人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 天原 珠月


 急にぽんって弾けるんだもの。
 さすがに驚くわ。

[可笑しそうに笑われた気配に、もう、と眉を寄せて。
すぐにこちらもつられて笑みが零れだした。]

 塩はシンプルで美味しい。
 きゃらめる? あまくて、しょっぱい?

[まだ熱々のポップコーンをふーふーしてから口に入れる。
初めての味わいに瞳を丸くしてから。
ガク>>30の提案に、こくりと飲み込んで。]

 ……言おうかどうか迷っていたのだけれどね。
 私は、元の世界には、きっと帰れないの。

[うまく微笑んだつもりの顔に、痛みと切なさが過った。
メモをとまで元の世界に戻ってからを考えてくれるガクの優しさに、隠し通すことができなかった。]
(31) 2023/03/10(Fri) 0:10:42

【人】 天原 珠月


 あちらでは、巫女は力を使い果たすと消えてしまうという逸話があるの。
 そして、私はその通りになった。
 儀式の最中に、身体の感覚がなくなって……。

 そうしてミツキと出会った場所に来たのよ。
 ……だから、この入れ替わりが終わったら、私はまたそこに戻るのだと思う。

[それすらも確定ではない。
今度こそ本当にすべて消えてしまう可能性だってあると、心の奥底では覚悟し――どうか『彼』が逢いに来てくれるまではと強く強く願っている。]

 大丈夫、愛する人とまた逢えるって。
 ちゃんと約束しているから。

[自分に言い聞かせるように聞こえたかもしれないけれど、自分も相手をも信じる力がこもっていた。*]
(32) 2023/03/10(Fri) 0:14:27

【雲】 天原 珠月

[自分の目指す最終地点は、アスルの故郷の島。
そこで彼と、そしてペルラという女性は過ごしてきたのだ。

昨夜の今日であるしアスルの口数が少ないのは気にしない。
こちらはこちらで心に渦巻く想いが、軽口も歓声も上げさせてくれず、ただただ美しく感じる景色を眺めていた。]

 了解。長いようで短かったなぁ……。

[今は太陽の昇る青い空を仰ぐ。
雲間を抜けて、風に乗る感覚にも慣れてきて、ようやく今朝から手すりを掴まずにいられるようになった。
現在は腰掛けて、スカートの裾をパタパタさせている。]

 月の満ち欠けに合わせてなんだね。
 そういえば、ここに来た日、向こうも新月だったっけ。

[体力温存に関しては。]

 実は昨夜はあんまり眠れなかったけど、今は元気。
 
[素直に言うと、にかっと笑ってみせる。]
(D23) 2023/03/10(Fri) 0:18:15

【雲】 天原 珠月


 ……あははっ、

[悪くなかった、なんて。
きっとアスルという人らしい言い方なんだろうなぁと思う。
悪戯猫のようにまた微笑むと足を大きく揺らした。]

 私も空の旅、楽しかった!
 
 最初は自分が落ちないか怖いときもあったけど、不思議と墜落するかもなんて心配したこと一度もなかったよ。
 アスルさんを信頼して良かった。

 ここまで連れてきてくれて、守ってくれて、ありがとう。
 
[まっすぐにアスルの瞳を見つめた。]
(D24) 2023/03/10(Fri) 0:18:39

【雲】 天原 珠月

[空が刻々と色を変えてゆく。
夕日に染め上げられる彼らの故郷はやはり美しかった。

険しい山と谷の合間の小さな集落。
石造りの家に人影と小屋に帰る山羊や羊たち。
中心地だと言われたところは全く雰囲気が違って、元の世界の工業地帯にも似た金属の色味にもくもくと煙が上っていた。

薄暗くなる街並みにひとつひとつ明かりが灯る。
手動だからこそだと、アスルの言葉で知った。]

 へぇ、あそこがアスルさんの?

