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【人】 ヴィム[ 独り言と共に指先を石像へと向けて。 ついた汚れを丁寧に魔法で落としていく。 これが、青年の日課であった。 酒場の誰かには、ここまでなら 話すこともあっただろう。 裏を返せば、話していたのはここまでだ。 日課を終えれば、青年はその銅像の前から姿を消し 仲間達の待つW酒場Wへとその脚を向かわせる。] (231) 2022/05/21(Sat) 19:43:05 |
【人】 ユスターシュ好きに戻って来いな [何かあるとして、吐き出すも、飲み込むも相手の自由。 ユスターシュはそう思っている。 自分の事すらどうにも出来ていない自分が年取ってるだけで偉そうに説教たれる気はなかった。 少し様子見をするつもりで見送った。] さて、と。 じゃあ後はジャガイモでもむいておくかね [フライドポテトは酒場の定番。 余分に準備しておいて損はないだろう。 どっこいしょ、と適当に座って芋の皮を無駄がないように、するするむきだしたのだった。] (236) 2022/05/21(Sat) 19:51:04 |
【人】 ユスターシュ ― 8年前 ― [ユスターシュという男が変わった転機はこの時だった。 年もとってきて、引退後の人生も考えつつ生きる方がいいようになってきた年。 男はそんなの気にせずその日暮らしと酒の日々。 だらしない。そう言われても仕方なかった。 彼にとってその女は 運命を狂わせるほうの“イイ女”だった。] 「この子、貴方の子どもなの」 [ベロベロに酔っぱらっている時に唐突に隣に座られて、そんな事を言われた。 かつて依頼の一つで組んだことのある美人の剣士。 成り行きでそういう事をした覚えはばっちりあった。 だがしかし。 小さな少女を酔っ払いにそう言って だから宜しくね、と押し付けていく奴が ]どこにいるってんだ。 (237) 2022/05/21(Sat) 19:51:37 |
【人】 ユスターシュ[翌日、少女が側で己の服を握りしめているのに流石に顔色を青くした覚えはあった。 己の子という確証も保証もない。 女を大急ぎで探したが雲隠れされた。 押し付けられた。そう分かれば流石に頭を抱えた。 孤児院や教会に預けるつもりだった。 こんな先を見通せない男の側にいさせたら駄目だと思った。 でも、それでも───── ] 「おとうさん、も、私が 邪魔?」 [そう縋られた。 少女は痩せていて、よく見れば体に怪我の跡もあった。 手を離したほうがいい。 そう思うのに。 こんな、いつ死んでもいい。 そんな人生に巻き込んでなんか……。] (238) 2022/05/21(Sat) 19:52:05 |
【人】 ユスターシュ[ユスターシュの親は彼に対して冷たかった。愛人の子だか何だか知らないが、望んでうまれた訳じゃないのに厄介そうに扱われ続けた。 それで無理やり一人立ちして冒険者になったんだった。 誰も信頼出来ない。 誰も己を愛さない。 誰も愛してなんていない そんな人生でいいのだろうか。 父親と呼んだこの少女を……見捨てたら 俺は誰より憎んでいる親と同じことをする そう思ったら覚悟が決まった。 生半可じゃなかった。 冒険者駆け出しの時から世話になっている人が良い老夫婦が営む小さな宿屋に土下座して、この子を冒険に出ている間見て欲しいと頼み込んだ。 己だけが食えればいい、そんな仕事の仕方も変えた。 多少危険な依頼にも突っ込むようなった。 人付き合いも、性格はそう簡単に変えられなかったけれど改善を試みた。] (240) 2022/05/21(Sat) 19:52:26 |
【人】 ユスターシュ[きっと誰も思わなかっただろう。 ユスターシュという男が子どもを真面目に育てるなどと。 それでも彼は必死にやった。 少女もまた、己の立場がわかっていたのか 自分から働きたいと店に言いだして 皿洗いから配膳から、役に立つようしていた。] 「おかえりなさい、おとうさん」 [帰る度そう出迎えて貰えるのが嬉しかった。 この子が自分と血が繋がっているかどうかなんてどうでもよかった。 必死に 捨てられないように 、自分に縋るこの少女を、ユスターシュは家族だと思うようになった。] (241) 2022/05/21(Sat) 19:52:33 |
【人】 ユスターシュ なぁ、いつか。いつかさ 金ためて、田舎で小さな家買ってさ 便利屋でもやっていくか。 [そんな夢を娘にこぼした。 彼女は心底嬉しそうに、幸せそうに笑った。 幸せな日々は、続くと思っていた。 娘が流行り病にかかる日までは─── ]** (242) 2022/05/21(Sat) 19:52:38 |
【人】 天馬騎士 エアハート[困惑する店員の顔に、 思わず失礼しましたと頭を下げて引き下がる。 青い花弁を持つ手を引っ込めた。 それをすかさず咥えてむしゃむしゃと食べるアリア。] あっ! お腹壊しても知らないよ? [そこにかかる声に振り返る>>145] 私は空で青い花弁を見つけて来たのですが… "風もないのに"とは不思議ですね。 情報提供ありがとうございます。 [何か魔法が絡んでいたのだろうか? 思い出した噂と、あの酒場と、声。 招かれている……? ] (243) 2022/05/21(Sat) 20:13:25 |
【人】 天馬騎士 エアハート[再び思考を巡らせた時、アリアが一歩前に出て 女性との間に割り込んで来た。 どうやら先に自分に興味を持たれた事に 気付いていたらしく、長い睫毛をぱちぱちさせながら 女性に視線を送っている。] ええと、すみません。 何故か愛馬の機嫌が良いようで……。 [ "エアハートより私に興味を持った?" "あなた見る目があるじゃない" "どう?私の翼綺麗でしょう?" "ほら触ってみる?許可してあげても良いわ" 恐らくそんな事を言っていると思う。]* (244) 2022/05/21(Sat) 20:14:03 |
