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【人】 司書 エルナト…………今日も。 誰かが来なかった。 にわかに偶然が必然へと変わっていく。 昨日消え、今日消えて。 明日も誰か、消えてしまうのだろうか。 ありもしない想像をしてしまう。 ……ありもしないはずだ。 「食べられる人はちゃんと食べないとね。」 「元気に過ごすことが大切だよ。」 少年は今日も膝の上に本を乗せ、 食事をとる班の皆を眺めるのだった。 (11) 2022/05/02(Mon) 22:16:47 |
エルナトは、眉を顰めてお腹をさすってから、席を立ち食堂を後にした。 (a1) 2022/05/02(Mon) 22:37:36 |
【独】 司書 エルナト「ごめんね、怖いよね。」 図書室の片隅、偶然いた初等部の子。 ここは蝋燭の火ばかりが灯りで、薄暗い。 ここはエルナトが管理をして、エルナトがカギを持っている。 ここはカーテンが閉め切られてて、外の目が届かない。 「汗をかいてる。暑い?それとも緊張かな。」 非力なエルナトも、初等部の子供一人、抑え込めるくらいの力はある。 手首を掴んで、腕を上げさせる。 最近暑いからか、薄着だ。 「痛い事はしないから。」 「お腹が減ってるだけなんだ。」 ぺろり、と生暖かい舌を掌に這わせて。 じわり、染み出した汗を舐め取る。 美味しい。 それから舌を手首へ、腕へ、肘へ、二の腕へ。 それから脇の窪みに這わせてから、首筋まで。 雫を舐め取り、熱い吐息を漏らす。 「美味しいね。」 耳元で恍惚の声を出して、そのまま耳孔を舐めて。 静かな図書室に、粘性の水音ばかりが響いていく。 ぽろ、と小さな目尻から涙が零れた。 「誰かも言わないなら、これで終わりにしてあげるからね。」 その雫も舐め取った。 (-25) 2022/05/02(Mon) 23:25:18 |
エルナトは、初等部の子を泣かせてしまった。ごめんね。 (a4) 2022/05/02(Mon) 23:25:57 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 狼お嬢様!ご機嫌麗しゅう! 選ばれて光栄ですわ!夕方17時以降から深夜1時過ぎくらいまでが安定してレスの出来る期間ですと最初にお伝えしておきますわ! それと、実はお伝えしておくべきことがありまして…… 私……… 天然誑 なんですの………。確か狼の襲撃への耐性と、能力を向けてきた相手を、誑かす、のだったかしら? 初心者お嬢様なので曖昧なのですけれど…… その通りなら、こちらが貴方を絆してしまう流れになってしまうかも…しれませんわ! (-31) 2022/05/03(Tue) 0:32:00 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 私もまさか選ばれると思って無くてびっくりですわ… じゃあ………絆しちゃいますわ! それで、あの、クロノPL様に一つ謝罪がありまして…… 私、キャラの設定的にどうしても一部センシティブな……ロールが……入っちゃいますの…… 具体的には、貴方の耳や首筋や掌に、舌を這わせるなどの行為を……してしまいますの…… クロノPL様はエッチなロールが苦手寄り……でした、わよね? あの、具体的な描写はあんまり、という感じなら、ふわふわした表現で、特に行為中のやり取りを描写はすることなく、半暗転みたいな感じで……お済ませしますの! なるべく負担をかけないようにいたしますの……それでも大丈夫かしら? お時間も了解いたしましたわ!置きレスでもよろしくてよ! でもできるだけ明日で終わるように尽力いたしますわ! (-37) 2022/05/03(Tue) 1:06:15 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* あら!よかったですわ………!! 本番行為に至る予定はございませんの! 沢山…………舐めちゃいますわ! では遠慮なくさせていただきますわね! かしこまりましたわ!楽しみに待ってましてよ! (-40) 2022/05/03(Tue) 1:18:45 |
