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![]() | 【人】 看守用 バンドッググラタンと串焼きを平らげ、 今日の昼食はデザートもあるのだなあと フルーツサンドに手を伸ばしつつ。 「うむ、これも美味い」 「……夕食も頑張らねばなあ」 頑張ります。 (28) 2023/12/06(Wed) 0:42:54 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 『居たぞー!捕まえろー!』 『あんな所 俺達にゃ無理だって!』 『あれ…? 捕まえても捕まえても うさぎの数が揃わないぞ……』 『馬鹿 檻が開きっぱじゃないか!』 「…………」 「攻略するまでもないのではないか……?」 動物の大半は飼育用が引き付けてくれているし。 道中疎らに居る動物をどうにかして、 サーカスのテントまで辿り着けば終わってしまいそうだ。 情報が無い以上、ボスがどうだかはわからない話ではあるが。 一先ずは軽く入口付近の探索をしている事にした。 『あーあ このままずっと 走り回るだけの 飼育員なんて役割 やめたいよ…』 『動物が居なけりゃ 仕事なんか しなくていいのよ』 (G3) 2023/12/06(Wed) 0:51:34 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「んぶっふ」 「……失礼した」 頭にオウムを乗せた給仕用はあまりにシュールな姿だった。 モニタリングをしているであろう監察官殿もきっと 何とも言えない顔をしていたはずだ。 小官は悪くない。心の内で意味の無い言い訳を連ねながら。 「確かにストレス緩和の為のバーチャルとしては いっそこちらの方が正しいあり方のように見えるが…」 どちらにせよ看守用のストレス値には関係の無い事だ。 ただ、他のグレイ達が楽しめれば良いとは思う。 そう思いながら、動物の檻や空の檻を横目に歩く。 ふと妙に静かな檻を見る。 『私の役割は これでいいの』 「…………」 「イーサン殿。この層も……何か様子がおかしいぞ」 (G5) 2023/12/06(Wed) 13:59:40 |
![]() | 【人】 看守用 バンドッグ「……まあ、カムイ殿が監督してくれるゆえ それなりのものにはなるだろう。きっとな」 上がったハードルに見合うかはわからない。 「ふむ?まあ、そうだな。これまでよく戦ってくれていたのだ きちんと休息を取るのだぞ。」 筋肉痛はともかく、塔に行かない事には納得したようだった。 第二層は逃げないから大丈夫。多分。 (29) 2023/12/06(Wed) 14:05:10 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ姿勢正しく勧められた椅子へと掛けて、壁の写真を見る。 一組の男女とアトリの写真。 きっととても幸せそうに写っているのだろう。 そうして、ぽつぽつとあなたが話し始めれば 視線は真っ直ぐにあなたの方へ。 「……そうか」 看守用には、家族というものが無い。 だからわかったような事を言う事はできない。 嘘や世辞は言えない。そして好きでもない。 「過ぎた事は、悔やんでも仕方ない。 だが悔やみたい気持ちは良くわかるのだ」 悔やんでも仕方ないと、頭ではわかっていても。 それでも悔やんでも悔やみきれない。 そういった事は、看守用にもある。 (-127) 2023/12/06(Wed) 14:19:50 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「アトリ。 君にできる事は、その分まで幸せになる事だ。」 「それで…もう同じ事が起きないように、 もう一度、過去の後悔をやり直したいと思うなら。」 看守用にも、やり直したい、過去の後悔はある。 「いつか、弟や妹が欲しい、と言ってみたらどうだ」 看守用には、家族というものはわからない。 人間の子どもができたら、グレイの子どもは、 その居場所は奪われてしまうのかもしれない。 けれど恐怖や諦観に平服するよりも、 向き合う事を選ぶのが、バンドッグというグレイだった。 (-128) 2023/12/06(Wed) 14:20:29 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「この場合、正気を疑うべきは本社の方だな。 