人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「それを言ったら、食事を気にしない僕もこっちじゃ異端みたいじゃないか」

気にしないと言うよりは、食べようと思ってないだけなのだが。
深めに酔うといくらか眠れるから、夜は殆ど食べない。
朝は深酒のせいで食欲が湧かない。
食事をあまりとらない原因なんてそれでしかないのだけど。
一番の問題は、それをあまり気にしてないから、他人の追求も面倒くさくて”忘れた”なんて言うのだ。

グラスを取りそこねる様子を見れば「もう酔った?」と、愉しげにグラスを弾いては音を立てた。
大分酔いが回ってるのはお互い様で、頬には既に赤みが差している。

「おや。僕は結婚なんて興味もないし、飼ってみようかな、猫。
 飼われてみるのも一興だけど……何処にでも付き合ってくれるのなら、このまま近くに泊まっていくかい?」

部屋までの帰りを気にしなければ、もっと飲める。
あなたとなら、何も思い出すこと無く安心して眠れる気さえするのだから不思議な話だった。
(-2) 2023/09/11(Mon) 21:04:47

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>1 テオドロ

「珍しいね、キミが拗ねるなんて」

眉をひそめた表情を見て、くつくつと笑う。
人がいいなどと言うのは、あなたかアリーチェくらいだろう。

「勤勉なのはいいことだけど、ちゃんと休息もとるべきさ。
 キミが倒れたらたちまち仕事が溜まるようじゃ、機能してないのと同じだからね」

そんなことは言わずともわかっているはず。
私生活まで犠牲にしているわけではなさそうだから、それで良しとしようか。
何せ、そうだとするとだらしない生活で寝ていない男と、殆ど変わらなくなってしまうのだから。

「……ま、昼1食はどうにか食わされてるお陰で、こうして元気に生きてるわけだけど」

苦いコーヒーは、眠気も幾分かは飛ばしてくれた。
シエスタまではなんとか保ってこれそうだ。……チェスの相手とかを挑まれなければ、多分。

#警察署
(12) 2023/09/11(Mon) 22:11:15

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「おや、奢ってくれるのならお言葉に甘えようかな。
 いいよ、次は僕が奢ろう」

次の約束が出来るのはいいことだ。
別に日取りを決めたりするわけではないけれど、ここに居ればまたこうして会うことは出来るのだ。

「ええ……キミほどじゃないでしょ。常に違う女引っ提げてるくせに」
「ホテルなら酔いなんて気にせず飲めるし……。ふは、キミの勧めならここに決めてしまおう」

場所は良好、何も不安はない。
本当に付き合ってくれるんだと、思わす漏れ出た笑いに声が出て。
あなたの会計を待って、指定されたホテルに向かうだろう。
これは多分、僕とあなたの生きる場所が分かれてしまってからは初めてのことだ。
(-11) 2023/09/11(Mon) 22:23:19

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「失礼します。資料室の鍵使います」

鍵の保管場所から資料室の鍵を手に取り、貸出記録に自分の名前を入力。
いつもの手順で鍵を手にすると、この部屋の代表でもあろうあなたの方に向き直って頭を下げた。

「おつかれさまです、警部」

小さく浮かべた笑みには似つかわしくない目の下のクマはなかなか取れやしない。
男の生活面についてはあなたも聞き及んでいるだろうが、今のところ仕事に支障を出してはおらず。
指摘するのはもっぱら同期や近い先輩後輩達だ。
もっとも……それでもなお直る気配は1ミリもなかったりするのだが。
(-19) 2023/09/11(Mon) 23:34:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

チェックインしたホテルは、観光客用の高級ホテル……ではなく一般市民が利用するクラスのもの。
それでもあなたが選んだホテルとなればそれなりの値段はして、清潔感と広さをもったいい部屋なんだろう。
あなたが沈んで軋んだ音を立てた大きなベッドも、成人した男が二人並んで寝ても余裕の広さだ。

「浮気するって思われてるんでしょ、このホテルは御用達かい」

それでも、自分なら浮気されないと妙な自信を持って結婚を願う女はいそうなものだが。
女を侍らせてるのは見ても、本気の付き合いをしてるように見えたことはないから、確かにあなたの言う通りなのかもしれない。

