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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「そうだなあ、……といっても男連中とばっかだぞ。 女性とはもっと運命的なところで出会いたいたちなんでね」 女性警官に殴られたのも男にとっては予想外だ。 警官をやっていたというのならもう少し慎重に扱っていた、なんて。 「あいつの店は知ってるだろ? 常連なんだよ。 いくらでも融通利かせてやる、あいつのラザニアは失っちゃあならん。 そんなあんたは恋人でもなさそうだが、仲がいいようで」 からかうわけでもないが軽口を。 貴方が彼に大切にされているとわかってしまったから。 「おっと。……家族ねえ。 ……違う家族を持ってる輩が多いなあ、あそこは」 「……マフィアってばれてるなら隠さなくていいかあ。 血の掟は結んでいないがこれでも警戒はされたく無くてなあ? ああ常連は嘘じゃないぞ、本当に店にはよく通ってる。 だけどお嬢さんの話は全く聞いたことがなかったんだ。 よっぽど大事にされてたんだなあ」 「ニーノ・サヴィアのことかあ。 あれはなあ……悪意はなかったとしか言えんなあ。 それでも悪い事であったのは確かだからいい訳は出来ん。 なんだ、お嬢さんも少しは過激なことをしてたのかい。 いいじゃないか、だったらバレないうちに早く出てしまおう。 俺とヴィットーレでその罪ぐらい隠してやる、大方俺たちの仲間も関わってるだろ? 駄目かどうかをお嬢さんが決めつけてしまわんでいい、ちょっとぐらい隠し事があってやんちゃしてる方が魅力的さ」 (-209) 2023/09/29(Fri) 18:25:48 |
![]() | 【秘】 favorire アリーチェ → 口に金貨を ルチアーノ「う、……恋人、じゃないわ。 家族……」 貴方が女の扱いに手慣れているなら、この反応だけで 何を心苦しく思い、何故切なげな顔をしているかも 容易に読み取れはできるだろう。 「血の掟、あまり詳しくはないのだけれど、 敵対組織と仲よくしてはだめ、とかだっけ? ……ふふ、疑ってはいないわよ。贔屓にしてくれてありがとう」 大事にしてくれていたことについても、疑った事はない。 今までのうのうと警察を続けて来られたのだって、 全部彼が大事に守り通してくれたのだろうと信じている。 「……ルチアーノ、何でも知ってるのね。情報屋顔負けだわ。 わたし、貴方に会えたら諜報の極意を教えてもらうか 弟子にして貰いたいって思ってたの。……だめかしら」 だめかしら、ではない。あまりに唐突に、もしかしたら チャンスがあるとばかりに尋ねてくる女、おかしい。 「……困ったわね。少しで済むかしら…… ……ヴィットーレに関わる件でちょっと、調査をしていて。その過程で色々知ってしまっていて……。 ルチアーノに会うのもこれが初めてではあるけど、 "声"は私はお会いしたことがあったわ。私を投獄した日の指示を貴方がしていたのも、聞いている。 ……これでも魅力的ってまだ言ってくれるかしら」 心配そうに目を逸らす。まさか、それを聞いたのが不思議空間であることまでは説明しなかったが、逆にそれで貴方の会話を盗聴していました宣言になってしまう。 (-210) 2023/09/29(Fri) 19:04:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「おや? ……まー、今は忙しい事が多い。 ちょっと込み入った関係になるんなら落ち着いた平和な時に口説いてやれえ」 「それとーそうだな、掟は警察とは仲良くしちゃならん。そんな感じのだ。 だから俺たちも今はただ迷子を案内しているだけの仲だ」 今は誰にも聞かれてないとでもいうように、そういえば少し変わった道を歩いているかもしれない。 すれ違う看守いない、遠回りでもされていただろうか。 「アレは驚いたなあ。 まさか俺に届いてると思わんかった、面白かったぞ? 悪い事だと思わんくていいし気にしてもない。 途中から聞かせてやる気だった上に、大事な部分は筆談でやっていたからな」 あっけらかんとした態度で貴方の罪は丸め込む。 