人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

――なお。
 チップの中には、今までとは比べ物にならないほど長い資料と命令が入っている。

水面下で動く『反社会組織取締法(通称マフィア取締法)』についての、概要や関係者について。
動きだしたらまた調査の命令を出すので、今はこのことについて頭に入れて置くこと。
何か直近で動きのあることがあれば、ダニエラの判断で報告すること──などだ。

そして最後に、

『また来い』

と簡潔に書いてあった。

(2/2)
(-461) 2023/09/09(Sat) 23:51:57

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

『ciao、フィオ』

電話口の向こうで、軽い調子の返答。

『構わんよ』
『裏口からな』

彼の店の表玄関は、日によって開いていたり開いていなかったりする。
今日は後者のほうなのだろう。
(-472) 2023/09/10(Sun) 4:36:31

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「おう」

裏口から入って進んだ先、店の大きさからすればずいぶんと細長い物置のようなスペースに男はいた。
彼曰くそこが事務所で、彼の私室だ。
パイプベッドに腰かけて、目を眇めてタブレットを覗き込んでいる。

「コーヒーでいいか」

言いながら、既に机の上のケトルに手を伸ばす。
どうせコーヒー以外は出してこない。
ついでに、ぎし、と音を立ててパイプベッドの上で座り直し、自分の横のスペースを開けた。
(-474) 2023/09/10(Sun) 5:34:30

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

ベッドの音は、びゅうと強くなり始めた潮風の音と交じり合う。
触れた体と体の間には、人間特有の熱と鼓動を僅かに重なる。

「仕事だよ」

タブレットにはたくさんのテキストファイルが並び、それを一つ一つ確認しているようだった。
それは主に、ファミリーに所属するさまざまな部署のことだ。
アレッサンドロ自身が管理する、"港"もそのひとつ。

「どうにもやかましくてね。あっちも、こっちも」

片手で器用にコーヒーを注いで、あなたの手が届くサイドテーブルにことんとカップが置かれる。
そうして空いた手が、背中からするりと回された。
ぎゅうと少しだけ力が入り、熱が押し広げられるようにして。
体を支えているのか抱き寄せているのか、あいまいな態勢のまま──それでも、いつもの調子で。

「飯は食ったか?」
(-480) 2023/09/10(Sun) 7:30:00

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

あなたに今日飛ぶメッセージ。

『任せる』

いつも通りということか。

『追伸。調査項目に追加。
 各員の取締法に対する態度』

分かればでいいよ分かればで。…そんな言葉が聞こえるようだ。
上司は事態が動くのを、今か今かと待っているようだった。
(-485) 2023/09/10(Sun) 8:46:36

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「ヤな予感で終わればいいが、
 心配するのが仕事なもんで」

ぱたん、とタブレットが伏せられる。
自分が用意していた冷えたコーヒーに手を伸ばし、

「じゃあ少し。
 ……いや、あったかな?
 あとでちょっと見てくる」

あまり食事にこだわりがない男がそういって首をひねった。

「カフェか。俺ももう少し出かけるかな」

大きく伸びをしながら、自嘲するように笑う。
男はカポとしての仕事に注力すると、他のことをあまりしなくなる。
今日も家にこもりきりだったようだ。
(-505) 2023/09/10(Sun) 13:09:26

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

/*
お疲れ様です、ご確認ありがとうございます!
お気になさらず…………!

それでは内容について、こんな感じで進めさせていただければ!
仲良く喧嘩します!!!!

張り合いのなさを指摘しない程度には大人になってしまって、
けれど昔みたいに接することはなく
会うたびにすこし微妙な会話を繰り広げたりしていると思います!

あらためて、よろしくお願いいたします。
(-506) 2023/09/10(Sun) 13:12:34

【人】 黒眼鏡

教会には似つかわしくない男が教会にくれば、
それは白い布にぽつんと落ちたインク染みのように
周囲から浮き上がって見えるものだ。
特に、サングラスを外さない長身でがらの悪い男などなおさらである。

近所に散歩にでかけるようなラフな格好で、ぶらぶらとやってきたその男はしっかりと浮いている。
誰かに話しかけられることもそうそうなく、
ただ静かに礼拝の席に座っていた。

