人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【人】 清掃員 カミクズ

>>17 ツルギ

「……あ、え、えっと」

掛けられた声に、清掃員はぎこちなく帽子のつばを上げた。

──どうして。
ほんの少し前に思った事を、もう一度思って。
あなたとは、また話をしようと、そう約束してはいたけれど。
それももう、無いものだと勝手に思っていたから。

「…そ、うですね
 今は、少し…手が離せなくて」

少し視線を彷徨わせた後、問いには曖昧な答えを返した。
(18) 2022/02/24(Thu) 14:52:24

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


『きみだけずるいと思いませんか』

ずるい。
そんな子どもじみた不平不満。
言いたい事は言えばいい。
清掃員だってそう思っていて、そうしていないわけじゃない。

何より、清掃員は何も、善意から詮索しないわけじゃない。
詮索しない代わりに詮索されない、そんな線引きをするだけ。
誰かが線を引くならば、
互いにそれを越えない事を暗黙の了解とするだけ。

『不公平じゃないですか』

『僕だって後悔をするんですよ』

『知りたかったと思って きっと後悔しながら死んでいくのに』

『きみだけ知りたいだけ知って、後悔をしないなんて』

『不平等じゃないですか』



『ずるいと思うのは、おかしなことですか』

ずるい、不公平、不平等だ。
清掃員の挙げ連ねる不平不満は、言ってしまえば、つまり。
自分だって、きみの事を知りたかった事の裏返し。
(-120) 2022/02/24(Thu) 15:43:29

【人】 清掃員 カミクズ

>>19 ツルギ

「………介錯…」

その言葉の指す所はすぐにわかった。
あなたの申告は、きっと決して強がりなどではないのだとも。

……いいや、どうだろう。
死体を見た事はあっても、人を手にかける感触は。
それは、いつまでもその手に残り続けるんじゃないだろうか。

「…もう少し、考えてみます。
 死ぬのは怖いですから、
 できるだけわけもわからないまま死にたくて。
 どうすればできるかなって、考えてたところで…」

「でも、できるだけ死体、見られたくなくて。
 見たらきっと、誰でも。
 ああ、死んだんだなって思いますから…」

どうしても思い付かなかったら、その時はお願いします。
あなたの言葉にそんなふうに返して、力なく笑った。
(22) 2022/02/24(Thu) 15:54:53

【独】 清掃員 カミクズ

/*
クソォ〜〜〜〜〜ッッッ何度でも殺してほしい!!!!
なんで人間は一回殺したら死んじまうんだよ!!?
おかしいだろ!おかしいのはこの世界だ!正解!!!!!!
(-125) 2022/02/24(Thu) 16:05:13

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


一緒にはめを外して、痛み分けをして。
そうして確かに楽しい時間を過ごした人の事を。
知らなくて良いと思う人なんて、そうは居ないはず。
そう、思いはする、わけだけど。

そうは思っても、自分がそう思われる事は考慮に入らない辺り。
あなたとこの清掃員は、そういうとこ、なのかもしれない。

『そうですか』

『最後が一人じゃないのは 嬉しいです』

『きっと、一人で死ぬのは寂しいから』

或る画家のように、それに全てを懸けるほどじゃないけど。
それでも、清掃員もまた、一人で死ぬのは寂しいと思う。
ただ見送られるだけでも、きっと少しは恐怖も紛れる、とも。

『でも』

『誰かと、っていうのは 難しいですよ』

『これから死ぬ人間との思い出なんて』

『きっと誰だって、無い方が良いに決まってます』
(-130) 2022/02/24(Thu) 16:37:52

【独】 清掃員 カミクズ

/*
普川(チップ)とフカワ(チップ)口説いて
フカワ(チップ)に死ぬとこ見ててするはめになりそうなんだけど
尋常じゃねえと思うんだけどオレこれ許されるのかな……
死ぬんで許してくださいね 死ぬ方が許されない度高い説あるな
(-133) 2022/02/24(Thu) 16:55:41

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


献身なんて、突き詰めて言えば単なる自己満足だ。
清掃員は、その自由意志を尊重するだけで。
侵害しない事で、侵害させない大義名分を得ているだけで。
別に、好きでもなんでもなかった。

「…………」

訥々と送られるメッセージが区切られた後に。

『そうしたいなら、止めはしませんよ』

簡潔な了承だけを返して、ログを閉じた。

お互い知らずに後悔するか、知って後悔するか。
それとも、知って後悔せず終わるのか。
多分、ここが岐路なのだろうなと、そう思う。
(-140) 2022/02/24(Thu) 18:36:27

