人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


黒眼鏡は、それのことばかり考えている。
(c10) 2023/09/19(Tue) 20:50:46

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「そう、まぁ、お前の、いうとおり」

いてえな、と顔をしかめながら、
ハハ、と笑って。


「──、須らく
 悪人は裁かれる・・・・・・・
 べき、」
づ。
「っ、だ」


ぐん、と勢いをつけて、揺らしてぶつけていた頭が
床に叩きつけられる・・・・・・・
それは優し気に慈悲めいて苛んでいたあなたの手によるものではなく、
アレッサンドロが自ら、文字通り叩きわるほどの勢いで
後頭部を床に打ち付けた音で。


「……」


あまりの勢いに一度跳ね、
ごとん
と音がして横転・・する。
壊れたマネキンのように首が傾いて、
すぐにじわりと床に血溜まりが広がっていく。

──それと、同時。

(1/2)
(-465) 2023/09/19(Tue) 21:42:31

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ


「イレネオ巡査長!」


ばん、と扉が開け放たれる。

扉の向こうには、警棒を構えた警官が二名。

「何をしている、やりすぎだ!」
「…この部屋の取り調べの様子は、
 記録・・されてるんだぞ!


──取り調べの可視化法。
この国でも採用されているそれは、
本来は一切の例外はない。
特にマフィアに関わるものは、全てが記録され保存される。

だが、取締法の影響下ではそれすらも無視される。
そういう時のために、録画録音が行えない専用の部屋が用意されている――
はず、だったのだが。

(2/2)
(-466) 2023/09/19(Tue) 21:43:12

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「おう、そうか。
 危ない橋だぞ」

見られたらどうすんだよ、なんて言葉は言うまでもないが。
掌に顎を乗せて、溜息のような息を漏らす。
──牢獄の中でも、カウンターの中とまったく同じ。
実際はあなたが着たこと、そこにいること、
それそのものが嬉しいのに。

「んで。
 様子はどうよ。
 いつも通りだろ?」

へらりと笑う頬に、あざがぼこぼこと広がっていなければ、まあ。
(-475) 2023/09/19(Tue) 22:12:42

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「ならいいが。
 この後のことを考えるとなあ」

困ったように頬をかく。そうするといてえ、と当然の悲鳴をあげて、びくんと顔をそらす。
牢の中のアレッサンドロはなんだか気が抜けたようで──
いや、気のせいではなく、彼は何かに安堵し、満足していた。

場所と境遇とのギャップが、その違和感を不気味に縁取るかのようだ。
そんなことにも構わず、男はあなたの軽口に肩をすくめる。


「子供のころはずっとこんな感じだった。
 成長すると色男になったわけだが」

だらしなくかいたあぐらの上で、気怠そうに足を組み直す。

「そういうお前も、なんだかしんどそうだな。
 仕事が辛いか?」

からから。笑い声は、牢獄のなかにばかりこだました。
(-501) 2023/09/19(Tue) 23:31:07

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

爪と指の跡が、充血したような赤く小さなあざが、
からだのあちこちに残っている。
交わりの痕跡を互いの体に刻みながら、体液を混ぜ合い重ねようと…した格好のまま、止めて。

「わり」

額がごつん、とぶつかって、眉間に皺を寄せながらへら、と笑う。
肌を重ねるようになってからも、
「しない場合のデメリットが…」だのなんだのといって、
避妊具なしでは決してあなたを抱こうとしなかった。

回されていた腕から器用に体を抜いて、身を離す――かと思えば、
秘部を晒し開かれた腿にするりと両手を回して、抑え込む。
そのまま、寝技でもかけるような小器用さで女の下半身を抱え込むと、

「今日はこっちで」

──ぐちゅり、と。
蜜のように溢れだした体液を、舌先がすくう。
さぐりあてる必要もないほど触れてきたそこをぐりぐりと舌がなぞっていって、
やがてぷっくりと膨らんだ陰核をつんと突くと、
秘部全体を刺激するように顔をうずめた。
(-521) 2023/09/20(Wed) 1:50:21

