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【秘】 エウロパ → ユスティ「―――――、どうしたの?」 うずくまってしまった君に慌てて駆け寄り 大丈夫?って声をかける。 私の言葉が原因だと分かっていながら 放っておく事なんて出来るはずがない。 (-96) 2023/09/27(Wed) 12:45:50 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 嘘なんかじゃなかったんだ。 本当に、今までは魔法が使えなくて 君が根気強く教えてくれたから やっと、成功したんだよ、って。 眠っていた魔力を目覚めさせたのは君なんだ。 君がいなければ魔法使いにはなれなかった。 (-97) 2023/09/27(Wed) 12:46:19 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 私は知らない。 溢れてしまう自分の魔力が ユスティの魔法を手伝っていたなんて。 私は知らない。 魔法の成功、が大事なんじゃなくて 自分自身の力で成功させたいと、 ユスティが思っていることなんて。 (-98) 2023/09/27(Wed) 12:46:45 |
【秘】 エウロパ → ユスティ問いかけに返事は返ってこない。 思い返せば、ユスティが推薦を手にしたと 一言も聞いてないのに、手にしたのだとばかり あの時は信じ込んでいた。 それが、どれほど残酷なことだったのか 私には想像することしかできない。 痛みを真に知っているのはユスティだけ。 (-104) 2023/09/27(Wed) 12:49:31 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 次の日、いつもの場所に行っても 大好きな人の姿はなく。 嫌われてしまったんだ、と思った。 手に握られたスターチス。 君に渡したいと思ったのに 君が選んだのは拒絶だったから。 渡すことも出来ないまま。 (-105) 2023/09/27(Wed) 12:50:42 |
【秘】 エウロパ → ユスティ うずくまって泣きじゃくる少女の心に 反応するかのように周りの温度が下がっていく。 天まで悲しみに共鳴するかのように 雨が降り注いで、服が濡れる。 いつしか心地よい川のせせらぎは聞こえなくなり 冬でもないのに流れる水はすっかり凍り付き 降っていた雨は雪へと変わる。 涙さえ凍り付き、寒さに少女が倒れてしまっても 魔力が尽きるまで季節外れの雪は降り続ける。 (-107) 2023/09/27(Wed) 12:51:56 |
【秘】 エウロパ → ユスティ異常な魔力を感知した誰かが 少女を見つけたときには、 雪こそ降りやんでいたものの あたりは真冬のように寒いまま。 少女は寒さで死ぬ寸前だった。 手に握られたままのスターチスは 寒さにしおれ、凍り付いてしまっていた。 (-108) 2023/09/27(Wed) 12:52:39 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 辛うじて助かった少女は どうしてあんな場所にいたのか、 どうしてあんな魔法を使ったのか 聞かれても答えることが出来ない。 「…………おぼえて、ない。」 大切な人に、何を言われたんだっけ。 なんとなく、悲しかった気がする。 記憶を塗りつぶして心を守ろうとした結果。 原因不明の魔力暴走だけが、残ってしまった。 (-109) 2023/09/27(Wed) 12:53:23 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 魔法が成功した、って伝えたかっただけなのに その成功体験は、大切な人を傷つけてしまった。 初めての成功が大失敗に変わったから、 魔力制御が上手くいかない。 成功が失敗に変わることを 無意識にずっと恐れている。 成功すればするほど好きな人から遠ざかるなら 成功なんて要らない、その気持ちが。 (-110) 2023/09/27(Wed) 12:54:27 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 私の身を危険にさらし続けているのだと。 私自身が知ることはできない。 拒絶されたあの日の記憶を 塗りつぶしてしまったから。** (-111) 2023/09/27(Wed) 12:55:37 |
【人】 エウロパ私たちが分かり合うには 言葉を交わすことなのに。 私の聞き方が悪いのか 私の理解が足りないのか。 言葉を交わそうとしても上手くいかない。 君の心がわからない。 わかりたいと思うのに。 わからせてほしいのに。 (115) 2023/09/27(Wed) 16:52:10 |
【人】 エウロパ嫌われてないんだって思いたい。 でも、嫌われてるんだと思う。 私の行動なんて全部迷惑かもしれない。 本来なら怒りを買うかどうかじゃなくて 君が今怒ってるというのなら謝らずにはいられない。 ただ、それだけのことなんだ。 (116) 2023/09/27(Wed) 16:53:23 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 自分自身が危険なだけなら 魔力制御なんて簡単に覚えないだろうけれど 君にまで危険が及ぶのだと、 そこまで考えを回すことが出来たなら 話は違ってくるのに。 君がそこで躊躇わないから。 当たり前のように危険を冒すから 大丈夫なのだと思ってしまう。 (-113) 2023/09/27(Wed) 16:53:48 |
【秘】 エウロパ → ユスティ だから、君の行動に甘えてしまうんだ。 こんな時じゃなくても触れていたいのに こんな時じゃなければ触れられない。 求めるように抱きついても 気づかないふりをされてしまうのが寂しい。 ただの応急処置、でしかないのかな? 君の心はやっぱり分からないまま。 (-114) 2023/09/27(Wed) 16:55:11 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 私の心は今も変わらない。 君は大切な人なの。 君にとっての私も同じであってほしい、 それがわがままだとしても。 私の気持ちすら否定されてしまうのは……。 返ってこない言葉が否定に感じられて。 (-115) 2023/09/27(Wed) 16:55:46 |
【秘】 エウロパ → ユスティ「…………それがわかってないから 倒れそうになる人だっているのに どうして自分を下げるようなことを言うの? 君だから、分かるんじゃないのかな。」 (-116) 2023/09/27(Wed) 16:56:06 |
【秘】 エウロパ → ユスティ「……アドバイス、ありがとう。 言いたいことは分かるよ。」 でも、解決方法が分からない。 特に、魔力を練って洗練させる方法が。 ……その方法はきっと自分で考えないといけない。 だから、口を噤んでお礼を言うにとどめて。 (-118) 2023/09/27(Wed) 16:56:48 |
【人】 エウロパ「それ、何度も聞いたよ? ユスティは優しいよね、いつも。」 私は君のそういうところが好きなんだよ。 微笑みながら君の言葉を流してしまう。 もしまた、私が困ってたら 助けてくれるはずだって、信じてるから。** (117) 2023/09/27(Wed) 16:57:14 |
【人】 エウロパ……ということがあって。 私達は図書室にやってきた。 私はユスティといられて楽しい。 ……どうやら楽しいのは私だけらしいと ユスティの口調から伺えるけれど それはそれとして。 頼みを遠慮するつもりはないんだ。 (118) 2023/09/27(Wed) 16:59:00 |
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