「寝るならシャワーくらい浴びれば良いのに」

女と居るわけではないからそんなものなのだろうけれど、わざとらしく笑いながら嗜めると「スーツしわになるよ」と、あなたの上着を脱がせてハンガーにかけた。
いつもお洒落なあなたのことだ。チェックアウトしたら一度は帰るだろうけれど、しわくちゃの服を着て帰るのは嫌だろう。
自分もまたスーツを同じようにハンガーにかけて、あなたの隣にゆっくりと腰を下ろした。

「ねぇ。ルチアは飼ってるのかい、猫。
 それともこれから飼う予定?」
(-40) 2023/09/12(Tue) 8:50:27

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「最近ですか?
 そうですね……若干のしわ寄せはありますけど。僕よりテオドロの方が忙しいかと思いますよ」

会議の無駄に白熱した様子を肩をすくめて伝え、はぁ……と、やや大げさに息をつく。
名前を出した同期は、きっと今頃議事録を作るのに眉間にしわを寄せている頃だろう。
若干伏せた花浅葱の瞳は翳りとともに色を落としたが、それほど参っているような様子には見えないはず。

「警部こそ、直接上の人とやりとりしているでしょうから大変なのでは?」

落ち着いていて無理難題を言わない上司は貴重だ。
それも直属の上司だから、あまりやる気を見せない自分ですら仕事を回されればやる所存だ。
もっとも、下に任せられるものに限りはするのだけども……、何にせよ、あなたのような上司が所長のようにいなくなってしまうのは、部下として非常に困るのだった。
(-41) 2023/09/12(Tue) 9:11:54

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>34 テオドロ

「僕は燃費がいいんだ」

あなたのように忙しく動かないというのもありはするが。
比べるとあなたや平均より細い体は、確かに最低限の食事しかしていない影響ではあろう。

より一層拗ねた様子にはやっぱり目を細めたまま、こうしてみると子供っぽくて可愛いのに。なんて、
およそ成人男性に抱かないような感想を抱いた。
抱いただけで口には出さないけれども。

「おや、大目に見てもらえるならありがたいな。
 僕としては食事よりも、夜に寝ることを思い出せる体になりたいんだけどねぇ」

ひらひらと手を軽く上げて、休憩和終わりだというあなたを見送る。
こちらはもう少しコーヒーブレイクを続ける所存だ。
休憩が終われば何か調べ物があるのか、資料室へと向かっていくだろう。

#警察署
(39) 2023/09/12(Tue) 9:26:47

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>37 黒眼鏡

「やぁ、ご無沙汰だね」

これはどこかの時間。
あなたと会う時はいつも、”買い物”をする必要がある場合が殆どだ。

「いつも頼んでるものが欲しいんだけど、用意はあるかい」

質のいい睡眠薬。
国では禁止されている薬物。
それからずっと探している質のいい職人の情報。

その中から”いつも頼んでるもの”というのであれば、それは質のいい睡眠薬のことだろう。

#Mazzetto
(40) 2023/09/12(Tue) 9:38:09

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>44 黒眼鏡

「ありがとう、珈琲いただくよ」

お世辞にもカフェには見えぬ店内で、いつものように気怠げに椅子に腰掛けていただくそれは無糖のブラックだ。
今日はこういう気分だったのか、それとも客の好みを熟知しているのかはわからない。
ただ、カフェインは幾分かは眠気をマシにしてくれるのでありがたいと思っているから遠慮なくそれを口にした。
ここで何かを盛らないと信用出来る程度には顔見知りであるし常連だった。

「いつも助かる。
 ドラッグストアのものは効き目が弱くていけないね」

聞かれはしないものの、差し出されるだろう紙袋を見るとそう言葉を漏らして。
勝手知ったる様子で薬の代金を取り出す。
こういう所で足のつくカードなど使えないのは百も承知。ちゃんと現金を持ってきていた。

#Mazzetto
(48) 2023/09/12(Tue) 12:16:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「うわ、最低なセリフ聞いたな……」