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「んが……」

…たまに聞く、静かなのにうるさいアレッサンドロのいびきだ。
のんきなことに、男はベッドの上で腕を枕にねころんでいた。
いつも来ている柄シャツではなく、貸し出されたらしい無地のスウェット姿。
顔のあちこちは打撲か何かで腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。
ここ10年程のアレッサンドロには、似つかわしくはない…
けれどなにより、彼らしいよそおい。

とりあえずは、生きている。トドみたいなかっこうで大口を開けているが。
(-522) 2023/09/20(Wed) 1:53:15

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「愛なんて短い単語で、人の気持ちが全部表せるとは俺あ思わない。
 人によって愛は違うし、
 人の中でも愛は違う」

びゅう、と風が吹く。三日月島の海から吹き抜ける、低く強い潮風だ。
それはばたばたとアレッサンドロの服の裾をはためかせ、
──けれど微動だにせず、彼は紡ぐ。

「俺にとっての愛はひとつで、
 ほかは全部愛じゃない。
 じゃないと、愛が翳る・・気がしたからだ」
「優先順位の一番上。
 俺が知る限り、それが一番の愛で、嘘がない」


神様はそれも知っているのか。知っているのなら。
…呟くような声は、風とその音で千々に紛れる。

その時、ちょうど。

(2/2)
(-524) 2023/09/20(Wed) 2:03:56

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

──ごーん…ごーん……



見上げていた鐘が、鳴り響く。時刻の境目になるだけの、機械的なそれ。

「鐘には特に。
 ただ、」

視線を下ろす。あなたを見下ろして――

「死者に捧げるものを、花と鐘しか知らなくてね」

   笑う。

「ずっと考えてた。アリソンに捧げる鐘Il campanello di Allisonは、何がいいだろうと」
「───共犯者のお嬢さん。
 付き合ってくれたついでに聞きたいが」

    笑って。

「死者には何を捧ぐべきだろう。
 俺にとっての答えだけが、まだわからん」


     ──主犯の男は、ただ寂し気に笑う。
     それはなにもかも、もはや失った男の笑みだった。
(-525) 2023/09/20(Wed) 2:05:05

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

ふ、と。朦朧と、水底に投じられたわら束のごとく乱れていく意識の中で、
喚く男の声を聴く。

まぁ、これでいいだろ。
しばらくは。



揺さぶられるたびに傷口から血液が零れて、ごぼりと音をたてて涎が落ちる。
警官たちはイレネオを確保しようと駆け寄り、
やがてアレッサンドロには救護班がすっ飛んでくるだろう。


──ああ、にしても、あちこち痛え。


ここで死んでも良かった・・・・・・・・・・・のだが、生き延びてしまった男は、
──口許だけを、ふ、と、笑みの形にゆがめて。

(1/2)
(-526) 2023/09/20(Wed) 2:13:21

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「──動画は取っておけ、少なくとも今は。
 必要があれば削除の指令が出るだろう」
「アレッサンドロ・ルカーニアは、予定通り――……増員用の区画へ」

「あそこですか? …普段使わない場所ですよ。
 どうしてそんな」

「知らんよ。
 …出資者からの要望らしいから、そこまでは」

「はあ。
 …アリソン・カンパネッロですか。どういうやつなんですかねえ」



扉の外で、警官たちが話している。
──逮捕前に、あるタブレットから送信された一通のメール。
それは警察内部に浸透し、一部の越権行為すら可能にする力を持っていた。

金と、伝手。

10年蓄えたアレッサンドロ・ルカーニアの弾丸が、
警察をも巻き込み、ノッテファミリーと三日月島の潮風を焼き焦がす。
──あなたがそれをどこまで知るかは、分からないけれど。
(2/2)
(-527) 2023/09/20(Wed) 2:14:27

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「わるいね、旦那」

立ち上がるあなたを、見送る。
──いつものように。

「うん?」

普段なら、引き止めることも追い求めることもない。
だが、あなたとの間に横たわる――実に二十五年の歳月が、
男の首を再び持ち上げた。

「なんだい、ヴィンセンツィオ。
 あんたらしくねえな」

腹筋の力だけで起き上がり、よ、っと床に降りる。
無造作な足取りでぺたぺたと、裸足のままで格子に近づき、

「言いたいことあんなら言えよな。
 昔っからそうで――いや、それならあんたらしいのか?

