人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【墓】 4432 貴戸 高志

>>3:+37 (3日目廊下)

「ありがとう、迷彩」

最後に頭をそっと撫で、貴戸はルームメイトを抱えてその場を後にする。ルームメイトと呼ぶにはやけに優しい手つきで体を掬い、やけに温かな視線を腕の中で眠る少年に注いでいたが。

(+0) 2021/09/23(Thu) 21:54:02

【墓】 4432 貴戸 高志

(3日目続き) >>迷彩

しばらくして蹲る貴方の耳をくすぐる靴音がやってくる。

「待たせたな。お前の行きたいところに送り届けよう。立てるか?歩けるか?」

まだ放置されていたのであれば闇谷の衣服を回収し、几帳面さが滲む手つきで畳んで手提げ袋に詰めた後。
ぽすん、と軽く頭を撫でる手と共に声が再び降ってくる。
(+1) 2021/09/23(Thu) 21:54:20

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「……こんな部屋あったんだな」

大人しく貴方について行き、怪訝そうに呟く。しかし企画の説明、そしていくつかの役割を頭の片隅で思い出して、すぐに合点が入ったように訝しげな様子を引っ込めた。

お誂え向きの、いかにもといった内装の部屋。
自分と相手以外の無機質な視線を見つけると、小さくため息を吐き出した。監視も嫌だが、かといってあからさまに撮られているのもそれはそれで落ち着かない。

小さくため息をついて藤色を揺らす。迷いのない足取りだった。

「……平然としているな、黒塚。こういったことは慣れているのか?
生憎俺は男と肌を重ねることはここに来てからだから、お前の手を煩わせるかもしれないが──」

(-5) 2021/09/23(Thu) 22:03:30

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人


「どうぞお手柔らかに」
(-6) 2021/09/23(Thu) 22:04:00

【墓】 4432 貴戸 高志

食堂にて。

普段通りトレーを持つ……わけではなく。その手にはカメラが渡されている。

取り止められた南波>>0を見やり、それから再びカメラに視線を落とし。遠慮することもなく出るままにため息をこぼした。

「……そんなに撮りたそうにしているのなら、俺のを渡してやりたいぐらいだ、南波。
俺は外の人間が喜びそうなものも撮れる器用な奴だと思って二回続けてお前に投票したぐらいなのだから」
(+3) 2021/09/23(Thu) 22:14:13
貴戸 高志は、一人分にしては多い量のサンドイッチや手鞠寿司を持ってきて席に着いた。
(c3) 2021/09/23(Thu) 22:41:21

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

迷彩少年を送り届けた後。
自室に戻り、眠っている貴方の傍へ。

触れようと思って手を伸ばすも、その指が貴方の肌をかすめることはなく。直前で止まって引っ込んだ。

「暁…………」

吐息混じりの言葉が溢れる。
ルームメイトの名を呼ぶにしては、にわかに熱っぽく。貴方に注がれる視線は悲痛な色が滲んでいた。

その痛みを代わりに抱えてやれたらどれほどよかっただろう。
もっと早くに気付けていたら、暁だけでなく迷彩も助けることができたのだろうか。

考えていても仕方がない。

すらりと伸びた足を畳んで傍らに正座をする。背中を覆う藤色は微塵も揺らぎを見せることなどない。

ただ静かに、想い人を待ち続ける。
(-8) 2021/09/23(Thu) 22:58:19

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+2 3日目迷彩

即答されて頷く。貴方が水面下で何を抱えているかも気付かずに。
貴方と貴方のルームメイトの間で何があったのか知る由もない。だから、単純に人がいるであろう場所は嫌がっているのだという推測しかできなかった。

「分かった。それ以外の場所で休もう。
今お前に必要なのは心と体を休める時間だ」

頭を撫でていた手を肩へ。とんと優しく撫ぜてから「掴まって立つといい」とそっと手を貴方に差し出す。断られてもどこ吹く風。気にすることなく涼しい顔で移動を始めるだろう。
(+4) 2021/09/23(Thu) 23:30:59

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

場所は空き部屋。
折り畳みベッドや真新しいシーツなどが隅に置かれた、それ以外は特筆すべき点など見られない殺風景な空間だ。
(-14) 2021/09/23(Thu) 23:44:30

