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【人】 充溢 バレンタイン「喋る前から………… ご飯を詰め込んで………… しまうと、…………喋らなくて、 ……………………済むんだよな」 口に物が入っているときに喋り出すと、 行儀が悪いと躾けられたこの体に感謝しつつ。 傍から見れば呑気に見えるだろうその行動も、 何かの拍子に髪の隙間から見開かれた瞳が見られれば、 どことなく鬼気迫った印象を与えたりするだろうか。 (3) 2022/05/04(Wed) 21:12:31 |
【人】 充溢 バレンタイン「……………………ああ、」 ごくり、と水気のあるものを喉奥に押しやる音がして。 溢れないように何もかもシャットアウトするには、 食堂で見聞きするすべては少し許容範囲外で。 逃避先を探そうと視線は右往左往するものの、 その行先は視線の先ではなく、頭の中に着く。 ・・ 「そうだな。お茶にしよう」 どことなく暗号じみたそれを呟いて。 「何をするにもまずは落ち着かねえと。 押さえつける蓋が無いとダメなんだ。 薬を飲んで、花をお茶にして、それからだ」 「それから、センセイに話を聞いてみよう」 まるで順路を通っていない思考の道筋は、どこへ向かうのか。 (10) 2022/05/04(Wed) 21:31:25 |
バレンタインは、ずり落ちかけの帽子を直して、きびきびと朝食を済ませた。 (a1) 2022/05/04(Wed) 21:31:50 |
【置】 充溢 バレンタインばんばんと胸を叩いて、つっかえた食べ物を胃に落とす。 ちょっと急ぎ過ぎた。これも愛嬌ということで。 「……不安だから確かめなきゃ。 いなくなっても置いていったわけじゃない。 ならそこまで怖がる必要はない。僕は。 直接聞くのは怖いし、わからない。 だけど直接聞かないと何もわからないんだ」 それは幾度となくやってきた、 自分に言い聞かせるような喋り方。 眠気で抑える前は、そうやって自分を安心させて。 「……何かに連れ去られたんだよな、きっと」 その意識が外に向けば、やっぱりそれは唐突なもの。 噂の正体に無関心だった故に、考えはそこから始まる。 (L0) 2022/05/04(Wed) 21:48:19 公開: 2022/05/04(Wed) 21:50:00 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「ラピスさん」 睡魔で押し付けず、いつになく冴えた瞳は、 あなたを、黒板を見下ろして、少し不思議そうに首を傾げる。 「……こんにちは。 急ぎの用はねえから大丈夫、ですけど」 続いて紙袋を見やれば、逆側に首を傾げて。 勉強会に何か忘れものとかあったっけ。とかそんな辺り。 (-74) 2022/05/05(Thu) 11:41:53 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* ご連絡ありがとうございます、激アツです。 多分お茶にしてから“センセイ”に声を掛けに行こうと動き出したところを呼び止められた形になりますかね。 特に襲撃されて発動する能力はないので大丈夫です。 お花に関しては……ある子とのロールで手渡された花があり、それをお茶にして飲もうとしていたところで。 そちらから提示されるものは断っちゃうかもしれません。でも睡眠薬メチャクチャ飲みたい(!)ので、あるいは今その『ある子から貰った花』をバレンタインが手にしてる体で、どっちも飲むor交換して飲む方向に行くのが……丸いのかもしれません。 (-77) 2022/05/05(Thu) 11:48:18 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピスお茶の提案をされればまず沈黙を挟む。 別件で先約があって、それを天秤にかけてるような。 そして“トットに分けてもらった”との字を見れば、 実に不可解そうに口元に手を当てて。 「花は…… “僕が保健委員だから”と、 トットがくれたもの、なんですが」 眠気ではなく訝しさに目を細めて。 でもそれを問い質してみるでもなく、暫く考え込み。 「……でも、ちょうどいいかもしれねえな。 僕も、その花を持ってきたところで、 うん、ならどの道お茶にするのは自然なことだ」 警戒をしていないのか、あるいは何か自分の中で理由をつけて納得したのか。