人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

rrr……

『……』

『………』
『……』

『…………そうですかあ。』

了解ですho capito。』
『またいつでもアジトの方へ。』
『…少し、意見を聞かせて欲しいですねえ。』

『今日は、お疲れでしょうからあ』
『ゆっくり、おやすみくださいねえ。』
(!1) 2023/09/14(Thu) 21:52:01

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

眺める景色に誰もいないこと。
ただ往くには不自然なルートであるということ。
見回りという名の街歩きをする女だ。
そのことくらい、きっと薄々に察していた。
――それが何のためなのかだって。
…だから。



「はあい。お疲れ様でしたあ。」

素知らぬ顔に、気怠げな声。
けれどドアを開くより前に一度、不自然な一呼吸の間があった。

「……アレッサンドロさん」
「…………。」

結局、くすりと笑って、終わる。

「気をつけてくださいねえ。…帰り道」

ノブに手をかける。
人気のない地下駐車場とはいえ、ひとたび外に姿を見せたなら、即座に車を離れなければならない。

何もなければ、恙無く、外へ。
(-15) 2023/09/14(Thu) 22:15:37

【神】 日差しにまどろむ ダニエラ

広がる動揺の声。
それらが全て薄膜の向こうにでもあるかのように現実感がなかった。

もとより勤務態度があやふやである女だ。
嘆くも憂うも似合わないのは自分が1番よく知っている。
強いて言うなら、仕事が増えそうだとどこかで交わした雑談のように肩を竦めるくらいで丁度いいような気もしていた。

それも、結局、空気に呑まれてできないまま。

「あー。」
「……甘いもの食べたいなあ…。」

やっとそれだけぼやいて、こつりと革靴の底を鳴らす。

#警察署_朝礼
(G9) 2023/09/14(Thu) 22:29:46

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

いつも通り、女の姿は速やかに消える。
しかしいつもと違うことがただひとつ。
『忘れ物』が後部座席に残されていたのだ。

『忘れ物』は地味な濃色でラッピングされており、落ち着いて車内を見てようやくその存在に気付く程度の――手の平程の大きさをしていた。

  ―― Caro 親愛なるあなたへ.

そう貼られたシールを見るに、男性宛てのプレゼントだ。
中に入っているのは、イタリアの伝統工芸である革細工を使ったキーリング。
あなたが封を切らなければ、それも知ることはないのだけれど。

――まあ、つまり。
あなたの部下は、本当に、ひねくれていて素直じゃない。
そこにあるのはきっと、ただそれだけの事実だ。
(-26) 2023/09/14(Thu) 22:40:24

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

取締法施行により世間が騒然としたその日のこと。
勤務を終えた女が向かったのはあなたのモーテルだ。

あなたがきっと今日は忙しくしただろうということは想像にかたくない。
問題はその忙しさが少しも想像できない上、きっと想像したところでそれを遥かに凌駕しているだろうことだった。

…いるだろうか。
若しくは帰ってくるだろうか。
帰りがどれだけ遅かろうと、その入口で女はあなたを待つつもりでいるが。

――夕方からは、雨が降る。
女は傘を持ってはいない。
(-37) 2023/09/14(Thu) 23:14:33

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>14 テオドロ

「ええー。だってえ、どれを気に入るか分かりませんからあ。」

たくさん並べた中にひとつでも気になるものがあるなら僥倖。
それくらいの感覚とのことだが出力されたものが情報の渦であることに変わりはない。

「ごめんなさあい。」
「お詫びに今日1日い、がんばりまあす」

非番である。
なあんて、とからころまた喉を鳴らして、ピスタッキオを口の中で溶かす。

「んふふ。やったあ。」
「それじゃあ署内でもお、間食したくなったら教えてください〜」
「…って、みんなに言ってもいいんですねえ。言いまあす。」

などと宣う手元では、スプーンがカップの底を撫でる。
寄せ集めた欠片を最後に口の中に入れて、ごちそおさまでしたあ、と小さく口にするのだった。
(28) 2023/09/15(Fri) 6:09:09

