人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


エルナトは、本音を冗談の皮で隠して笑った。
(a38) 2022/05/08(Sun) 2:06:03

エルナトは、人が  にしか見えない。
(a39) 2022/05/08(Sun) 2:06:23

【秘】 司書 エルナト → 王 リアン

決して君が悪いわけじゃない。
少年は元から、誰とも関係を深められない。
だって、他人と自分を対等に見れないのだから。
例え長く交流をしていたってきっと、誰かの特別にはなれない。

少年はきっと、救われる術が存在しない。


「うん………だいぶましになった………」
「ごめんね、僕………ご、ごめんね………」

ペットを虐待してしまったような気分だった。
可愛がっていたのに、つい衝動的に。
申し訳なくて、とりあえず傷口を抑えて。
でも、出来るのはその程度で。

「どうしよう………トットくんがいればな……」
「このままだと死んじゃうかな……医務室まで運べるかな……」

床に広がる血が、したことの重さを物語る。
直ぐに安静な場所まで運ぶからね、と声を掛けつつ。
大人を呼ぶか、と思案を巡らせた。
(-134) 2022/05/08(Sun) 2:48:08

【秘】 司書 エルナト → 王 リアン

「それは」
「そうだけど…………。」

その為に人を傷つけてしまったことも。
血を飲むことに、何一つの抵抗が無くなってる事も。
傷つけたのに、心の底からそれを悪いと思えない自分と。

色んなものが申し訳なく感じて、言葉尻は下がっていく。

いずれ自分は、本当にただの怪物になってしまうのではないか、
そんな不安を、抱えて。

「……うん…………わかった。」
「聞いてみる……けど、今はあんまり喋らないで……」

体の負担だから、とぐっと傷口を抑えて。
多少痛いだろうが、我慢してもらうほかない。
きっと後程大人を呼んで、しっかりとした器具で運んでもらうはずだ。

「……トットくんの血を飲むと、回復力が上がるんだって。」
「だからきっと、それを飲めばすぐよくなると思うんだけど…」

本人から聞いた話。
どの道、今はまだ姿が見えないから、叶わぬ話。
(-149) 2022/05/08(Sun) 12:45:24

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

「……トットくん。」

ちらりと見かけた姿は、昨日とは若干変わっていて。
なんとも華やかな右目になっていた。
人によっては怖さすら感じるビジュアル。

「………大丈夫?」

昨日までは、ころころ表情が変わっていたのに。
今は夢見心地な笑顔だけな君に、声をかけた。
(-150) 2022/05/08(Sun) 12:55:09

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

流れのない水たまりに浮いた花弁のような動き。
花の蜜みたいに甘ったるい声。

可愛らしいけど、ちょっぴり不気味。


「うん、昨日帰ってこないから心配してたんだよ。」
「無事………ならいいけど。」

本当に無事かはおいておいて。
掲げられた紙袋に目を向けた。
お腹が減った。


「それは……大丈夫なのかな?」
「……お花の位置も変わってるけれど……」
「その目の花は、抜けないの?」

ちらり、見えてるかもわからない右目に視線を移し。
(-152) 2022/05/08(Sun) 13:10:28

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

「副反応………」

と聞くと、最初に思い浮かぶのは薬だが。
何か、されたのだろうなというのだけがわかる。
……気にしても仕方ない、そう思う。
どの道何かしてあげられることもないし。
きっと、望まれてもいない。

「戻るならまぁ、良かったかな。」

片目だけじゃお勉強もしにくいからね、と微笑んで。
それから、差し出された紙袋を受け取って。
ふわっと、花の香り。
大事なご飯。


「うん!ありがとう、すっごく欲しかったんだ。」
「………俺達って、前も言ってたけど。」
「君以外に誰かいるの?」
(-156) 2022/05/08(Sun) 16:25:03

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

夢見心地、がきっと一番正しい表現。
脳みそまで溶けてしまってるんじゃないかというほどの。
そんな印象を、抱いてしまう。

それで、君の言葉を聞いて。
指すものを見て。
想像することが正しいかどうか、分からないけど。

蛞蝓に寄生して、脳を乗っ取る虫がいるように。
君にとっての花が、そうなのかなとか。
だとしたら、それを食することは。


急に腕の中のものがなんだかおぞましく見えて。
それを。

(-161) 2022/05/08(Sun) 17:09:03

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

…手放すことが出来ないくらい、
少年はもうずっと、追い込まれているから。



紙袋の中に手を入れて、掴んだ何かも分からない花弁を。
口に運んで、舌先で転がして。
よく噛んで、飲み込む。胃が僅かに満たされる。

「…うん、とっても美味しいよ………」
「…君達の事、大好き…………」


熱っぽい瞳と声でそう告げる。
お腹が減った、満たしたい、満たしたい。

「本当は、その目の花も………」
「君自身も、食べちゃいたいくらい。」


君から出るご飯を、すべて食べたらお腹いっぱいになれるだろうから。
でも、そんな事をしたら気持ち悪く思われる。わかってる。
分かってるから、紙袋のもので我慢しなきゃと、また一つ、口に運ぶのだった。
(-163) 2022/05/08(Sun) 17:14:20

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

一方でこちらも、多幸感に満たされていた。
食べられる、満たされる。
食べられるものをいくらでも、いくらでも。
それがどれだけ、嬉しい事か。


花が咲いた瞬間をみれば、それが皿の上に載せられた
最高級の料理のようにも思えて。
だからもう、我慢なんてできなくて。

顔を近づけて。

咲いた花を直接齧って、引きちぎる。



「あぁぁぁ………っ!」



嬌声にも似た声をあげて、満たされる胃袋をさすって。
取り出されたものに、視線を動かして。

(-186) 2022/05/08(Sun) 19:34:10

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

「………いいの?」


指を絡めるようにして、その薄い刃を取る。
手が震える。
恐怖じゃなくて、………過ぎた幸福感から。

「いいの?」


荒くなる呼吸。
まるで、ソフトクリーム食べ放題の機械の前に立たされた子供みたいに。
好きなものを、好きな時に、好きなだけ。
それより幸せなことがあるだろうか?