 …いややっぱ、らしくねえ」

自問するようで、結局答えは出ている。
がしゃん、と手をつき檻を揺らせば、
その隙間越しに黒い瞳があなたを見た。
(-528) 2023/09/20(Wed) 2:19:47

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「おう、きたか」

男はベッドの上で、腕を枕にふてぶてしく寝転がっていた。
その顔はさんざんにはれ上がっていて、瞼は片方ろくに開いていないようだ。
それでも口許のつり上がった笑みはそのままで、
見下されているのに見下ろしているように錯覚する。

「おっと、それは女の名前か?
 悪いが俺は女子供は苦手でね。
 警察ならキチンと証拠を揃えてからきてもらおうか」

ははは、なんて声が檻の中にこだまする。
──実質認めているようなもので、きっとこれは挨拶だ。
あなたが何を聞くのかと、だらしなく組まれた脚の先がちょいと手招くようにして待っている。
(-529) 2023/09/20(Wed) 2:22:33

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「そうか」

震える声を、その吐露を聞いて。

「ダニエラ。
 こっち来い」


男がまずしたことは、それにこたえるでも慰めるでもなかった。
答えよりも先に、格子のそばまで歩いていく。
ぺたぺたと、普段はいているサンダルよりも軽い裸足の音。
ベッドからひらりと飛び降りたその足取りは思ったよりもしっかりとしていて、
見た目ほど重傷ではないのかこの男が頑丈なのかは半々か。

「こっち」

そうして格子の傍まで来ると――
男は隙間からほんの僅か、手を伸ばした。
(-530) 2023/09/20(Wed) 2:25:58
黒眼鏡は、プランがあった。
(c11) 2023/09/20(Wed) 2:26:42

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

骨が軋み、肉が弾ける。
ヴィンセンツィオとの間にあった物質的交流なんて
大体はそんなものだったから、指先に触れる感覚にぱちぱちと、
瞬きだけを返す。

「旦那?」

困ったように頬をかく、けれど。
その立ち去る背中が、革靴の後が、恐らくはあなたの選んだ道なのだろうと思えば、
もはや伸ばす手も問う言葉もない。

「はー……」

くるりとその体を反転させて、がしゃん、と格子に背を預けた。


「あんたともっかい、
 り合ってみたかったけどな」


──ぽつり、と呟いた言葉を聞く者は、牢獄の中には誰もいない。
鉄格子の隙間から広く細い廊下へと残響して、
いずこかへと消えていく。
(-552) 2023/09/20(Wed) 7:24:49

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

ぐち、ぐち、くちゅ。

唾液の音か、それとも愛液の高鳴りか。
水音をひたすらにかきたてて、
性欲の昂りはますます劈き、燻り続けている。
それでもただ奉仕し、注ぎ込むように
自らの口吻でそこを啄み、舌を潜り込ませることだけ。

「……ん、……ぅ、……」


寄せてはただ返す波のように、
一定のリズムを崩さない鼓動のように、
同じ場所を執拗に責め苛む。
掌はときたま腿をかりかりと刺激するように弄い、
溢れる体液はぽたぽたと肌を伝い落ちていくけれど、

「……っ、……っは、……ん、……」


くちゅ、と唇が吸い付く音。
黒く、けれど燃えるように硬くそこにある瞳は、
口淫を続けながらもあなたの瞳をじいとみている。
あなたの様子を窺うように、
あなたの快楽を探るように。


やがてあなたが達するまで、ときたま体位を変えながらも
腕は離れず、それは続く。
(-553) 2023/09/20(Wed) 7:32:53

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ


黒眼鏡の眠りは浅いほうだ。
あなたと共に眠りに落ちたとしても、
気が付くと起きていることが多かった。
──そしてただあなたにぎゅっとしがみついて、何かに耐えるように眠るとき。
彼は、夢を見ていたのだろう。
多分、今日もそんな夢を見ている――