#教会
(126) 2023/09/10(Sun) 14:20:18

【人】 黒眼鏡

>>132 イレオネ

「何って」

顔をあげる。サングラス越しに開かれた目は、あなたの顔を見てもなんの躊躇いや引け目がないといいたげだ。

「『あなたがたはみな、信仰によって神の子供です』だろ?
 市民が公共バスに乗るように、
 俺もこうして祈っているだけだ。
 イレネオ・デ・マリア君」

教会の座席で、思ったよりは真摯な様子で座ったままにそう答えて。

「まあ座りな。神の元には平等だ」

そして、自分の隣の座席をぱんぱんと叩く。

#教会
(133) 2023/09/10(Sun) 16:23:22

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
>>イレオネさん


アアアごめんなさい、既知情報送ったつもりで送信できてませんでした…!(いまきがついた)
以下、イレオネさんが把握してそうな情報ですので
よきように知っていたりいなかったりしてください!


・アレッサンドロ・ルカーニアはスラム街出身のマフィアです。
10年前まではファミリーの構成員として暴力沙汰をよく起こしていましたが、10年前に幹部になってからはすっかり大人しくなりました。

・10年前に彼の上司だったカポが死亡。
かつてはソルジャーだったアレッサンドロは他のアソシエーテを飛び越えて、上司の仕事(物流関係)をまるごと引き継ぐ形で幹部になりました。何か根回しがあったのではないかと警察には思われています。

・表向きはだらだらと平和な日々を送っているようにみえますが、「港」…いわゆる物流関係を取り仕切る幹部であり、密輸や禁制品の売買などは彼の仕事です。
ただ仕事ぶりは真面目(マフィアとして)で、カタギにはあまり被害を出さないこともあり犯罪組織としては大人しいタイプです。
 
・後ろ暗い人間が、よくないものを手に入れたり売ったりする時の窓口になっています。
「黒眼鏡」はそういう犯罪者たちの間での彼の呼び名です。


ご確認、よろしくおねがいします……!
(-516) 2023/09/10(Sun) 16:24:10

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*

ありがとうございます、名前は呼んでいただいて大丈夫です!

そしてイレオネになってる!!!!!(誤字ですごめんなさい……)大変失礼しました…
(-521) 2023/09/10(Sun) 17:42:16

【人】 黒眼鏡

>>139 イレネオ

「君はやっぱりいい警官のようだ」

舌打ちを飲み込む様子を見て、にんまりと口許を歪ませる。
座らなくていいの、というように姿勢を崩して、
前で揃えた膝を開いて椅子の背もたれに体を預けた。

「教会で何をすればいいのか。
 新しいネタになるかもしれないな。
 寄付金詐欺…ありきたりだなあ。
 もっときらびやかなところなら、ロザリオでも鋳つぶした方が売れるかもしれん」

指折り数えながら、冗談めいた態度を崩さない。

「なんて。
 ジョークだよ、勿論。
 教会にいるんだから、祈ってるのさ」

「その権利はあるだろ? 警官さん」

#教会
(143) 2023/09/10(Sun) 19:36:35

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「この稼業でいうのもなんだが、トラブルなんてないほうがいい」

肩を竦める。
冷えたコーヒーを空っぽにして、
ごくりと喉がなる動きすらぴたりとくっついた体を通じて伝わる。

「まぁ何かないか、見てみるよ。
 ちょっと……」

ぐ、と体を持ち上げようとして――
腕に触れる指先の感触に、腰を下ろす。

「ピザか。
 カルツォーネくらいなら食べやすいんだがなあ」

あなたが欲しがっているのはそれではない、と思ったのか。
ぎし、と再びベッドを軋ませて、腕をより深く抱え込むように回して、
くしゃりとその長い髪の先を指で梳いた。


「この年になると、外を出歩くのもおっくうになる」
「お前は毎日元気だなあ」

なんだか羨ましそうに、そう言った。
(-537) 2023/09/10(Sun) 23:36:55

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「マフィアだって人だし、何が欲しいかは人による」
「喧嘩は金にならないことが多い」
「…ってだけ、といえばそうかもしれないが」

金になることも、もちろんある。
かつてソルジャーとして暴力を生業にしていた男は、
擽られる指から避けるでもなく、少し身じろぎをするだけで…おそらくはやせ我慢をして、笑って。

「ん。ああ。
 どうにもな、こればかりはな」

食。酒。娯楽。
アレッサンドロが嗜好として物をたしなむことは、ほとんどない。
昔はもう少しあれがうまい、これが楽しいと言っていた気もするが、
今ではそれも全て「必要だから」すること。