【人】 天馬騎士 エアハート[ふと近くに見知った顔が居る事に気付いた>>149] フィアンメッタさん。こんにちは。 ……観光案内ですか? あ、失礼。 以前、占いでお世話になりました。 天馬騎士のエアハートです、此方は愛馬のアリア。 あの時の占いはとても助かりました。 凄いですね。ありがとうございました。 同僚にこの事を話したら興味を持ったようなので、 もしかしたらお願いに行くかもしれません。 [俺が覚えていても、 彼女にとっては大多数の客の中の1人で覚えられて いるかはわからない。 慌てて自己紹介を付け足した。 同行している女性の風体から、 国外の人間である事とそれの案内だろうかとアタリをつけて。 この町では観光者は別に珍しくも無い。] (245) 2022/05/21(Sat) 20:41:18 |
【人】 天馬騎士 エアハート― 回想 町の占い師 ― (誰か、何か、ヒントをくれ……) [貴族のペットのインコが逃げてしまったので 空を探して欲しいとの任務があった。 大きくて赤い立派なインコとの事だったが、 捜索範囲が広すぎる。 これがコカトリスの1匹であれば 周辺の木々は枯れ草は焼け爛れの大惨事で捜索は容易だが 無害な動物を見つけるのは難易度が高い。 既に捜索は3日目で未だ手がかりは0 アリアの機嫌もどんどん悪くなり、 与える人参のグレードアップにも限界が来ていた。] (246) 2022/05/21(Sat) 20:42:00 |
【人】 天馬騎士 エアハート[そんな時に評判の良い占い師がいる>>11 という噂を聞いた。 具体的な場所を導く予知能力と違うのはわかっている。 ラッキーカラーはどうか、 どんな事をすれば幸せを掴めるか、 または悪い結果が待っているのか、 その程度でも構わないので何かに頼りたい。 まさに藁にも縋る思いだった。] (247) 2022/05/21(Sat) 20:42:22 |
【人】 天馬騎士 エアハート[告げられた具体的な内容はどうだったか。 偶然かもしれないが、占いの一部を参考にした結果 西の方角にある真っ赤な林檎の木の上で満腹になって 寝ているインコを見つけた。 あの時は思わず力強く拳を握り天を仰いだ。 後光がさした幻覚が見えた。 大長編の物語を締めくくるに相応しい 感動的な音楽の幻聴もあった。 ありがとう、占い。 ] (248) 2022/05/21(Sat) 20:42:47 |
【人】 天馬騎士 エアハート[ちなみに占いに興味を持った同僚は **10年かけてやっと天馬騎士団に入団出来たのに 羽毛アレルギーになったという悩みを抱えている。 激重人生相談紛いの縋り方をしにいったら誠に申し訳無い。] (249) 2022/05/21(Sat) 20:43:25 |
天馬騎士 エアハートは、メモを貼った。 (a25) 2022/05/21(Sat) 20:53:25 |
【独】 天馬騎士 エアハート/* 色をつけた…! 朝のTVでやってるようなライトな占い想定だったんですが、 エピ盛ってたらこんなことに。 違ってたら偶然でここはひとつ。 (-81) 2022/05/21(Sat) 20:57:59 |
【人】 ウーヴェなあ、坊主は泣いたか? 悲しい時には泣いていいんだ 泣きたい時は俺の胸を貸してやるから 温かくもないし硬いかもしんねぇけど 一人で泣くより全然良い 行き場のない感情をぶつけたくなったら 俺にタックルしてもいいからな [ 今泣いても良いぞ?と腕を広げて見せるが いわゆる多感な時期という年なんじゃないかと 「今なら優しさ3割増だぜ?」 そんな謳い文句もつけてみるが効果はどうだったか。 もちろん無理強いするなんてことなしねーから 来たら精一杯のハグ、来なくても頭を撫で撫でが 待っているだけさ。 ] (251) 2022/05/21(Sat) 21:00:17 |
【人】 ウーヴェ料理を教えてほしいとは言ったけどよ その母親のレシピはお前だけのもんさ 大切にしろよ [ 俺のような者が触れることの許されない 愛のレシピってやつだな。 いつかカイルの未練がなくなる前に そのレシピを作ってくれる誰かが カイルの母とのコラボの料理をして カイルが二人の愛に包まれることを思う。 ] (253) 2022/05/21(Sat) 21:00:35 |
【人】 ウーヴェおう、俺も料理を教わるのは 初めてだわ 初めまして同士だな [ なんて笑えば次の言葉には驚いて。 ] 俺か? そうだなァ、レシピを増やす点では いいかもしれねぇな ついでに美味しくなるにはどうすればいいかも 考えながらやったらより良い者が出来るかもな (254) 2022/05/21(Sat) 21:00:41 |
【人】 ウーヴェ─ 押し花 ─ そうか、坊主に喜ばれて 俺も、この花も嬉しいぜ [ 照れたように目を逸らす。 この魔法にそこまで喜ばれたことは 少なかったから。 戦闘では三属性の魔法が重宝されがちだ。 素敵と褒められることもなかったな。 だからか、こんなにむず痒い気持ちになるのは。 押し花のカードの額を眺めれば>>157 その時のことを思い出し、そして こんなにも大切にしてくれたこと それだけカイルの優しさを感じたのだ。 掃除の時は埃のないように綺麗にした。 勿論誰も見ていないと 周りをキョロキョロと確認し隙をついての犯行だ。 (目撃者はいないと俺は思っている) ] (256) 2022/05/21(Sat) 21:00:58 |
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