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「ふふ。」
おまかせくださあいSignorsì。」

元気に提案を受ける姿を見て、にこりと弧を描く。
やや大仰な言い回しで応答すると。
散らかった己のデスクを離れ、あなたのデスクの傍へと椅子を寄せた。

それからは、書類の完成まであなたを手伝って。
小さなご褒美が口の中に消えていくのをにこにこ顔で見守った。

穏やかな午後。
まだあなたが何も知らなかった頃。
例えば添削のさなか、やる気百倍で紙面と向き合うあなたの姿に女が一瞬目を伏せたことだとか。
そもそもこの日々を過ごす女の胸中だとか。
――約束が、果たされる日が来ないだろうことだとか。
そんなことをあなたが知るはずもなかったその頃。
穏やかにゆるやかに、けれどあっという間に、平穏な時間は過ぎ去っていった。
(-106) 2023/09/15(Fri) 6:11:27

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*

襲撃予告です。


お世話になってます。おさとうかえでです。
こちら、役職は
波魔
となりました。
次回の襲撃対象にニーノくんを指定させていただこうと思っています。

襲撃耐性のある役職(妖花など)であったり、襲撃そのものになにか不都合ありましたらご連絡ください。
ブッキングなどありました際は…そのあとで考えます。
ですが可能でしたらダニエラが襲撃をしたい、という強い意志だけうっすら残しておきます。


上記、まず一度よろしくお願いします。
おさとうかえででした!
(-107) 2023/09/15(Fri) 6:12:14

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

強まってきた雨の中、どれだけそこで待っていたのか。
軒先で膝を抱えた女はあなたの姿に気付くと徐に立ち上がり、濡れることも厭わずその姿へと近付いた。

「よかったあ…。帰ってこないかと思ったあ…。」

へにゃりと脱力した笑顔。
髪が頬に張り付き、眼鏡のレンズも結露みたいに濡れていく。
幸いというべきか、この雨のお陰か付近に人気はなかった。

「…おかえりい。お疲れ様あ、ミネ。」

雨音に消されない程度の、けれど決して大声でもない間延びした声。
そうこうしているうちに、女の衣服も雨に濡れて少しずつ重くなっていく。
(-108) 2023/09/15(Fri) 6:14:00

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*
朝から目を疑わせてすみません…。
ではその旨で、エリカさんには報告を致しますね!

また日付変更24h前になりましたらご連絡をするのですが、

襲撃ロールを行うかどうか

行なうとしたらご希望の形などあるかどうか


上記2点をふんわり考えていていただけると嬉しいです!

襲撃ロールをする+特にご希望がない場合は、お手伝い権を何か悪いことに使おうかな…と思っていましたが具体的には何も浮かんでいません…
こちらももちろん引き続き悩みますが、その案も頭の片隅で考えていただけると助かります…すみません…!

それではあと数日、余生をお過ごしくださいませ。
おさとうかえででした!
(-144) 2023/09/15(Fri) 12:42:58

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → マスター エリカ

小指の爪を、するりと撫でる。
マリーゴールドカラーのエナメルの上に塗られたトップコートのお陰で、小さな面積でもつるりと陶器のような手触りがした。

(……ごめんね)


誰にも届けない、届けてはならない言葉が頭をよぎった。
…かぶりを振る。躊躇してはいけない。

だって、これは、必要なことだから。


/*
お世話になってます、おさとうかえでです!
今回波魔は襲撃をパスしません。襲撃対象は
ニーノくん
です。
ご本人には連絡済、承諾頂いています。

以上、何卒よろしくお願い致します!
(-149) 2023/09/15(Fri) 12:50:44

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「んー?」

その欠片だけで、不思議と。
言わんとすることの大半が分かったような気がしてまたへにゃり。

「ありがとお。」

あんまり変わらない背丈の2人がひとつの小さな傘の下。
それでも少しだけ大きい女は、ほんの少し屈む形でもう少しだけ身を寄せた。
頬の水滴を軽く拭う。そんなしぐさでも小指のエナメルが目に留まった。

はあい、とゆるく首肯をしてまた軒先へ。
あなたが鍵を開けるまでの間、ようやく少し濡れた眼鏡を気にしてガーゼのハンカチで拭った。
誘われるまま屋内へ足を運ぶ。先日と同じように、靴底が床を叩いて鳴らした。

