人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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視点:


【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― ここは小さな楽器工房 ――



[ 女の子が手に取ったバイオリンは
  じいさんの手仕事で作られたものだ。


  じいさんも父さんも弦楽器の職人だ。


  その楽器は宮廷楽士にも愛用されている。

  ただアタシは知ってる。
  2人は自分の好きな楽器を
  自分勝手に作っているだけということ。

  注文を受けることもなく、
  ただ作ったものを愛してくれる人を待つ。


  そんな2人がティグレは憧れだった。


  ただティグレに
  その技術が継承されることはなかった。 ]
  
  
(91) 2020/09/21(Mon) 22:26:00

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
  
  まあ、アタシには
  それだけの技量がなかったってこと。

  
  
(92) 2020/09/21(Mon) 22:29:31

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
    
[ 父親にバイオリンを買ってもらった女の子に
  楽器の扱い方、メンテナンスの仕方を教える。

  このバイオリンは
  音響効果に優れた木材が使われている。
  何年もかけて寝かし熟成された木材を
  ハンドメイドで彫っている。
  そして弾けば弾くほど響きが豊かになる。


  女の子の成長とともに
  このバイオリンの音は
  どのように変化していくだろう。


  それをそっと見守るのが
  ティグレの仕事だった。


  見送りのため、入口のドアを開けようとすると
  >>74倒れ込むように男が入ってきた。

  じゃあ、と女の子に言い、父親に会釈をする。

  男は息を切らしている。 ]


  ……?*
(93) 2020/09/21(Mon) 22:37:44
楽器リペアマン ティグレは、メモを貼った。
(a14) 2020/09/21(Mon) 22:45:56

【人】 楽器リペアマン ティグレ

 ―― 小さな楽器工房にて ――



[ >>104
  ティグレは男の風貌に興味がなかった。

  男から煙草の匂いがする
  異国のなつかしい香り。
  
  微かに呼吸のリズムが聴こえる。
  それはすぐに緩やかなものに変わった。


  男はおもむろに楽器を取り出した。 ]


  
!?

  
  
(136) 2020/09/22(Tue) 8:46:07

【人】 楽器リペアマン ティグレ



[ 驚いた。
  
  
  電子六弦だ。
  ティグレは楽器のリペア技術を学ぶため
  他国へ留学していたことがあったが
  その時に出会ったもの。
  まさかこの国で出会えるとは。

  
  弾け飛んだバネを見る。
  

  バネによって出る音色の質は変わる。
  音の厚み、明瞭感、キレ、コシ、
  ローミッドの響き。


  このバネが振るわす音を
  ティグレは思い浮かべた。 ]
  
  
(137) 2020/09/22(Tue) 8:51:38

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ >>105
  
『これと同じ大きさ・同じ材質・
 同じ強度のものを3つ』



  大量に部品のある倉庫の一角の
  いくつかのバネを思いつく。  ]
  
(138) 2020/09/22(Tue) 8:54:27

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
  
  オーケー。
  見繕って今日の夜までには届ける。*
  
  
(139) 2020/09/22(Tue) 9:00:59

【人】 楽器リペアマン ティグレ

 ―― 小さな楽器工房にて ――



  お兄さん、多いよ。


[ >>147
  机に置かれた10枚の紙幣を手に取る。


  男からふっと息が漏れるのが聴こえた。
  重圧から逃れた、安堵のような音。


  余程追い詰められていたのか。
  ティグレは笑った。 


  確かにこの国は格調高い音楽の
  イメージがあるだろう。

  だけど
  一人一人が好む音は違う。

  音楽はどこまでも自由だ。 ]
  
  
(171) 2020/09/22(Tue) 19:22:31

【人】 楽器リペアマン ティグレ


  
  部品見つからないと思った?
  この国も捨てたもんじゃないでしょ。


[ 10枚の紙幣から1枚を抜き取り、残りを返す。
  お釣りはバネと一緒に持ってく
  と告げた。 ]*
  
(172) 2020/09/22(Tue) 19:28:39
楽器リペアマン ティグレは、メモを貼った。
(a28) 2020/09/22(Tue) 19:34:22

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― 楽器工房の倉庫にて ――



[ ティグレは倉庫の扉を開け、灯りをつけた。
  天井まである棚には所狭しとケースが並び
  工具や部品が仕舞われていた。

  右奥へ行き、1つのケースを取り出す。

  その中には
  ゴールド、ブロンズ、黒のバネがあった。


  1年前に手に入れたものだ。 ]

  
(181) 2020/09/22(Tue) 22:15:22

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― 1年ほど前の話 ――


[ それは突然のこと。
  第三王子リジィがこの店に訪れたのだった。

  勢いよく開かれる扉。
  乱れた呼吸のリズム。

  王子殿下はこの店に電子六弦はないか尋ねた。

  無口なじいさんと父さんは黙って首を振った。

  王子殿下は気にしないでくれと言い
  店を出て行った。 ]
  