あっけなく快諾する。 トットを信用していないわけでも、 ラピスさんを疑うわけでもない。 それはきっと、対して重要じゃない気もするから。 (-85) 2022/05/05(Thu) 13:56:42 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* というわけでお花は預けちゃうので煮るなり煎じるなり好きにしちゃってください。ちなみにこっちはPL情報としてこの花が何なのかの確証は全く取れてなかったり。 ともあれ、よろしくお願いしますね。 (-86) 2022/05/05(Thu) 13:59:48 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……なるほど。 あれだけ内緒みたいにしてた割には…… みんなに配ってたんじゃねえか、トット……」 まあそんなもんか、と鼻で笑い飛ばす。 席に着き、普段なら微睡んで待つところ、 ほんの少しそわそわと落ち着かない様子で。 「そう、怪我をする子はあまりいないんだけど、 姿を見せなくなる子は最近多くってね。 僕も気が気じゃなくなったところで、 心が落ち着くらしい花のお茶を飲もうとしたんだ。 ギムナジウムから居なくなったのだと思ったけど、 ちらほら姿を見せる子も現れて、 そういう点では安心できたことはできた、けれど。 ──……ラピスさんは、 この頃皆がいないことをどう思ってます?」 その落ち着きのなさは溢れ出る言葉へと。 表情は硬いのに饒舌に喋り出すその様は、 あまりにもアンバランスに見えるだろうか。 (-103) 2022/05/05(Thu) 18:09:38 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス立ち香る匂いに表情には何の変化もないものの、 落ち着いて言葉を選ぶ余裕が出てきたようで。 まくしたてるような喋り方は段々と形を潜めて、 素に近い、少年らしい無邪気さが顔を覗かせる。 「やっぱりそうだよな。 うん、食堂の隅から隅まで漁る前に、 同意を得られてよかったです。 僕は別に……神隠しでもよかったんだけど。 ああいや誤解を招くなこれは。 自分からいなくなるようじゃなければ、 僕はどうだろうと構わねえんだってことで」 喉を潤すためにお茶を舌に乗せ、転がし、 鼻から抜ける香りを楽しんでから喉に流す。 オカルトやファンタジーを信じているというよりかは、 やはり根本的なものには無関心だから、という形。 「ただ、それでも……治療は少し嫌だけど。 内側から出てくる言葉が止められない感覚。 それを治すには無理矢理押し付けることしかできなくて。 隠れて行われるものなんて、より過激に決まってます」 (-111) 2022/05/05(Thu) 19:57:44 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「我慢……しなくてもいいん、ですか? ……参考にしておこうかな…… とはいえども、薬を飲んだら眠くなるし、 大抵はそれで片付いてしまうんだけども」 堪え切れなくなったらひたすらに書き出すとか、 やってみてもいいかもしれないな。そう思ったところで。 「……治るなら、必要なら拒みこそはしねえけど。 それがどうしても怖い、嫌な事ならそう思うし。 何をされるか分からないからな、そもそも。 ナイフ入れて……頭弄って。 それでよくなるなら……いいんだけれど、な」 それでよくならないから、 ここで長い間暮らしているわけでもあるのだけど。 湧いた無邪気さは、徐々に緩やかな、 周りからしてみれば普段通りの声色へ。 「……うん、……僕は、普段から眠たげだけど。 それは病を押さえつけるためであって…… できることなら……そんな乱暴な形じゃなくて、 自分で言葉を、ちゃんと選べるように…… ……?」 ようやく身体の怠さを認識して、言葉を詰まらせる。 薬はまだ飲んでいないはず。 それなのに──眠気があるのはなぜ? (-122) 2022/05/05(Thu) 21:39:26 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……ラピスさんは、 皆が、……そうやって『良い方向』に進めると。 