何故3ヶ月限定なのか。
とはいえ、付き合うという形すら取ろうと思わない自分よりは少しはマシかも知れない。
……などと、心の何処かで思った。

「へぇ……? いつも使ってるんだと思ってた。
 驚いたな、じゃあ彼女の家か車がほとんどってことかい」

あれだけ侍らせてるし、お金も持ってるのだから、ゆっくり寝れるホテルを選んでると思ってたのだ。勝手に。
それでも、猫の予定がないのには少しばかり気をよくして、愉しげにベッドにうつ伏せにベッドに転がって手を伸ばした。
避けられなければ、あなたの柔らかそうな薄茶の髪を撫でるだろう。

「じゃ、今夜はこのベッドとキミの懐を僕が温めてあげようかな」

互いに酔いは十分に回っているらしい。
(-53) 2023/09/12(Tue) 16:11:20

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>49 黒眼鏡

「それじゃキミの顧客は上客ばかりだね」

飲まない人間もそれなりにはいるだろうけれども。
差し出された紙袋の中身を確認すると、確かに何か他のものが入っている。

「おや、今日はおまけ付きかい。
 飴も焼菓子もありがたくいただいておくよ」

渡されれば特に嫌がる様子は見せないし、素直に受け取っておく。
シエスタの時のいいおやつになりそうだ。

「はは、キミにそういうお節介をいただくとはね。
 まぁ、大事なときはこれでちゃんと寝てるさ。あまり常用すると薬が効かなくなるだろう?」

#Mazzetto
(57) 2023/09/12(Tue) 16:19:43

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/* 秘話中に失礼します。今すごく眠いです。
仕事が休みだった事をいいことに昼寝してました、シエスタですね。

それはそれとして……お伝えするタイミングを測っていたのですが、ゆっくりしすぎて日が変わってしまいそうな気がしてきたのでお知らせをば。


ぱんぱかぱーん
>>>あなたは決闘者に選ばれました<<<


というわけで果たし状をですね……ルチアーノくんにお出ししたいと思っております。
ギスギスしたいなどという考えではなく、互いの過去についてのあれこれとか……出来たら楽しいな、なんて思ったのですが。
なにか不都合などがなければ、どうぞよろしくお願いしたいと思っております。いかがでしょうか。
(-54) 2023/09/12(Tue) 16:51:41

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/* ありがとうございます。おかげさまでゆっくり休めました。

決闘者の件もありがとうございます。
殺意マシマシの職から移動してきたもので、こちらもまだ手探りではありますが、折角の諜報員に覗かれてるのふたりの窓ですし、何か出来ればいいと思っています。
なにか事件を起こしてみても楽しそうですね。

過去で思い出しましたが、エルヴィーノの過去に登場する半身不随になった女性の名前は「ラーラ」ということにしました。
名前がないと不便だと始まって気づいたもので……。
ルチアーノくんも知っている女の子であったでしょうから、使っていただいて構いません。
(-57) 2023/09/12(Tue) 17:54:52

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>59 黒眼鏡

「そう。まぁ、キミが繁盛してるお陰で僕もいい物に恵まれているんだから助かるけどね」

最近のノッテの幹部にしては話が通じる方で助かるが、やはり変わった男だと思う。
どうせ客の素性など隠していても調べていることだろう。客とはいえ、警察の自分に向かって倒れられたら困るなどとは、おかしな話だ。
まぁ、どうせ世辞のひとつではあるのだろうけれど。

「僕の方こそ、キミが居なくなるとそれなりに不都合がでてくる。
 ワルい事をして検挙されないように気をつけてくれるとありがたいんだけどね」

マフィアは嫌いだ。
それでも、関係を絶てない事情もあるから多くは語らない。
互いに弁えられるからこそ、ありがたく利用させてもらってるわけだが……さて。

「忠告に従って車にも精々気をつけるとしよう。
 あぁ……そうそう。情報の方もいつでも待ってるよ。腕のいい義肢装具士を探してるんだ」

その言葉を残すと、じゃあねと軽く手を上げて海風の香る道路へ向かう。
止められなければそのまま、乗ってきた車で引き返していくだろう。

#Mazzetto
(65) 2023/09/12(Tue) 19:11:36

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

車を停めて紙袋を手に男は石段を上がる。
街中に入ってくれば美味しそうな匂いやら賑やかな声がそこかしこから伝わってくるが、興味を示すことはない。
風に靡いた髪を追って見上げると、頭上からひらひらと……蝶が飛んできた。
珍しいなと目で追うと、蝶は横に回り込んできて、男の肩に止まってしまった。