前時代の名残にせよ、……」 『ああ 檻の中に入っちゃえば』 『あんな役割なんか 捨てられたのね』 『こんな簡単なことに どうして今まで 気付かなかったのかしら』 何かを思うように肩のポッドをひとつ撫で、檻の中の人間を見る。 檻の中の人間はぶつぶつとうわ言のように 意味のわからない言葉を繰り返すばかりだ。 仮にNPCとしてもあまりにも不自然な形で。 「……いや。しかし、小官には…… これはそう簡単な話ではないように見える」 「イーサン殿にも覚えがあるのではないか? 一層で遭遇した……あのバグエネミーだ」 ギミックの一部として進路を塞ぐ、それが役割のNPCが。 役割を返せと叫び、襲い掛かって来た。 それはあまりに──感情的に。 そして、どちらも、『役割』に何某かを固執するように。 「……NPCが、プログラムに無い意思を持ったというのか?」 (G7) 2023/12/06(Wed) 15:47:37 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「何らかの意図……か そうだとすれば何の為にこんなものを仕込んだのだかな。 ただテストプレイの妨害の為とも思えん 全てが偶然ではないのであれば、何を目的としている……?」 一層のようなバグエネミーが続くなら、妨害とも思えた。 しかし今目の前に居るこれは、違う。 ただ、何らかの意思によって、自ら役割を放棄している。 ギミックにも関わる事無く、ゲームの進行を邪魔するでもなく。 正直言って、不気味だ。 しかしただそれだけで済ませるにも何か引っ掛かるものがある。 「…調査を続けるべきか、一度戻り本社の指示を仰ぐか。 監察官殿に判断を仰いでもいいが…イーサン殿はどう考える?」 (G9) 2023/12/06(Wed) 16:49:33 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「隠蔽……いよいよきな臭くなって来たな」 「了解した。 監察官殿は引き続きモニタリングを。 調査及び探索は小官らに任せて欲しい」 何か思う所があるのは人間である彼も同じなのだろうか。 詮無い事を考えつつ、監察官からの応答には、そう返して。 「小官としても放置するには色々と気掛かりだ。 この先にもバグが発生しているようなら 後続にも影響が無いとも言い切れん。 懸念材料は早くに片付けておきたい」 給仕用の言葉にそう返せば、戦闘を極力回避しつつ 足早にサーカスのテントまでの道を行くだろう。 その途中。 「グレイは換えが利く、とは良く言うがな…… 小官にとって、 給仕用のイーサンは今ここに居る君だけなのだぞ。 簡単にやられてくれるなよ。寝覚めが悪い」 (G11) 2023/12/06(Wed) 17:40:52 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「確かに、こうして小官らに話せたのだ。 それがいつになるとしても…きっと言えるだろう」 きっと、招集された先で出会ったグレイに話すのと 両親その人に話すのとは、話が違うだろう。 けれど、こうして勇気を出して話せた事もまた確かなのだ。 それがたとえ小さな小さな一歩だったとしても。 「アトリ。時には、どんなに辛くとも ちゃんと向き合わねばならない時がある。 それが自分にとって大切な事であれば、あるほどだ」 壁に並ぶ写真を見遣る。 自分の幸せが誰かのそれを奪ったものだったと知った時、 その時の辛さは、察するに余りある。 「ちゃんと向き合おうと思えたなら、アトリは偉いのだ」 それでも向き合う勇気を、きっとあなたは持っている。 (-133) 2023/12/06(Wed) 18:04:14 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 『さあ さあ! これより始まります』 『サーカスの目玉 動物曲芸!』 『動物たちの 入場です!』 『ヒヒーン』 『ぐるるる』 『ぱおん ぱおーん』 「……は?」 大きなサーカスのテント、その入口に踏み込む。 入ってすぐ、大きなステージは既に賑わっていて。 そこではステージの目玉が上演されていた。 前足を揃え、小さな台に二足で立つ『動物』。 火の輪潜り、縄跳び、一輪車。 スポットライトの下で、調教師達の統率の下。 さまざまな芸が披露されている。 『動物』は全て、人間だった。 「な……なんなのだ、これは。 役割を放棄した……バグの結果が、これか?」 