そういう時は決まって、起きたらしかめつらになって、
「夢見た」「忘れた」だのとぐだぐだ言っていたが。


「…アリソン?」



あなたの声にぴくり、と肩が震える。
ぼうと寝ぼけるような声で、
アレッサンドロはゆっくりと上体を起こした。



「……フィオじゃねえか。
 お前どうした、こんな場所に、大丈夫か?」

驚いたように声が弾んで、がばっと身を起こす。
(-554) 2023/09/20(Wed) 7:37:52

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ


「ん」

くしゃり、と、前髪に手が触れる。
寄ってきたあなたの頭を、
格子を抜けた指先で弄うようにくしゃくしゃ、
どうやら撫でているつもりのようだ。

「わりい、苦労かけた。
 メッセージくらい残すべきかと思ったんだが、
 忙しくてな」

すまん、と何度か繰り返して。
口の端に浮かんだ優し気な笑みを指を伝い届けるかのように。


「…一応、例の店からはまだ俺のところに情報がくるようにしてある。
 少し時間はかかるが、もし報告したいことがあればあそこを使え」

どうやって情報がくるのだろうか。

「それと、次だが――……」

そこで、アレッサンドロは、
なんだか悩むように言葉を止めて。



「お前、どうしたい?」
(-556) 2023/09/20(Wed) 7:44:20

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ


「だめかあ。
 じゃあ謝るのはやめておこう、代わりに、なんか欲しいものをやるから。
 それで許してくれるといいが」

即物的だ。
女性に対するできた態度とは思いにくい。
それでもあなたが望むなら、その望むままにするだろうとは
なんとなく、悟ることができるだろう。


「──そうさなあ。
 まぁこんな悪法、そう持たんさ。
 すぐにどうにかなる」

あの署長も長くはなさそうだ、なんて笑い。


未来・・の話だよ。
 お前にはちゃんと、未来があるんだから」

くしゃり。
指先が髪先を僅かに撫でて、離れた。
(-563) 2023/09/20(Wed) 9:03:59

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ


「転んでぶつけたのさ」

へらり、と笑う。

「ああ、あいつ。
 お前ね、しつけ・・・はちゃんとしろよな。
 どうにかなるならよかったが、
 邪魔だから除かざるを得なかった」

ベッドの上であぐらを組んで、頬杖をつく。
その様子からは、どこか余裕のようなものすら感じられた。

「関係って話だとまあ…」

自分の頬をつんつん、とついて。

「被害者と加害者かな?」

嘲笑わらった。
(-567) 2023/09/20(Wed) 9:18:55

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「そおか」

うん、と頷く。あなたの泣き言を、肯定する。

「分かった。なあに、すぐできるさ。
 真っ先にお前に飲ませてやるよ」


狭間には、格子がひとつ。
何にもないようにふるまい、
目も指も届くけれど、
それは越えられない隔たり。

けれどまるで最初からこうだったかのように、
アレッサンドロは意に介さない。


「そりゃあ、お前」

だから、そんな顔で。

「あぶねえことしないで生きて欲しいな。
 やらせてる俺が言えた事じゃないから言わないが」

言っている。
言えないことだが、きっと言わずにはいられないから。
(-606) 2023/09/20(Wed) 16:59:48

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「過去〜……?」

真面目に考えるようなそぶり。
すぐにぱん、と指を叩いて。

「教会で喧嘩売られたぞ。礼拝の最中にうるさくすんなって言っとけ」

おとついくらい、なんて付け足し。──壁にもたれるように腕を組んだ。


「イヤ本当に、俺はしらねえのよ。まぁあっちは俺のこと知ってただろうけどな。
 お前は理由があるはず・・というが、そいつはほんとにあるもんなのか?」

指を一本、立てて振り。
 
「いいトシの大人なんだから言わねえことは言わねえ理由があるか、
 もしくはそんなもんねえ・・・・・・・んだよ。
 あるとして、本人以外になーーんの意味もないもので、
 そういうことに何もかんも全部身を投じる阿呆ってだけかもしれん。