エルナトは、黙々と作業をするトットをちらりと見て、目を細めてる。偉いね。ちゃんと進んでるかな? (a10) 2022/05/03(Tue) 11:51:36 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ図書室。 人がいない時は紙が焼けないようにカーテンを閉ざしているその部屋は、今はろうそくの灯りとカーテンの隙間から漏れる僅かな光のみに照らされている。 図書室の主である少年は、机に置いた蝋燭の下、小説を読んでいるところだった。 「おや……クロノさん。」 「うん、僕で良ければ、喜んで。」 前の話か、それとも別か。 いずれにせよ柔らかく微笑んで、君に席に座るよう促した。 (-71) 2022/05/03(Tue) 11:56:11 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「おや………そうかい?」 「うん、わかった、じゃあ場所を移そうか。」 「ちょっと待っててね。」 少年はそういうと、立ち上がって窓の施錠を確認し。 全てを確認し終われば、長い横髪を軽く掻き上げて、ろうそくに口元を近づけ、ふぅ、と消す。 随分暗くなった部屋。 足音が君の方へ近づいてきて、そして横に並ぶ。 「どこにいく?」 がらり、と入り口の扉を開ければ、廊下の明かりが差し込む。 少年は小首をかしげて君に問いかけていた。 (-94) 2022/05/03(Tue) 16:40:24 |
【人】 司書 エルナト>>27 フィウクス 「あはは、そうだね。」 「だって本を読むイメージがないもの。」 呟かれた言葉にくすくすと笑って。 少年は誰にでも分け隔てなく、平等だ。 そりゃあ、目上の人への敬意だとかはあるけれど。 誰かを嫌ったり、避けたり、疎んだりというのはない。 誰にでも人懐っこく接する。 「フィウクスさんは、音楽が好きなんだ。」 「そう言えば、前クラシックの話をしていたもんね。」 というのは、食堂の騒音を貴方が例えた時の話。 お洒落な例え方をするのだな、と思ったから印象に残っている。 好きというよりは、それくらいしか楽しめるものがない、が正しいのかもしれないな、と思いつつ。 "うまく付き合う"という言葉には、無意識にお腹をさすって。 「…悪化するかもしれないけれど。」 「何もしなかったら、ずっとそのまま、変わらないよ。」 「今が苦しくて仕方がないなら、怖くても何かに 挑戦したほうがいいんじゃないのかな。」 せめて少しくらい、読んでみない?と君がしまった本に手を掛けて。 (29) 2022/05/03(Tue) 17:12:04 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ暗闇の部屋から抜け出して。 袖を掴まれれば、どうせならと手を繋ごうとする。 君の小さな歩幅に合わせるように歩いていく。 「うん、お願いするね。」 随分弱弱しいな、なんて思いながら。 素直に歩く。 君は今手に汗を握っているのだろうか。 そうだとしたら、エルナトは時折お腹をさする。 (-112) 2022/05/03(Tue) 20:57:39 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「大丈夫?」 「ちゃんと前を見て歩かないと危ないよ。」 心ここにあらずな君に苦笑して。 よほど何か悩みがあるのか、果たして自分で それを解決できるのか、思案して。 繋ぐ手が僅かに濡れているのが、尚更に 君の緊張を伝えてくる。 お腹が空いて仕方ないな。 不意に切り出された話題。 ふむ、と一呼吸おいて。 「うん、もちろん知ってるよ。」 「ただの噂だったけれど……こうも人がいなくなると、 なんだかちょっぴり怖いね。」 明日は我が身かも、なんて。 少し冗談めかして笑う。眉の下がった笑い。 (-115) 2022/05/03(Tue) 21:28:25 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ殆ど来ることもない廊下の終端。 意義を失った教室が、ただ物を置かれるためだけに存在している。 もちろん、中には入ったこともない。 落ち着かない君の動作。 よほど誰にも聞かれたくないのか………… 君の様子をじっと見ながら、言葉には頷く。 「…?施錠されてないんだ。」 「随分人気のない所まで来たね。」 埃っぽさにけほ、と軽く咳をして。 中に入れば、軽く部屋の中を見渡してから。 「それで、話って?」 神隠しが何か関係あるのかな?と、君をまた見た。 (-118) 2022/05/03(Tue) 21:55:33 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ君の、告解を聞いて。 