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【人】 法の下に イレネオ>>84 ダヴィード 空白はあるほど想像を誘う。 その想像が悪い方に向くことは、この状況では有り得ない。だから男はきっとその空白に、あたたかい、或いは愉快なことばかりを当てはめて考えていたのだろう。 伸ばした手が一時止まる。 「なるほど。」 選択肢として用意されていたからには、この回答もお見通しだったわけだ。 こちらは口が大きいし、冷たいものが頭に響くたちでもない。だからコーンに入っていたなら何も問題はなかく食べ進めたのだろうが、生憎カップに顔を突っ込んで食べるのはさすがに気が引ける。 「一本取られたよ。お前が上手だ、ダヴィード。」 レモンの方がいいな、と降参したように軽く手を上げながら。ついでにその木匙も貰えれば嬉しいが。わざとらしく上目遣いを作ってみた。 #商店街 (88) 2023/09/13(Wed) 1:04:39 |
【独】 法の下に イレネオ/* ペネロペちゃんくんに職業教えてるのかな? アマラントの常連なら教えてる気がしてたけど ケーキ屋さんならそんなに長く喋らなさそう (-99) 2023/09/13(Wed) 1:07:52 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「そう、美しさに惹かれて108人の男が押し掛けた逸話が有名な あのペネロペだ。よろしくどーぞ」 あなたの頬のように淡く色付いた薔薇を渡せば、 そんな余計な話を付け足して応える。 自分はその名を欲しいがままにしている、とでも言うように。 「ま、所属でレッテル貼って個人を見ないのは前時代的だわな。 とはいえ誰も彼もがそうともいかねえのが現実だが…… 奇妙な縁ねえ。またこの夢を見る事がありゃいいけどな。」 「花ァ?良くも悪くも普通だな。 貰う事はあるし、知り合いに好きそうな奴は居るが… そこまで特別気にした事は無いな」 (/15) 2023/09/13(Wed) 1:21:30 |
【人】 法の下に イレネオ>>87 ペネロペ 小柄な体躯は安心を呼ぶ。こちらを害せるわけがないという、傲慢な油断だ。 庇護や、護衛の感を無意識に誘った。それはある意味で貴方の才能なのだろう。勿論男は、そんなことを知らない。知る由もない。 「そうか。……そうなのか? 親切だな。お前も大変だろうに。」 「働きすぎじゃないか。休める時には、きちんと休んでおけよ。」 だから、ありふれた気遣いの言葉を投げて寄越す。 華奢で、明るく、いたいけで、働き者で、頑張り屋のペネロペ。それにかける言葉としてはこの上なく正しい語句を淀みなく紡いで、「どうしてそんなに頑張るのか」と聞くことはしなかった。プライベートへの配慮は、そのまま貴方への、おそらくは好都合な無理解へと繋がっていく。 「いや。」 「少し、用があって……急ぎじゃない。」 「そっちの方が、大変そうだ。手伝うか?」 刑事だと明かしたことはあっただろうか。なくとも、そんなに必死になって隠しているわけではないから、察せられる部分はあるか。 どうあれいつの間にか、誤魔化すように手帳は仕舞いこんでいた。 #共同墓地 (89) 2023/09/13(Wed) 1:21:42 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡「知りませんよお。」 「ちょっとサボってる間にい、コーヒー入れるの下手になってもお。」 せっかくこの間は美味しかったのに、なんて。 そこまで言いはしないものの、多分にその意図は滲んでいる。 そんな女は小柄という程でもないが、決して大柄でもない。 そもそもそれ以前、狭い狭くないを気にする必要もなくこの車に乗るのは好きだった。 そう口に出したことはこれまで一度もなかったし、今後の予定にもないけれど。 「海辺にドライブですかあ。いいですよお。」 「あたしでよければ何なりと。お付き合いしますよお。」 だから本当は、その提案に見かけよりも喜んでいる。 それを素知らぬ様子に変換する、ひねくれた女であるだけで。 もしかしたらそれすら、あなたには筒抜けなのかもしれないけれど。 (-100) 2023/09/13(Wed) 1:26:17 |