[目をこらして眺めれば人影などはあるのだろうか。
なんとなく大きく手を振ってみせ、夕暮れに沈む、過ぎてゆく景色たちを目に焼き付けていった。]
(D25) 2023/03/10(Fri) 0:26:30

【雲】 天原 珠月

[茜色が濃くなり、世界の端が夜の色を覗かせる。
この空の色の変化はこの世界でも変わらないようだった。

アスルの合図に今度はちゃんと動ける。
立ち上がり、引き絞られた硬さを感じる背中に、遠慮することなくしっかりとしがみ付いた。]

 わっ、水の上に降りるの?

[静かな湖に飛行機が近づけば、風に波が立ち広がっていく。
ざぁぁぁ、と音が後をついてくる感覚。
細かな飛沫が風に混ざって、アスルの背中のおかげで直接当たりにくいけれど、時に頬を撫でるのが気持ちよかった。]

 ここが、目的地なんだね。

[アスルとともに飛行機を降りて湖畔へと立つ。
広い空は茜に濃い紫が混ざり合い、藍色になっていく。
夕方に空の色が変化するのは、太陽の光が大気層を通って届くまでの距離が長くなるからとかなんとか、最後の方が曖昧になっているが、前に幼馴染が教えてくれたのだ。
帰ったらもう一度聞かせてほしいな。]
(D26) 2023/03/10(Fri) 0:40:29

【雲】 天原 珠月


 ねぇ、アスルさん。

[夜まで過ごすのは、小屋の中か外か。
希望を聞いてもらえるなら外で焚き火をすることを望んだ。
最後の火おこしも任せてとワンピース姿で腕を組んで。]

 お茶が飲みたいな。

[んんーと大きく伸びをして。]

 今更なんだけど、もしかして何か入れてくれてた?

[初めから甘いお茶なのかと思ってたとか。
蜂蜜入りだったと知れば照れくさそうに笑って、美味しかったと伝えることだろう。*]
(D27) 2023/03/10(Fri) 0:45:38

【人】 天原 珠月

[なんで、という声に眉を下げる。>>33
ガクの素直な感情が隠されずに乗った声だった。]

 そうでしょうね。

[驚くのも無理はないだろう。>>34
敢えてガクの誤解を解かなかったのだから。
短い間でもガクと様々な話をした。
ミツキとの微笑ましい過去、自分と『彼』の話、この世界の文化に突然朝から始まった美容談義に、料理のことをたくさん。
カレーもサンドイッチもバーベキューも、数え切れないくらいの甘い物も美味しくて、一緒に笑いながら食べた。
屋根裏でひとり寝た次の日はコタツでともに寝落ちて。
海の動画を見ては質問責めにして困らせ、湖の中では、ガクが深い青に満ちた新たな世界を教えてくれた。]

 ……ええ。

[本当に、また生きているみたいだった。
消えたはずなのに、この薄い色の瞳はさまざまなものを見て、この手は色んなものに触れてあたたかさを得た。]
(37) 2023/03/10(Fri) 2:34:10

【人】 天原 珠月


 …………。

 ………………それ、は……、

[ミツキの居る場所と入れ替わる。
それはあの世界へと帰るということだ。

今ミツキのそばにいるだろう『彼』の元へ帰るということだ。

ガクがそれがあってこそ自分を信じられたのは当然だった。
互いの、帰りたいと、連れ戻したいと願う気持ち。
いくらこちらが言葉を尽くすよりも、ガクを説得して安心させるための材料になっていたことだろう。
分かっていて、分かっていながら明かさなかった自分は、ガクより少し年上のずるい大人でもあった。

でも、今は、そのガクが。>>35
何より強い眼差しをレンズ越しに向けて、語りかける。]
(38) 2023/03/10(Fri) 2:35:14

【人】 天原 珠月

 

 …………後悔、しない……。

[淡くなった瞳が。
あの頃はもっと濃い紫だった瞳が見開かれる。]

