人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

あの子はあなたにきっと恋をしていたわ。
一目惚れとは違ったかしら、運命を求めていたの。

白馬の王子様や、自分を助けてくれるヒーロー。
あなたとはそんな劇的な出会いじゃなかったけれど、
勇気をくれた大切な思い出であり恩人だった。

どこか遠くを見て居るあなたのそばにいられないのなら、もっとこれから輝く綺麗な宝石達を作って、あなたの目に映ってやろうって思ったの。

「私、もうやれることやれたかな」

今だけかもしれない意識、消えてしまうかもしれないあなたの真実を、この体の持ち主に伝えてあげたかった。

自分が何者か、その人生を自分のものと思えないことも、今この場所にいることが正しいと感じられないことも。

鐘塔から落ちたあなたを見たとき、私が死ぬとこの世界がどうなってしまうのかを考えた。
―――私は、この体も心も無事でいないと。





「どこに居るの?」

宿や街を回ってシヴァの名を出せば今日は姿を見ていないなど明るい返事は貰えなかった。
それでも名が上がったことが気がかりで声をかけようとその影を探している。

「……死にはしないんでしょうけど」

きらりとゆれる耳飾りを触って、人の声を聞き分けながら手を組んでその道を歩いていた
(-3) 2024/02/12(Mon) 0:36:23

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「ディルク」

女はどうやらあなたの宿を調べて待ち伏せをしていたらしい。
不満げな顔を隠さずに一通の手紙を差し出してそっぽを向く。

「ごめんなさい?
 デートに忙しくてあなたに会いにいくのが遅れたわ。
 ……痣が光ってない所申し訳ないんだけど、渡すものがあったから」

「私の姉さん……覚えてるわよね。彼女からラブレターよ。
 要件はそれだけ、迷惑なら返していいわ」

どうやらあなたへの用事は、付き合っている人がいるかどうか聞いて欲しいというお遣いらしい。
(-4) 2024/02/12(Mon) 0:42:52

【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ

周りの視線など気にせず歩き続け、ようやく宿に帰る頃。
自らでは向かえなかったその1人の姿が目に入り、

立ち止まった。

「………ああ、君は素敵な人だからね」

「デートの誘いが沢山あるのも頷ける。
 引く手数多だろうからなかなか僕からも行けなくてね」

ごめんね、と謝罪を返しおつかいには目をぱちくりと。

「…うん。勿論、君のお姉さんのこと忘れてないよ」
「でも驚いたな、今になって聞かれるなんてさ。
 ……まあ、残念ながら今もフリーさ」

「1人を選ぶには魅力的な子が沢山いてね」

本気か冗談かも分からぬいつも通りの姿。
そう言って、止めていた足を貴女に近付くため動かした。
(-5) 2024/02/12(Mon) 0:56:10

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 彼の痣が光ったと掲示された当日には、彼は見つからなかっただろう。ただ、翌日にはある場所で進展があった。
 曰く、シヴァの外見的特徴に合致する人間がこの近所で倒れていたところを拾われたらしい。
 彼を拾った高年の御婦人は急ぎの用があったらしく、こんな奴を家に置いてきたが泥棒じゃないこと程度は周囲の人間に告げていたとかなんとか。


 情報を頼りにたどり着いた場所は、ごく普通の民家だった。
 そうして、丁度と言うべきか。
 ノックをするなり声をかけるなりをする前に、扉が開いた。

「あ」

「……」

「…ごー機嫌ようカリナ嬢? ここんちの人なら
 た〜ぶん夕方まで帰らンけどなんか御用事あったァ?」

 へら、とわらって普段通りに取り繕おうとはしているが、少しぶりに見た顔色は悪く、明らかに無理をしているのが窺えるだろう。
 ノブを握ってそのままになっている左手の袖口の下には、何もない手首が覗いている。
(-11) 2024/02/12(Mon) 4:38:03

【墓】 宝石集め カリナ

>>5:17 アンジュ

「へぇ、可愛い。
 いいね今度その髪にあうバレッタでも作ってあげようか」

髪型のイメージチェンジをするのかもいいかもしれないと提案しながらひとまず歩を進めた。

賑やかな声に包まれて、目を細めながら紙袋の中身を渡しつつ屋台群を横切っていく。
時折魅惑的な串焼きや色鮮やかなフルーツに視線を奪われてくすくすと声を出して笑った。

「そっか、祭りがいい機会になったかな。
 私も店のやり方変えようと思っているんだ」
「どっかの街でちゃんとした店構えようかなって」

一度あなたの前で見せた切羽詰まった表情とは打って変わった顔には何が見えているだろう。
堅苦しかった愛想なしが砕けたように笑みをこぼしていた。
少し前にも、女友達であるあなたには見せはしていたかもしれないが。