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


探し人は、きっと少し歩いたくらいに見付かった。
多分、事故現場へ向かう前か、そこから帰ってきた後。
どちらにしても、大方寮の何処かで出会す事になりそうだ。

「………ああ、エノさん…」

清掃員は、あなたの遠慮ない言葉に機嫌を損ねたふうでもなく。
薄っぺらな笑顔のなりそこないを取り繕って答えを返した。

「…そう、ですね。死ぬのも怖いですけど…
 もしかしたら死なないかもしれないのも、怖いです」

あの立候補は、投票先が決まらなければ、というもので。
決して確実に投票されるような強制力は無い。
選ばれる可能性はかなり高いけど、まだ確定したわけじゃない。

「…すみません。
 もしかしたら、明日以降に誰を選ぶか、という所は
 エノさんに任せきりになってしまうかもしれない…ですね」

個人的に相談に乗る事くらいはできるだろうけど。
誰かの命運を決めるその瞬間は、任せる事になってしまう。
そう思って、弱々しく謝罪を述べた。
(-144) 2022/02/24(Thu) 18:53:32

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


頬に手が触れれば、少しだけ面食らったようで。
下手な笑顔はそのままに、ほんの少しの困惑が広がった。

「……、時間ができれば、と思ったのも、そうですけど…」

でも、それは何もあなたに限った話じゃない。
考える時間が必要だったり、やりたい事があったり。
そういう人達に猶予を与えられたらと思った事も事実で、でも。

「一番の理由は、…ここで、少しでも楽しいなって思えたから。
 エノさんが理解者を得た後なら、と思うのと
 そんなに変わりはないんじゃないかと思います。
 幸せな内に死ねるのは、いいことですから…」

前回、この合議の場から帰った後。
今に至るまで、生きていてよかったと思える事は無かった。
そしてきっと、今回も。
生きて帰ったところで、同じ事になるんだろうな、とも。
だからきっと、これがいいのだと。そんな理由だった。
(-146) 2022/02/24(Thu) 19:26:13

【神】 清掃員 カミクズ


自身への言及も、各々の主張にも。
何も言わず、曖昧に笑って視線を逸らした。

最悪、死んでもいい。
どこかそんな思考があった事は事実だったから。
(G75) 2022/02/24(Thu) 19:32:45

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


「ひぇ、…え、ええっと……?」

縮まった距離に、あなたの様子にたじろいだ。
以前話した際は、面と向かって、ではなかったし。
もしかすると、合議の場で垣間見たかもしれないけれど。
何れにせよ、こんなに間近で見たのは初めてだったから。

それに、清掃員にとって、触れられる事はあまり馴染みがなくて。
昔はそうではなかったかもしれないけれど、
今となってはもう、慣れないものになってしまった。

「……その、誰かと他愛ない話をするの、久し振りで。
 人との距離を気にしなくていいのもそうですけど…」

特殊清掃員という仕事は、複数人でするものでもないし。
仕事を通して会話が生じる事もそうそう無い。
どうしても臭いがつくから、距離感だって気にする必要がある。

「…極端な話、仕事以外で憂鬱じゃない時間があるのが新鮮で。
 これまでは憂鬱さを紛らわす為に仕事ばっかりしていたから…
 無理を言って、きついものをたくさん。」

「だから趣味と言えるものも、遊ぶような知人も居なくて。
 二人乗りしたのも、ここでするのが初めてで。
 …楽しかったんですよ」
(-148) 2022/02/24(Thu) 20:06:22
カミクズは、そのまっくらな瞳は、いつだって憂いを帯びている。
(a35) 2022/02/24(Thu) 20:10:29

【秘】 清掃員 カミクズ → 剣道 ツルギ


──死体の片付け、という言葉に、ほんの一瞬表情が凍りついて。
(-155) 2022/02/24(Thu) 20:33:32

【人】 清掃員 カミクズ

>>26 ツルギ

「──あ、…は、はい!
 ええと、その……
 なるべく手を借りる事にならないようにします、ね」

会釈をしてその場を後にする様子に、
その背に慌てて答えを返した。
あなたの珍らかなジョークには触れないまま。
(27) 2022/02/24(Thu) 20:33:47

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


推察通り、ここでの清掃員からは
腐臭、黴臭さ、とにかく死臭のようなものは感じない。
強いて言うなら、今は薄めた漂白剤と消毒液の中間のような。

「あ、わ…
わぁっ!?
く、くすぐった、ひぇ……」

触れられる事を拒絶はしないけど、とにかく困惑しきりだ。
肉体労働をしているだけあって体つきはしっかりしてる方。

前々から、不思議な距離感の人だな、と思っていた。
一人気儘にしているように見える時もあれば、
一度関心を持てば他者を理解したいとどこまでも踏み出して行く。

客観的には無軌道のように見えるだけで、
多分、本人の中では筋が通っているのだろうけど。
気質としてはマイペースな方だけど、
したい事は人とわかり合う事、だからそんなふうになるのかな。
少し話して、今のところは、そんなふうに思っている。