そうして改めて足を止めればしっかりと向き合ってからその瞳を見つめた。 ▼ (-212) 2023/09/29(Fri) 19:25:09 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ「というわけで、今話したことはここだけの秘密にしよう。 内緒にできるな? アリーチェ・チェステ。 女の秘密は魅力を高める、これぐらいは守ってもらおうか。 それにせっかくヴィットーレが守り切っていた宝なんだ。 これ以上自分から顔を出して奪われちゃあいつが可哀想だ。 それが守れるってんなら、弟子……弟子ぃ???? まあ……ニコロにも言われたしな。 少しぐらいは隠れ方や調べ方を教えてやっていい。 危なっかしいんだ今のお嬢さんは。 油断を減らす術を身に着けた方がいいな。迷子も直せえ。 ……あー。それで、構わないかい?」 そうやってあまり師匠ぶるのは苦手なんだがと、貴方にその手を貸すことは構わないと穏やかに告げた。 それは誰かから託されたことや、宝物である事実もあるが。 何よりも少し悪い事をした気がしてる女性の頼み事は断れない、そんな色男のちょっとした罪滅ぼしだった。 (-213) 2023/09/29(Fri) 19:25:25 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → favorire アリーチェ>>-201 「いや、これも嬉しいよ。 キミの気持ちが籠もってるしね」 手の中のキーホルダーをみつめて、表情を緩めた。 流石に持ち歩くには可愛すぎるから、家に帰れるようになったら飾っておこうと思う。 「あぁ、ブックスタンドと本の代金は払うから頼むよ。 ここにいる間に何冊も読めてしまいそうだから、キミのおすすめも混ぜてくれて構わないし。 格好いいかはわからないけど……トリックとか先に解けたらよし!ってなるでしょ」 「音声か……イヤホンつければ確かにここでも聞けるからいいかもね」 料理は確かにやってると手が離せないから、音で聞けるのはいいのかもしれない。 なるほどね、なんて言いながら相槌を打った。 それはそれとして……。 「あれで皆外に出れたと思うけど……皆無事かな。 ここにいると、外のことが何もわからないんだ」 (-216) 2023/09/29(Fri) 20:21:05 |
![]() | 【秘】 favorire アリーチェ → 口に金貨を ルチアーノ「驚かせられただけよかったと思うべきかなここは…… こっちは毎回神経をすり減らして調査していたのに、 実際されてる側にはそんなあっけらかんとされるなんて 安堵はするけど複雑な気分ではあるわね……」 足を止めればこちらも止め、顔を上げて瞳を見つめ返す。 「──勿論よ、ルチアーノ。 例えこれで魅力が下がろうとも、秘密は守るわ。 貴方の言う通り、彼に余計な心配もかけたくないし、ね」 とりあえず諜報の件はひと段落付いたか、と。 安堵の溜息を思わずふぅ、と漏らす。秘密と言う形にする事でかえって肩の荷が下りたくらいだ。 「弟子」 弟子。 「先生と生徒でも全然構わないのだけれど、…… ニコにまでよろしく頼まれてたの?…………もう」 隠せない笑顔が思わず零れてしまう。どうしてそこまでして、私の幼馴染たちは大切にしてくれるのだろうと。それに報いられる女になりたいなと改めて想い直して。 「……よく、言われるわ。危なっかしいって……そんなつもりは、無いんだけど…… わ、わかったわ!油断は減らすし、迷子にはならない! 次からはそうなるように最善を尽くすわ、だから…… 将来、恩返しできる人材にきっとなってみせるから ……改めて、よろしくお願いします」 深々と頭を下げてから、「やっぱり師匠と呼んだ方がいいかしら?」なんて本気の顔で貴方に質問もしてきた。 (-220) 2023/09/29(Fri) 20:45:50 |
