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【秘】 うたかたの ダニエラ → 陽光の元で ニーノ降り落ちる雨が、女の頬も濡らす。 眼鏡がなくてよかったと思った。だって、レンズが濡れてしまう。 それに手錠をかけた瞬間のあなたの顔を見なくて済む。 そうして代わりに濡れた睫毛が、あなたの言葉で、ふるりと振れた。 「…あは。おかしなこと、言うー。」 取り繕ってきた声音が剥がれていく。 ただの嘘つきだって。ずっとずっと騙していたんだって。 その事実だけが確かにそこに転がっているのに。 ――あたしは、裏切り者なのに。 「あのねえ。ニーノくん」 その言葉と、ほぼ同時だった。 繋がれた両手にそっとまた触れて、もう片方の腕が、あなたの背に回る。 ゆっくりとあなたを抱き締める。…あなたはそれを、恐れるだろうか。 (1/2) (-158) 2023/09/18(Mon) 11:25:19 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 陽光の元で ニーノくす、と耳元で、笑みの音。 笑うしか、できないから。 「大丈夫、だよお。…あたしはあ。」 「それより、自分の心配しないとお。」 ずるいなと思う。我ながら。 抱き締めてもいいのは、お母さんの代わりの話だったはずなのに。 …あなたは今誰の代わりでもない。 最後に、 あなた として、腕の中。かわいい後輩。だいすきだった。 もっと一緒に話したかった。本当に克服出来たらって、力を貸していた。 そんな、自分の身の程も弁えないような女で。 ――ごめんね。は、 やっぱり口にはしないまま。 (-159) 2023/09/18(Mon) 11:25:44 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 無敵の リヴィオ「んー…?どおでしょおー。」 「えーと…。」 記憶を辿る。 あまりにも雑多すぎて、店頭の商品のひとつひとつまで覚えていないが。 そうやって思い返したあと、くすりと笑んで。 「…探してみまあーす。」 間延びした口調にあまり変わりはない。 ただ嬉しそうな様子ではあった。 要件を終えるとするりと席を離れていく。 自分のデスクへ戻ると、美味しそうにまたコンポタをすすっていた。 (-160) 2023/09/18(Mon) 11:35:12 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「あ、ウン。内緒にするよ。勿論」 コクコクと頷いて、補足を聞いて。 「ね、寝間着なら自分の分持ってくからいいよ。 ベッドはマジで、あんたの好きな方使ってもらって。 オレ最悪床でもいいから……」 なんて滅多な事を言った。 ……優しくされたり気遣われたりすると、 ロメオは妙に焦り始める性質がある。 ありがたいことに変わりはないのだが、 なんだか申し訳なくなってくるのだ。 「ホットミルクはあるなら欲しいけど……」 (-161) 2023/09/18(Mon) 11:37:28 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ指先への感触に男は目を丸くして、暫く動きを止める。 持ち上げられるまでは想定出来たんだが、 ただその先までは想定出来なくてこの通り。 視線が首ごと右を向いて、左を向いて。 今度は上に、下に……考えるようにあちこちを眺めて、 君に向いた時、長いため息が吐き出された。 「……………………あー、君ってやつは本当に……。 やっぱりモテるだろ…………」 空いた片手で顔を覆い、小さな声で何とか言葉を絞り出す。 "リヴィオ・アリオスト"がする分には何の動揺も抱かないというのに。 君のその行動は想定外が過ぎる。 「……"俺"として掴めるやつは君くらいだ。 そんでそっちのはあんまり覚悟したくないな」 許せないと口にされても破滅を望んだ男だ。 運命共同体であるうちはともかくとは口に出さなかったが、 君なら何となく察してそうで 片手で顔を覆うまま思わず視線を逸らした。 (-162) 2023/09/18(Mon) 11:48:38 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペしばらくして、返信がくる。 