「え……あ、絵、絵ですか…?」

急に描こうと言われても、何を描けばいいやら。
そもそも最後に絵筆なんてとったのは何年前だろう。

「えっと…エノさんは、ええと。
 どんな絵が好きなんですか?」
(-159) 2022/02/24(Thu) 21:09:13

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


──夜を過ぎて、すっかり日が高くなった頃。

清掃員は、おざなりな仮眠を終えて。
ベッドから身体を起こすのも面倒で、
横になったままメッセージを開いて、送った。
散らかりっぱなしの部屋で、電気も点けないまま。

『会いに行くの』

『いつがいいですか』

正直な所、自分の事を人に明かすのは気が進まない。
気が進まないけど、でも。
自分が逆の立場なら後悔するだろうとも思うのだ。
溜息一つついて、ばらばらと散らばる髪を掻き上げた。
(-179) 2022/02/24(Thu) 23:19:21

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


『じゃあ、今から行きます』

そうでもしないと、ずっと先延ばしにしてしまいそうだから。

簡素な返信一つ返して、気怠げに起き上がって。
髪を纏めて、いつものつなぎを着て、帽子を被って。
身支度を終えてから部屋を出た。

『飲んだことないです』

付け足された問いへの返答は、やや的外れかも。
そもそもの話、この国では。
飲み慣れてる人なんかそうは居ないのだろうけど。
(-184) 2022/02/25(Fri) 0:43:55

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


──そして、部屋を出て暫くの後。

「…………」

指定された部屋の前で、一度、二度。
軽く握った片手を上げて、躊躇って。
それを何度か繰り返した後に、ようやく何度かノックをした。
(-185) 2022/02/25(Fri) 0:44:16

【独】 清掃員 カミクズ

/*
普通だったら絶対汚部屋でストゼロ飲んでる独身なんだけど
この国そんなバカバカ酒飲めねえんだよなあ〜〜〜

最初は酒に逃げてそ〜って思ってたんだけど
途中でその事思い出してないなと思いました。
(-187) 2022/02/25(Fri) 0:57:48

【独】 清掃員 カミクズ

/*
こんなん絶対一人で酒飲んでバチボコに酔っ払って
どうにか日々の虚無をやり過ごしてる独身だもんなあ!?
少なくともオレはそう思います。アルコール耐性雑魚そう
(-188) 2022/02/25(Fri) 1:15:08

【独】 清掃員 カミクズ

/*
これはセンシティブでは!?(センサー誤作動)
(-193) 2022/02/25(Fri) 1:58:24

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「───え、」

扉の向こうからする音、小さな声。
それに気を取られている間に、腕を引かれて。
当惑する間にするりと部屋の中へ引き込まれた。

実の所、ほんの少しだけ。
何処でもない場所、この部屋を指定された、その時点で。
予想はしていた。そうするだけの、何か理由があるのだと。

「く…暗いのは、怖くないです、けど……」

「……必要なことなら…」

身が竦む。手のひらにじわりと汗が滲んだ。
それを引き起こしているのは、暗闇そのものではなくて。
表情が読み取れない。相手の挙動が、意図がわからない。
その事が、どうしようもなく言いようのない不安を与えるのだ。

「…自分には、わからないです
 意識して感情を表そうなんて、考えもしてなくて。
 ただ、"楽しかった"と思ったのが全てで…」

それとも。
これも、それも、自分がそのように思っていたいだけですか?


「でも、…あの時のフカワさんは、楽しそうでしたよ…」
(-194) 2022/02/25(Fri) 2:33:54

【独】 清掃員 カミクズ

/*
な〜んで揃いも揃ってチップの名前を兄弟の名前にすんじゃ!
(-200) 2022/02/25(Fri) 3:14:18

【秘】 特殊清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「……無意識でも笑顔、
 意識して表情を変えようとしても笑顔。
 作り笑いはできるのに、他の表情はできないんです。
 でも、全部が嘘かなんて、もう自分でもわからなくて…
 …もう、どうする事もできないんです。癖みたいなもの…」

暗い部屋の中では、当然。
清掃員の、貼り付けたような、薄っぺらな笑顔は見えなくて。
僅かに強張った腕と、声色からのみ緊張が伝わる。
それから、ほんの少しだけの、途方に暮れたような響きも。

そうして、少しの沈黙の後に。
暗く、静かで、奇妙な穏やかさに満ちた部屋に落とされた、
どこか独白のような問いに答えるべく口を開いた。
囁くようなそれとは似て非なる、迷うような間を含んで。