「アンジュはどう思う?
 間接的にとはいえ、私はどこか遠くに行かなくなったわけだけど」
(+6) 2024/02/12(Mon) 13:11:56

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「わかるわ、私も誰かを殺してしまったら気にしてしまうから」
「正直何度もダンジョンで命を狙われて散々だったのよ。
 怖いのモンスターよりも人だったってことね」

「でもこんな私の前で、すごーいステータスも持ってるのに
 丁寧に愚痴を聞いてくれるあなたが敵だったら一体誰を信じれば良いのよ。
 ぶっちゃけ聖女の痣も良い物か悪い物かわからなくて自棄だし! ちゃんと話して気に入ったのだからあなたがどんな人でも構わないわ」

まだ、話せないこと。でも皆に話したいと思っていることがある。
この記憶のこと、知識のこと。
……正直に打ち明けてあげたいのに苦しくなるしで、困ってしまう。

この痣が光ることが祝福というのなら、光らせようとする人達が何人もいるのはどうしてなのか?
大事な友達が自分のために痣を光らそうとしてきた理由は何? 聖女が関係しているのなら、こんな風に試さなくても話してくれたら良かったのにな。
(-13) 2024/02/12(Mon) 19:15:57

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー


「ありがと。
 ちゃんと相談してくれたら情報を渡すわ?」

「人の心は盗めなくても、
 エリーを助けるためなら手伝ってあげる」

情報を集めたいの。自分はきっとこの世界に留まることになりそうだから。
いつかのその時あなたがどうなるか分からないけれど、お互い夢見た理想を捨てるのはごめんじゃない。

「同じ痣持ち同士、これから仲良くしましょ」

ぴしと指を差しながら、あなたへとふにゃりと顔を崩して笑った。
最後は無防備に机の上でうつ伏せになりながら、なんだかんだで頑張って歩いて宿に戻ろうとしていただろう。
店や商品の話をするには頭が回らないと後日に約束をして。
(-14) 2024/02/12(Mon) 19:16:11

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「この咎をずっと背負ってるのが嫌で色々研究してるんだけどね。
 なかなか上手くいかないや。
 ……あとはそうだね、怖いのは人。
 頭がおかしいと思うんだよね。なんで善人を殺すような依頼するのか。利権とかもわかるけど、依頼主殺した方が平和になるのに……いや、こういう思考もよくないか」

自分の痣が光ってしまえば研究は無に帰す。
研究結果は自衛にすらならないというのが現状だ。

「ふぅ……カリナのお眼鏡に適ったのならよかったよ。
 僕もカリナがどんな人でも構わない。一緒に居て楽しいし」

ここまで話していても、話せないことは幾つもある。
話したくても、話せない内容がいくつだって。

痣は祝福であり、呪いである。自分はそう結論付けた。
できるのならば、そういうことも共有したい。
けれど……その結果で苦しみたくはない。
そして、苦しませたくはない。
(-19) 2024/02/12(Mon) 22:55:20

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「ちゃんと相談して、依頼主をどうするか一緒に決めようか。
 その時が来ないことを祈ってるけどさ」

また手を汚すことになるし……それを手伝わせることになるし。
可愛らしい女性に咎を負わせるのは本意じゃない。

自分はこの世界から出ていくつもりだけれど……
それがもしも、万が一叶わなかったら、あなたの手を取るのも考えよう。秘密を知る同志として。

「是非。それじゃあ……ふらふらだし送ってくよ。
 送り狼にはならないから安心して」

と、あなたが泊まる宿まで送っていく。
店や商品の話をするのはまた後日。その約束を楽しみにしながら。
(-20) 2024/02/12(Mon) 22:59:47

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「言い過ぎよ、褒めたって何もでないわ。
 ……あ、ありがとうね! 気遣ってもらって」

アポもなく来たことを今更気付けば、その物腰に何度も食って掛かったことが響いてきた。
体に染み付く記憶と感情が少しちぐはぐして、こほんと息を吐く。

「それにしても相変わらずの遊び人。
 ……でも今になってその気持わかったわ、私」

手紙の中はシンプルなラブレターだ。
といっても成人した女性からとなるとある種重たいと感じるほどには愛のある文章。
忘れられない、また会いたい、などアイドルのファンレターにも見えるようなそれ。