 後悔しないように……そば、に……っ

[いつか消えるならもう別れようと、離れようとした自分を引き留めた声が、『彼』の声が被って頭の中に響く。

水の粒が堪えきれず、ひとつ頬をつたって顎から落ちた。
湖の中でも雨が降っているのでもなかった。

ガクと『彼』は面立ちがとても似ていた。
そして、時に仕草や言葉が、記憶を呼び起こす。
そんな台詞までガクに教えていないのに。
後悔しないと思う、とその声で言う。

願うような響きが、溢れてしまう想いを許してくれる。]
(39) 2023/03/10(Fri) 2:35:48

【人】 天原 珠月

[――――逢いたい。会いたい。
 
あなたが生を全うするまでなんて、本当は待ちきれない。
水の中を潜って、空を鳥のように飛んで、巫女でなくなったただのペルラならば、私があなたの――アスルの元へと。]


 ……願っても、いいのかな。
 世界の理に反してしまったとしても……わたし、は、

[ミツキを戻すためにとガクが言う。
強い意志が同時に自分の背も押す。
ワガママではないかと、どうせ無理ではないかと諦めたがる臆病な心をかき消して追い出していく。
ミツキを想う気持ちが、アスルを想う気持ちに勇気をくれた。

窓枠から足を踏み出す前の、勢いを思い出して。]
(40) 2023/03/10(Fri) 2:38:45

【人】 天原 珠月

 

 私も……大事な人に、会いたい。


[見つめる視線に、光の灯った視線が交わった。*]
(41) 2023/03/10(Fri) 2:38:58

【人】 天原 珠月

[儀式を行う夜がやってくる。
三日月は昼間の青い空にも見える月で、夕暮れ時には姿を明るくしていき、藍色の空にはくっきりと浮かんでいた。]

 ガク、服を乾かしておいてくれてありがとう。
 この衣装、ワンピースを頂いていくわね。

[ここに来たときの巫女装束。
考えた結果、完全には着替えなかった。
ガクが用意してくれた小花柄の、あの世界の花畑を思わせたワンピースに、青に銀のきらめくローブを重ねた。
自分には巫女であった過去があるけれど、もう今はただのペルラであるという意志の形だった。
ワンピースのポケットには丁寧に書き連ねられたメモに、ちゃっかり傍らにはお菓子の包みまで。>>43

静かな湖畔の桟橋へとふたりで向かう。
広い湖であるし、近くに人の気配はちょうどなかった。

街灯が湖面を照らしている。
風のない夜だった。
波ひとつ立っておらず、水面は鏡のようだ。
昼間の太陽の下とは違う静けさと底の見えない恐ろしさがあるけれど、潜った経験がそれを和らげるだろう。]
(49) 2023/03/10(Fri) 4:01:43

【人】 天原 珠月


 ガク、あの耳飾りをあなたの手の中に。

[祈ってくれとは言わない。
ガクならば何も頼まずともミツキを願うと知っている。]

 今から儀式を始めるわ。
 ……絶対に、成功させましょう。

[目を見合わせれば、笑い合えただろうか。
決意に満ちた視線が交わっただろうか。]
(50) 2023/03/10(Fri) 4:02:02

【人】 天原 珠月

[桟橋に膝をつき、湖面へと手を差し伸べて。
音もなく水へと浸して温度を通い合わせる。
そうして引き上げた両手を組むと、瞼を伏せ、ここまでの想いをすべて音に乗せるようにして、細くも途切れぬ響きで。

巫女時代とはまったく違う、願いの詩を紡いでいく。

いつしか銀に近づいた長い髪が、三日月と踊る星たちの輝きを吸い込んだかのように淡く光を帯びる。
満ちて外へ溢れ出す力に、瞼を薄く開ければ、風を待ち望む空色の瞳がきらめいていた。]


 どうか、会わせて。


[湖から、パシャン、と音が響いた。
真珠が落ちたような、涙が落ちたような、誰かの意志が働いたかのような、誰かが足を踏み出したかのような音。

そうして次に音もなく波紋が広がり、煌めく光が水面に散った後には、灯籠が浮かぶようにふわふわと灯がともっていく。
優しくあたたかな光だった。
熱く消えない光でもあった。
それらは自分だけでなく、ガクの想いの温度だろうか。]
(51) 2023/03/10(Fri) 4:02:15

【人】 天原 珠月

[意識が潜り、飛び、願いが世界の壁を越える。
頭の中に映る光景が、鏡のような水面にも映り、きっとガクにも遠見のときよりも鮮明に見えるだろうか。]