【人】 拷問吏 ネロ――に、ち。 「"奇怪"であろう。 目の粗い麻布に針を通しても糸を傷つけぬ理論と同じである。 故に、傷付かぬのなら、痛みがなきことも道理。 が、"そこ"を動かしてみよ。動かぬものがあるだろう」 ――ち。 「それは、"二度と動かん"。 生命活動に支障はない。痛みすらなかろう。 ただ、表面に傷を入れず "最奥"だけを無遠慮に一度犯された身体は、 在り方からぐちゃぐちゃと書き換えられる」 ――ち。ぐ。ち。――ぐ。 「それは、仮にここを出られても、 "不便"を齎す、"不自由"を齎す。 上がらぬ腕を、引きずる脚を、 見えぬ暗点を、聞こえぬ一音を、 揃わぬ足並みを、纏まらぬ思考を、 嘲る視線を、ままならぬ立場を齎す。 慣れはしようが、"失う前より出来る"ことは二度とない。 "研鑽"でも追いつけぬ"不都合"を確実にその身に刻む。 さて、再度動かぬ"それ"を見よ。自由の利かぬそれを。 ……主は、死ぬまでに、 あと何度それの不便を感じるだろうな」 #拷問部屋 (91) 2023/09/13(Wed) 1:49:33 |
【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ「それは困るなあ、またダニエラに飲んでもらわないといけないのに」 ノンキに笑いながら、パチンとハンドルの裏についたトグルスイッチを弾く。 メーターを照らす照明がパッと点灯し、古ぼけた計器を照らし出す。 そのままを慣れた仕草でガチリと音を立て、キーが回る。 表示や案内の何もない不親切極まる工業機械を、 物に執着しないこの男が使い続けているのは…なぜだろうか。 少なくともあなたと違って、かなり大柄な男にとって その運転席は随分窮屈なはずだけど。 「喜んで、お嬢さん」 気取った様子で答えてから、するりと車が動き出す。 「飯はもう食ったか? ジェラートはいくらでも食えるらしいから、そこは気にしないぞ」 地下駐車場から顔を出して、左右を確認しながらハンドルを回す。 建物の間から、ちらりと水平線が見えた。 (-101) 2023/09/13(Wed) 1:56:13 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>89 イレネオ 「はあい。 ふふ、ちゃんとお小遣いも出てますよ。親切はお互い様ですね。 イレネオさんもいつもお疲れ様ですっ」 きちんと休め、という言葉には素直に肯いて。 それが自身を心配する者への一番の返答だろうから。 そうして、他者を慮るあなたをお互い様と言う。 無論、これらは『一般市民のペネロペ』としての言葉であって。 『マフィアのペネロペ』がどう思っているかは定かではない。 うわべだけを見せられ、無理解へ誘導されるならなおのこと。 この猫被りを自ら剥ぐ気は、さらさら無いが。 「いえいえ、もう終わった所ですから! 後は用具入れにこれをしまって帰るだけですっ …もしよろしければ、片方持ってもらっちゃったりしても?」 心配されたから、というわけでもないが。 せっかくなら、お言葉に甘えて手伝ってもらおう。 そう思って、掃除用具と園芸用具の二つをまた少し掲げた。 #共同墓地 (93) 2023/09/13(Wed) 2:11:01 |
【人】 コピーキャット ペネロペ>>89 イレネオ 「それにしても、こんな時間にお墓にご用事なんて 実はイレネオさんは探偵だったり? …なんて、小説の読みすぎでしょうか」 実際は刑事だと知ってはいるけれど。 今は 職業までははっきりと聞いた事はなかったように思う。だから世間話、他愛無い話題として、それを選んだ。 #共同墓地 (94) 2023/09/13(Wed) 2:11:42 |