思うことはたくさんあった。 『なんで僕が』ももちろんだし。 『なんで君が』も、そう。 『神隠しは、大人達の仕業』だったんだと納得もしたし。 『わたしたちっていう事は、仲間がいるんだ』とも思った。 ただ静かなだけの時間が流れていく。 色んな事を思った。 色んな事を思ったけれど。 何よりまず最初に思ったことは。 ▼ (-125) 2022/05/03(Tue) 22:41:30 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ『あぁ、美味しそうだな』だった。 少年は、君に近づく。 君は少年を部屋に閉じ込めておかなければいけない。 君はそのために、扉の前から離れられない。 少年が君に近づく。 鷹色の目が真っすぐと君の顔を見て。 小脇に抱えていた本を、机の上に置いて。 少年が君に近づく。 数歩しかない距離をゆっくり詰めて。 君より高い視点から、君を見降ろして。 少年が君に近づく。 その手を、君の頭に伸ばす。 手が、君の汗ばんだ額に触れた。 ▼ (-126) 2022/05/03(Tue) 22:42:18 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「後悔しないかい?」 怒りも絶望もなく、ただ静かに紡ぐ。 優しく、柔らかないつも通りの声色。 「友達を身代わりにする事。」 「君が夜布団で寝る間に、僕が大人に何をされるのか、嫌でも過ってしまう事。」 「後悔しないかい。」 君の様子を見ればわかる。 追い詰められて、逃げ場がなくて。 そうするしかなくて、自分の心を傷つけながら選んでる。 だからこんなに 美味しそうに なってしまう。「君を守ってあげようか。」 「大人からは守れないけど、大人の命令から。」 「今日一日だけ、君を守ってあげられるかも。」 耳元に口を近づけて、囁く。 君が少年をここに追い詰めたというのに、いつしか少年が君を壁際まで追い詰めているような構図。 すん、と鼻を鳴らす。 仄かに汗の匂い。 お腹が空いて仕方ない。 「………君が、ぼくのお願いを聞いてくれるなら。」 「守ってあげるよ。今日だけは。」 あぁ、もう無理だな。我慢できないや。 少年は、君の手を取るように、指を絡ませて。 耳に舌を這わせた。 耳孔に粘性の音が響く。 (-127) 2022/05/03(Tue) 22:44:22 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ陽が沈みゆき、人々も寝息を立てる時間。 少年二人も、寝支度を整えて。 寝間着に着替えた状態で、互いの布団の上。 少年は施設から支給された小瓶の中の液体を、今日も飲む。 透明な時は、ほとんど何の躊躇もなく。 それが紅色や黄色がかっていた時、白色の時は、嫌そうに眉を顰める。 それでも、飲む。 飲んだ後はほう、と一息ついて。 僅かに顔を上気させる。 「なぁに、バラニ。もう寝ぼけてる?」 「そんなにぼんやりして、らしくないよ。」 なんて、かけられてる言葉には揶揄い交じりにそう言って。 小瓶をサイドデスクにことりと置いて、君を見る。 それから、言われたことに思案を走らせて。 「……うーん…………」 「…まぁ、飲むかなぁ………病によるかもしれないけど。」 「ほら、僕は普通のご飯が食べられないから。」 「それを我慢したら、美味しいご飯を食べられるようになる、と思ったら……頑張れるかも。」 異食症。 人間が通常摂取する食事から、栄養が取れなくなる病。 エルナトは、食堂に顔は出すものの、一口たりともご飯を口にすることはない。 いつも、ただ眺めるだけだ。 「君はどう?」 飲む?と首を傾げて。 (-128) 2022/05/03(Tue) 22:52:24 |