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

小さな紫色を視界に捉える。ずっと、待ち望んでいた色。
認識した瞬間あれだけ整っていた姿勢も呆気なく崩れ去った。両腕を伸ばし貴方の背中を支え、心配そうに顔を覗き込む。普段の毅然とした様子はどこにもなく、小豆色の光がただ心許なく揺れている。

「……っ、暁!」

名前を呼ぶ声が荒れる。そんなつもりはなく、本当はもっと冷静に落ち着いて話しかけてやりたかった筈なのに。

うろうろと泳ぐ視線を捉える。何か声をかけなくては。異能に関しても言及しないと。
速やかに頭の中で文章を組み立て始める。貴方が眠りの底から浮上してくるまでに何を話そうかも考えていた。

そう、起きたらどうしようか考えていた筈なのだ。

……それなのに。

「…………暁」

喉奥で言葉が雁字搦めになって引っかかる。
その隙間を縫うように溢れ落ちるのは貴方の名前だ。

体を伸ばす。静かに身を寄せる。息苦しくない程度にそっと腕を回し、貴方と温もりを分かち合おうとする。

「よかった……………………。
お前に何かあったら、俺は……俺は………………」
(-16) 2021/09/24(Fri) 0:27:48

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「謝るな」

間髪入れずにそう告げた。

「暁、お前が謝ることではない。勿論迷彩も悪くない。きっとお前のことだから、熱に飲まれた迷彩を助けたかったんだろう?」

意識を失う前の貴方に想いを馳せる。
自分だって辛いだろうに、貴方は眠りに落ちるその瞬間まで他人の心配をしていた。

今だってそうだ。見るなと言われたにも拘らず見てしまった自分を責めようともせず、むしろ申し訳なさそうにしているではないか。

「…………暁」

少しだけ体を離して、顔を覗き込む。
紫色の中に映る少年は柔らかく微笑んでいた。

(-19) 2021/09/24(Fri) 1:35:04

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「頑張ったな。お疲れ様。

優しいお前が、そんなお前が、俺は好きだ」

もし貴方が拒まないのなら。
労るための、触れるだけの口づけを一つ。
(-20) 2021/09/24(Fri) 1:35:28

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「俺はお前らしく過ごしているお前に心を動かされているんだ。
だから、無理に俺に好かれる自分で居ようだなんて考える必要はない。お前はお前の思うままに生きてくれ。
俺は……それがたまらなく眩しくて、嬉しいから」

唇を離して、労るように髪を梳く。

自分の全てを受け入れてくれたのだから、自分もまた貴方の全てを受け入れたい。
そうわざわざ思わなくても、少年の目には貴方のどんな部分を切り取っても愛おしく見えるのだ。それくらい、少年は貴方に好意を抱いている。

狭い箱庭で満足していたらきっと味わえなかったであろう充足感。
それが隠しきれていないのだろうか、未だ瞳がゆるやかに弧を描いていることにも気付かないまま、貴方のお願いに喜んで頷いた。

「勿論。そのままだと居心地が悪いだろうし、何よりお腹を壊してしまうかもしれない。手伝うからちゃんと綺麗にしなくてはな」

そう言って背中と膝裏に手を添えて、浴室まで運んでいくだろう。
(-23) 2021/09/24(Fri) 4:17:51

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

「安心しろ。言われなくてもそうする。
戻ったらずっと暁の傍にいるだろうな」

すぐさまベッドに転がったことは何も言わなかった。ただ、中途半端の布団はぐいぐい引っ張ってきちんと包まれるように直そうとするだろう。出来なかったら大人しく諦めるが。

闇谷の衣服を詰めた手提げ袋とは別に持ってきていた鞄から水の入ったボトルやタオルを取り出す。
貴方のすぐそばに置いて、それが済んだら頭を撫でようと手を伸ばした。布団ですっぽり頭を覆っていたのなら、気にせずその上からそっと撫でる。

「だが、今ここで話をしなければ迷彩は次俺や暁と話をするまで自分一人で落ち込み続けてしまいそうだから。
……だから、今話をする。暁が回復して次迷彩と会った時。見たいのは恐らく落ち込んでいるところではなく元気になった姿だろうしな」