「……かもり」

上葛 掃守カミクズ カモリ
 それが僕の名前で…外見は偽ってはいません」

「清掃員というのも、嘘ではないです。でも」

「…特殊清掃員・・・・・って、ご存知ですか」

"それ"をよくよく知っていても、知っていなくても。
次に答えるのは、あなたの番だ。
何れにしたって、もう既に。
"清掃員のカミクズ"という虚構は崩れ去ってしまったのだから。
(-205) 2022/02/25(Fri) 4:30:54

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「……お、面白い、ですか…?
 そんなふうに言われたのは…変だとは、言われますけど…」

その反応を受けて、少しだけ力が抜けた。
気味が悪い、だとか、へらへらしている、だとか。
そんなふうに嫌悪や叱責を受ける事は、ままある事だった。
そのようにあなたを不快にさせていないかが、何より気掛かりで。

「…仕事、たくさんありますよ」

「この制度で死ぬくらいならって
 或いは、呼ばれるまでの一月の間に耐えきれなくなって。
 自殺される方、たくさん居ますから」

大抵は、迎えに行った政府の人がそれを見付けるんです。
くらい笑みと共に、世界に失望したようにそう零した。
きっと、今あなたに伝わるのはその声色だけだけど。

「……邦幸さん。そうですか…
 邦幸さんは、生きていて良かったと思える事、ありましたか。
 嬉しかった事、幸せだった事、ありましたか。」

「僕は何もなかったんです」

「確かに昔は違ったけれど、今はもう。
 このまま惰性で生き続けていた方が、
 一思いに死ぬよりもずっとつらいと思ってしまったから。
 あの時死んでいた方がましだったと思うんです。だって」
(-209) 2022/02/25(Fri) 5:41:18

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


以前、この制度に選ばれた時
に、僕は」

「人を蹴落としてまで死から逃れたのに」

「なのに、生きていて良かったと思える事は何も無かったから」

「今に至るまで、何一つ。」
(-210) 2022/02/25(Fri) 5:42:17

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「……でも、今回、漸く少しだけ。
 楽しかった、生きていて良かったなって思えたんです」

「だから…幸せな内に死ねるのは、いいことじゃないですか…」

へにゃへにゃと、力なく笑う。
その発言は、上葛という人間が。
この制度に選ばれるのが、"二回目"である事を示している。
(-211) 2022/02/25(Fri) 5:42:34

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


幸せな死なんてありません・・・・・・・・・・・・

「こんな制度で死ぬ時点で、そんなものは有り得ません」

「ツバメの亡骸と鉛の心臓はゴミ溜めへ投げ捨てられる」

「そこにあるのは、あったとしても、せめてもの慰めだけだ」
(-214) 2022/02/25(Fri) 6:46:59

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「ねえ、わかりますか」

束の間、温度を失った声色は。
再び穏やかな諦念の色を取り戻して、問う。
生きていて良かった事、嬉しかった事、幸せだった事。
あなたがわからないと答えた、その何れでもなく。

「この制度で殺された人間は、
 不要な部分だけを残して、ばらばらに切り刻まれて」

「どこの誰とも知らない人間の一部にされるんです」

「それがどんなに悍ましい事か。」

あんなのは人間の死に方じゃありません


失望したように、吐き捨てるように、心から嫌悪するように。
けれど言葉は淡々と重ねられる、そんなアンバランスさ。

「家畜を屠殺するのと変わりません」

「僕の双子の兄は、そのように殺されて、戻っては来なかった」
(-215) 2022/02/25(Fri) 6:47:27

【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ


「だからこの制度の事、嫌いです」

上葛という人間が抱く、この制度への激しい嫌悪感の理由。
以前は意図して伏せられたものの答えが、これだった。

「でもね、だからこそ、死んでやるんです」

制度そのものは嫌いで、それでも立候補をした。
ここで良い事があったからというのは、決して嘘ではない。
他にも理由はあるというだけの話だ。

「別に崇高な自己犠牲なんかじゃないんですよ」

「──記憶転移というものをご存知ですか。
 臓器移植を受けた人の、性格なんかが変わった
 そんなよく聞くお話です。」

「樽いっぱいのワインにスプーン一杯の汚水を注ぐと、
 樽いっぱいの汚水になる。」

「この制度で、望まない死を与えられた人間の。
 その臓器から受け継いだ、昏い失意の記憶で、少しずつ。
 この国は、人は、音も無く病んで行くんです
 皮肉にも、命を、健康を分け合うこの制度によって。」

間違っても美談になんかなりやしない、絶望的観測。
皮肉げな色を滲ませて、笑ったような、気配。

「そんな夢物語を抱いて死ぬのも、悪くないじゃないですか」
(-217) 2022/02/25(Fri) 6:49:09

【独】 清掃員 カミクズ

/*
悪ィな、妖怪クソデカレスだ……
(-216) 2022/02/25(Fri) 6:50:24