【人】 司書 エルナト>>31 フィウクス 「あはは、確かに。」 ふわふわとした態度。 芯がないわけではないけれど、誰かと強くぶつかり合うほどの固さもない。 何かをしてあげようなんてこと、考えもしない。 ……というと、語弊がある。でも、そうだ。実際、何かをしてあげようとすることはあまりない。 だって、ただの子供だ。特別な力も、知識もなにもない。 何もしてあげられない 。「へぇ!ピアノが弾けるんだ、いいね。」 「でも好きじゃないなら、聞かせてはくれないか。残念。」 なんて、君の言葉に、境遇に沈痛な面持ちを浮かべるわけでもなく。 ただ思ったことを率直に告げていく。 楽器、いいなぁ、なんて言いながら、手にかけた本を取る。 「何かに打ち込んでる間は辛くないなら。」 「やっぱり読書は向いてる気がするけれど。」 集中すると時間も忘れるし、周りの音も聞こえなくなるんだよ、と。 ぱらぱら、ほんの中身を流し見て。 ▼ (33) 2022/05/03(Tue) 23:20:04 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ今日だけなら。 守れる算段があった。 ようは、連れてこれなくても仕方ない状況になればよい。 君が言いつけを守れなくても、仕方のない状態に。 大人が対処に手間をかけるような、状態に。 その算段があった。 今日だけだ。きっと何回もはできない。 「怖いでしょ。」 「何を選ぶのが正解か、分からないって顔してる。」 「でも、誰にも迷惑をかけないなら?」 「君の仲間も、君も。」 「今日だけ、安心して眠れるなら?」 「……大丈夫だよ。」 「クロノさん、辛いよね。今まで多くの人に黙って、そんなことして。」 「辛かったよね。たくさん、頑張ったね。」 変わらない優しい声色で、囁き続ける。 幼子が抱えるには酷すぎるくらいの秘密。重責。 少しでもそれが軽くなればいいと思った。 その気持ちは、純粋な善意だった。 ▼ (-138) 2022/05/03(Tue) 23:47:54 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ一方でその行動は、欲望だった。 舌が、小さな耳を這い回る。 ぬちゅ、とした音が脳に直接響く。 ぱきり、という音。 か細い悲鳴。 「……しー…………。」 濡れた音にまみれた、制止の言葉。 音を出すと、大人以外が来てしまうかもしれないよ、と。 君の口を、君の理性で塞がせる。 絡んだ手は、君に振り払う事を許さない。 元より、初等部の女の子に負けるほど非力でもない。 じわり、甘露のような雫を辿って、細い首筋に口を寄せる。 鎖骨から顎先まで。 汗を掬いあげるように、長いストロークで何度も舌を這わせる。 「……美味しい………。」 恍惚とした呟き。 上気した顔。 満たされていく感覚が、気持ち良い。 君の顔をちらりと見る。 涙が零れるなら、それも舐め取ってしまうし。 そうでなければその。 口に。 同じ部位で触れようとする。 (-140) 2022/05/03(Tue) 23:48:54 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「心………。」 呟く。 君の病の話は、まったく聞いたことがない。 そもそも、公言していたり目に見えて分かるものでもない限り、 そういう話題にはあまり触れない。 誰もが抱える傷だから、容易には触れられない。 「想像できないなぁ……泣き虫か。」 「……でも、それはそれで可愛いかも。」 想像して、少しくすりと笑う。 君の知らない一面が知れると、嬉しかった。 「じゃあ今は、頑張って気丈に振舞っているの?」 「……病のために?」 問いかけを零す。 ▼ (-145) 2022/05/04(Wed) 0:08:51 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニそれから、齎された言葉にはきょとんと眼を開いて。 まさか、こちらが祝われるなんて思ってもなかったものだから。 「……あははっ!それはいいね。」 「うーん、でも、何がどんな味なのかってあんまり知らないんだ。」 「だから、その時は。」 「君の好きなものをご馳走してもらおうかな?」 微笑んで。 人の食事なんて殆ど取ったことがない。 食べたいもの、なんて浮かぶはずもなく。 強いてあげるなら、それは。 『友人が美味しそうに食べるもの』だから。 明るい姿。 君のその姿はやっぱり好きだ。 きっとか弱い姿も好きだけれどね。 ▼ (-146) 2022/05/04(Wed) 0:09:17 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ最後の言葉には。 うーん、と少し思案してから、小瓶に触れる。 1日1本。握れば見えなくなるくらいの小さな瓶。 「薬じゃないよ。」 「これはね、僕のご飯。」 結局、隠したって仕方ないと告げる。 一日一食。小瓶程度の食事しか得られないから。 いつもお腹をさすってる。空腹を誤魔化すように。 「何だと思う?」 