「いいの?」

エルナトは、人が家畜にしか見えない。
だって、全てが自分の餌を生み出す存在だから。
だから。
家畜からご飯を得ることに、何の躊躇を持つことも無くて。


「いいの?」


だから、そんな事を言われてしまったら、もう。
……我慢なんてできない。



君の肩口に刃を宛がって。
思いっきり、引き裂いた。


そうして、君を抱きしめたまま、かぶりつくだろう。
(-188) 2022/05/08(Sun) 19:40:06

【置】 司書 エルナト

大人達に連れられて、どこかに連れてこられた。
園芸部の管理する場所の一つ。

「…………はい、僕がやりました。」

ぼや騒ぎも。
初等部の子への悪質な悪戯も。
2名への
常軌を逸した加害行為
も。

「…だって、ただの家畜じゃないですか。」
「あの子達も、貴方達も。」
「ただのご飯じゃないですか。」

ご飯を得るために行動をして、何が悪いのか。
エルナトはまるっきりわからなかった。
エルナトは歪んでいる。

エルナトは、人間を家畜にしか見れないから。
エルナトは、人に、家畜に思う以上の感情を抱けない。

大人達が溜息をつくのを、不思議そうに眺めた。

フゴフゴ、という音が聞こえた。
(L4) 2022/05/08(Sun) 19:45:19
公開: 2022/05/08(Sun) 20:45:00

【置】 司書 エルナト

───家畜と人が違うという事を、学びなさい。

大人達がそう言って、部屋を出て行った。
意味が分からなかった。
ようやく暗闇に視界が慣れてきて、
ここが豚の飼育小屋である事に気付いた。

「………気持ち悪い。」


エルナトにとって、人が家畜であるならば。
本来の家畜は、何一つの益ももたらさらない、
ただの気持ち悪い生物でしかなかった。
臭いし、不味いし、可愛くないし。
人はあんなに可愛いのに、なんでこいつらはこんなに
気持ち悪いのだろう、と常々思っていた。

「……?な、なに……?」

豚たちが自分に擦り寄ってくるのを見て、壁際に後ずさった。
(L5) 2022/05/08(Sun) 19:49:00
公開: 2022/05/08(Sun) 20:50:00

【置】 司書 エルナト

ガン!
と強く体当たりされて、つい尻餅をつく。
そこに、自分よりずっと重い生き物が、覆いかぶさる。

「さ、触らないでよ、きもちわる………っ!?」

なんて、悪態をつき終わる間もなく。
視界に入ったものをみて、ひっと小さく喉から声が出た。

「や、やだっやだやだやだ!!なにするの!?!」
「や、えっやめて!僕はお前と同じじゃない!」
「きっ気持ち悪い……!やだっ!やめろ!!」

おかしいと思った。
此処に入る前に、服を脱がされたことも。
何かを体に塗られたことも。
今、こいつらが興奮していることも。
その興奮の象徴を、大きく主張していることも。

人が家畜を食べ、少年が人を食べ、家畜が少年を食べる。



「い”っ…!痛いいたいいたいいたいイタイ!!!
 ぐっぎ、………ぃぃいいい!!!」



叫び声も、ミチミチと何かが無理に広がる音も。
獣が獣らしく動く音も、それに合わせて出る苦悶の声も。

どこにも聞こえることはなかった。
少年は、人と家畜の違いを知れた。
(L9) 2022/05/08(Sun) 19:56:10
公開: 2022/05/08(Sun) 20:55:00

【秘】 司書 エルナト → はなわずらいの トット

咲き乱れた花を食べる、食べる、食べる。
全部、ひとつ残らず、一つ逃さず。
口の中に、腹の中に収めては、悦に浸った声を出す。
君の声が、肉の焼ける音にすら聞こえるくらい、
もうエルナトは、君を食べ物にしかみれなかった。

「トットくん……好き……好きだよ………」
「君のご飯……美味しくて、気持ち良いよ………」


という愛の言葉も。
ただ、そう言えば、今までの"ご飯"はより多くの食べ物を
出してくれたからというだけの。
経験に基づく捕食行動でしかなくて。

強く強く抱きしめる。
傷口から血を絞り出すかの如く。
強く吸い付いて、互いの熱を伝え合う。

「もっとちょうだい?もっと……もっと………」
「壊れて何にも考えられないくらい…気持ちよくなって………?」


互いの快楽のために身を寄せ合う様は。
性交と何一つも変わらない様相で。
まだまだ、足りないから。

胴体をザクザクと突き刺した。


満足できるまで、ずっと。
(-204) 2022/05/08(Sun) 20:28:53
エルナトは、もう動かなくなった"餌"を、自室に持ち帰った。甲斐甲斐しく手当てをしよう。
(a57) 2022/05/08(Sun) 20:58:15

エルナトは、人が家畜のお世話をするように。
(a58) 2022/05/08(Sun) 20:58:32