「…忙しかったでしょお、今日〜。」

世間話、というには真に迫っている。
たった1日で、がらりと世界が変わってしまった。
(-176) 2023/09/15(Fri) 18:40:17

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「あはー。ごめえん…。」

それに関しては。
責められるとぐうの音も出ないというのが本音である。
己の立場がデリケートなものであるという自覚だって当然あるのだ。

…その上で、それでもここに足が向いてしまった。
不在の理由なんて分かりきっているのに、不安を拭いきれなかった。

「……ミネはあ、あたしが逮捕しに来たって、思ったあ?」

お言葉に甘え着替えを借りることにして、上着をするりと脱いで籠に入れる。
背を追いながら、微かに茶化すように、けれどどこか静かに訊ねる。
(-207) 2023/09/15(Fri) 23:05:34

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「…うん、そっかあ。」

やわらかな声。

「せいかあい。…捕まえないよお。」
「ぜったい。あたしも、ミネを檻の中に入れた人になりたく、ないしい」

それはもちろん、あなたのことやそのチームのことをよく知っているというのもあるけれど。
…けれどの先も、女は告げやしないけれど。

「…でも」
「………」

「……ううん」

ふるりと、言いかけた言葉を止めて。

「とりあえず、行ってらっしゃあい」

微笑み顔で、背なを見送る。
(-227) 2023/09/16(Sat) 0:45:32

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「いいのお。…行ってらっしゃあい」

再度、念押すように言って今度こそ見送る。
浴室の扉が閉まる音がした直後、その顔から笑顔は消え失せていた。

次に扉が開いたときには、元の変わらぬ姿でそこにいる。
借りまあすなんて言いながら脱衣して、こちらはきちんと眼鏡を外すと入れ替わるように浴室へ。
ただでさえぼやけた視界が湯気で曇り、霧の中にいるようだった。

「ただいまあ。」

雑に拭いた身体で女が浴室から出てきた女は、眼鏡を外したままあなたと同じように1枚だけシャツを着る。下着はない。
…徐にその手が伸びてあなたの服の袖をきゅ、と掴んだ。
それだけで、続く言葉も特にない。
(-235) 2023/09/16(Sat) 1:32:11

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

視界は不良。
おやおや、の声にまた脱力した笑みが返る。
えへへと漏らす声にも照れや躊躇いはない。いつも通り。

提案にはまた間延びした返事を返し、大人しく手を引かれている。
まるで迷子の子どものようだ。
…いや、どちらかというと迷子から連れ帰られる子どもだろうか。

部屋へとたどり着き、あなたがベッドに腰かけると、そんな女の手がまたするりと伸びた。
肌の表面を掠める程度に頬に触れる。そのまま通り過ぎて、濡れたライムグリーンの髪を退かせた。

珍しくて鮮やかなこの髪の色が、あなたの瞳と同じこの色が、女は本当に好きだった。

「……ねえ、ミネ」

どこか静けさを纏った声が、空気を揺らす。

「……暫く、もう、…会えなくなる…?」

――現実を見れば。
それが当然であると、女だってわかっている。
(-248) 2023/09/16(Sat) 2:31:38

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

――それから、暫く。
メッセージを受け取った女が姿を見せたのは、夜が深け始める頃だった。

はやる気持ちがないでもない。
だが、慌てた母猫は目の見えない仔猫を産むLa gatta frettolosa fa i gattini ciechiものだ。

女の影が倉庫の中で、きょろりと辺りを見回している。
(-250) 2023/09/16(Sat) 2:52:48

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

ブルーシートに目を留め、近寄る。
どうやらこの下のものが目当てのブツらしい。

剥ぎ取り、しゃがみ込む。
バッグに書かれた文言には、ついくすりと。

「…まあ、いいですけどお。」

ただ、そこそこ重量がありそうなことだけ、文句を言ってバチは当たらないと思う。
あたし女の子なんですけどお、とその心のままに独り言ちる。それでも声音はそう満更でもなさそうだ。

そうしてバッグを運び出す。
スーツケースはどうだろう。重さやらで中身の有無を確認すると、必要そうならばそちらも運び出しただろうか。
(-257) 2023/09/16(Sat) 8:48:47

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

昼夜問わず、女の姿なくとも明かりのついた一室。
だから帰りついた女は、玄関時点ではあなたの在室に気付かなかった。

「……? あー」

だからあなたに気づいた時、そんな間の抜けた音を漏らす。
多少の肉体労働のあとで、このとき女も少しばかり疲労していた。
そうっと近寄り見つめた後、傍に静かにしゃがみ込む。

