【人】 ミア[ ……話、だけの問題では無くて、 その語り口からも、眠気を誘うのには、 ちっとも向いていなかった。 文字と、挿絵とから想像される光景は、 確かに 今、周りにあるものと似通っているけれど、 ─── 誰の 話なのやら、とか、 女の知る世界の真ん中に居る、 真紅を 見たまま。 ] (277) 2020/05/20(Wed) 13:58:38 |
【教】 ミア「 私の羽を どうぞ使ってくださいな。 」 「 月明かりに三日三晩照らし、薔薇の花弁と混ぜ、 おくさまの亡骸に飲ませてあげてください。 」 (/13) 2020/05/20(Wed) 14:00:25 |
【教】 ミア蝶々は ひとと語れたものですから、 きっと お伽噺に聞く妖精でもあったのでしょうか。 羽を喪い、堕ちた蝶々はもう語れませんから、 今となっては、知るすべもありませんが。 彼は、妻がいっとう大切でしたから、 蝶々の言うとおりにしました。 祈るように、縋るように、 妻の亡骸の前で待っていました。 (/14) 2020/05/20(Wed) 14:01:48 |