『はい 昼には行けると思います』 『朝からびっくりしちゃって ありがとうございます』 顔は見えなくとも、こう言ったのだから動けるようにはなったのだろう。 (-163) 2023/09/18(Mon) 11:53:04 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「……センパイ」 じろり、と細められた視線が貴方を見下ろした。 元よりあまり変わらない表情ではあるが、 眉根に寄った皴がその不機嫌を物語っている。 「別に考えナシに飛び出そうって気はありませんよ。 それで掴まりゃただの間抜けだ」 「ボスが来るまでいい子に留守番してりゃいいんですもんね。 それが最善なら、オレはそうします」 「あんたがそう言うなら、オレはその通りに」 「何かあったら言ってくださいよ。 オレは何でもやるんで」 忠義がある。物分かりも良い。 目上には背かず与えられた仕事は必ず果たす。 ロメオのこのファミリーでの在り方はそうだった。 体の良い道具。丈夫な忠犬。 この混乱の最中もそう在ろうとすることに変わりはない。 それがロメオの「いつも通り」だ。 「……あんたも根詰めすぎないでくださいね。 酒ならいつでも買ってきますよ」 マジでお疲れさまです、とそんな労りを添えた。 (-164) 2023/09/18(Mon) 11:55:36 |
【人】 うたかたの ダニエラ朝のルーチン。2日に1度のサンドイッチ。 いつもと同じメニューを頼む。 「ありがとおございまあす。」 レシートを受けとり、馴染みの店主に手を振って。 齧りながら通勤の道を歩いた。 街は今日も、取締法のせいかどこか縮こまったような様子。 それを横目に眺めながら、小さく、溜め息を落とした。 (6) 2023/09/18(Mon) 11:56:40 |
【影】 うたかたの ダニエラもうこのレシートに、メッセージが載ることはないのだけれど。 ダニエラ・エーコのルーチンは、そう易々と変える訳にもいかなかった。 だから、こうして無意味な行為を、きっとこれからも繰り返す。 レシートをついちらりと見つめてしまう癖も、きっと、そうそう直らない。 (&7) 2023/09/18(Mon) 11:58:29 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「流石にこういうのは誰にでもやらねえよ。」 何処かの色男なら兎も角。 元々他人を口説くとかそういう事はしない男だ。 ある意味貴方が特別だから、とも取れるのだが。 「お前こそそういう反応するの、狡くないか?」 明らかに動揺した様子。 恐らくは自分しか見たことが無いだろう様相に 少しだけの優越感を得ながら、くすくすと笑う。 「とはいっても、離したくなくなっちまったからなぁ。 手ぇ離したくなったら頑張れよ。」 持ち上げていた手を、今度は此方から握った。 (-165) 2023/09/18(Mon) 12:06:21 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 路地の花 フィオレ「ねえさんには毎日会いたいぐらいだよ」 誰かに触れられるのは小さなころの経験を思うとずっと苦手。 けれどその中にも例外があって、例えば貴方だった。 貴方に抱きしめられるのは安心する、その腕の中に守られていたから。 こちらも腕を回して少し抱きしめ返してから袋の中身の紹介に移っていたのだろう。 「んーん!他のお菓子はまだ全然作れないから。 今日の朝にせんぱいがクロスタータ配ってたんだ。 それ見て、オレも一人で作ってみようかなって」 「まだまだ実力不足だけど…… ……でもねえさんに褒めてもらえるとうれしい」 ふにゃと嬉しそうに笑うのは幼いときとおんなじそれだ。 「ねえさんもだけど、ねえさんの周りの人も大丈夫? もし何かまた困ったことがあったら、オレでよかったらいつでも頼って。 にいさんの方がまあ〜……頼りがいはあるかもだけど」 「会うたびにフィオによろしくって言われるんだ。 だいすきだよなぁ」 (-166) 2023/09/18(Mon) 12:40:43 |