……電気、消した方がいいのだろうか。
顔の上の新聞紙を見ながら、そんな逡巡。
(!4) 2023/09/16(Sat) 13:45:34

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

アパルトメントへと荷物を運び込み。
なかなかの肉体労働だった。次に会ったとき何か仕返しに困らせることでも言ってやろうか。
結局実行になんて移しやしないくせに、そんな益体のないことをひとりで思う。

ダンボールの積まれた室内に、スーツケースとボストンバッグが仲間入り。
…もうひとつ、新しい荷物が届いていた。
箱を開け、中を見る。バスボムを持ち上げ見つめた後、もう一度箱に戻した。

左手小指のエナメルがまた欠けている。
それに気付いたのは、もう更に後のことだった。
(-266) 2023/09/16(Sat) 14:19:37

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

…暫くして、立ち上がり電気を消した。
振り返った室内は暗く、それでも何も見えないほどじゃない。

「…」

今朝持って出た
弁当
の中身は、半分ほども減っていない。
昨日と打って変わって食欲がしなかった。
…パオロは今頃、どうしているんだろう。檻の中の冷たさを女は知らない。

それでも彼が眠っているうちに、これだけは空にしたかった。
黙々とひとくち、ふたくち、食べ進める。
(!5) 2023/09/16(Sat) 16:42:26

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

新聞紙のたてた音に振り返る。

「おはようございまあす。」
「…お疲れの様子ですねえ。」

何事もなく女は笑みを浮かべた。
手元のお弁当は、完食にこそ至らなかったがそれでもほとんど減ったらしい。

「休める場所が他にないなら、気にせずいてくださいねえ。」

「でも、そおですねえ。」
「次の調査対象の話は、早いうちに聞いておきましょおかあ。」

早く取りかかれた方が休む時間もできるかもしれませんしいだなんて、気遣いのようなことを言う。
(!7) 2023/09/16(Sat) 18:13:19

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

子どもの頃から、あまり思いを顔に出さない方だった。
だけど、笑おうと思えば笑うことだってできる子どもでもあった。
どれだけ寂しくても、笑って母を見送れる、そんな子ども。

そんな女の“寂しい”に気づける人は数えるほどしかいない。
そしてその1つ目の指に、あなたがいる。

ミネmine……。」

ほんのささやかな、言葉遊び。
たったひとりの友人の名前を縮めると、とある国では“わたしのもの”と意味する言葉になるらしい。
ほんの少しのいたずらごころが芽生えた子どもの頃からずっと、女はあなたをそう呼んでいる。

(1/2)
(-302) 2023/09/16(Sat) 20:10:05

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

あなたの髪に触れ湿った指先にうすらと熱が灯る。
けれどそれは女から見える蠱惑的な景色を理由としたものではなかったように思う。
ただその言葉がひとつひとつ、じんわりと胸に染み込んでいって、息が詰まる。

「…うん」

「ミネが捕まったら、尋問にこっそり食べ物持ってくしい」
「一緒に捕まったときはあ、夜通し、おしゃべりするんだあ…」

するりと衣の擦れる音がして、あなたの身体に覆い被さる。
その耳元に顔を埋めた。心臓の音が、とくん、とくん。

「約束…するの。忘れないよおに」
「ミネがいつも傍にいるって、…あたしが忘れちゃわないよおに」

やおらになだれ込むように。あなたの身体と一緒に、布団にころぶ。

「…忘れられない夜」
「ご教授、お願いしまあす」

へにゃり、と笑った。
今度は寂しさを隠すための笑顔では、なかった。
(-304) 2023/09/16(Sat) 20:11:06

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。
長駆の上級警部殿。

「…………“怖いおじさん”」


口の中で転がした小さな声は、きっとほとんど聞き取れない。
考えるようないとまのあと、ラザニアの残りをまた口に入れる。

「わかりましたあ。お任せしますねえ。」
「あとで前金と、今回の報酬もお送りしておきますう」

きっと前回と同じように、どちらも手早く振り込まれるはずだ。
やはりいち巡査が躊躇なく支払うには大きな額であるはずだが。

「……」
「心配事、はあ」

言い淀んだ瞳が、傍らの鞄へ向いた。
中には薄紅色のバスボムが、丁寧にラッピングされて入っている。

「…捕まらないで欲しい人がいる、くらいですかねえ。」

静かな声。続いた声は、それに比べると朗らかだった。

「お兄さんは、そういう人、いますかあ?」
(!9) 2023/09/16(Sat) 20:44:58

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*

こんばんは、おさとうかえでです。
よき余生をお過ごしいただけているでしょうか。
…言っておいて苦しくなりましたので、本題にさっさと移ります。

確認は、襲撃ロールの内容についてです。
先日お伝えしましたように、お手伝い権を用いて罠にはめるような予定です。
内容について運営Mさんと共にうんうん悩ませて頂きましたこととその感謝をここに色濃く残しておきます。