あなたが来るのを待ちながら耳飾りをを揺らす彼女から見える痣の光は鈍い。
首の後ろ項の辺り、髪に隠れて見えにくいがたしかにそこにあり存在を主張していた。

「もしかして誰か好きだった人でもいた? なんて。
 勝手に言っちゃってもいいのならそう言うわよ」
(-21) 2024/02/12(Mon) 23:22:03

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「あなたを探していたに決まってるじゃない」

今思えばデリカシーがなかったかと思ったが、
お互い痣が光ってから会話をしていなかった気がする。

どんな言葉をかけられるのだろう、少なくとも目指していたものがなくなったことがわかっていて今顔を合わせている。
つまり……

「ごめんなさい、そんな顔見たくて探してたわけじゃないの。でも、そうだったのかもしれないわ。
 何処か出かける……?」
(-22) 2024/02/12(Mon) 23:29:17

【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ

「僕は本当のことしか言わないよ」

気遣うだとか、礼を言われるようなことは何も。
食ってかかる貴女の態度の理由を理解してはいたからこそ。

「……おや、気持ちが分かるなんて君も遊びを覚えた?」
「でもあんまり遊んでると軽く見られるから気を付けてね」

女の子が軽く見られるのは宜しくない。
冗談か本気かも分からない口調でそう言って、
受け取った手紙に静かに目を通し始める。

「……………ん?ああ、いや」

「……特に、好きな人はいないし作る気もないんだ。
 遊んでる方が楽だし、……………それに」
(-29) 2024/02/12(Mon) 23:47:59

【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ

「──遠くにも行きやすいからね」
「心を、誰かの傍に置いていかなければさ」

「……どこにだって行けるだろう」

「旅がしやすくて、身軽で、気楽だ」

だから、求められても応えられない。
求められないようただの遊びで終わらせる。

その方が、互いのためになるのだから。


…逸れた視線は、どこか遠くを見ていた。
(-30) 2024/02/12(Mon) 23:51:03

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「ですよね〜、いいよいいよ行こっか。
 今度は君が俺ちゃんのことどっか連れてってくれる?」

 出るのなら、彼は若干たどたどしい動きで
解錠技術の応用で
鍵を掛けてあなたについて行くことになるだろう。
 彼に任せるのなら、芸はないがまたあの使われなくなった鐘塔だろうか。ここからそう遠くもない。
 家主は実は夕方にも帰るか怪しい。あなたは彼を連れ出してもいいし、家に入りベッドに押し込んでもいい。
(-32) 2024/02/12(Mon) 23:56:42

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

/*
こんばんは、時系列乱れさせマンです。
とても楽しくお話させていただきありがとうございます、お世話になっております。
こちらもお話したく丁度いい時系列でお話しできたらと思います。
こちら痣が光った当日(4日目)昼は誰かと会っています。
次の日(5日目)の昼もアンジュとお出かけをしています。
次の日(6日目)の昼も声をかけた方がおり、
つまりほぼ朝か夜が暇な女をしており、見かけて話せるかを聞くとやはり夕飯ぐらいと返答致します。
あの痣が光った当日(4日目)の怒って居た時から、気が収まってきたらしい6日目までご希望の日付に合わせられるので良ければ希望のシチュエーションなどあれば聞かせていただければと思います。
(-33) 2024/02/13(Tue) 1:01:45

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク

「人であらわさないで、似てるけど、私の場合は土地!
 いろんな場所を回っていろんな人に会いたいけど、
 ……一つを選べって言われたら、悩んじゃったのよ」

家族も、好きな人だ。友達も、好きな人だ。あなたも好きな人だ。
それでも、望んでいたその果てにはあなた達は居ない。

変でしょ、誰とも付き合ってないのに浮気している気分になったのよ。


無事に渡ったその手紙を眺めて、眉を下げる、あなたに押し付けたみたいで申し訳ないから。
お姉さんの恋心の理由なんてただの一目ぼれ、可愛い理由だ。いつか諦めて他の人を好きになるんだろうと思ってた。
でも案外続いて、あの頃の嫉妬していた気持ちが今になって変わった。いつまでも変わらないシステムメッセージだったらなんて思ったらなんだか少し怖い。

一人の女の人のはずなのに。
あなたもただの一人の男の人のはずなのに。

「それこの間聞いた。
 私の一番近くに居た女の子もあなたみたいな遊び人に告白したのよ」

「ね、その旅の先に何が」

両手の指をつんと合わせながら、さも分かった風に。それでも確信はないので伺うように細心の注意を払って言葉を言い換えた。

「何をしたい?
 女の子としっかり付き合うよりもやりたいことあるから旅をしてるのよね、姉さんへの返事に付け加えるわ」
(-34) 2024/02/13(Tue) 1:26:03