「僕は花でも止まり木でもないんだけど……」

足を止めたのもつかの間、再び動き出せば飛び去るだろうと歩いてみたが、何故か蝶は暫く動かない。

#街中
(75) 2023/09/12(Tue) 22:17:30

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

/* 打診ありがとうございます、今すごく眠いです。

詰め寄ってくださって問題ないですよ!
白でやったのもロールのきっかけになるのを狙ってもいましたので……どうぞ、いつでもお待ちしております。
(-71) 2023/09/12(Tue) 22:28:37

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「何を聞きたいかって……そりゃ、そういうコトでしょ。
 あれだけ侍らせた女性に甘ったるいセリフ聞かせてるんだし、さぞ経験豊富なのかと思って」

これも酔った勢いというやつだ。
思ってたよりも随分と身持ちが堅いようで、本当に? と首を傾げて。
横に寝転んだからこそわかる香水の香りが思いの外心地よくて、柔らかな髪も手触りが良いものだから、ふわり、とその表情を緩めた。

「キミこそ何か言いたげな顔してどうしたの。
 キミが安くないのは知ってるけど……幼馴染のよしみでこうしてタダで普段来ない場所でも付き合ってくれてるんでしょ」

あぁ、眠そうで無防備な顔が、昔を思い出すね。

「それとも……僕に何か望むことでも?」

だから、別に。
この言葉がもう聞こえてなくたって構わない。
少しだけこの夜が勿体なくて、残念に思うだけだ。
(-89) 2023/09/13(Wed) 0:09:06

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「僕より経験豊富なのは否定しないよ。
 って、……そんなに驚くことかい?」

そういった欲は薄い方だし、必要があれば事もなげに女を買うことはあるが、特定の人物を作ったことはない。
振り払うのが面倒だと淡々とするとはいえ、普段は他人に触れたいとも触れられたいとも思わないのだ。
だからきっと、今夜のこれはイレギュラーで、特別なことで。

「そっか」

子供の頃は手だって繋いだしハグだってしていたのにと言葉を漏らして息をつくと、ぽんぽんと最後にその頭を軽く叩く。
何も望まれないのは、それはそれで少しだけ物悲しさを感じて、やっぱり僕も酔いが回っていることを自覚した。

「ほら、寝るならちゃんとベッドにあがりなよ」

知ってる? 自堕落な自分がこんな世話を焼くなんて珍しいことなんだからね。
打算も計算もありゃしない。
これはきっと、気を許した幼馴染だからこそのこと。
あなたがそれに甘んじて従うならば「ゆっくりお休み」と、あなたを深い眠りに誘おうとするだろう。
(-109) 2023/09/13(Wed) 7:47:04

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

それは突然のことだった。
欠伸を噛み殺しながら、さぁシエスタを満喫しようと移動してた時にあなたに呼び止められた。
普段はもう少し物腰穏やかに世話を焼いてくる後輩だというのに、これは一体どうしたことだろうか。

「……痛いんだけど」

訝しげに10cmも高い金の瞳を見上げて、掴まれた腕を見た。

「港……?」

突然の物言いに、発言の意図がわからず一瞬呆けた反応を返したが、頭の中にあの黒いサングラスがよぎった。
なるほど。どうやらあれを見られていたらしい。

「……あぁ、Mazzettoに行ったけど……それが何か?」

こういう時、行ってないなどと嘘をつくのは愚の骨頂。
そこに居たことは素直に認めておくべきだろう。
(-111) 2023/09/13(Wed) 7:59:49

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「彼は自ら仕事を引き受けてやることが生きがいみたいですからね……」

あの考えだけは一生理解できそうもないが。
息抜きの話には、それくらいならと頷いて差し出された焼き菓子を素直に受け取るだろう。
シエスタの時にいただく食料が、ひとつ増えた。

「くらい……っていう量じゃない気もしますが……。
 警部も息抜きをなさっては?
 ってか……気苦労なんて僕には似合わない言葉ですよ」

何言ってるんですか、と息をつく。
必要なことはしっかりこなすとは言え、面倒事は抱えたくないし、必要以上の仕事を進んで引き受けることなどないというのに。

それに、目的のためには手段をあまり選ばない思想は、問題児と言われこそすれ、決して他人を気遣うような優等生ではないはずだ。
(-118) 2023/09/13(Wed) 9:18:07