バグによるものか、調教師も『動物』達も こちらに敵意を向ける様子は無い。 この見世物が終わり次第、サーカス小屋は店じまい。 次の層への道が、開けるだろう。 (G15) 2023/12/06(Wed) 18:38:21 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「う、うむ……それで頑張れるなら、やってみよう…」 看守用ともなれば、このバーチャルから現実へと戻れば 再び会う事は、そう無いだろう。 よっぽどの事が無い限りは。 席を立ち、あなたの傍へ。片手を上げ、ふと。 分厚い手袋越しでは嫌だろうか。 そう思って、片手の手袋を外して。 素手になった片手をあなたの頭にぽんと乗せて、 ぎこちなく、髪を引っ掛けないように。 知識としてはある撫でる、を実行してみる。 何せ看守用、撫でた事も撫でられた事も一度も無い。 見様見真似ですらないが、お気に召しただろうか。 「……嫌では、ないか?」 (-140) 2023/12/06(Wed) 19:55:08 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「…少なくとも、この光景に関しては バグによるものだというのは間違いないだろうな。 恐らくは、ここにも本来の形があったのだろう」 恐らくは。 動物を酷使する、人間の調教師のエネミー。 一層のボスと同じように、それを倒すのが このサーカスのコンセプトだったのではないだろうか。 「しかし……これも何者かによって 本社側のログからは隠蔽されているのだろう。 監察官殿にはモニタリングで伝わっている。 となれば報告すべき事も無いが……」 「とはいえ帰還後に情報共有は行っておくべきか。 念の為、このテントには入らないように、とな」 (G20) 2023/12/06(Wed) 20:03:54 |
バンドッグは、遠く響いた銃声に、『彼ら』の末路を悟った。 (a14) 2023/12/06(Wed) 21:22:09 |
![]() | 【置】 看守用 バンドッグこちらは時間通り、夕食当番。 「洗って水気を切り、 切った野菜を偏りがなくなるまで混ぜる…」 「サニーレタス500g……長径4cm以下…… キュウリ300g……長さ5cm以下厚さ4mm以下…… プチトマト300g……半分に切る……」 呪文のように指示書の内容を繰り返しながら 先ずは野菜と格闘する事にしたようだ。 一番失敗がなさそう、というより 失敗の余地がほぼなさそうなものから担当する事にしたらしい。 これが終われば少し手の掛かりそうな 鶏肉のネギ塩焼きに取り掛かるか、手伝うかするつもり。 (L2) 2023/12/07(Thu) 2:15:24 公開: 2023/12/07(Thu) 2:15:00 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ看守用は、自分の仕事に誇りを抱いている。 そして、自分の働く場所をそう悪く思ってもいない。 だからなんの理由も無しに、 それらを投げ出すような事はできないだろう。 それでも、看守用の働く場所はそう悪いものではない。 あなたが望むのであれば、 通話やメッセージのやり取り程度は許されるだろう。 「……そう、か? …頑張るのだぞ、アトリ」 看守用の手は、武器を扱う者の手だ。 大きな手だ。筋張った、硬い手だ。 それでも、確かに温度のある手だ。 わがままを聞いて、もう一度。 それから、頑張るのだぞ、の言葉と共に、 撫で付けるように一度、ぐしゃりと撫でて手を離した。 (-158) 2023/12/07(Thu) 2:55:46 |
![]() | 【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 【ハノイの塔 第三層】 「ここは……駅か?」 給仕用の後を追って、次の層へ足を踏み入れる。 駅構内らしき造形、何処までも伸びる線路、放棄された電車。 現実離れした──寂れ、退廃としたような空気。 駅の形は成しているが、駅として機能してはいない。 総じて、確かに駅ではあるのだが、駅とは言い難い光景。 「……弱点の分かりづらい奴らなのだ。 第二層では殆ど戦闘は無かったとはいえ── 邪魔だ!! 」進路を阻みに現れた時刻表を横薙ぎに蹴り飛ばす。 データの集合体には、男女も老いも若いも無い。 ゆえに、ゲームとして設定されたそれらを把握しづらい。 「目的地は遠い。ここは一度帰還し、 日を改め、調査の準備を整えたのち再び来るべきだろう。 