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ


「あほみたいに体調悪く見えるのに……それでいくの?」

悩んだ、それは酷く。
ここは家主が居ない他人の家、外に出すには不健康な知人、あなたの話を聞きたい女がある。

短時間で組み立てた結果、頭をかけばぐいと家の中に詰めることにして体を押した。

「外に出る用事があったなら済ませてあげる、完全に私用なら寝てなさい。
 ごはんぐらい作ってあげるから!」
(-35) 2024/02/13(Tue) 1:33:16

【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ

「これは失礼。君に限って僕と同じはないよね」

この反応は揶揄いのつもりだったのかもしれない。
貴女の言葉に頷き、手紙片手に笑っている。

「まあでも、選択の難しさなら分かるよ。
 僕は選ぶのが苦手だからね。出来る限りそれをしたくない」

だからディルクという男はこうだった。
それは貴女が見てきた中でも理解出来ることだろうし、
その裏にもしかすると、他の意味も添えているのかもしれないが。

視線を戻し、貴女の光る痣へと向ける。

「……何、か。そうだね」
「…………何も、ないのかもしれない」

「それでも、理由なんて些細でもいいんだ」

"旅"の中に理由を見い出す形でも、構わないだろうと。
ほんの少しの、例えば、見たこともない空が見たいだとか。
例えば、いつかに本で見た花を直接見たいだとか。
それくらい些細な理由をつけて、旅をしたいと願う。

「幸い僕には兄がいて、家にも縛られていないしね」
「……どこへ行っても、変わらないから」
(-36) 2024/02/13(Tue) 1:55:07

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 こうして明らかに隠せない時、彼がもう少し元気だったのなら、「私はあほみたいに体調が悪く見えるのに無理をして場を辞そうとした為に家主の方に気遣われ留守番を言い渡されたにもかかわらず鍵をかけることが技術的に可能だからと家を空けようとしました」とでも自白していたところだったが、実際に言ったのは結局普段通りの範囲内の次程度だった。


「外に出るのが目的だったカシラ、あ〜〜」

 情けない声と共に、抵抗もほとんどなく押し込められた。
 そのまま大人しく、家主の独り立ちした息子の部屋のベッドに戻りながら、食事はいいことを告げていただろう。たぶん吐くとかなんとか。
 彼が口を大きく開いた時に、口の中が光って見えたかもしれない。彼の痣は舌にある。


「えーっとォ……なんかの手伝いとかは見ての通り無理めです。
 あー、そういや痣光っちゃったね、気分はどう?
 俺ちゃん探しに来てるくらいだから一応落ち着きはしてんかな、
 痣光ったらキレ散らかして冷静な判断できなさそうみたいに言ってたけどサ」


 そんなことは言っていないが、彼はそう受け取っていたらしい。
 黒い丸眼鏡はサイドテーブルに少し雑に置かれて。やたらと回る口以外を見れば、くたばっているという表現がこの上なく正しいと言えるくらいには、彼はぐったりとしている。
 痣が光ったことがそこまでショックだったのだろうか。
 心因だけにしては酷過ぎるように思える。
(-40) 2024/02/13(Tue) 2:41:41

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「……家の中に居るのって窮屈よね、我慢なさい」

的外れかもしれないが子供に言いかけるようにあなたをその位置に連れて行った。
家の状況を聞けば流石に無礼をしなければ許されるだろうと、適当に飲み物程度はいれていくことにした。
しかし食事が嫌だといった様子を見ると、フルーツの差し入れでもするべきかと悩んで。「お粥……?」と呟いた声がきこえてきたかもしれない。

「気分はマシ、理不尽に落ち込む前にキレて今冷めたから。
 痣を光らせた原因に会ってきたのよ。
 その人は自分の望みがあったから聖女に祈って、私が光ることになったって素直に言ってくれたわ?
 怪しいと思ってたのよね、だからこれって理由があって行われて……」

塗れたタオルを持ってきてあなたの額を撫ぜてやる、そうしたあたりでようやくあなたの腕輪が無いことに築いて何度か瞬いた。

「あなた、とうとう腕輪に、振られたの?」
(-41) 2024/02/13(Tue) 3:33:22

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

/*
お世話になっております。お返事が遅くなり大変申し訳ございません。
こちらは時系列的に4日目夜に胸元の痣を抉り、5日目にプリシラ嬢のドレスを作成するくらいで他には特にございません。
こちらとしましてはカリナ嬢の最も都合のよい形での邂逅を望んでおります。
時系列を捏ねると大変でしょうし、六日目の夕辺りがいいかもしれませんね。
恐らくパーティ前にプリシラ嬢に仕立てたドレスを届けますので、それ以降の時間軸というのが現実的でしょうか。
痣が光った者同士、どのようになるのか楽しみにしております。
丸投げのような形になってしまい申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
(-42) 2024/02/13(Tue) 3:51:30