中身の話。 (-147) 2022/05/04(Wed) 0:09:55 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ傷つけてやろう、だとか。 誑かしてやろう、だとか。 利用してやろう、だとか。 そんな気持ちがあるわけじゃなく。 言葉そのものは本心だから。 猶更に甘ったるく脳に刻み込まれていく。 ただ一日、ほんの一晩の安息のために。 明日からの生活がより苦しくなるかもしれなくとも。 手を差し伸べる。 それは天使の施しでもあるし それは悪魔の契約でもあった。 禁断の果実に手を出せば、もう楽園にはいられない。 もっとも、最初から楽園などどこにもないのだが。 あくま 君が捧げる全ての供物を、天使は掬っていく。 ▼ (-155) 2022/05/04(Wed) 1:06:19 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノどこまでも優しく、丁寧に。 柔らかく温い舌が、這い回っていく。 それは男女が蜜月の時を過ごすときにするような。 愛を確かめ合う行為にも似ていて。 もちろん、君がそんなことを知っているはずもないけれど。 足を、君の脚の間に割り入れれば。 それだけでもう、君はどこにも逃げられなくなる。 身長差分、君の体が持ち上がる。 爪先立ちで、少年の太腿の上に跨っているような構図。 言葉ごと塞がれた唇は、そのまま、君の体を撫であげた舌が今度は、君の口内をもと。 上顎を、歯の裏側を這い回って。 小さく暖かな舌に絡みつき、その舌の裏側を舌先でなぞって。 唾液を自分の口内に運んで、熱い吐息を合わさった口の端から漏らす。 くぐもった水音。愛を確かめ合う行為。 少年は優しく、丁寧で、柔らかくその行為を行いはするけれど。 その目は、愛に塗れているとは言い難く。 どちらかといえば、これは、そう。 ────食事であった。 …ぷは、と口を一度離せば、銀糸が二人を淫らに繋ぐ。 「……服の下も、汗をかいてる?」 随分上気した顔で、問いかけた。 (-156) 2022/05/04(Wed) 1:08:22 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス「人の出ない本をお探し?」 なるほど、と一つ頷いてから先の言葉。 人なんて、どこにいようが何かしらで存在を感じるものだ。 中々、大変な病だね、と忌憚のない意見。 「変わったらいいな、とは思うけれど………」 「…正直、すぐに変わるものじゃないとは、思う。」 というのは、自分も一度考えたことがあるからの言葉。 少年は、人が普通に食べるものが一切口にできない。 はっきり言って、家畜の餌のようにしか見えないレベルだ。 そんな自分が、もし病を治したとして。 じゃあすぐに、人の食べ物を口にできるのかと言えば。 ……やっぱり、気持ち悪さを感じてしまうだろうなと、思う。 「どこにでもは受け入れられなくても。」 「どこかには受け入れられるよ。その為に先輩が頑張ったんだから。」 「自然に考え方は変わらなくても。」 「変えようとしたら変えられるよ。向き合えば。」 「何もなくなるのが嫌だ、なんて。」 「本当の自分だってちゃんと知らない癖に。」 病に支配されてる君なんて。 何もないのと同じじゃないか、と。 ただ真っすぐに、告げて。 (-159) 2022/05/04(Wed) 1:33:23 |
【人】 司書 エルナト>>36 フィウクス 受け取られれば、満足そうにうなずいて。 本は読まれなければ意味がない。 読んでもらえる本は幸せだ。 問いかけには、うーんと思案して。 「病気の方は、まぁ治る目途は立ってないけど……」 「食事の量は減らしてるよ。食べれば食べるほど染まってしまいそうで。」 「…まぁ、最近は成長期なのか、お腹が減っちゃうんだけど。」 「それ以外だと、本を沢山読んでる。」 「読むごとに、自分の世界が広がって、本を書いた誰かの思考が、自分の一部になるように感じるんだ。」 「そうやって、確固たる自分を作ってる。」 いずれ病が治った時に、自分が何者でもなくなってしまわぬように。 「自分の世界を広げるのって大事だよ、フィウクスさん。」 「あなたも、内側以外に目が向けられたらいいな。」 (38) 2022/05/04(Wed) 1:34:03 |
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