人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク

「この時期の肉は腐敗しやすいんですよ。
 ……気持ちだけ受け取っておきます」

骨はともかく、歯を渡す気にはなれない。
今頭部から引き抜く気には、どうしてもなれなかったからだ。
……これ以上死者を痛めつけるのは嫌だった。

「で、彼と取引した商品というのは?
 彼を起こしておくのは忍びない。
 手早く済ませてくれませんか」

言いながら中身を漁り、血に濡れた骨を一つ差し出す。
背骨のひとつ、上から二番目。
喉仏とも呼ばれる、骨上げで最も丁重に扱われる骨だ。
(-199) 2021/07/07(Wed) 16:49:39
諦念 セナハラは、メモを貼った。
(a14) 2021/07/07(Wed) 17:26:24

【神】 諦念 セナハラ

>>G5

駆けつけたもう一人の声に顔を上げるが、すぐ遺体に向き直った。
首の縫合痕を見る。
施術者が素人であることは明らかだった。

「……ん、あれ」

左の耳朶に気付く。ピアスだった。
この建物にピアスを使う人間は一人しかいない。

ベッドのシーツを剥がし、そのまま胴体を包んでいく。
顔を覆う所で、ふと作業を止める。
子供達が立ち去るのを待ってから、小さく呟いた。

「貴方の、ですよね」


遠慮なく首を動かし、頭部の左側がよく見えるようにする。
(G6) 2021/07/07(Wed) 17:42:53
セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。
(a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58

セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。
(a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24

【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク

骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。
静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。

「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。
 埋めるなら、うんと深く掘ってください。
 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」

東京に行く為の手段と言われても、
男には一体何なのか思い当たらなかった。
物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。
現実主義者の男は、考えるのをやめた。

「……倫理に関しては、僕も大概ですから」


まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。
(-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53