【独】 コピーキャット ペネロペなかなか尻尾を見せない奴。 内心ではそう毒づいている。 こんな時間まで墓場に居る用事がろくなもののわけがない。 目の前に居る男への印象の悪さからの先入観も多大にあろうが。 仮にマウリツィオ・ベトゥッラの名前を探しているのだとしたら、 それは傑作だと思うが、さて。 (-102) 2023/09/13(Wed) 2:16:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいつかの話────少なくとも、貴方が“Mazzetto”に立ち寄って以降の話。 ここは警察署内か、或いは適当な往来だ。貴方は男に昼食に誘われたのかもしれないし、偶然声をかけられたのかもしれない。どうあれ男は少し強引な様子で貴方を自分の元に引き留めたはずだ。 そしてそれは、普段目上のものに対しある程度従順な青年の振る舞いとしては、一風変わったものだった。 レンズの向こう、金の瞳が貴方を見下ろしている。不遜にも。 「先輩。」 「港にいましたね。」 物理的に引き留めたまま。貴方の腕を、逃すまいとでも言うように掴んだまま。 奇妙なほど淡々とした声音で、男は貴方に問うだろう。 (-103) 2023/09/13(Wed) 3:47:57 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ「じゃあ、明日ここに来る時は…このネイルに似合うコーデでね。 ヴィーのネイルが120%輝けるような恰好、見せちゃうから」 今日の黒ブラウスにだって良く映えるだろうけれど。せっかくならもっと素敵に魅せたいもの。 楽しみにしててよね、とお手伝いも快く了承して。 ご飯も食べて、お話して、ネイルもしてもらったから本当にあっという間の楽しい時間が過ぎてしまって。 気付けば本当に出掛ける時間が近付いていて。 「もう、そんなこと言われちゃったら中途半端なデートは出来ないわねっ」 「終わったら、ヴィーにいっぱい聞いて聞いてって言っちゃうんだから」 カクテルごちそうさま、いってきま〜す!そう言って。 カウンターから身を乗り出してあなたの頬に戯れの口付けを落としたかと思うと、心の底からの笑顔で。手を振ってお店を出ていくのだろう。 (-104) 2023/09/13(Wed) 4:39:55 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡「あたしも困りますう。」 「…楽しみにしてるんですからねえ、 マスター 。」後部座席で、微かに口元が緩む。 無意識のそれはすぐに引きしめて、窓の外を向いた。 初めてこの車に乗った時、同じ疑問を抱いたことがある。 けれど女は訊ねなかった。 理由は至って単純だったが、お陰で今も訊けずにいる。 「まだでえす。」 「カルツォーネくらいつまもうとは思ったんですけどお。」 「…そおいうアレッサンドロさんこそ、ちゃんと食べてますかあ?」 するりと連想されたのは、半分ほどのホットドッグ。ソーセージなし。 元来の女は、表向きの顔ほど食に執着がない。 それでもその顔のお陰でしっかりと食べている部類にあった。 「…大変な時期なんですから、倒れないでくださいよお?」 部下としての思いを微かに乗り越えたお節介は、口にすると逆に胸の中が濁るようだった。 これに関しては今言うべきではなかったかもしれない。 少なくとも表の自分のときに言えば、そんなことも考えずに済んだのだが。 (-105) 2023/09/13(Wed) 5:32:38 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡曖昧な回答に対するのは、ああ、なんて対象も不明な相槌ばかり。 一度外した視線は自由に動きはじめて、外とは隔意の有る空間を眺める。 漠然と眺めるというよりかは、遠い昔の面影を探すようにゆらゆらと表面を動いた。 「客入りがあるのだったら市民の一員らしく歓迎するところだけれど。 ……自動車工の素振りにしばらくは絞ったらいい。 どうせそんなに長くは保たないさ。緊縮の似合う島じゃない」 軽々に言って、カップを持ち上げる。大して手間の掛かっていない味わいを口に含む。 黒い手袋を外せば肉の削げた指が垣間見えて、ビニエの表面に食い込んだ。 もったりとしたバニラクリームを引き立てるように、オーソドックスなアーモンドの生地が挟み込む。 見た目の甘ったるさに比べて存外軽い焼き菓子をゆっくり味わう。 この島に、街にありふれた光景だ。 「"港"を封鎖できるほどの力があるわけでもない。 ……そんなこと出来たらとっくにお前たちのことなんて追い出せているよ」 #Mazzetto (-106) 2023/09/13(Wed) 6:52:17 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「俺はメンタリストでも飯屋でもないただの便利な男だがあ。 お前さんから考え事をしていると食事を抜く人間の気配がする。 ひっつかまる前に倒れないでくれよお、雇い主様。 信頼関係とかどうでもいいから」 無感動か、感情が乗っている方か、何方の感情の素であるかなど男にとっては些事だ。 貴方が少なくともこの会話の中で隠そうとしたものがあり、 何かが揺れていることだけがなんとなく分かった、それだけでいい。 女心というモノを見るのは慣れている、正しくさばけるかは置いておいて、だ。 今日で感じたことは、目の前の人間はどことなくストレスを一人でためるような人間に見えたことだ。 「ああそうだな、もうターゲットが決まってるなら。 そいつは除いておこう、その都度教えてくれ。 あとはあいつも要らんか……奴が大層な仕事を任されるわけもない。 」リヴィオやニコロも……でかい仕事任されないだろ…… 誰にするかを決めあぐねていたが自分で選ぶことになりそうだ。 知人の警察の悪口をいいつつ手元の手帳に視線を戻し、あなたの話に耳を傾ける。 (!6) 2023/09/13(Wed) 7:27:37 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「ニーノ・サヴィア……? あー、聞く名前だな……」 手元にある手帳には、現在多くの警察の名がある。 頁をいくつか捲り聞かせてもらった名前を見つければその文字列に指を止めた。 名前に年齢、少し調べればわかる程度の最低限の情報。 個人的な縁は無いが、自分の部下や同僚とも仲がいいと記述があった名前だ。 「……あの金髪のガキか」 多分思い浮かんでいる顔であっているだろう。 敢えて問わずとも何故また彼を、という感情を声色ににじませて貴方の顔を見た。返事がなくとも、構わないが。 (!7) 2023/09/13(Wed) 7:29:06 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ男の部屋には数種類の茶葉、珈琲が備え付けられている。 それらは洒脱を求めて購入したものと言うよりは、必要に駆られたという点が大きい。 今日のような。 「ではちょっと失礼します…… エーッ 新しいシャツあったっけ!?」 貴方から少し離れ、主に寝室としているであろう部屋へ。 クローゼットと格闘する音と、やや大きなひとりごとが聞こえたり聞こえなかったりするだろう。 (-107) 2023/09/13(Wed) 7:34:08 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「僕より経験豊富なのは否定しないよ。 って、……そんなに驚くことかい?」 そういった欲は薄い方だし、必要があれば事もなげに女を買うことはあるが、特定の人物を作ったことはない。 振り払うのが面倒だと淡々とするとはいえ、普段は他人に触れたいとも触れられたいとも思わないのだ。 だからきっと、今夜のこれはイレギュラーで、特別なことで。 「そっか」 子供の頃は手だって繋いだしハグだってしていたのにと言葉を漏らして息をつくと、ぽんぽんと最後にその頭を軽く叩く。 何も望まれないのは、それはそれで少しだけ物悲しさを感じて、やっぱり僕も酔いが回っていることを自覚した。 「ほら、寝るならちゃんとベッドにあがりなよ」 知ってる? 自堕落な自分がこんな世話を焼くなんて珍しいことなんだからね。 打算も計算もありゃしない。 これはきっと、気を許した幼馴染だからこそのこと。 あなたがそれに甘んじて従うならば「ゆっくりお休み」と、あなたを深い眠りに誘おうとするだろう。 (-109) 2023/09/13(Wed) 7:47:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「ドライブは楽しかったかあ? 黒眼鏡の旦那」 それはドライブが終わってしばらく先であったかもしれないし、何度かあったであろう離席後のことだ。 