(182) 2020/09/22(Tue) 22:22:24

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ ティグレはその後、
  かつての留学先で出会った
  電子弦琴のリペアマンから
  いくつかの部品を取り寄せておいた。


  王子殿下との一瞬の出会い。
  その声や音。
  落胆の中に前へ進む活力を
  ティグレは聴きとった。


  アタシに楽器を作ることは許されない。
  1つの部品が楽器の未来を繋ぐ可能性がある。

  それがティグレにできることだった。 ]
  
(183) 2020/09/22(Tue) 22:29:55

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
[ ケースの中からブロンズのバネを手に取った。

  それを持ってティグレは店を出て、
  エリクソンの泊まる宿へ向かう。

  彼に会えれば手渡すだろうし、
  会えなければ宿主に託すだろう。 ]*
  
(184) 2020/09/22(Tue) 22:37:37
楽器リペアマン ティグレは、メモを貼った。
(a32) 2020/09/22(Tue) 22:46:03

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― ここは小さな楽器工房 ――



[ ティグレが店番をしていると
  かたりと扉が開く。>>180
  
  見たことのない顔だ。
  片手にはヴァイオリンのケース。
  それを持つ手は長く美しい。 


  店内の壁にはヴァイオリンが掛けられている。
  暖色の灯りの元で、
  コントラバス、チェロなど大きなものは
  床に置かれている。 


  じいさんと父さんは、
  お客さんに一瞬顔を上げた。

  じいさんはメガネをかけ直し
  父さんはコーヒーを1口飲むと
  また作業に戻る。

  ティグレは来店者用のローカウンターへ行き
  彼に言葉をかけた。 ]
  
(209) 2020/09/23(Wed) 9:24:18

【人】 楽器リペアマン ティグレ



  こんにちは。
  今日はどのようなご要件で?


[ 彼が新しい楽器を探しているのなら、
  店内を案内することになる。

  ヴァイオリンの調整が必要なら、
  ローカウンターへ掛けていただいて
  彼の声に耳を傾けよう。

  
  彼の音、
  傷のあるケースに入ったヴァイオリンは、

  どんな音を奏でるのだろう。]*
  
  
(210) 2020/09/23(Wed) 9:26:35
楽器リペアマン ティグレは、メモをはがした。
(a48) 2020/09/23(Wed) 19:17:34

楽器リペアマン ティグレは、メモを貼った。
(a49) 2020/09/23(Wed) 19:21:21

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― 小さな楽器工房にて ――


[ >>279
  ああ、すみませんと、
  彼から最初に聴こえた声は
  どこか戸惑いがあった。

  それから、
  この街で本当の素晴らしい音を奏でたいと言う
  彼の声音は温柔なものだった。

  
  彼の手にあるヴァイオリン。


  厳選されたヴァイオリン材で
  ヴァイオリン職人が丹精込めて作ったものと
  一目で分かる。

  彼が愛おしそうに撫でる指に伝わる
  木の温もりまでも想像ができた。 ]
  
(304) 2020/09/23(Wed) 22:53:26

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
  分かりました。
  見せてもらえますか?


[ >>281
  ヴァイオリンを受け取る。
  それは使い込まれているが
  手入れが行き届いていた。

  毎回の拭き取りを丁寧に
  欠かずにしているのであろう。
  弓は反り、弦の調整もいい。
  ケースを見たところ、よく持ち歩いていそうだが
  温度、湿度の管理にも
  気を配っていることだろう。 ]


  そうですね。
  弓毛がそろそろ取り替え時期です。
  お取替えいたしますか?
  
  
(305) 2020/09/23(Wed) 22:58:39

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ 彼が承諾してくれるのなら、
  ティグレは彼と向き合うローテーブルに座り
  彼にコーヒーを用意して
  毛替えを行うだろう。


  その時に、
  彼にこの工房に入ってきた時の戸惑いの理由を
  聞いてみようか。>>304

  彼がどこでこの楽器を手に入れたか
  そんな話にも興味があった。


  ティグレは楽器のリペアを行いながら
  いつも奏者の声音に耳を傾けていたから。 ]*
  
(306) 2020/09/23(Wed) 23:03:15

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― 1日目の夕時 ――



[ 三本のバネとお釣りを持って
  エリクソンに指定された宿へ向かう。


  橋を渡ろうとした時、
  夕暮れに染まる空から
  1人の少女の歌声が聴こえた。


  官邸から?
  いや、聴こえる距離ではないか。

  
  その声に足を止めてしまったティグレは
  まあ夜までって言っていたしいいだろうと

  橋の欄干に背を預け、
  川から聴こえる秋の音色に交じる
  その歌声を聴きながら
  煙草を吸った。 ]
  
(313) 2020/09/23(Wed) 23:49:18