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

恋人は別れればそこでおしまい。夫婦も友人も分かれてしまえば終りが来るものだ。
あなたは知っているだろうか。
幼馴染という関係に区切りも期間もありはしないということを。
進む道が分かれてしまった今も、たとえこれから絶交しようとも、幼馴染であるという関係は変わることがないのだ。

それはきっと、血縁以外の他にはない特別なことで。

「……無理して大人になるから……」


眠ってしまった顔を見つめて、そんな事を呟く。
撫でる相手が居ないのは、無条件に愛してくれる親がいなくなってしまったから。
厳しいマフィアの環境で使い捨てられないように背伸びをしていたからこその事なんだろう。

「また、って……
なんだよ


また撫でて欲しいということなんだろうか。
本当に?
発言の意図は、発した本人にしかわからないことだ。
眠りに落ちたあどけない顔のあなたにそんな事は聞けやしないから、諦めたように深く息をついて同じように布団に潜り込む。
あなたが纏う香水の心地いい香りと、不思議と感じる安心感が眠気を誘って。
そう長い時間が経たぬ間に、寝息が一つ増えただろう。

朝までぐっすり眠りに落ちてしまったのは、実に10年ぶりのことだった。
(-119) 2023/09/13(Wed) 9:20:39

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ


――あなたが目覚めた時。
そこには、すり寄るようにして眠る男の姿があっただろう。


これもまた、
一人を選んでいた男にとってはありえないもの。
(-121) 2023/09/13(Wed) 9:26:10

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

さて、今日は何処を見回ろうか。
欠伸を噛み殺してその足は、ゆっくりと歓楽街を通りスラムの方へ向かう。
治安の悪いそこは、犯罪の温床になりやすい。
途中、体を売る少女が声をかけてきたけれど、一瞥して断った。
こういうのは、必要があるときだけで十分だ。

食事をまともに採れないスラムの人間たちは皆細い。
負けず劣らず……というほどまではないが、食事をあまり摂らない自分もまた、平均よりは随分と細身だ。
服装さえ合わせてしまえば、この中に潜り込んでしまえそうだなと、何故かそんな事を考えて頭を振った。

「……ばかばかしいね」

#スラム
(105) 2023/09/13(Wed) 13:21:23

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>107 ニーノ

「うわ、危ないな」

路地に出たその直後。
何やらドンっとした衝撃が腕を襲う。
出会い頭だったから避ける余裕もなくぶつかって、少しばかりよろめきながらぶつかってきた人物を支えると、見覚えのある金髪と大きめの瞳が見上げてきた。

「……キミはこんなところで何をしてるのかな?」

毎日みかける職場の後輩だ。
2,3度まばたきをしてみたが、それは変わらず。
ここにいる理由など、自分と同じものでしかない……とは思うが、天真爛漫な彼の印象はこのスラムにはとても似合わない。

ぶつかられた事自体は別に怒るほどのことでもないから、熱のないままの花浅葱はあなたを静かに見下ろしている。

#スラム
(108) 2023/09/13(Wed) 15:09:10

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「よく見てるね、テオドロ」

不意に声をかけられ、あなたと出会って消えたことのないクマの残る顔をあなたへ向けた。
眠くなくとも眠そうに見えるのは大体このせいで間違いはない。

「珍しく仕事終わりに声をかけてきたと思えば……」
「……、個人的に未解決事件を少し調べててね。
 業務とはあまり関係がないから、キミの手を煩わせるようなことじゃないんだけど」

捜査資料を見ているから寝食を惜しんでいるなどということはないのだが。それは言葉の綾だろう。
まだこれといって手応えはないのか、あなたも予定があるならご自由にと、拒まぬ態度はそのままの反応を見せるだろう。
(-158) 2023/09/13(Wed) 16:24:44

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

まったくお人好しめと、冷めた目を向けて。
それから小さく息をついてぼそぼそと案件を語る。
あまりおおっぴらに人に語る趣味はないから、あなたにしか聞こえない程度の音量だ。