心の底から信じられると……思いますか? 僕は、……僕はそう思えなくて、不安だから…… 不安が溢れて止まらない、病気が……治らないんだ。 良いことなんて……悪いことの前には……無力で」 ふつふつと煮え立つ、充溢したソレは、 茶の香りと微かなチョークの音で、 押さえつけるまでもなく霧消していく。 良いことは考えられないけど、 自分でも信じられないくらいに心中は穏やかで。 「でも万が一、みんな治療を…… 受けさせられてるのだとしたら。 それは、……悪いことを考えてしまう僕、とかには。 残酷で、……優しいこと、なのかもしれないな」 暗中に背中を押している、ということなのでしょう?と、 終ぞ隠し味の正体、出どころには気づかなかったが、 最後に上げた顔の口元は僅かに微笑んでいる。 「……そう、だね。休もうかな。 やろうと思ってたことは、あるけど…… ちょっと眠った、あとでも……遅くはないだろう、し」 (-184) 2022/05/06(Fri) 10:38:20 |
バレンタインは、今日は授業を欠席した。 (a25) 2022/05/06(Fri) 14:06:04 |
バレンタインは、深い、深い眠りに落ちて、きっと良い夢を見る。 (a26) 2022/05/06(Fri) 14:06:45 |
【置】 充溢 バレンタイン夢を見た。 大人たちの無遠慮な手が、自分の肌の上を這いまわる夢。 眼球を僅かに動かせること以外は、 指一つすらぴくりともしないし、 だから脳内で反響する言葉を一滴も外に零せない。 誰もが僕を眠っている人間のように扱って、 僕は鮮明に全てを見て、感じて、 ありったけの負の感情を脳内に吐き出していく。 (───) 空の薬瓶が転がっている。 空のアンプルが転がっている。 空の注射器が転がっている。 自分が何をされているのか、何をされたのか、 想像に難くない。けれど全ては分からない。 (L3) 2022/05/06(Fri) 20:06:14 公開: 2022/05/06(Fri) 20:30:00 |
【置】 充溢 バレンタインいつまでたっても覚めない。 と思っているうちに目が覚めた。 否、“夢じゃない”と理解した。 濃く煮詰められた不安の感情と、 それを押し付ける怠い何か、は、 正しく現実の自分が普段から感じているそれと同じ。 違うのは、一切の眠気がないのに、 言葉どころか身体すら動かせない事。 『───うご、いて』 必至に、何度も何度も身体を動かそうと、 念じて、縋って。そうしたら、 自分の声によく似た電子音が、頭の上から響く。 唇も喉も石みたいに固まっている。それなのに。 (L4) 2022/05/06(Fri) 20:14:33 公開: 2022/05/06(Fri) 21:35:00 |
【置】 充溢 バレンタイン『……え?』 その電子音を皮切りに、大人たちは口々に何かを言って、 身体を這うのを続けるもの、慌ただしく部屋を出ていくもの、 まるで働きものの虫たちを眺めているような気分だ。 『なに、やめ───僕、を─── ───!』 『───? どういう、こと……?』 頭で喋りたいと思ったことを、代わりに言ってくれている。 でもフィルターが、マイナスの言葉を濾しとっていくように。 不安の糸から紡がれるものは何もかも、出ていかないように。 そうしてようやく、今自分が置かれた状況と、 その意図を全部理解した。ような気がする。 (L5) 2022/05/06(Fri) 20:24:23 公開: 2022/05/06(Fri) 21:35:00 |
【置】 充実 バレンタイン『─── おはよう、ございます』 どれだけ強迫的な妄想に取りつかれても、 それはもう、外側に溢れていくことはない。 容れ物に、ちゃんとした蓋がついたのだ。 (L6) 2022/05/06(Fri) 20:30:48 公開: 2022/05/06(Fri) 21:40:00 |
バレンタインは、充溢した不安と、それと同じくらい希望に満ちていた。 (a29) 2022/05/06(Fri) 20:33:09 |
バレンタインは、同じく、夜遅くまで部屋に戻らなかった。心配する人はいない。 (a32) 2022/05/06(Fri) 20:46:26 |
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