【赤】 木原 敦久ちなみに 味見するとしたら、どこまで? [やわらかな感触と、湯上りのいい匂い。 ぺろりと淡く色づく下唇を舐めて湿らせて 表面だけ擦り合わせるように角度を変えて啄ばんで。 くすぐったそうに笑いながら薄く拓いた隙間へ舌を伸ばし 少しずつ彼女の内側へ入り込んでいこうか。 結い上げられた髪を崩さないよう、 掌で彼女の頬を、頭を、ゆっくりと撫ぜて。 時折じゃれつくように絡めた舌先を甘噛みして。 ぬるま湯を揺蕩うような戯れ。 腰に回した手は、触れてほしい場所を探るように 浴衣の上から脇腹や太腿を行き来する] (*172) 2020/08/12(Wed) 8:11:42 |
【人】 木原 敦久[勿論それは、部屋の外から仲居の声が聞こえるまで。 夕飯が届いたらしい] ん…… 残念 [少しだけ温度が上がった吐息混じりに おしまい、と囁けば] 続きはまたあとでな [戸が開く音より先に、身体を離そうか*] (164) 2020/08/12(Wed) 8:11:53 |
【人】 木原 敦久[腕の中から離れていく温もりは若干名残惜しいけど 今はあっさり手放し。 座卓を挟んで向かい合って座り直せば 並べられていく夕飯を待ち、 仲居の説明ににこやかに相槌を打ちながら] へぇ、やっぱ刺身美味しそうですねー これは今朝揚がったやつですか 生しらすも食べるの久しぶりだ それで、こっちの椀は? [組んでた右足を崩し、伸ばせば。 向かいに座る彼女の太腿に浴衣の上から足裏をぺたり。 ついさっきまで熱に蕩けかけてた顔を>>168 ちらりと見やって。 つつつ、と太腿と太腿の溝を探るように足を動かし つん、と下腹を親指でつつく。 そこに溜まった熱を逃がさないよう 円を描くようにくるりくるりと撫ぜながら] (170) 2020/08/12(Wed) 10:34:44 |
【秘】 木原 敦久 → 美雲居 月子[仲居が料理を取りに背を向けたのを見計らって] そんなやらしい顔してると バレるんじゃない [座卓越し、楽しげ目を細め。 口の動きだけで揶揄すれば] (-204) 2020/08/12(Wed) 10:36:03 |
【人】 木原 敦久── それはある日の日常風景 ── [あれはまだ、この左薬指に銀色の輪があった頃。 営業先回りから、会社に戻る途中。 ネクタイを軽く緩めながら電車を待つ駅のホームで、 ベンチで船を漕いでる姿を見つけた>>99 随分お疲れらしいサラリーマンの日常風景なんて 自分も含めさして珍しくもない。 そのまま前を通り過ぎようとした、その時。 ちょうど電車がホームに入ってくる。 しかしベンチの人間、未だ微動だにせず] ……はー、しょうがねぇか おい、あんた電車来たぞ 起きないと乗り損ねる…… って [肩を揺さぶれば、思ったよりも細い感触に 女だと気づき慌てて手を離す。 間違えたのは抱えてる鞄で胸元が隠れてたせいだ。 彼女は目を覚ましただろうか。 覚まさなければ、このまま放置するのも気が引けて 今度は軽く、肩を叩いてみた*] (172) 2020/08/12(Wed) 10:44:04 |
木原 敦久は、メモを貼った。 (a47) 2020/08/12(Wed) 10:47:41 |
【人】 木原 敦久[── ガンッ ]いっ てぇええー……[天板の裏に思い切り膝をぶつけ 並べられた食器がカチャカチャと音を立てた。 つっぷしながら小さく唸る。 いやほんとに。まじで痛い。 しぶしぶ食事をするべく足を戻し、大人しく箸を取ろう。*] (183) 2020/08/12(Wed) 14:01:16 |
【人】 木原 敦久いいのいいの 今日はあと会社戻って報告書上げれば終わりだし 電車一本分休憩してもバレないバレない [頭を下げる彼女を、軽く手で制して。>>174 少し空けた隣に腰掛けたなら] ミント飴、食べる? これ俺の眠気覚ましな [きっついミント飴を差し出してみようか。 その辺のドラッグストアで売ってる、流通品。 受け取ってもらえてももらえなくても パッケージのひとつを開ければ自分の口に放り込んだ。 辛いくらいのメンソールを舌で転がし スーッと喉の奥まで通る息を吸い込みながら] あー……どっかいきてーなー そういう時って ない? [そんなことを、ぽつり*] (185) 2020/08/12(Wed) 14:05:41 |
【人】 木原 敦久[魚の甘味と昆布の旨味が広がり、上品な香り舌鼓を。 よく噛んで飲みこんだあと、冷酒で軽く口を漱ぎ。 次は彼女の食べたのと同じ蛸をひとつ] ああ、美味いな [頷きながら、くしゃりと顔が緩む。 美味しい食事と美人の笑顔を前にして 仏頂面を続けてられる男がいたらお目にかかりたい] (197) 2020/08/12(Wed) 16:20:53 |
【赤】 木原 敦久[ぺろり、と舐めれば少ししょっぱくて 微かにいい匂いがした] ……やらしくて美味そうな顔 次はあんたをゆっくり味わいたいな 立てるか? [腰に手を回し、おぼつかない足取りの彼女を支え 奥の間へ移動しようか] (*231) 2020/08/12(Wed) 16:21:28 |
【赤】 木原 敦久[移動の間も味見は尽きず。 仕切る襖を後ろ手で閉めながら、彼女の耳裏へ口づけて] こっち見て…… そういや名前、聞いてなかったな [今更気づいたとすっとぼけながら 振り返った彼女の唇を、斜め後ろから奪って塞いだ。 まだ残る酒精を唾液と共に絡め、混ぜ合わせて。 左手で彼女の腰を引き寄せ支えたまま 空いた右手を、襟の合わせ目に滑り込ませる。 下着の上から胸の輪郭をなぞるようにやわく揉めば 緩んでいた襟元は徐々に大きく開いていき] ン…… 胸いじられんのは、好き? [角度を変えて口づけながら 布越しに見つけた頂をきゅっとつまんだ*] (*232) 2020/08/12(Wed) 16:21:43 |
【人】 木原 敦久── それはある日の ── [ベンチに座って上を向けば ホームの屋根の隙間から少しだけ空が見えた] しょっちゅうって、そりゃ辛いな 当直ってことは、夜勤もあるんだろ? でも逃げずに続けてんの、えらいよ [彼女はかなりハードな職に就いてるらしい。>>187 まだ若そうだけど、10年も下積みってきついだろ。 想像するだけでげんなりしていたら 訊き返されて、空を見上げたまま] んー……別にどこってわけじゃないけど たまに誰も俺を知らないとこ、行きたくなるね 人間関係とか、色々悩んだりしないで 楽になれるようなとこ [忘れたいわけじゃない。 楽しいことだって嬉しいことだってたくさんある。 ただちょっと今は、それよりもしんどいことが上回ってて] (201) 2020/08/12(Wed) 16:55:59 |
【人】 木原 敦久[悩み事かと訊く声に、 困ったように眉を下げて苦笑する] 悩みとはちょっと違うけど、な 大事な人が望むようにできない自分ってのは どうしようもないけど、しんどいなって話 [ベンチが背を向けてる方のホームにも 電車が到着して。出発していく。 吹き抜けていく風と他の物音を掻き消す轟音に 口を閉じて黙り込んだ*] (202) 2020/08/12(Wed) 16:56:56 |
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