そこでこちらから出ました案は、
・ダニエラが大量の食べ物を用意してニーノくんに処理の『お手伝い』を頼む
・警察はダニエラが配るからニーノくんは他のお知り合い(村のメンバー上マフィア)に配ることに
・(マフィアに食べ物をお裾分けしたあと)マフィアとの密会の疑いで拘留、逮捕
上記のような形になります。

仲のいいマフィアの方がいらっしゃることが前提になりますので、まずは提案として。
墓落ち後にも墓落ち前時空でお裾分けロールなどできそうですし、どうかな〜と。…どうでしょう?
(-328) 2023/09/16(Sat) 22:16:24

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

重ね絡めた指の先。
控えめに艷めく、マリーゴールドの色をしたエナメル。

「…えー。」
「知ってたよお。」

くすりくすりと、喉を鳴らして。
そう言ってしまえば恥ずかしがってくれるかなとか。
そこまで深くは考えなくとも、自分にしか見せないあなたの姿をつよく望む。
するりと素肌に滑らせたもうひとつの指先もまた同じように。
誰も知らないあなたを求めて。自分を求めるあなたを求めて。

「…うん。約束。」
「あたしも、ずっと」「ミネの傍に、いるよお」

「だから」「ミネも。」

落とす言葉に、吐息を混ぜて。
時折2人の吐息も交ぜて。

「そばに、」

ぱちんと頭の中が白んで震えて。
それでももっと、もっとと、あなたを求む。
(-336) 2023/09/16(Sat) 22:57:33

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>66 ロメオ

「あれえ」
「こんにちはあ、お兄さあん」

よく見る顔が、全然見ない場所にいる。
遠巻きにその長身を見つけた女は、軽く手を振って寄ってきた。

…足元に何かいる。
猫とあなたと見比べた後、小首を傾げ。

「…何してるんですかあ??」
(69) 2023/09/16(Sat) 23:17:20

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

名が出たことには率直に驚いて。大きく瞬いたミントブルー。
けれどその視線を少しずつ低く落としていく。

「覚悟、とかあ。」
「そーゆうの、よくわかりませんけどお…」

フォークを1度置く。
上手く言葉にできないけれど、妙な蟠りだけ溜まっている。

「自己満足とは、違うんです…よねえ?」
「自業自得だから、心配してない〜とか」
「……いやあ、ええとお」

結局、言い表せないままかぶりをふった。
ごめんなさいー、と一言置いたあと。

「母子家庭、だったんですう。」
「だからあんまり、」
「男の人の考えてる事はわからない…って、言いますかあ。」

「でも、そういうもの、なんですねえ…。」
(!11) 2023/09/16(Sat) 23:41:52

【独】 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
>>69
何も考えてなかったけどキリ番だ!
むくです!
(-346) 2023/09/16(Sat) 23:48:59

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*
刻々とその時が近付いており苦しんでいます。
この情報は無料です。

承諾の旨、ありがとうございます!
ご質問の件ですが、構いませんよ。ぜひぜひどうぞ!
ただ何の食べ物にするかを考えきれておらず…ご希望あったりしますか?
なければ、冷凍庫が蟹で埋まっていることですし、傷みやすい何か(果物とか)が無難かなと考えていたりします。
もしそちらがお渡ししたい食べ物があれば、こちらの都合は気にせずご提案ください!

