて僅かながらの微笑みを浮かべるのみ。] そりゃあ、どっちも。 [俺は大勢を騙した嘘吐き狼であれども、 嘘を言った事は割と少ないのだがな。 少しでも視線を向けられたなら自分は自分の腕から 服を取り払っていたであろう。] (20) 2023/04/24(Mon) 8:00:39 |
【人】 アル[まあ黒猫の反応としては正しいというか。 自由で気儘である彼らしい仕草である。 故に、毎回毎回翻弄されたり読みにくい所があるが…] まったく、お前はつれねぇなぁ。 [だが特にその後の警戒については無く、軽く笑うのみ。 目の前の楽しみの為に衣服を取り払っていく様を見れば 彼の本心が相変わらず表に出ていないだけだろうと 予想だけ立てるに至るであろうか。] (21) 2023/04/24(Mon) 8:08:21 |
【人】 ツァカリ[煽る素振りだけ見せて、撫で上げた部分はまだ大人しい。 それもそうだろう、まだ刺激すら与えられていない。 見返す視線の先、微かに動きが止まったような気がしたから、 挑発をするための目が更に細くなり、 浅く舌を出して、自身の乾いた唇を舐めた。] ……っそ。じゃ、お先に。 [いくばくか動きが早かったのはこちらの方。 外気に全身を晒せば、からりと扉を開けて洗い場へと踊り出る。 背後から向けられる鋭さが深まった視線に気づかずに、 『食われる側』は意気揚々と湯気が立つ様に、おお、と。 物珍しそうに辺りを一瞥していた。] (22) 2023/04/24(Mon) 21:39:36 |
アルは、メモを貼った。 (a2) 2023/04/25(Tue) 0:42:47 |
ツァカリは、メモを貼った。 (a3) 2023/04/25(Tue) 13:27:31 |
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