貴方の縄張りにやってきた男は、主のいないそこに居座り適当に手帳を広げている。 しばらくして聞こえてきた音に顔をあげず声を投げかけた。 何度も聞いた足音だ、隠す気が無ければ間違えることもない。 「アポなしで悪いですねえ。 切羽詰まった内容でもないんだが面倒事をかかえちまってな。 すこーしばかり頼りに来たんだ。……もしかして、今忙しい仕事でも抱えていたりするか?」 (-110) 2023/09/13(Wed) 7:55:21 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオそれは突然のことだった。 欠伸を噛み殺しながら、さぁシエスタを満喫しようと移動してた時にあなたに呼び止められた。 普段はもう少し物腰穏やかに世話を焼いてくる後輩だというのに、これは一体どうしたことだろうか。 「……痛いんだけど」 訝しげに10cmも高い金の瞳を見上げて、掴まれた腕を見た。 「港……?」 突然の物言いに、発言の意図がわからず一瞬呆けた反応を返したが、頭の中にあの黒いサングラスがよぎった。 なるほど。どうやらあれを見られていたらしい。 「……あぁ、Mazzettoに行ったけど……それが何か?」 こういう時、行ってないなどと嘘をつくのは愚の骨頂。 そこに居たことは素直に認めておくべきだろう。 (-111) 2023/09/13(Wed) 7:59:49 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>36 テオドロ 0日目 「小言めいてしまってすまないね。上に立つとどうしても揚げ足取りが得意になる。 切り分けができない人だとは思わないが、必要に迫られた時に君は自分の身を切る方を選んでしまいそうな気がしてね。思い違いだったなら申し訳ないけど」 言葉が重すぎてしまわないように、少し茶目を含んだ笑いを添える。 厚意など軽薄に感じられるくらいがちょうどいい。 ずうっと年の離れた若者を見る目は、年嵩から比べれば傾斜の掛かって水平ではないもの、 多少の取り違えがあって然るべきくらいの認識だ。 「ははは、いいんじゃないかな? 私だって私生活でまで気を張っているばかりじゃあないし、 四角四面に肩肘張った警官に胸襟開ける市民も多くはないだろう。 彼らが見ているのは制服だ、まあ……君のような活動をしていると顔も覚えられるだろうけど。 警帽をかぶれば顔も違って見える。警察が"これ"でも、構わないだろうさ」 曲りなりにスーツを来て歩く姿は、洒落者としてスーツを扱うこの辺りの風土では珍しくないもの。 尤も市場まで紛れてしまえば目立たないといえば嘘にはなるものの。 「それとも。君のなりたい警察の理想とは違った?」 #街中 (95) 2023/09/13(Wed) 8:05:59 |
【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ「……」 「……なんか……気づきたくないことに気づかされましたね」 世話を焼いたりお節介をしたり。身につまされる話だ。 我々の相性を鑑みると収まるところに収まってるのではないか。 認めたくないが信憑性のある話でもあった。 「元をただせば、一端のイタリアの男ではあるから、 何だかんだあんたみたいなのを振り払えないんだろうな…… なんなら今日お茶に誘ったのはこっちの方ときた」 「いい女であることくらいは分かる。 俺の趣味に合うかは置いといて」 人を嫌いになったことがない、というのも。 口ではいくらでも嫌悪することはできるし、行いだけ切り取ればいくらでも嫌な奴はいたが、真の意味で人一人を嫌ったり疎んだりすることは自分にだってそうそうない。 ただ最後の一線として、物好きではない、はずだ。 上品にカップを傾けてはみっともなく言い訳ばかりしている。 (-112) 2023/09/13(Wed) 8:08:51 |