【神】 門を潜り ダヴィードかくして昼下がりの午後に差し掛かった時間帯。 男はいつも通りの顔をして、アジトに現れた。 知り合いがいれば挨拶をかわし、相手を労って声をかけ。 その手にはテイクアウトのアマトリチャーナ。 ……と、おそらくは昨日の残りらしき料理たち。 どこかしらで温めてきたのであろう、芳しい匂いを漂わせるそれらを片隅の机に並べて。 それはもう食べ始めた。 すごい勢いで。 「もうこんなの食べなきゃやってられませんよ。 どこまで『いつも通り』をやれるか持久戦ならやってやる。 体力では負けませんからね!」 ……なんて、誰に言うでもなく。 #アジト (G20) 2023/09/18(Mon) 12:40:59 |
【秘】 マスター エリカ → 月桂樹の下で ニコロ/* 🍷 (既読スタンプ)(カンターミネにセット把握しました) (赤窓見えるようになったので結構ギリでも対応できます、報告ありがと〜〜) (-167) 2023/09/18(Mon) 12:44:36 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ「よかった〜…… じゃあ、問題なさそうですか?」 ぱっ、と嬉しそうに笑う。 この寂しがりやにとって夜を通してのお泊まり会……正しくお泊まり会に付き合ってくれる人間はそう多くない。 貴方に持ちかけたのは初めてだったが、切り出してみてよかったと思う。 「そっか、そりゃそうか。 ……俺がお客さんを床に寝かせるような人間に見えます? ちゃんと掃除しときますから、寝る前に決めましょ」 そうして立ち上がり、何やら端末を操作する。 貴方の端末に通知が送られるだろう。 「いちおう住所送っときました。 分かんなかったら連絡してください。 ちょっと先に帰って、準備しておきますから」 ホットミルクに入れるひとさじのはちみつか、はたまたブランデーか。 貴方の好みはまだ分からないから両方用意しておこう。 普段から掃除もしているが、念入りに見直しもしておこう。 あからさまにうきうきとしている男は、そのまま何もなければ「また後で!」で言い残して一旦立ち去るだろう。 (-168) 2023/09/18(Mon) 12:54:19 |
【秘】 無敵の リヴィオ → うたかたの ダニエラ君が記憶を辿る様子を眺め、 笑みが浮かべばどこか安堵したように表情が和らいだ。 「…あぁ、楽しみにしているよ」 礼を送るべきはこちら側で、 本来あの程度で返される必要もないのだが、 君が多少なりとも笑顔になれるのならその方がいい。 離れていく様子を少しだけ眺めて、 男はまた、己の仕事へ向き合うのだった。 (-169) 2023/09/18(Mon) 12:59:50 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ素が出てきたのは良いことだと思う。 昔の、遠慮のない兄のようなあなたが帰ってきた気さえするから。 自分が知る今のあなたの顔は、背伸びして大人になって貼り付けた絵のように見えた。 それはそれでルチアーノという一人の人間の一面だとは思ってるけれど。 「だって、かなり無理してるように見えるし」 あなたの上司や部下のことはそれなりに把握している。 今日捕まっていた彼は、どうだっただろうか。 急に居なくなってしまった人がいることも、今日、聞いた。 この時の犠牲者はまだ少なかったが、翌日にはさらに身近な人物たちが捕まってしまうことを、今の僕たちはまだ、知らないけど。 あんな法が無理やり施行されてしまって、マフィアが動揺してないはずがない。 警察ですら、あれだけ動揺してたのだから。 「いつでも言いなよ」 ずっと、待ってる。 そう言って、足早に去るあなたを見送った。 約束をしないのはいつものことだ。 会おうと思った時は、バーであなたを待てばいいから。 けれど、なんとなく胸騒ぎがして、また直ぐにでも顔が見たい。 そんな風に思ってしまったたのは、これが初めてのことだ。 ―――翌日、見回りで街を歩いていると、路地裏に入っていく目立つ男の姿が見えた。 追いかけない、はずがない。 なんとなく声はかけづらかったから、タイミングを見ようとあとをつける形で。 (_3) 2023/09/18(Mon) 13:14:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ「それは本当に居る人物なのかい? 調べてもそんな人物、全く出てこない」 大体、そんな重要なことを顔を見ずに進めるなんてどうかしてる。 所長代理も、なんらかの息がかかった人間なのではないかと、僕は推察している。 「あぁごめん、これは質問にカウントしないでくれよ」 「そもそも、強硬派と思われるアリソン・カンパネッロとその一派が……同じく考えが過激で職務に忠実な男から捕まえるはずがないだろう。 