「11年ほど前の、夫婦殺害事件。
 中学を卒業した頃合いの子供が一人残されている。犯人は未だ逃走中」

「……それから」

「10年ほど前にあった、少女ヤク漬けにしてる案件全般だよ」

1件目はともかく2件目はなんとも漠然としてるだろう。
資料もきっと膨大に違いない。
業務の合間に少しづつ調べているらしく、資料室の鍵の貸出録を調べれば、エルヴィーノの名前が沢山記されているのがわかる。
そして、少女ヤク漬けといえば、あなたはひとつ思い当たることもあるはずだ。
もっとも、その事件は自分たちが警察になってからのことなので、調べている案件とは何ら関係はないのだが。
(-160) 2023/09/13(Wed) 17:16:51

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「……まぁ、因縁じゃあるかな。
 調べ始めたのはここに出入り出来るようになってから少しずつさ」

何を指してそう言ってるのかくらいは理解できる。
簡単に結び付けられる単語ではあるし、広まると面倒だと思ったからこそ小声で話したのだから。
曖昧すぎるのだって仕方ない。
大規模な事件として摘発された数年前のアレはともかく、ちょっと麻薬漬けにされる少女が出たからと言って大きな事件の扱いにはならないだろう。
それでも、麻薬の売人は必ず何処かで繋がってるだろうし、複数の案件に引っかかっていてもおかしくない。
だからエルヴィーノはこつこつ調べ続けているのだった。

とはいえ。

「業務時間が過ぎて長く残って調べたりはしていないから安心して欲しい。
 そんな事をしてたら上司に叱責される理由が増えてしまうからね」

つまりどういう事かというと。
自堕落な態度は正しくこの男の地でもあるということだ。
(-171) 2023/09/13(Wed) 20:23:33

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>111 ニーノ

そういえば、今日は署内で姿を見てなかった気がする。
シエスタの時間になればよくチェスの勝負を挑んでくる青年だが、非番だったのならなるほど、そうだったかと納得して、見回りという言葉に小さく頷いて返した。

「里帰り? ……へぇ」

語られる過去の話には少しばかり意外そうな表情を浮かべる。
同僚の過去の話などあまり聞いたことがなかったから、これも初めて聞いたこと。
明るく元気で、スラムなどとは無縁で愛されて育ってきたのだろうと思っていたのに、実のところは少し違うようで。

「今はどこかに養子にでも?
 警察にまでなるなんて、随分と努力したようだね」

これは別に偏見などではない。
スラムとなると学校に通う事すら厳しいのだから、そのハンデを乗り越えたことに対する称賛だ。

#スラム
(117) 2023/09/13(Wed) 20:33:55

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

覚悟するようにとの言葉には苦笑して返した。
実際そこまでの無理をするつもりは今のところない。

「焦った所で仕方ないからね。
 捕まえたいヤツがいるのはそうだけど……それ以上にやりたいこともあるし」

それに、会議で熱くなってた上役の人たちみたいにもなりたくはない。
犯人や手がかりを見つけたら、手段を選ばないのもまたエルヴィーノの地ではあるのだが、無駄に過激なのとはまた違うのだろう。
尊重されてる空気を感じて、なぜだか少しだけむず痒い気持ちになってしまった。

「はは、面目ない。
 一人暮らししてるとつい忘れてしまうんだよね……気がついたら朝だし、特に空腹の感覚もないものだから」

いつものように怒ってるあなたの方が、気楽に思えて小さく笑みを浮かべて。
普通の人間ならこの2つを忘れるなんてことはありえないけれど、聞き慣れたであろう自堕落な発言をして肩をすくめるのだった。
(-207) 2023/09/14(Thu) 0:42:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「……っ、だから、痛いって」

この痛みには流石に少しばかり表情を歪めて、離してくれと腕を動かした。
とはいえ、あなたと比べたら差が出てしまうほどの細身の体では、振りほどくほどの力は出なかっただろう。

「何故って……珈琲をごちそうになったのさ。
 別に仲良しこよしをしにいったわけではないよ。……、その様子だと、キミはあそこが何をやってる場所なのか知ってるんだね」

あなたとは対象的に見上げる冷めた瞳からは、痛がってる以上の感情は読み取れないだろう。
その顔からわかるものがあるとしたら、それは寝不足の象徴たる目の下のクマだけだろう。
(-209) 2023/09/14(Thu) 0:53:51