【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「彼は……そうだね。気疲れの多いことを引き受けているようにも見えるよ。 自分なりの息抜きは見つけているようにも思えるが、そうだな。 それこそ君が息抜きに付き合ってあげるといい、私みたいな目上がそうするよりかはいいだろう」 強制力のない気軽な、言ってしまえば無責任な提案だ。 渦中の彼を話題に出すくらいなのだから、既に実践されているかも知れない程度のこと。 他部署なりへ出張した署員の持ってきた焼き菓子をふたつ、貴方へと差し出す。 貴方にアレルギーがあるなら……まあそうしたものをクリアできる食品ではあるだろう。 「降ってくるのは思いつきか既に決まってしまったあとのことか、雑用くらいだ。 今回だって上で何かしらやっている靄が形になってからやっと聞かされることになるんだろうな」 机の上の資料や書類は決して少なくない。こつこつと消費してやっとこの程度だ。 出入りの多い署員と比べて腰を据えていることの多い男は、署内の雑用を引き受けることさえあった。 威容を重視される警察として求められる姿勢として正しいかは、一概に評価できることではない。 少なくとも男は話しかけやすいよう心がけ、忙しい姿をこれ見よがしにはしない、そういう人間だ。 「気苦労を掛けるね、エル」 (-113) 2023/09/13(Wed) 8:28:06 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ男が誰かと愛を語らう三ヵ月。 その期間は実際には数週間であったり、それこそ少しはそれ以上も続いたかもしれない。 その数字は誰しもが抱く飽きというもの、何かの決まり事でもないただそれが訪れるまでの期間だ。 ただ全ての感情に誠実に続くと思わないものに制限をつけただけ。 「しばらく、…… 撫でるやつがいなかったんだよ 」普段なら言わないことも、貴方だからだとかそんな損得を考える余裕もない。 ここまで世話を焼かせたことも記憶にない。 だからだろうか、自分が何を言っているかもあまりわかっていないが、明日の朝に後悔する自分が居る事だけがわかった。 「また……」 貴方から発せられる声の指示だけを聞けば最低限の動きで再びベッドにもぐりこむ。寝息が聞こえてくるのもそのあとすぐに。 そうして声をかけるまで、些細なことでは起きることもなく気分良さそうにあなたの傍で眠り続けたことだろう。 (-114) 2023/09/13(Wed) 8:29:45 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ>>78 ロメオ 視線が寄せられたなら、男は人好きのしそうな笑みで返した。慣れた仕草だ。 同じように見上げられることは貴方も多いだろうし、きっと覚えのある対処だろう。 そうした馴染みの有るふれあいは当然、特異と見做されることもない。 「ありがとう。熱心だね」 おすすめを添えられたならば気軽な一言と共に礼を返した。 ゆっくり、ほかも見て回りながらに店の中を楽しんで、ようやくカウンターの前まで来た。 だいぶんゆるくなった人の流れに沿って選んだのはシンプルなアーモンド・コルネート、 それにピッツァ・ビアンカと、焼き上がって適温になった品があるならパネットーネも。 #パン屋 (96) 2023/09/13(Wed) 8:50:06 |
【人】 門を潜り ダヴィード>>88 イレネオ うんと幼い子どものようにジェラート屋の前で足踏みをしていたかもしれない。 気がはやり過ぎておつりを忘れかけるなんてこともあったかもしれない。 そこにあるのは絵本のような、なんともやさしい想像だろう。 「ふふ、溶けちゃう前にどうぞ。 こちらも進呈いたしましょう」 上目遣いにくすくすと笑い、恭しく腰を折って貴方にレモンのジェラートと木匙を手渡す。 悪戯が終われば隣に座り、二人でデザートの時間だ。 #商店街 (97) 2023/09/13(Wed) 8:51:48 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡何処ぞでの“OL”としての貴方との逢瀬の後のこと。 程よく時間を置いてからのお話。 貴方の店へと、足を運ぶ男の姿があった。 制服はなく私服で そして人目を気にするように客が居ない時間を選んで。 ガレージ、にしか見えない彼の城へ 踏み込んでは声を掛けるだろう。 「…ちわーっす。黒眼鏡の旦那、居るかい?」 (-115) 2023/09/13(Wed) 8:56:05 |