 ……見つけた。

[大きな湖。簡素な小屋。
見覚えのある風景。
水上に停められた飛行機に――ふたりの姿。]

 ……っ、

[見えているのに。
力を届かせ、まずはミツキを引き上げなければいけないのに。
ミツキ。気付いて、こちらに。

額に汗が滲み、願う唇が時折噛みしめられる。
急激に身体が重くなり、ふいに意識が途切れそうになった。
慣れない儀式の影響がすでに表れ始めていた。*]
(52) 2023/03/10(Fri) 4:02:35

【独】 天原 珠月

/*

明日というか今日朝遅めで良いからってこの時間である。
でも他のペアさんもなかなか深夜族ですね!?
(-66) 2023/03/10(Fri) 4:09:50

【独】 天原 珠月

/*

ロル書くのに必死すぎて独り言全然呟けてないです。
そもそもペア村だと相方さんへの愛ばかりになりますが……かっこいいよーずるいよーうわーん、しか以下略
(-67) 2023/03/10(Fri) 4:12:18

【雲】 天原 珠月

[苦笑に、冗談めかした笑みに、優しい笑み。
アスルの表情は空のように移り変わっていく。

なぁんだ、そんな顔できるんじゃん、なんてね。

アスルなりに甘やかしていてくれたのかもしれないほんのり甘いお茶で身体を内側から温めて。
頼みがあるという言葉に、一気に飲み干してコップを置いた。

強い光を放つ瞳。勝ち気な笑み。
初めて見るはずなのにアスルだとしっくりくる笑い方。
こちらの心も高揚してくるのが分かる。]

 任せておいて!

[期待に応えてみせる、と。
アスルの懐に仕舞われていた大切そうなコインを受け取り、その温度を手のひらに感じながら、ぎゅっと握りしめた。]
(D34) 2023/03/10(Fri) 18:20:56

【雲】 天原 珠月


 良いじゃん。
 アスルさんはそうするのが似合う感じするよ。

[こちらも強気な笑みを浮かべて。
それからアスルを応援するように柔らかに目を細めた。]

 こっちだって、アスルさんを信じて此処まで来たの。

[彼の瞳をまっすぐ見据え、頷いた。
コインを握った拳を胸の前に上げたなら彼へ差し出そう。
拳同士をぶつけ合い、笑みを交わし合えるだろうか。]
(D35) 2023/03/10(Fri) 18:28:19

【雲】 天原 珠月

[そんな時間の後。
あっ、と大事なことを思い出したかのような声を上げて。]

 とてつもなく重大なことがひとつある。

[じいっとアスルの顔を見つめた。]

 
 その髭! 剃りなさい! ほら今すぐ!

[守り人してるときもそうだったとか、ペルラさんの好みがそっちとかなら何も言わないけどね、と付け加えつつ。
格好から入るのも大事!と手を腰に当てたのだった。**]
(D36) 2023/03/10(Fri) 18:36:20

【雲】 天原 珠月

[アスルにスマホのあれこれも教えてあげた。
どうにか充電が残っていたから、雅空の写真も見せたり、湖の写真を撮ってみたり、アスルが良ければ彼の写真も。
まあ世界を越えてもデータが残るかは分からないけれど。

そうして、飛行機で湖の中心部へ向かう。
深い青のワンピースに手の中にコインを握りしめて。

三日月に満天の星が踊るように瞬いている。

自分が現れたのが空中だから、きっと呼ばれるなら空だ。
そんな予感がしてずっと上を見上げていた。]
(D39) 2023/03/10(Fri) 20:58:08

【雲】 天原 珠月


 ……?

[誰かに呼ばれた気がして。
確認するようにアスルを振り返り、目を見合わせる。
アスルは何か力を感じていたりするのだろうか。

自分にはまだよく分からない。
ただ、何か空気が変わっている気がする。
思わずキョロキョロと見回そうとしたとき――。]

 ……!!!