【墓】 宝石集め カリナ

>>8 アンジュ

「よかったアンジュなら何でも似合う。
 髪も肌も私にない色ですてきだから飾り付けたかったの」

勇気を出した言葉に快い返事が返ってくれば自然に表情も緩む。
いつもあなたは拒否から入らず話をしようとしてくれていたのに、
断られる前提で緊張してしたのは悪い癖であった気がするな。

一緒に冒険していた時よりも、互いの距離は近くなった。
そう感じているのは自分だけじゃないといいのだけれど。

「んーそうね、はっきりいって今も不満はある。
 続きは大声で言うことじゃないから、あっちに座ろうか」

人ごみから避けて視界に人々が見えるベンチに誘う。
だってあなたの俯いた顔を見たくないから。
そう手を引いて、座らせれば同じ位置で目線を合わせてみせた。

(+8) 2024/02/13(Tue) 4:51:35

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 作ってもらったの吐いたらマジに心が死ぬから今は勘弁、と呟きに対しては切実な声が返っていた。今はまだ死にはしていないとでも言っているのだろうか?


「あーね。俺ちゃんも直接聞いたワケじゃねェけど
 雰囲気そんな感じで自分の願い事が叶うから
 やっていますな人にあったワ」

「言うてなんか知らんけどその時は光らされなかったンよな。
 これ継続で狙われたかな〜別かな〜、
 多分別タゲにいったと思うんだよなその人〜」

 情によるものかそれとも単にできなかったのか。いずれにせよ知人を狙う傾向にあったのやもと考えれば、思い浮かべたのは同一人物だったかもしれないが、彼は特に誰とは言わなかった。


「と、ん〜…? ……あー、フラれたフラれた、
 こればっかりはた〜ぶん聖女様のおかげとかそんなだワ」

 触れられるまですっかり忘れていたとでもいったような、何でもない声。聞く限り彼は、痣が光ったこと自体は然程気にしてなさそうだ。
若干棒読みながらも聖女様ばんざ〜いとまで言っている。

 彼が彼である故に、見て聞いて感じられるものだけでは如何とも判断し難いのだが。
とは言え、彼が痣の発光自体に区切りをつけているというのは真である。
(-44) 2024/02/13(Tue) 5:08:17

【墓】 宝石集め カリナ

>>8 >>+8 アンジュ

「私あの時言ったように、
 私じゃない人が光ればいいのに思ってた」

そろそろいいだろう。既に聖女の痣が光るものも既に大半。
むしろ貰えていない方が落ち込んでいるようにも見えてきたし、祭りの終わりが見えるこの日もあなたの身は無事だったから。
それでも言葉選びは少しだけ慎重になる、この痛みが自分だけのものじゃないってわかってるし。

「祝福だってみんなは思っているけれど。
 ……この痣が光らなかったら、助かる子がいたの。

 どこかに閉じ込められた女の子。
 今でもあの子は外に出たいんだって感じる」

「私、その子の事本当によく知ってて、大事で。
 だから直ぐに思ったのが助けなきゃだった」

決してお人よしの話ではない。
ほんの少しだけ認識をずらした例え話、誰かが淘汰されて誰かが生きているお話。
自分の人生の加害者に大事な人を入れずにすんだ、そんな都合のいい展開で栞が挟まれて止まっている。


「うまくいけば私が閉じ込められて、その子が助かる。みたいな。
 ずっと心配してくれたのに無茶言っててごめん……。
 頼りないわけじゃないわ、ずっと助かってたしこれからも助けて欲しいと思ってる。
 だから気にしないで、えっと、……傍にいてくれるかな」
(+9) 2024/02/13(Tue) 5:08:26

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

/*
ではドレスを渡した後の時間軸に会いましょう。
雪が降りそうだということで伺いに向かいます!
PCPL共にお忙しいところありがとうございます、よろしくお願い致します。
(-46) 2024/02/13(Tue) 5:11:50

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

心も体も死ぬのは勘弁だ。けれどそんなに弱かったの?とこちらまで不安になってとりあえず水だけはすすめておいた。

「あなたなんだか……。
 聖女様に好かれてるのかよくわからない体質らしいわよ。
 もしかしたら直接スカウトされちゃったのかもしれないわね」

今思えば聖女にあなたの事を聞いた時貰ったものは不思議な情報であったと思う。
そうして考えてみればやはり聖女が手を下すにはルールが存在していて、むやみやたらに光らす物でもないと。
わからないことだらけではあったが、実行犯のことについては彼女も特に誰とは言わなかった。
口ぶりからして嫌な気分になったこともこうして吹っ切れたような反応をしていることも嘘ではないのだろう。