 どちらにしろ、理由を欲しがってるのはお前・・だろ?
 ここまで来れるんなら、本人に聞けよ。

 俺が知るか、ばーか・・・・・・・・・ってことだよ」

一息に言ってから、に、と笑って。

「──だがま、若いモンだし、マフィアには無関係なやつだ。
 終わったらさっさとシャバに戻って、マトモに人生送ってほしいと思ってるよ。
 個人的・・・には」
(-608) 2023/09/20(Wed) 17:21:41

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「オ、さすが。
 ならなおさら、マフィアの言う事なんか聞いちゃいかんと思わんか。
 お得意さんだから言ってるんだぜこれは」

へらへらと笑う。
施設から貸し出されたらしいスウェットの上下はだらしなく、
休日に寝転ぶおっさんそのものだ。

「いやまぁ、俺ぁ一応カポだから。
 あいつからすりゃあ悪党の元締めだろ。
 そこは別におかしなこと言ってねえと思うぜ。
 心配かけてやんなよ」

…本人がいうことでもない。
自分の事を棚どころか天井裏にまで上げながら、
あぐらをかいたからだをゆらゆら揺らして。

「そりゃお前、マフィアのカポ・レジームアレッサンドロです!
 マフィア捕まえるために金出します!
 ……なんていったって受けてくれねえからだよ」

聞かれたことに、そう答えた。
(-615) 2023/09/20(Wed) 17:48:44

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「ああ、そうだな。
 その通り、裏切ったワケ。

 よくよく理由を知りたがるやつだなあ。
 答えはさっきいったじゃねえか。
 俺が阿呆・・だって話さ」

ごろん。
ついには腕を枕には、もう一度寝っ転がる。

「なンでそんなこと気にするのやら。
 あのワンちゃんのことでもない、マフィアの同士討ちの話だろ?
 素直に仕事が楽でいいなあっつって喜ぶわけにゃいかんのかね」
(-620) 2023/09/20(Wed) 18:22:45

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「それで許してもらえるンなら、安いもんさ」

なんとも気軽にいうものだ。
だけどこの気軽さで、どんな高価なものでもぽんと渡してくるのをあなたは知っている。


「あーあー、生意気に育っちまって…
 誰に似たんだか。
 周囲が悪いな、こりゃ」

やっぱマフィアはダメだ!
なんて言っているが、それこそ本当にどの口が言うのだろうか。

「おまえ得意なんだから、オトコの前ではちゃんとそういうの隠せよ。
 ツラは良いんだし、賢いし、その気になれば一発だろ。な」

格子の中から、どうしてこんなに自信を持って説教じみたことができるのだろうか?
さっぱり自覚していないのか、
あるいは屋根の上まで棚上げしながら嘯いて。

「それはー………」

危ないことは。

「………しないとは約束できんから、
 努力目標ということにはならんか?」

変なところで正直だ。
(-623) 2023/09/20(Wed) 18:34:05

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「おいおい、こんな強引にしょっぴいといて、
 裁判だけはまじめに行われるとでも?

 俺はこんな悪法で逮捕して、取り調べ中に暴力までふるっておきながら、謝罪も反省もない警察に大変不信感を持ち憤っている。
 マフィアにも人権はあるんだぜ? 弁護士を通してほしいね」

だいいち、と指を立てて。

「それ以前にな、取締法に金を出すことは俺の逮捕に関係ない・・・・・・・・・だろうが。
 あれはただの匿名の寄付で、それを使ったのはおまえらんとこのトップだろ。
 ランドセルを寄付する覆面レスラーは犯罪者か?
 俺は薬物の取引で逮捕されたはずで、そこは係争すべき点ではないだろう」

違うか?と寝転んだまま顎を引き、黒い瞳だけがそちらを覗く。
そうしてわざとらしくひとつ、息をついた。

「そうだな。ご期待に添えず悪いね。
 実は俺、聖人君子ではないしトイレにも行くんだ」

ひらひら、手の代わりに足を振る。
なんとも態度が悪い。規定に照らし合わせれば、指導の名目で殴っても良さそうだ。
(-628) 2023/09/20(Wed) 18:55:20