執着しているように見える珈琲ですら、きっと別の何かの代替だ。

「ホットドッグの買い置きも無くなりそうだし。
 ――少し買ってきてくれ。カルツォーネ」

髪を、そして服の上から柔らかな肌を。
ごつごつとした手指が優しく、そこにあることを確かめるかのように撫でていく。

「もう39だぞ。おじさんだよ、おじさん」
「そのままの意味だよ。
 それに、急じゃない。いつもお前は元気で、
 それはとてもいいことだと思っているさ」

こつん。ゆるく微笑んだ顔が近づいて、額がまたぶつかった。
(-541) 2023/09/11(Mon) 2:53:37

【人】 黒眼鏡

>>163 イレネオ

「おいおい、違うだろう。
 『罪であると裁判で認められた偽証が罪である』。
 そうだろ? ここは法治国家だ」

まるで講義するように指をたてて、悪戯っぽく「チ・チ・チ」なんて口でいって揺らす。

「俺が裁判で喰らったのは10年以上前の傷害罪くらいで、
 それも既に釈放されてる。
 だったら今の俺はなんだ? 『罪なき一般市民』だろ?」

確かに、逮捕されるような証拠は出ていない。
彼がマフィアに所属し、密輸や密売に関わっているのは99%以上事実だが、
それと逮捕権が適用できるかは別の問題だ。

「嘘くらいは、そりゃあつくさ。
 基本的人権といってもいい。
 
 それをいったら」

揺らしていた指がゆっくりと倒れて、あなたを指さす。

「警察は嘘をつかない?」

――普段、こうまで挑発してくることはあまりない。
機嫌が悪いのだろうか。
…そういった感覚は、あなたがそう気づくほど、彼に詳しければの話だが。

#教会
(164) 2023/09/11(Mon) 6:41:40

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

ぺたんぺたんとサンダルを引きずる、
億劫という言葉を踏みつけるような歩き方。
半袖に柄モノのシャツというラフな格好で、
どこからか、手荷物も持たずに帰ってくる。
海沿いの道は風が強く、それでも着込む様子はない。

すっかりと沈んだ日は、視界の半分を埋める海面を闇に染める。
夜だというのに黒眼鏡をかけたまま、それでも半ばほどがさらに黒く染まった視界が、店先で煙をまき散らす旧知の男をとらえる。
一瞬、驚いたように瞼が揺れるが、それを見ることができる男はこの場にひとりしかいないだろう。

「旦那。
 来るなら連絡しなよ。
 暇じゃないんでしょ、上級警部って」

口許から零れだす、陽気で軽薄な声。
ひらり、と手を振り返しながら、ちゃりちゃりとポケットから取り出した鍵を鳴らした。

#Mazzetto
(-546) 2023/09/11(Mon) 9:08:42

【人】 黒眼鏡

>>175 イレネオ

背もたれによりかかり、なり続ける音に耳を傾ける。
軒先から垂れる水滴のように、そこに音楽を見出そうとするかのように。
そして口元に浮かぶ笑み、軽薄に張り付いたそれをさらに深める。

「年をとると、未来ある若者との会話が楽しくてね。
 おっとこれは嘘じゃないぞ。
 まわりの年嵩のに聞いてみなさい」

隠すことでもないと、いまだ楽しそうな色はそのまま。

「だが、隠しごとか。
 なにかあったかな?
 なあイレネオくん、何か聞きたいことはあるかな。
 今ならなにか聞けるかもよ」

#教会
(177) 2023/09/11(Mon) 15:20:45

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「サツとマフィアってのは、そういうもんでしょう」

当然のように向きが揃って、
サンダルと革靴の音が交差する。
視線は同じ先を向いて、
けれど振り返ること、立ち止まることもないままに。

「はいはい。長い名前のアレ。
 いや、お偉方の決めるものは、大抵長いですがね」

年老いた。
その言葉だけで済ますには多すぎる年月が、
二人の間に折り重なるよう横たわる。
そこに差し入れる言葉など、するりと出るものでもなく。

「珈琲でも?」

店の裏口までぶらぶらとした足取りが続き、扉の前でぴたりと止まる。
寄っていくか、という言葉すら、なかなか浮き上がってはこない。

#Mazzetto
(-557) 2023/09/11(Mon) 15:53:48