「……私の腕輪は」

見せて、と。ベッドの縁に座ればあなたの右手首を取ろうとする。
あなたの心はどこまでも見通せない、それでも今あなたが体調が悪い理由は何処かにあるはずと、見える物だけで辿っていく。

「体調はどうしたの、外に裸で立ったまま寝ていたのかしら。
 それにしては元気よね。……さっきも心だの言ってたから、何か嫌なことあったのなら言って頂戴」

「ここ数日で起きたことでしょ、口に出せないなんて言わせないけど?」
(-47) 2024/02/13(Tue) 5:25:19

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……あ、カイロ石が冷めちゃった」

祭りの終わりが近いその日、ようやく雪が降ると人々の声が聞こえる。
空に美しく舞っていた花びら、華やかなパーティーがあったらしいが自分がいってもいいかわからず足は遠のいてしまった。

「ケープでも頼もうかしら、やっぱり冬はおしゃれしやすいし」

魔法である程度体温や外からの熱は対処できるこの世界。
布面積が全てではないとわかっているが、それでも無意味なお洒落も捨てがたい。

「……エリーももし同じ世界から来ていたら通じて欲しいけど」
「通信石、欲しくなってきた……でもああいうの多分高いし」

これって逆ナン?などと唸りながら自然とあなたの店の方へ。
居なければ宿に向かえばいいし見た目は割と目立つ、もしかしたら鉢合わせできるかもしれないと気楽な気持ちであなたを探し彼女は歩いていた。
(-48) 2024/02/13(Tue) 5:36:20

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

ドレスの配達を終えて、店へと帰る途中。
目に入ったのはカリナの姿だった。
進行方向からして、店によってくれるのだろうか。

「や、カリナ。どしたの? ドレスほしくなった?」

できる限りいつも通りにしながら、片手は自然と包帯の巻かれた胸元を掻く。

「なんか憑き物でも落ちたみたいだね。
 発表された時は毒づいてたのに。何かいいことあった?」
(-50) 2024/02/13(Tue) 16:25:28

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「ソなのゥ?
 体質ってェか腕輪の人の研究成果だったンろな〜、
 マジその辺りの能力とセンスの良さだけは尊敬するワ」

 水はなんとか飲んでベッドに倒れ直して。あの腕輪を作った彼のことをぼんやり考える。
 古代技術の詰まった腕輪を改造して、一体どれだけの機能をつけたのか。人間性は全く尊敬できないが、技術は本当にすごい人物だったようだと改めて感じた。
 己でない別の転生者が元の世界へ帰ることの邪魔をする為に注いだ力は、もっと他に生かせただろうにと素直に思う。


「んー?」「えー」「あー」

「・・・・・・」

「…事実だけ並べるとォー…痣が光るのと腕輪が外れるのとが同時でぇー、頭飛んでそこから外に行って道で倒れてたまたまルフトに向かっていた商団の方に拾われ出戻りしてぇー、商団の方と別れて宿に戻ろうとしたらまた倒れてコチラの家の方に拾われて現在に至るみたいな?」


 後ろめたさ全開、言葉を選んでいる感バリバリの言が述べられた。
 宿で聞いたように、夢見が悪くて絶叫したというわけではないらしい。頭がおかしくなった理由を分からないとも言っていないあたりは、心当たりはあるのだろう。

(-51) 2024/02/13(Tue) 16:58:45

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「出戻りして起きてからが今くらいヤベくってぇ、
 なんか一生MP回復しねェンよ。腕輪からMP取り出しても
 なんか誤差っつーかうまく体に入らんで散っちゃう感じ」

 あの朝よりも冷たい彼の右手首にあるあなたの作った腕輪は、正常に機能している。効果が弱まったり、無効化されているということもない。

 封印無効や即死無効を無効にする、というものには心当たりはないが、関連して、魔力放出という状態異常に思い当たるかもしれない。
 対処療法として、封印の状態異常を追加することで一時的に魔力の放出を止めるというものがあり、仮にこれが魂の萎縮が解除された後に発生するようにされていたとしたら相当底意地が悪いと思えるだろう。


「嫌なコトはァ〜広義で言えばあったけど言いませ〜ん。
 俺ちゃん追い詰められた時って逃避型で
 逃げたままでいたいクソ情けないヤツなんですって」

 言うと心配させるようなことを抱えていると言っている。
 比較的素直に話しているからこれで許してくれんかの空気をひしひしとさせているが、勿論黙殺して構わない。
(-52) 2024/02/13(Tue) 17:00:38

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

/*
・魔力放出
 状態異常。生体の魔力回路に影響し、時間経過とともにMPが減少する。特殊な状態異常であり、一般的な状態異常回復スキル等は効果を及ぼさない。
 魔力放出自体が起こす不調としてはMP枯渇による軽いめまいなど程度だが、戦闘中に発生すると致命的になりかねないのは言うまでもない。