皆、それで構わないな?」 スーツ姿の男女らの間から見える遠景。 遠くぼやける程にまで延びた線路の先、病院らしき建造物。 挙動のおかしい、役割から逃れるようにするNPCの来る所。 その終点たる病院は、確かに繋がっているのだろう。 バグの根源たる何者かに。 或いは、バグを隠蔽する何者かにも。 (G26) 2023/12/07(Thu) 3:57:36 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビこん、こん、こん。 あなたの部屋に、きっかり三度、生真面目なノックの音。 「トムラビ殿。居るだろうか?」 夕食の準備が終わった後、或いは夕食の後。 そう声を掛けて、数分待って。 返答が無ければ、日を改めるつもり。 「少し……改めて話したい事があるのだ」 返答があったなら、そう続けただろう。 (-159) 2023/12/07(Thu) 4:17:48 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイこん、こん、こん。 あなたの部屋に、きっかり三度、生真面目なノックの音。 「カムイ殿、今は手は空いているだろうか?」 看守用が塔から帰って来た後の事。 返答が無ければ、部屋の主も居ないのに、 やっぱり生真面目に、失礼する、だとか言って。 暫しの間、あなたの帰りを待つ事にするだろう。 暫く待っても戻って来ないようであれば、日を改めるつもり。 あなたから返答があったなら、或いは、戻って来たならば。 失礼する、とか、失礼している、だとか言葉を掛けて。 以前と同じく、床の一段高くなった所に姿勢正しく腰掛けて。 今度は、手土産は持たずに。 やはり以前と同じく、本題から入るのだろう。 (-161) 2023/12/07(Thu) 4:49:02 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「…カムイ殿は、塔の第二層には赴いただろうか。 動物園をテーマにしたという、あれだ」 「そこにも、様子のおかしいNPC……バグが発生していた。 そして、監察官殿曰く、何者かによって 本社側にはバグの存在を隠蔽されているというのだ。」 攻略班に伝えられた情報をなぞる。 敢えて全員に周知しないのは、無用な混乱を避けるため。 本社に助けは期待できない、という事を。 「もはや偶然や人為的なミスによるものとは考えられん。 いよいよきな臭くなって来たゆえな。 情報共有がてら、君の見解を聞きたい」 「次の層、それらバグの来る場所は病院だった。 そこで…… カウンセリングAIを疑うのは、安直に過ぎるだろうか?」 (-162) 2023/12/07(Thu) 4:49:26 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「……そうか?…失礼する」 部屋の中へと誘われれば、短くそう言って。 以前も少しだけ見えた、暗色の部屋の中へ。 置かれた座布団を見れば、 観測用の部屋と少しだけ似ているな、と思った。 とはいえ電気式のランプや木製の床、転がる原石など あなたらしいものの方が多いのだけれども。 それから、まだ火のついていないアロマキャンドル。 ものは使ってこそだろうに、と少し苦笑したかもしれない。 「うむ、頂こう」 看守用の勤務地に、正座をする文化は無い。 ゆえに座布団には片膝を立てた形で座る事になるだろう。 恐らく、横向きに座り、半身をあなたの方へ向ける形。 (-191) 2023/12/07(Thu) 20:00:13 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「して、本題なのだが……率直に言おう」 コップを傾け、お茶を一口。 そののちに、そう切り出した。 「トムラビ殿。君には男性に絶対服従するように コードやプロテクトが埋め込まれていると言っていたな。 それをここで解除してもらったとも。」 「しかし……それは、このバーチャルから戻れば おそらく元に戻ってしまう、 或いは再び同じものが施されてしまうのではないか。」 グレイ達にはバーチャルでの身体と別に、現実での本体がある。 データ上のものは確かにこのバーチャル内でも 影響を及ぼすだろうが、物理的なものはそうもいかない。 「一時的にでも解除された事で、 君のストレスは大きく下がっただろう。だが、 それでは根本的な解決には至らないのではないか?」 