[彼の声が、した。確かに聞こえた。
聞き間違えるはずがなかった。
ずっと待ち望んで、いつも耳にして、応えてきた呼び声。

自分の心臓はとても正直だから、大きく跳ねて、速いリズムを刻んで、涼しい湖の上なのに頬が淡く染まる。]
(D40) 2023/03/10(Fri) 21:04:47

【雲】 天原 珠月




 ―――― 雅空 ッ!!


[声がした方へ、手を伸ばした。

瞬間、湖面にぶわりと波紋が広がって飛行機を揺らす。
その回りを星が散るように光が満ちていく。]
(D41) 2023/03/10(Fri) 21:07:52

【人】 天原 珠月

[ガク>>64がミツキを呼ぶ声が力をくれる。
願いの詩は途切れさせない。
ガクに渡し、自分の力とガクの願いが混ざった真珠が滴のように湖に落ちれば、一気に光の強さは増した。

そうして湖面に映るふたりに変化が現れる。
明らかに異変に気付いた様子で。]

 ガク、ミツキが気付いた……!

[一気にこの世界へ引き出すのは危険かもしれない。
自分と同時に存在することになるからだ。]

 私も、狭間の場所へ行くわ、ガク。
 もうここで力は使い切った。
 あとはガクが、ミツキを呼び続けて――お願いね。

[狭間の世界から導く役目はあなたよ、と。]
(65) 2023/03/10(Fri) 21:17:57

【人】 天原 珠月


 これまで、たくさんありがとう。ガク。

 ミツキと一緒に、元気でね。
 あなたたちの幸せをずっと願っているわ。

[ガクの頭をふわりと撫でて。
感謝の言葉とともに、柔らかな笑みで彼らの今後を願う。

そうして真っ直ぐに立つと。
光に満ちた湖へ足を踏み出し――桟橋から飛び降りた。*]
(66) 2023/03/10(Fri) 21:20:34

【雲】 天原 珠月


 ……ま、また私消えるの!?

[気付いたら手足の先が透けてきている。
向こうの世界から引きずり込まれたときのように唐突でないだけマシなのかもしれないが、慌ててしまうものだ。

アスルから見たら見覚えがあるのかもしれない。
湖の中にいた巫女は、光が散るように消えていったのだ。]

 ああ、もう、こういうのって慌ただしいんだからっ

[くるりとアスルを振り返る。
彼はどんな表情をしていただろうか。]
(D42) 2023/03/10(Fri) 21:28:30

【雲】 天原 珠月


 じゃあね、アスルさん!
 いっぱいありがとう!
 
 ええっと、前髪はもう少し短い方が、その綺麗な瞳がよく見えて良いと思うよ! 眼鏡よりマシだけどね!

[この人にはお幸せに、なんて言葉わざわざいらないか。
アスルは、アスルが愛する人とともに、何があろうと幸せを掴み取ろうとするだろうから。

来たときと同じくらい騒々しく、唐突に。
コインを握った手をグーのまま振って。

別世界からの旅人は、煌めきとともに消えていった。*]
(D43) 2023/03/10(Fri) 21:29:32

【雲】 天原 珠月

 
 また此処で会えたわね、ミツキ。

[一面青の世界。
現れた自分とよく似た少女の手を両手で握りしめた。]

 あなたをずーっと待ってる人が居るわ。
 彼が呼んでる……ミツキになら声が消えるでしょう?
 きっと、道しるべも見えるはず。

[ミツキから片手を離すと、背に当てて。
この世界に長居してはダメよと導いていく。]
(D44) 2023/03/10(Fri) 21:35:32

【雲】 天原 珠月


 あ、……ペルラ、さん。

[自分はもうお姉さんの名前を知っている。
アスルとの関係も知っていた。
握られた手が温かい。やっぱり彼女は、生きている。]

 ありがとう……!
 私をこんなに帰そうとしてくれて。

[あなたは元の世界から消えてしまったのに、と。
声に出さずとも切なさが自分の瞳に滲んだのを彼女は読み取ったのかもしれない。
何も言わずに微笑まれ、背に温かな手を当てられて。]
(D45) 2023/03/10(Fri) 21:40:29
 




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