 解除方法としては、最大MPを保ったまま数ヶ月〜一年程度過ごすというもの。MPの自動消費を自動回復により相殺できている場合には最大値は保たれていないとみなされる。
 対象の最大MPの100倍のMPを一度に注ぐことによる力業めいた方法もあるが、こちらは普通、MP確保の観点から一冒険者が簡単にできるものではない。

 また、相応に実力は必要だが、付与に対象とのMP対抗を要する状態異常と併用することにより、非常に暴力的でいやらしい効果を発揮することも可能。

・MP対抗を要する状態異常
 内容としては様々な状態異常があるが、一日〜一ヶ月程度で効果が完成するものが多い。最悪死に至るものも存在する。上級の状態異常回復スキル等で概ね解除可能。
(-53) 2024/02/13(Tue) 17:02:02

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「あら丁度良かった。ご機嫌ようエリー」

「そうよ、気晴らしにお洒落でもしようと思って来たの。
 まだ店は開けてくれる?」

振り向いて目に入ったのは見慣れない包帯だ。
そんなところにあるのかとまじまじと見かけたが、ひとまずすぐに顔に視線は戻した。

「こんな短期間で良いことなんてないわよ。
 だけど痣についてわかることがあってね、怒るよりも呆れちゃったって感じ」
(-57) 2024/02/13(Tue) 21:38:25

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「いいよ。スタッフは全員帰したけど僕一人で十分だし」

と、ドアを開けて中へと招き入れた。
先に言った通り従業員は全員帰っているのだろう。人の気配は全くしない。

「へぇ……どんなことがわかったの?
 僕、アレから痣抉ったりしてなかったことにならないか試したくらいでさ。
 全く意味なかったけど」

言わずもがな。この包帯がその結果だ。
(-58) 2024/02/13(Tue) 22:32:54

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「研究成果? 聖女に見つからない為の仕組みでもあったのかも。
 そんなことしても無駄なもんは無駄なのにね」

敵わない力というのは存在する。
それに抗おうとするものは総じて変人だと言うが、あなたが相当その制作者に腹を立てていることだけは分かった。

「それで。何……聞き取りづらいわね。
 祝福の光で腕輪が外れてしまって、……
 錯乱していたところを助けられたってところかしら」

「それで起きて今凄く気分悪いってこと?
 MPがなくなるってやばいじゃない。
 吸われてるのなら干からびた大根になるわよあなた」

腕輪の呪いはなくなったにしては不穏な言葉が続いて眉間に皺を寄せる。
一先ず状態をフラットに見るには全ての装飾を外した方がいいと右手首に手をかける、そういえば外しにくくされていたかと、縁をなぞって「壊れるかな」と小さく呟いた。

「……まったく、もういいわ。
 だったら何をして欲しいか言いなさい。
 MPでも新しい魔石でも食わせてやるわよ」

「知ってる? 今なら私あなたのこと殺せるの。
 復活草のストックもあるし、
気絶させて教会にぶっ込んでもいいんだからね


あくまでステータス鑑定のためだ。
逃げられることが面倒になったので公共の機関から現実を突き付けようとしている。
(-62) 2024/02/13(Tue) 23:35:14

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「……閉店直前でごめんね?
 一応今欲しいのはドレスじゃなくて」

肩にはおるケープが欲しいと話しながら店へと入る。
あとは冬らしく襟はファーもいいけど、教会で話していたレースも気になったりだとか。

「ってあなた痣を抉ったの!?
 じゃあそれは隠してるわけじゃなくて怪我……ほんと何してるんだか」

そう言っていれば呆れたようにため息を吐いて頭を抱えた。
血まみれでなくとももしかしたら数日前まではそうだったかと思うと、……大怪我はしていないか睨み付けるように胸元を見てしまうも仕方ないと思いたい。

「その痣、嫌だからってなくなるものじゃないらしいわ」

「光らせる手伝いをしていた人達から話を事情を聞いたの。
 頼まれたから祈っていただけですって。
 聖女様と直接会話ができたわけじゃないから正直何を考えているかわからないけど、人間とかなり離れた思想なのかもね」

「結局宝くじに外れたと思うことにして吹っ切れたのよ。
 チャンスは一度じゃなさそうだし、私まだ若いし」
(-67) 2024/02/14(Wed) 1:57:01

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 外しにくくしていたのは過去に一時的にである。強迫観念に駆られ、別の金具を取り付けた際に微少ながらも傷を作ってしまったのだった。
 彼はあなたに好きにさせていたために、外そうと思えば容易に腕輪を外すことは出来ただろう。外しちゃうのォ…?という視線さえ無視できれば。


「物騒なコト聞こえンね俺ちゃん今全然やられるンけど??
 って、ん…吸われてる? ・・・、
あー、あ〜〜〜!!