ゆったりとした口ぶりで言葉を重ねる。

「…………迷彩。体は平気か?」
(-33) 2021/09/24(Fri) 13:17:38

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「俺もお前が好きだ、暁」

好き。たった二文字しかない言葉を貴方に向けるだけで胸にじわりと温かなものが広がる。少し前まではそんなことなかったのに。
不思議な感覚だなと吐息を小さくこぼしてかすかに笑った。

「ああ。お前が望んでくれるのならいくらでも、二人で過ごそう。

いや、お前が望まなくても、だ。俺だってお前に触れたい。
…………必要なものだと分かっていても。お前が他人と肌を重ねるのは、重ねるところを見てしまうのは、その……」

寂しさも、苦しさも。
誤魔化すように、顔を寄せて貴方に口付けを落とすだろう。

「…………苦しかったから。
………………もっと甘えてくれ。傍に、いさせてくれ」

少年なりの精一杯のわがままを言いながら、浴室へと移動する。
甲斐甲斐しく誰かの面倒を見ることは経験がなかったけれど、貴方と二人眠りに落ちるまで、嬉しそうに触れ合ったのかもしれない。
慣れないことでも、貴方の為ならちっとも苦にならないのだから。

そうして時間は過ぎていく……。
(-34) 2021/09/24(Fri) 13:46:36

【墓】 4432 貴戸 高志

食堂にて一人分にしては多い料理>>c3を二つに分けた後。
自分一人では食べる気が起きなくて、ふとぼんやりと手遊みにカメラをいじりながら食堂の窓の向こうを見やる。

窓からあまり離れていない場所で、二匹のトンボが仲良さそうに身を寄せ合っている姿が目に止まった。

「…………」
(+6) 2021/09/24(Fri) 13:53:34
貴戸 高志は、カメラの電源を入れた。
(c7) 2021/09/24(Fri) 13:53:47

貴戸 高志は、蜻蛉の交尾を撮影し始めた。
(c8) 2021/09/24(Fri) 13:54:12

貴戸 高志は、駆けつけた色んな大人に怒られた。
(c9) 2021/09/24(Fri) 13:54:26

貴戸 高志は、芸術点の高い美しいお辞儀で謝罪した。「ですがハメ撮りってこういう……」
(c10) 2021/09/24(Fri) 13:55:16

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+6

怒られた。我ながら意表を突く名案だと思ったのだが。ほら、外の人間だって人以外の交尾を見たい気分だってあるかもしれないし……知らんけど。

「……」

虫の交尾の映像を削除し、嘆息する。手の中に収まるカメラがやけに重く感じて、困ったようにとんと爪で機器を小突いた。

撮影、どうしよう。
(+8) 2021/09/24(Fri) 14:02:58

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+7 闇谷

「!」

小豆色の瞳がにわかに丸くなる。
けれどその変化も一瞬のこと。瞬き一つ行えば、普段浮かべる仏頂面に戻っていった。

「……暁。おはよう。調子はどうだ?」

軽い挨拶をしつつ、既に取り分けていた手鞠寿司やサンドイッチをずいずいと貴方に寄せるだろう。
(+9) 2021/09/24(Fri) 14:06:13

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+10 闇谷

「それは元気と言わないんじゃないか?」


思わず口にした。

「……俺の異能が誰かを癒すものであればよかったのだがな。痛みを感じないようにすることは出来ても傷や疲労の回復は出来ない。
今日は大人しく休んでいろ、暁。何か欲しいものがあるなら言うといい。代わりに動こう」

貴方がやってきたのを見て漸く自分も食事を取り始めたが、そのペースは普段と比べて明らかに落ちている。表情こそ分かりにくいが、貴方を心配そうに見ているのが原因かもしれない。
(+11) 2021/09/24(Fri) 14:22:44
貴戸 高志は、甘いものを物色した。ヌガーsweetを見つけた。
(c13) 2021/09/24(Fri) 15:58:43

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+12 闇谷

「ああ、分かった」

こくりと頷いて席を立つ。
少ししてヌガーを持ってきて戻ってきた。クルミやドライフルーツが混ぜ込まれた一品だ。

二人で食べられる分を盛った皿をテーブルに置き、一つ摘んで自分の口に運ぶ……かと思いきや。
そのまま闇谷へと菓子を摘んだ指を向けた。空いた片手はお菓子の屑が万が一落ちた時のための受け皿として一方の手の下に添えられている。