よろしくお願いします!
(-369) 2023/09/17(Sun) 0:40:37

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

――そうして。
声も、水音もいづれ聞こえなくなくなって。
微かな雨音と呼気の音だけが残されてから、暫く。

穏やかに眠る女の寝顔があなたのすぐ隣にある。
身じろぎ。擦り寄るように、肌に触れる。

「……んぅ…」

ゆっくりと、目を開けた。
そのミントブルーに映ったのは、あなたの体に残ったいくつかの鬱血痕キスマーク
女からあなたへ、あたしのひとmineと主張するためだけの。
必要とした証。必要とされた証。…約束の証。

満足げに目を細めて、またそっと口を寄せた。
(-386) 2023/09/17(Sun) 1:27:22

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*
あと20時間……

そうですね!では秋の果物詰め合わせセットをお願いすることにしましょう。
そうと決まれば始めてしまっても構わないのですが、眠いので…
明日の朝こちらから、開始の秘話を送らせて頂きたいと思います。
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
(-389) 2023/09/17(Sun) 1:31:08

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「ニーノくうん」

間延びした声が、署内でかけられる。
夕方のことだ。定時が近づき、女がいきいきとし出す頃。

「あんねえ。…ちょっとお」
「いーい?」

真面目そうな顔。ちょいちょいと手招き。
お呼び出しだ。
(-408) 2023/09/17(Sun) 6:08:41

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

「……」

一瞬の沈黙。受け取ったナプキンで口元を拭う。

「お母さんは、亡くなりましたあ。」
「飲酒運転の車に、轢かれて。…でも」

「お母さんが生きてた頃から、支援してくれる人がいてくれたのでえ」
「…親孝行。親じゃ、ないですけどお。」
「その人に、してるつもり…ですう。」

できてるかはわかりませんけど、と。
茶化す素振りなく真面目な口調で言い切って。

「…ごちそおさまでしたあ。」
「ありがとおございます。用意してくれた人にも、お礼、言っといてくださあい。」
(!13) 2023/09/17(Sun) 9:58:18

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

薬指へと、長めの口付け。その隣で煌めくエナメル。
女はとても幸せそうに、へにゃりと笑った。

「――あたしもお」
「…ミネ。だあいすき」

甘えた声で言ってまた肌を寄せる。
あたしの王子様。ずっと昔に、ひとりぼっちの“寂しい”から救ってくれたひと。
いつもと違う姿。頬に刺す朱はもちろん、交じり汚れたその肢体すら愛おしい。

満足するまで、なんてしてると朝が来てしまう。
だからほどほどに切り上げて体を離した。

「…ミネ。あの、ねえ。」

シャワールームへの道のさなか。
ゆっくり、女は切り出した。

「お風呂、終わったらあ。」
「マニキュア。…塗って欲しいんだあ。」

えへへぇ、と少し気恥ずかしそうに。
気付けば、左手の小指のエナメルが欠けている。
(-439) 2023/09/17(Sun) 10:36:55

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「んー…それが、ねえ。」

部屋の片隅で、変わらぬ真面目顔。
同じくして日頃に比べれば硬質な声音で迷うように口にして。
ミントブルーがあなたをじいと映した後。

「…なあんて。」
「ふふー。驚きましたあ?」

「実はあ、お願いが、あってえ。」
「“お手伝い”…して欲しいことが、あるんですよお。」

へらり、と笑った。
誰にもバレないように、笑顔を作るのは、得意だ。
(-443) 2023/09/17(Sun) 10:46:29

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「あはー。うん、どろどろお」

頷いて笑いながら、扉の奥へ。
暫くすると、浴室の外に、さぁと雨のようなシャワーの音が微かに響く。
また髪を濡らしてそこを出た。今度は、ふたり一緒に。
ドロドロがなくなっても、赤いしるしは消えていない。

昨日のまま置かれていた眼鏡をかける。視界は良好。
着衣を整えると、鞄から15mlの小瓶が幾つか入ったポーチを取り出した。
ベースコート、ポリッシュ、トップコート。
除光液と脱脂綿、あとは保湿のオイルも。ネイルセットだ。

「じゃあー、お願いしまあす。」

欠けたエナメルを拭い、オイルを塗布。
椅子に座るとその左手を差し出した。
ゆら、ゆらと足がふうわり揺れている。
(-452) 2023/09/17(Sun) 11:16:38

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

へらへら顔で、頷く。
怒らないよお、疲れるもん〜とは当人談。
そうやって、人々の油断を狙ってきた。


「えへへ〜、お待たせしちゃったねえ。」
「今あ、ちょっと困ってることお…あってえ」

笑顔には少し気後れする様子だ。
緩んだ口元を、一度閉める。

「……ちなみになんだけどお、ニーノくんってえ」
「警察の外にも、お友達とか、多い方〜?」

これには、少なからず「YES」に近い返答が返る。
女はそう察しつけている。
(-455) 2023/09/17(Sun) 11:36:14

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「いいよお、ちょっとくらい、歪んでもお。」
「それはそれでえ。」