![]() | 【秘】 オネエ ヴィットーレ → favorire アリーチェ「不思議な諜報ルート……?……わっびっくりした。」 テレビのチャンネルみたいにころっと表情が変わった 貴方に驚いて声をあげて。 昔だって、交流会の時には1日お泊りしたりしたのだし。 だったら一緒に住むのも大丈夫かな、と思ったのだけれど。 やっぱりもう大人だし、そういうのは嫌なのかしら?と 首をかしげて……… 「……あら!ふふ。よかったわ。 帰っても誰もいない生活ってちょっと寂しかったのよ。 疲れて帰った時にアリーチェが出迎えてくれたら、 アタシ、今よりもっと頑張れちゃうわ♡」 もちろん、貴方の帰りが遅くなった時は ちゃんと出迎えてあげるからね、とウィンクして。 一つ屋根の下、きっと色々なこともあるだろう。 ……乙女の貴方には少し、大変な日々となるかも。 「それじゃあ、退院したら貴方の荷物を運び出さないと。 アタシのお家も片付けて……素敵なお家にしましょうね。 何か要望があったら遠慮なく言ってね。アタシだって」 「アリーチェの……愛する家族の味方なんだから。」 手を伸ばしてよし、と頭を撫でようとするヴィットーレは、 やっぱり昔と変わらない。 貴方にとってはきっと少し物足りないくらいに。 これがその心持ちを変えるにはやっぱり…… "3つ"の重荷を下ろす必要があるのだろう。 きっとこれから、長い戦いになるはずだ。 (-299) 2023/09/30(Sat) 10:33:16 |
![]() | 【秘】 favorire アリーチェ → 花浅葱 エルヴィーノ>>-216 「……よかった。 何だかんだ、正直言うと選んだからには、ね。 喜んで貰えた方が嬉しいから安堵したわ」 両の手を合わせながら喜びを素直に露にする。 この辺りの喜楽の感情を正直に見せる所は昔から変わりのない所で。 「実は推理小説、あまり詳しくないのよね…… あ、モンタルバーノは私も好きよ!あれ、あれはミステリーの方になるんだっけ…… だから買おうとした本は一回」 「……警察を、やめる事になる人が少しいそうね。 こればかりは皆各々の考えだから何も言えないけれど、 寂しいって気持ちはあるわね。 私が言えた話じゃないけれど…」 なんせマフィアになろうと考えていた女である。 寂しいですら本来言ってはいけない話かもしれないが、皆なら許してくれるだろうとの甘えだ。 「さて、本屋が閉まる前に一度どんな本が並んでるか 見に行ってこようと思うわ。またねエルヴィーノ。 次の機会には本をどっさり持ってくるわ」 この女の事だから、加減しろと言うレベルの多さの本を持ってくるかもしれない。 (-319) 2023/09/30(Sat) 17:32:14 |
![]() | 【秘】 favorire アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「お出迎え……わたし、お出迎えできるんだぁ…… それは、がんばれる。今までの3倍がんばれる、かも」 わたし、そんないい所を貰っちゃっていいのかしら…… 孤児院のみんな、ヴィットーレを独占してごめん。なんて、思わず謝らなければならない気持ちが急に込み上がってくる。 無論アリーチェの理想のお出迎えとは異なったものにはなるだろうが、それでも嬉しいものは嬉しいし、幼心にも抱いていた、少しでいいから貴方を独占したかった気持ちの芽が、ちょっぴり顔を出す。 「実は私、家具とか凄く少ない方で…… 運ぶの、あんまり苦労しないと思う。 だからヴィットーレのお部屋の内装を邪魔する心配は多分ないと思うわ。 でも、要望、言っても大丈夫なら…… ……一緒に家具を買いに行って選んで欲しい、な」 頭を大人しく撫でられて、猫のように目を細める。 くすぐったいと思った。こうして大人になってまで 変わらず接してくれる貴方の優しさに、 相変わらず胸に疼く不思議な感覚に、 その上で貴方をどうしようもなく愛しているという感情全てに。 ▽ (-368) 2023/10/01(Sun) 0:16:42 |
![]() | 【秘】 favorire アリーチェ → オネエ ヴィットーレ「……あのねヴィットーレ、アメリータのことだけど──」 それでも、重荷のひとつはすぐに下ろされる事だろう。 残りのふたつが下りるのも、もしかしたら そう遠く遠くの未来の話にはならないかもしれない。 それはアリーチェ達の成長と決意、運や神様の祝福次第だ。 過酷な戦いにはなったとしても、それでもアリーチェは、 貴方の傍に居られるのなら、何度だって。挫ける事は、決して。 (-369) 2023/10/01(Sun) 0:18:20 |