人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「僕は」


一人は
いや
って、い
ったの
に」

埋めるだ
とか、火葬
だと
か」

そんな言葉の勢いも徐々に弱まって、
最後には項垂れて、もう何も濡らす事の無い涙を零した。

「おいていかないでよ……」


取り巻くもの全てがどうしようもない寂しさを掻き立てる。
これじゃあまるで、自分はもうここに居ないみたいじゃないか。
もう、きみの傍に、居られないみたいじゃないか。
(-224) 2022/03/07(Mon) 4:21:54

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


涙を拭って、顔を上げて。
一つ深く息をすれば、耳障りな音がした。
息をするだけで億劫だ。骨が折れて、肺を傷付けているから。

「手放したのはきみだ」


それでも、確かな声で事実を突き付けた。
ああでも勘違いしないで欲しいのは、
きみの言う事も事実の一つだと、そう思っている事。

「確かに僕はきみを置いていく事を選びましたね。
 きみが誰かを失う事の痛みを知る事ができるように。
 そんなどこまでも独善的な理由で。
 …ああ、でも、結局寂しさも何もわからなかったんですね。
 そうだとしたら悲しいな……でも」

悲鳴を上げる身体を引き摺って。
背を向けたままのきみに歩み寄って、その表情を覗き込んだ。

本当にそう思ってる?


もし仮に、本当に何も感じていないのだとしたら。
この死者と向き合う事から逃げる必要なんて無いでしょう。
(-226) 2022/03/07(Mon) 5:28:57

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


濡れた頬に触れようとして、でも。
確かに伸ばした手はそれをすり抜けてしまった。
いつもいつも、触れられなくなってから涙を見るなんて、

「ひどい話ですよ」


心底残酷な話だと、吐き出す息に乗せて呟いた。
下手くそな笑みの影も形もない顔で。

「…勘違い、しないで欲しいのは」

また一つ、肺を傷付けながら息をする。
本当は呼吸なんてしない方が楽だ。
声を出す為にしているだけで、もう必要の無いものだ。
それでもきみに伝えたいからそうするのだ。

「こうして終わりの先をまだ続けているのは、
 僕の意思で、僕が望んでそうしたことです」

「きみのくれた終わりは、死の眠りは確かに心地良かった。
 痛みも苦しみも全て遠い事のようで、何も考えなくてよかった。
 でも、その中ではできない、得られないものがあった。
 だからこうして這い出して来た、たったそれだけです」

「今のきみに何もしてあげられないことが、一番寂しい事だから。
 きみが泣いている時に傍に居られないなら、
 手の掛からない死人で居る事なんかやめてやる」

「埋める死体は、もうありませんよ」
(-245) 2022/03/07(Mon) 13:36:42

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「馬鹿な人」

なんて言いはするけれど、詰るような響きではなくて。
ああ、そうだ。
以前きみの事を困った人だと言った時。
あの時のニュアンスに、よく似ているんだろうな。
少し困ったようで、でも可愛くて仕方ないような、そんな感じ。

「それって謝るような事ですか」

「それって、誰かに許されなきゃならないような事ですか」

「一歩を踏み出せなかった事は、」

「信じられなかったのはきみの責任ですか?」

「違う、違う、違う」

僕達は・・・許されるような事なんてしていない


無い罪を許される必要はない。
(-265) 2022/03/07(Mon) 15:10:55

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「ここだけの話ですけどね、邦幸さん。
 僕と絵乃さんは、最初からずっと同じ方を見てたんです」

ここには居ない誰か。
淡い望みを断ち切って、泣かせてしまった人。
理解者ではなく、友人として別れを告げた人。

「生きていて良かったと思えるような事は何もなかった。
 ここで何かを得て、幸せなまま死ねるならそれがいい。
 生きている内にその幸せを失わない保証は無いから。
 僕達はそんな所ばかりが同じだった」

歩んできた人生はまったく違うけれど、
一人の寂しさと、生きる事の虚しさばかり似通っていた人。
思えば彼とは"選びたくない人"も同じだったな。

「覚えてますか?僕が投票先に立候補した時の事。
 最後に楽しかったと思ってここで死ぬなら良いと思えたから、
 確かそんな事を言った覚えがあります。」

「最初の日、きみと一緒に楽しい時間を過ごした後。
 きみが楽しかったと言ってくれたあの時。
 これが最期の思い出になるなら、いいかなって。
 僕はもう、それ以上を望む事を諦めていたんですよ」

それも、皆が助けないでいてくれたから、こうして死ねただけ。

「なんて言ったら、きみは怒りますか。」
(-266) 2022/03/07(Mon) 15:12:12

【秘】   の名残 カミクズ → 規律 ユス


清掃員は、手向けとも何ともつかない言葉を聞けない。
清掃員は、応える事ができない。
清掃員は、水槽の中に残されたものを見る事は無い。
それはそこに居らず、死んでいるからに他ならない。