「君は……このバーチャルから、現実に戻った時。 人間達と、どう付き合っていくつもりでいる?」 聞くに、未だ幾つかのプロテクトは残っているという。 それゆえに、あなたの本当の望みを聞く事は 叶わないかもしれない。それでも、仕方のない事を 仕方ないと飲み込んでしまいたくはなかった。 (-192) 2023/12/07(Thu) 20:00:59 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「うむ、約束なのだ」 がんばるよ、と、アトリにも言ってね、と。 その両方に、そう返す。 生真面目な番犬は、約束を違える事は無いだろう。 「寂しいでも、辛いでもないが。 近い内、駆け付けてもらう事にはなるかもしれないな。 いやなに、思いがけず山程のチョコレートが 手に入ってしまったのだ。」 思いがけず手に入ってしまった大量のチョコレートは 今も書類の代わり、デスクに山と積まれている。 どうせなら、このバーチャルが終わる前に 飽きるほど食べてもいいだろう。そんな考え。 「その時は宜しく頼むのだぞ、アトリ」 そんな『お手伝い』をひとつ頼んで。 引き留められなければ、 また後でな、と部屋を後にするだろう。 (-193) 2023/12/07(Thu) 20:18:30 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 飼育用 チャコ「……チャコ殿」 なぜ最初から諦めて掛かるのだ。 いつか言った言葉が脳裏をよぎる。 何某かの問題を問題と認めた時に、 真正面からぶつかる事を選ぶ自分がおかしいのだろうか。 頭の硬い旧型ゆえに、軍事用を基にしているゆえに、 決断できるだけ、割り切れてしまうだけの話なのだろうか。 「なぜ、決められないと思うのだ。 なぜ、割り切れないと思うのだ」 「なぜ、伝えてやれないと思うのだ 不幸にしたくないのなら、それを遺憾に思うのであれば 他者の為、自分の為を思うのならば。 その為には、時には痛みを伴う事もあろう」 看守用は、正しさに重きを置く。 たとえそれが行き過ぎたものとして排斥されようとも。 刑務官として、正しくあろうとするものだから。 「小官が良しとするのは、現状を不満に思う事 そして、理想へ向けて進もうとする事だ」 (-199) 2023/12/07(Thu) 21:09:08 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「可能性はいくらでも存在する……か」 眉間を揉む。やはりそう簡単な話ではないようだ。 「まったくもって、とんだテストプレイを任されたものだ。 どのみちあの病院まで辿り着けば 否が応でも、そこに答えはあるのだろうな。」 「しかしそもそも何がバグの根源だったとして、 何をどうすれば解決するものかもわからんものだ」 本社からの助けには期待できない、となれば。 取れる手段は限られる。どうにかしてバグを解決するか、 或いはテストプレイの終わりまで本部に立て籠もって過ごすか。 思い付くものと言えば、そのくらいのものだろうか。 相手は本社側のログを改竄する事が可能な程度には バーチャル内の権限を掌握している。 監察官に出来る事も限られているだろう。 (-205) 2023/12/07(Thu) 21:37:25 |
![]() | 【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「……ああ、そう」 それから、と。 暫し考える間があったのち、そう続ける。 「イーサン殿は行ってしまった。 一人で、向こうへ──塔の先へ。」 「まったく、あれだけ単独行動はよせと言ったのにだ。 拳骨の一発でも喰らわせに行かねば気が済まんのだ」 給仕用はきっと、看守用らと共には戻らなかった。 そして翌日になっても、きっと。 本部にはその姿は無いのだろう。 「君の忠告は確かに覚えておこう。 その上で、不測の事態に…… 起こり得る可能性に出来る限りの警戒をしよう。」 カウンセリング用AIだけを疑うな。 やや思考に柔軟性の欠ける、融通の利かない看守用にとって その助言は確かに適切なものだっただろう。 「感謝する、カムイ殿。 君との対話は確かに有意なものであった」 (-206) 2023/12/07(Thu) 21:38:10 |
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