「食べられるか暁。口を開けるといい」
(+16) 2021/09/24(Fri) 16:03:54

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

「そうか」

頭を撫でる手を止めないまま話を続ける。

「……本当のことを言うのであれば。
お前が食べたポップコーンに体が変になる薬が盛られている可能性が高い。複数人から裏付けを……いや、今この話はいいか。
だから全てお前が悪い訳ではない。俺としてはポップコーンの方に凄く怒っている」

ただ、と一言添えて手を止めた。

「嫌がっている暁を見て、苦しくなったのは事実だ。人が嫌がることはしてはいけない。お前も辛い状態であったことは分かるがな。

……だから、もし次またあんな状態になったなら。俺にごめんなさいと言うのなら。

苦しいかもしれないが、ほんの少しだけ耐えてくれ。それで、「たすけて」と素直に助けを求めるんだ。それならきっとお前も周りも今より傷つかない方法でお前を助けることができるかもしれない。俺もお前の為に出来ることはしよう」

貴方が傷つけたくて闇谷を傷つけたわけではないことは知っている。けれど、だからといって全てを許しては貴方の感情の行き場がなくなってしまう。
だから、素直に苦しいことを伝えた。

「……俺からの話はそれだけだ。ちゃんと謝ってくれたのだから。きちんと謝罪が出来て偉いぞ、迷彩。
……それを、暁にもちゃんとしてやれるか?」
(-51) 2021/09/24(Fri) 16:45:55

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+17 闇谷

貴戸高志は真面目である。
馬鹿がつくほど真面目である。
なので、以前された「はいあーん」のお返しをするべきだと思った。
なのでやった。
ただの馬鹿なのかもしれない。

「……。うん、よく食べたな」

力強く頷いた。
その直前、貴方が菓子を口に収めるその刹那、ほんの僅かに自分の唇を引き結んだがそれもほんの一瞬のことだ。

貴方がきちんと食べたことに満足したのかそれからなんてことない様子で自分もお菓子をつまみ始めたのだった……。
(+19) 2021/09/24(Fri) 16:52:58

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+21 闇谷

指をぴたりと止め、貴方の様子を伺う。
フードを引っ張る仕草を見やりながら脳裏で誰かの声が蘇る。

……本当なら恋人同士がするようなことで、してるのが誰でも、
 見たら恥ずかしくて、見られたら恥ずかしくて、
 二人だけでするはずの秘め事で。


「……ああ、すまない。配慮が足りなかったな。
次からは二人きりの時だけにする」

一度菓子を置いて淀みなくそう答えた。

……ああ、もしかするとこれも秘め事にするべきことなのだろう。暁には悪いことをした。
……。
………………?


何かが頭を引っかく。引っかくが、その正体が掴みきれずに思わず小さく首を傾げた。それも些細な事でしかなかったから、すぐに貴方の話に耳を傾けることにしたが。

「これか。厨房を覗いたら最後の一皿だったんだ。食べ足りなかったらまた後で頼むとしようか」

なお、この後どこかの参加者によって白と黒のヌガーが振る舞われる事になるが……二人は果たして手に取るのか。それはまた別のおはなし。
(+34) 2021/09/25(Sat) 4:59:02

【秘】 4432 貴戸 高志 → 7734 迷彩 リョウ

「必ず助けられるかは分からない。俺は一番大切なものを見つけたから、俺はそれを最優先に動く。
それに助けられるかもそもそもその時の状況による。俺では力になれないことだってあるだろう」

無責任に貴方の心を明るくさせる言葉でも吐けばよかっただろうか。一瞬思案したが、やはり出来なかった。期待させて裏切る方が不誠実で、より彼を傷つけてしまうと思ったから。

「…………でも」

頭から貴方の額へと手を滑らせる。労るようにそろりと一度撫でて、ゆっくりと横から覗き込むように顔を近づけた。

「お前が姿を見せ、声を上げてくれたなら。
 そして俺の目に映り、俺の耳に届いたなら。

──俺は、貴戸高志は、お前をいない者扱いなんてしない。そう約束しよう」

小指を立てた手を貴方に差し出した。指切りの仕草だ。
(-106) 2021/09/25(Sat) 5:15:48

【独】 4432 貴戸 高志

現時点返すべきレスは残すところ黒塚彰人だけになったんですけど

何あの雄
(-107) 2021/09/25(Sat) 5:20:06

【独】 4432 貴戸 高志

助けてくれ暁!このままではおはる黒塚に雌にされてしまう!!助けてくれ!!