おかしいんだよ、最初からね」 知略を得意とする自分だが、目の前にいる情報屋の不気味さは理解し難い。 何か試しているような声音に、ごくりと喉が鳴った。 ここであったことを起きた時、僕が覚えていたなら。 僕はきっと、そいつに会いに行くよ。 「だから不十分に、決まってる」 (-170) 2023/09/18(Mon) 13:22:00 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ「え、眼鏡?」 急に思考が呼び戻されて、ぱちぱちと2回、瞬きをした。 テーブルをこんこん叩く指を見て、問い返しながらも小さく頷く。 「良いけど……、何も見えなくなるんじゃないのかい?」 いつも眼鏡をかけているから、視力が悪いのだろうと思ってたけれど。 眼鏡が曇る……ような料理はないし、実は伊達メガネだったりとかするんだろうか。 サラダのハムを口にしながら、はて、と首を傾げた。 (-172) 2023/09/18(Mon) 13:28:13 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「あぁ……、なるほど」 確かに今朝の出来事は、皆少し参ってしまっている。 近しいものが二人も、理由も分からず逮捕されてしまったのだから、次は我が身かと恐れるのは仕方のない話だ。 現に、自分もまた朝から気分がもやついてしまっていて……。 「イレネオはむしろ、強硬な人たちには喜ばれるような職務態度だと思ってましたけどね。 ニーノも……まだ未熟かもしれないですけど、努力家ですし、二人共逮捕される理由が全く……わからない」 前者はあなたと同じように、僕が直接教えた後輩だ。 後者はシエスタのたびにチェスの勝負を挑んでくる弟子。 二人共知らない仲じゃないからこそ、何か出来ることはないかと、そう考えているのだが……。 (-173) 2023/09/18(Mon) 13:35:47 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ「…俺は別に狡くない」 これを動揺せずにいろという方が難しい。 悔しいのか恥ずかしいのか、嬉しいのか。 あるいはその全てか。他にも存在するのか。 綯い交ぜになったような感情が心の中で渦巻いている。 握り返され感じた熱にまたも息を吐いて、 こんなはずじゃあなかったと覆っていた手を外す。 「……精々、頑張るとするよ」 少し照れるように眉を下げ笑みを浮かべた男は、 お互いにこの手を解いた後に そのまま注がれたワインへと手を伸ばしたのだろう。 何だか熱い気がするのは酒のせい。 熱くなるまでに手をつけていなかったというのは知らないフリだ。 (-174) 2023/09/18(Mon) 13:38:26 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡がたん。 一際大きな音が広くない部屋に響いた。 男が立ち上がった音だ。椅子が揺れて細かに反響した。同時に左の手が貴方の胸ぐらを掴んだ。ぐ、と力を込めて引き寄せれば、眼前に額を突き合わせた形になるか。 燃える瞳が至近に映る。金の瞳。激昂に色濃く、ぎらぎらと炎をちらつかせる瞳だった。 「これだからノッテの奴らは嫌いだ」 「伝統に砂をかける、規則に泥を塗る、法に唾を吐きかける────他人のことなんぞ自分の食い物にしか思っていないんだろう、下衆が!」 食い締めた歯は鋭い。 肉食の獣のようなそれを有為に晒して男は貴方に詰め寄る。 ▽ (-175) 2023/09/18(Mon) 14:09:20 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 黒眼鏡「ご教示どうもありがとう」 「アレッサンドロ・ルカーニア、お前は現行の、反社会組織取締法によって悪だ。ようやくお前に追いついた。お前が目を向けるべきなのは帳簿じゃない、自分自身の末路だよ」 は、────と、笑う。 勝ち誇っているようにも見えた。単に、激昂の興奮があるだけにも見えた。 「お望みならそうしてやる」 「額で判を、だったか。どうせなら血判にでもしてみるか?」 手は胸ぐらから襟首へ。 貴方が何もしないのであれば、次には顔から机に激突することになるだろう────この、頭に血が上った獣の手によって。 (-176) 2023/09/18(Mon) 14:10:18 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「……うん。問題無い」 「世話んなります」 行くよ、とお泊り会のお誘いを正式に受けるように。 「ハハ。や、流石にそれは無いか。だよね」 「そーします」 「ありがとう。じゃあ、オレも準備したら行くわ」 端末に届いた住所を確認し、 「また後で〜」と手を振って一度見送る。 「…………」 「人ん家か……」 そんな事を呟いて、自分も持ち物の準備をしに一度戻る。 寝間着と泊まるのに必要そうな物、 それから手土産に甘いフィオッコ・ディ・ネーヴェでも。 そしてそれからその後。 「Buona sera〜……」 後輩の家のベルを鳴らす長身の姿がある。 鞄を一つ背負って、さて、出てくるかと。 (-177) 2023/09/18(Mon) 14:22:19 |
【秘】 檻の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の疑問は最もで、だから男は首を振った。 これは誰にも言ったことがない話。言う必要がなかったから、言ったことがない話だ。 「目はいいんですよ。」 「両目とも、2.0あります。落ちたことはない、だから」 無骨な指がつるの部分にかかった。話を続けながら、ゆっくり外していく。 「だから」 「見えすぎるんですよね。」 「向こうの方に掲示されてる嫌なニュースとか目に入るでしょう。特に署内だと。」 「つい読んでしまって嫌な気分になるので、ぼやかしてるんですよ。」 レンズを上にして、汚れないよう机の上に。 語る視線は落ちていた。そのままテーブルの上を滑って、貴方の手指から上半身を上っていく。 「今はいいので。」 かちり。 ハムを齧る貴方のかんばせに眼差しが合った。 それからまた逸れて、テーブルの上の軽食に落ち着くのだろう。 「俺も食べようかな。それ、美味いですか。」 (-178) 2023/09/18(Mon) 14:41:01 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 檻の中で イレネオ「へぇ……」 つまりは、なんだ。 視力は良いのに度のある眼鏡をかけて逆に視界を悪くしていたということか。 嫌なニュースなどを避けたいというのは、わからないでもないけれど。 「………………」 思わず眼鏡を置く骨ばった手を目で追って。 だんだんと上がってくるあなたの視線を強く感じて、その視線を合わせた。 確かに。 見るなとは言ってない、けれど。 嫌なニュースなんかはこの部屋にはない、けれど。 つまり、それは。 レンズで濁さずに見たい、と言ってるんだろう? 「……おっ、美味しい、けど。欲しいならあげるよ」 喋る言葉が詰まる。その視線だけで頭が茹だりそうだ。 だからいつもなら、どうぞとサラダごと渡すのだけど。 なんとなくその視線を外したさに、ハムと野菜が刺さったフォークをあなたに突き出した。 (-181) 2023/09/18(Mon) 15:09:27 |
【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「あんたよりかはね、ルチアーノ」 棘のない、緩い口角の上げ方からして、 こちらとしてもやはりそれなりに悪くは思っていないようで。 「……気持ちは分かる。 俺もこんなで誰かを男らしく背負っていられる気がしないんで。 三ヶ月と最初から期限を提示するのは、 ある意味で誠実なんだと思いますよ。女泣かせには違いないでしょうが」 それだって、自分とはまた別の割り切り方だ。 咎められることは何もない。此れと彼れに線引きをすることに、何の謂れがある。そんな共感が滲むような物言いだった。 「嫌な男なのはお互い様です。 おそらくはそれくらいが丁度いい。俺たちなら、が付くが。 ……あんたに対してとは言わないけど、別に俺だって隠し事の一つや二つありはするんですけどね?」 敢えて突き放すような言葉は吐く。 それでも懐には入れている。選ぶ言葉はそれが滲んで。 友達が少ないものだから、だからこそ法よりも遊びの約束を優先したのだと感じた。 (-182) 2023/09/18(Mon) 15:15:13 |
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