けたけた、それでいて控えめな笑い声。
あんまり笑うと揺れてしまうから、すぐにそうっと落ち着いた。

「…うん。」
「………うん。」

「…………………、うん…」

毎日。どこでも。いろんな場所で。
お互いを守るために決めた、月に2度の逢瀬。
自分の立場を思えば、絶対に捕まってはならないことに変わりはないけれど。
少しだけ、怯えは減った。王子様が傍にいてくれる。傍にいたい。

左手小指に咲いた太陽の花。
艷めくそれを見つめては、目を細める。
…これで、もう、忘れない。
大切なものを、間違えない。


(1/2)
(-474) 2023/09/17(Sun) 13:33:52

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「…えへへ〜。」
「ミネ、じょおずう。」

――果報者だ。
大切なものが、ふたつもある。
ひとつはもちろん、あなた。
もうひとつは、…父親代わりの、papà gambalunga 。

そのどちらも守りたい。これからはこの小指を見る度に、そのことを思い出す。
手の甲に記した、メモみたいに。

「ありがとお、…ミネ。」

静かに、万感込めて女は言った。
そうしてまた幸福そうに、へにゃり、と笑う。

(2/2)
(-475) 2023/09/17(Sun) 13:35:57

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「そっかあ。なら、よかったあ。」
「あんねえ、実はあ、家に大量に果物が届いてえ。」
「…冷凍庫、まだ蟹で埋まってるからあ。どおしよおって」

用意していた言葉を吐く。

間延びした声。そこでえ、と続く。

「減らすの、手伝って欲しいんだあ。」
「あの、警察のみんなには、あたしが配るからあー。」

ここまで言えば、質問の意図も伝わるだろうか。
へらりとまた気恥ずかしそうに頬をかく。

「こんな手伝いでも、いいかなあー?」

そうして小首を、こてん。
頷いちゃ、だめだよ、
それは、ただ心に浮かんで蓋をされるだけの、口にはできない言葉。
(-477) 2023/09/17(Sun) 13:55:10

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「ふふー。だいじょおぶう。」
「だあれも気にしないよお。」

母が亡くなってから、家はひとり暮らしだし。
そうして頬に触れた指先に面映ゆさを感じはにかんだ。

「…じゃあ。ミネ。」

――大切な、あたしの王子様。

「いってきまあす。」

ひらりと手を振り、立ち去る指先に。
塗ったばかりのマリーゴールドが、煌めいていた。

あたしが、まもるよ。
…絶対に。
(-497) 2023/09/17(Sun) 15:29:16

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

女は。

「そっかあー。頼りになるう。」

笑顔のあなたに。その首肯に。
さも嬉しそうに、へらりと笑った。
誰にもバレないように、笑顔を作るのは、得意だ。


「もちろん、ニーノくんの分も、いいよお。」

「じゃあ、今日仕事が終わったら、家に呼ぶねえ。」
「ほんとたくさんだからあ、覚悟しててえ。」

暢気そうな声でそう言って、この場は一先ず解散。
定時の後、「それじゃあ行こっかあ」と女はあなたに声をかけただろう。
(-501) 2023/09/17(Sun) 15:35:54

【影】 日差しにまどろむ ダニエラ

子どもの頃から、あまり思いを顔に出さない方だった。
だけど、笑おうと思えば笑うことだってできる子どもでもあった。

行ってらっしゃい、とか。
大丈夫だよ、とか。

そういう特技がこの日常に活きているんだと思う。
活きていたんだと、思う。

気付くとこの笑顔が本当なのか嘘なのか自分でもわからなくなっていて。
そのことに気付いたその日から、少しずつ、狂っていっていたんだろう。
(&0) 2023/09/17(Sun) 15:36:22

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「あー。うーん、取締法〜?」

目的地は、そう大きくもないアパルトメント。
街中を少し歩いて、そう遠くない距離にある。

「パオロさんも、逮捕されちゃったんだっけえ?」
「…あんまり話したことなかったけどお、本当にマフィアと繋がり、あったのかなあ。」

そんなことない、パオロはただの真面目な巡査。
今頃何をしているかなんて、考えない方が絶対にいい。


「…とか言ってたらあ、あたしたちも捕まっちゃう?」
「繋がりがあったって、信じるしかないよねえ。」

「どんなに強引でも、それが決められたことなら」
「あたしたちは守らないと、だしい。」
「…やっぱり、あんまり考えすぎると、苦労するよお。ニーノくん。」

ね、と顔を覗くようにして笑いかける。
誤魔化す意図も込めて。だって、歯が浮くような台詞だ。
先日、あなたと同じ話をした時にも感じたこと。
その法を、女は悪用しようとしている。
(-509) 2023/09/17(Sun) 16:27:40