いや俺は勝ってみせる……暁……俺を守ってくれ…………
(-108) 2021/09/25(Sat) 5:23:06

【独】 4432 貴戸 高志

呟いて気づいたこれ寝取られ同人誌のヒロインのセリフじゃん……私見たことあるよ……
(-109) 2021/09/25(Sat) 5:23:57

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+36 闇谷

「???ああ、分かった。
暁、そんなにあのお菓子が気に入ったのか……覚えておくか……」


厨房へと立ち向かう貴方を見送った。あまりの勢いだったので目はまんまるだし首はこてんと傾いた。堅物人間のテンションだけ置いてけぼりだ。

それからしばらくしてやって来た貴方の皿に視線を注ぐ。
先程自分が持ってきた物と違う見た目に、少しだけ興味が芽生える。

「うん?随分早い補充だな。だが先程俺が持ってきた物とは些か中身が異なるみたいだな。味も違うのだろうか……」

続くように菓子を手に取り、口へひょいと運んだ。
すぐに効果はやって来ないが、後ほど18%発情するだろう。
(+37) 2021/09/25(Sat) 5:51:11

【独】 4432 貴戸 高志

お酒耐性あるかな

30%

酔うと……絡み酒
(-112) 2021/09/25(Sat) 6:00:02

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+38 闇谷

「色合いなどが微妙にな。違うと思うが、どちらにせよ満足いく味なら問題ないな」

貴方が和菓子を、特にみかん大福を好んでいることは覚えている。だからこそ、ヌガーを面白い勢いで食べ進めている光景が少しだけ珍しく映ったのかもしれない。

もう一つおまけに摘みながら、一瞬流れた貴方の視線を追いかける。視線の先にあったのは端末だ。でもそれだけでは疑問も何も浮かぶことはなかった。すぐにお菓子や貴方へと目を向けるだろう。

どれだけ穏やかな時間を過ごしていても、貴戸の手元には朝食の席に置くにしては無粋な撮影機器が異物のように鎮座していた。その存在感はまるで逃れる事はできないと言外から伝えてきているようではあったが、本日手渡された少年はまるきり無視をした。

今は貴方と過ごすひとときを楽しみたい。

あまりに拙い現実逃避かもしれない。けれど、それでもいいと少年はルームメイトであり想い人でもある貴方としばらく他愛もない話に興じるだろう。

腹の奥底に火が灯ることに気付くのは、そして己に課せられた義務に苛まれるのは、まだもう少し先の話。
(+39) 2021/09/25(Sat) 6:50:28

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

流れるように結ばれた互いの手と手。
躊躇いの欠片もないその動きに目を奪われかけたが、耳に飛び込んできた話に思わず眉間に皺が寄る。

「黒塚の……お父様に?そうか……」

貴方が手を取った相手は、他人の込み入った事情にずかずかと足を踏み入れるような気質ではなかった。それ以上を聞こうとはしない。何を考えたのかは知らないが、難色を示してはいたけれど。

「……っ」

世界が回る。
力強く腕を引かれ、たまらず飲み込んだ息が喉奥を滑り落ちる頃には既にシーツの海に沈んでいた。
縫い止められるまでの鮮やかな動作に、なるほど慣れていると言うだけはあると心の内で舌を巻く。
ただ、それも此方を見下ろす少年の視線と混ざり合うまでのこと。

煌めく銀色の向こう側。手に取ればきっとひやりとした感触が伝わってくるであろう金属の温度を反映させたかのような瞳。
いっそ清々しいまでに情欲が一切ない双眸の色が自分にも移ったのだろうか、相手の勢いに飲まれているのに内側は酷く凪いでいた。

つい先程まで、まるで恋人を思わせるほどに深く触れ合った手の温もりは確かにあった筈なのに。

どこかちぐはぐな印象を受けて、笑いにも満たない小さな吐息を一つこぼした。

「……。そうだな。この体はまだ抱かれる悦びを知らない。
初物を散らすのは面倒で嫌か?それなら謝ろう」

本当は処女と呼べるものなどとっくの昔に喪っているけれど。
本人はその事に気付かない。意識の外で失くしてしまったのだから。
(-116) 2021/09/25(Sat) 7:37:53