もしも最後に残された言葉を聞いていたら、
きっと何とも言えない顔をして、曖昧に笑ったのだろうけど。

それも結局は想像の域を出ず、つまりは単なる感傷に過ぎない。
(-267) 2022/03/07(Mon) 15:37:08
カミクズは、残された言葉を聞く事は無い。
(c41) 2022/03/07(Mon) 15:38:13

【秘】   の名残 カミクズ → 美術 エノ


それがずるい事だとわかっている。

誰だって死にゆく人には生きていて欲しいと言いたくて、
けれどそれ以上にその意思を尊重したいから口を噤むのだと。
でも、きみがもし、生きていたいと望むなら。
やっぱりそれも尊重したいなと、思うから。

きみは上葛を送り出して、上葛もきみを送り出した。
ただ、送り出す先が、抱く決意が違っているだけ。
なんてのは、屁理屈だろうか。

屁理屈でもいいから、願わくば。
なるだけきみが後からゆっくり来てくれたらいいな、と思う。
文句なら、向こうでいくらでも聞くから。
いつまでだって待てるから、そこは心配しないでほしいな。
(-271) 2022/03/07(Mon) 16:01:14

【独】   の名残 カミクズ

/*
人の心嬉し嬉し嬉しアアアア嬉しい健康になります
(-282) 2022/03/07(Mon) 17:13:25

【独】   の名残 カミクズ

/*
もしかしてデスレビューをされている?
死ぬ所まではよかったけど起きやがったから☆1やろうなぁ……
(-289) 2022/03/07(Mon) 18:22:53

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


そこに罪は無くとも、
許されたいという願望が無くとも。

「罪悪感がそうさせるんでしょうね」

その感情を抱く事は、また別の問題だろうから。
だから人は許しを請うてしまうのだろうな。

「わかってたんですよ、言えないって。
 ああまで言えば、きみ達は生きろなんて言えないって。
 誇張も嘘偽りもない本心でした。でも打算もありました。
 だからずるいのは僕で、きみ達は悪くない」

「生きる事の喜びよりも、生きる事の虚しさが勝る人間に。
 死を選ぶ自由を与える事の何が悪いでしょう」

幸せの、ハッピーエンドの定義は人それぞれで。
誰かの語るそれが、上葛にとってもそうとは限らなくて。
そして、きみにとってもそうとは限らないんだろう。
だから二人の間では、これでよかったのかもしれなくて。
(-320) 2022/03/07(Mon) 20:07:58

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「怒らないですよ」

嫌いだから・・・・・。」


「大嫌いです、無関係な人間の語る、薄っぺらな綺麗事。
 『幸福な王子』の話が大嫌いです。
 この制度に纏わる美談が大嫌いです。
 でも多分、本当に嫌いなのは」

生きていく上では綺麗事も必要なのだと思っている。
王子とツバメは確かに不幸ではなかったのだと思う。
確かにこの制度に命を救われた人も居るのだと思う。
じゃあ、何がこんなに嫌なのかって。

「選ぶしかなかった僕達の最後が、見ず知らずの他人の手で
 軽々しく『めでたしめでたし』で締め括られる事」

物語として、他人に消費されるのが嫌で仕方ないんだ。


「邦幸さん。」

「生きている事は苦痛ですか。罪悪感に耐えられませんか。
 不確かな未来や奇跡に期待するのはもう疲れましたか。
 もしそうなら──誰の手も届かない所で死にましょうよ。」

この合議場での事は、口伝を除き外には漏れないから。

今度こそ、二人で・・・・・・・・
 そうしたらきっと、幸せでなくたって僕は満足です」
(-322) 2022/03/07(Mon) 20:08:46
カミクズは、今や名残ばかりの亡霊は、甘い誘いを投げ掛けて。
(c48) 2022/03/07(Mon) 20:12:08

カミクズは、触れられなくとも、手を伸ばそうとする。
(c49) 2022/03/07(Mon) 20:12:15

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「………あのですね。
 熱烈って、人の足切ってまで捕まえようとした
 きみが言えた話じゃないと思うんですよ…?」

やや呆れ混じりにそう零した。
思うところがあるのは、その発言だけじゃないけど。
これじゃツバメじゃなくて青い鳥になりそうだ。

「誑かされたら、その時は。
 死人らしく怨み言言いに行く事にしますから」

額か、頬か、目蓋か或いは口元か。
触れられない以上は何処を狙ったか定かじゃないけれど。
お返しとばかり触れられない口付け一つ落として、

「あーあ。
 きみが早まって殺さなければ、ちゃんとお返しができたのに…」

ついでにそんな恨みがましい発言一つして、
多分、死に損ないは暫く死体のふりに戻ったんだろうな。
理由はなんてことない、ただちょっと疲れたからってだけ。
(-337) 2022/03/07(Mon) 20:58:57