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「あー。ありますよねえ、そういうことお。」
「ついつい美味しそうで、買いすぎちゃってえ。」

なんの騒ぎだろう、と寄ってきた女。
どうやら見ただけで全てを察したらしい。
したり顔でうんうん、頷いている。

#警察署
(80) 2023/09/17(Sun) 17:23:17

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「…んー。そっかあ。」

そういうところも含めて、「苦労する」って、思う。
それと同時に好感を抱く。
そんな不要なものは、見ないふり。


「えらいねえ。ニーノくんはあ。」
「…あたしは、んーー。」

軽く、眉を寄せる。口尖らせて、その間、革靴が床をたたく、たたく。

「やっぱり、我が身がかわいいかなあ。」

それは、混じり気のない本心。
あの法案に捕まる訳には、絶対にいかないから。


「…幻滅、したあ?」

角を曲がる。往来を1本、離れていく。
(-526) 2023/09/17(Sun) 18:25:14

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「やったあ。あたしもいただきまあす。」

それでも控えめに、1番小さなパンをいただいた。
お昼にはお弁当を持ってきていたのもありけりだ。

#警察署
(90) 2023/09/17(Sun) 18:39:14

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>89 ロメオ

「はあい。せーかいですう。子供舌のお。」

へらりと笑う。
そうしてもう少し近寄――ろうとして、足を止め。

「あー。」
「あたしはあ、お仕事中でえ…。」

「……お困りなんですねえ。」

何となく、時勢柄職業を口に出しにくい。
誤魔化すつもりで話を戻して、うーん、と唸る。

「あー。そうだあ。」
「ちょっと、待っててくださあい。」

にこりと笑うと、その場を離れた。
暫くすると、ビニール袋を2つほど揺らして、戻ってくるだろう。
そのうち1つの中身は猫缶だ。取り出してみる。
(91) 2023/09/17(Sun) 18:55:06

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

陽だまりのような笑みに、言葉に。
眼鏡の向こう、ミントブルーが2、3度瞬く。

「…お母さんは」
「どおだろおねえ。」

在りし日の母を思い返せば、きっとそれでいいと言ってくれる。
今の自分を、肯定してくれる。
だから悩むように思い浮かべたのは別の姿だった。
リスクを嫌う人だった。それでも、と女は自分の意思でここまで来たけれど。


「わかんないなあ。」
「今度お墓参りのとき、聞いてみよお。」

笑いかけると、考えたことを横に置く。
遠くにアパルトメントが見えてきた。あそこだよお、と指さして、てくてく。
鍵を挿して捻る。解錠の音がした。

「ちょっと待っててえ」

振り返り、半分開いた扉の向こう。
たくさんのダンボールが積まれた部屋が、ちらりと見えた。
(-543) 2023/09/17(Sun) 19:42:51

【影】 日差しにまどろむ ダニエラ

――躊躇。
しては、いけない。
ここまできたら。もう。

ううん。ここに来る前から。
あの人との関係に気付かれたかもしれない時点で


(……ごめんね)


それは、音にしてはならない言葉。
後ろ手に閉めた扉の奥で、ひとり、口を引き結ぶ。
(&1) 2023/09/17(Sun) 19:43:02

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>93 ロメオ

「おー。作戦せいこーう、ですねえ。」

がさがさ。袋の音を立ててしゃがみ込む。
開けた缶を地面に置いた。
ゆっくりと離れて、あなたの掛けるベンチの傍へ。

「…改めましてえ。」
「ご無事で何より、ですー。」

大袈裟だ。
あなたは猫にまとわりつかれていただけのはずである。
楽しそうにへらりとした顔で言って、もうひとつの袋の中身を取り出した。

カップのコーヒー。
蓋を開けると、ミルクと砂糖はとっくに溶かされているらしい。
つまり、おまけだ。
(96) 2023/09/17(Sun) 20:54:39