そっっっかコレバステかァ〜、
あーんーんー、
 完っ全にまた違う死ぬ呪いかと思ってた、えーっと、」

 ゴソゴソと程なくしてアイテムボックスから小瓶が取り出される。市販の品ではなさそうだが怪しさはない。
 取り出してからはそれほど間はなく、ぐいと一気に中身が飲み干された。

「うっへ薬の味〜〜MP戻んね〜〜〜!!!
 
けど楽にはなったかも、
あー今コレMPないだけだ〜〜〜


 バンザーイ!! 勢いよく両手を上げ、そして倒れた。急に動くから…それはそれとして、また随分と気の抜けたツラをしている。
 顔色も急に健康そのものになったわけではないが、先程までよりは明らかに良くなっていた。恐らく上位の状態異常回復系の薬の類だったのだろう。
 魔力放出の方はまだ残っているが、別の異常は解除されていそうだ。

(-68) 2024/02/14(Wed) 2:11:51

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 要は彼は、再び死ぬ呪いが掛かったと思ったために発狂し、そのまま他の可能性について考える余裕もなく過ごしていたのだろう。
 簡単なことにも思い至れない程度には、本人もサラッと言っていたが追い詰められていたらしい。
半年間ずっと死と隣にあると思っていて、
おかしくなったのは実は一度や二度ではない。
「やーうん、うん。アリガトカリナ嬢、助かったワ。
 あー、それとも君なのカシラね、
 俺ちゃん全然わからンくってソコはごめんなな気分」

「た〜〜ぶんあとはどうにか出来っから
 殺すンはまた今度にして〜〜!!」

 いや今度もあんまりごめんだワ。自分でツッコんで、にへとわらっていたのだった。
(-69) 2024/02/14(Wed) 2:14:02

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「ちょっと一人で納得しないでもう一度説明して」


突然元気に見えたら倒れたあなたの様子を見て、若干の説明を求めれば状況を把握する。
あなたはまた呪われたと混乱して落ち込んでいた。
腕輪さえ外してしまえば治療はうまく出来るということだろうか。多分。

「……」

「ふうん、それでも悪い治療にはしなかったけど。
 もういいのね? 合法的に殺せなくて残念。
 結局はどちらも腕輪が悪さをしていたと」

状態異常になってしまってから体力を0にして生き返ればその不良も消えていることがどこぞの世の常、こちらの世界でも通用するかは不明であったが。
それもこの知識の中にある常識の中では奇跡で、簡単なことではないから教会とレアアイテムを使おうとしたのだ。一先ず莫大な治療費がかからなくてよかった。

「あたし達のことはお気遣いなく。
 あなたには関係なさそうだし」

なんでもないように告げる彼女は、長く付き合いのある人からは笑うようになったと、憑き物が落ちたなどのような言われ方をしていたが、あなたにはどう映るのだろう。
聞かぬ限りはその一人のままで。

「……これ、しばらく預かっておこうか。
 結局外さないと治療にならないんだもんね、それと、なにか食べられるようになった?」
(-76) 2024/02/14(Wed) 14:29:18

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「直前っていうか閉店後だけどね。
 まぁカリナならいいよ」

営業時間は気紛れだ。スタッフが自主的に働いてくれるから、ほぼ毎日定刻に開いているだけで。
欲しているものを聞けば、店の奥へ進んで紙と鉛筆を取り出した。
素早くデザインを描きあげるものの、当然痛みで顔は顰む。

「試せることは試さないとでしょ。
 なくせるのならなくしたいし、なくなって逃げられたらこの怪我ともお別れだし」

削る、削ぐ、剥がすではなく、抉ると言っている以上、当然大怪我に入るだけのダメージは受けた。
掻き毟っていれば、当然包帯には血が滲む。

「……頼まれたから祈ってた? 他人の人生を無茶苦茶にするのも構わず? 殺すか……いや、知らされてなかっただけ?
 とりあえず、チャンスは一度じゃない根拠とか、教えてもらってもいい?
 一応僕も可能性は聞いたけど、憶測でしかなかったから。
 もしそれが本当なら、僕も宝くじに外れたと思って少しは吹っ切るよ。少しはね」
(-77) 2024/02/14(Wed) 16:05:58

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「ごめんて、食事は食べられそうでーす、
 てかそんな殺せンくて残念がられるようなコト
 俺ちゃんしてたァ??? してたかも」

 ちょっと小突かれるのの延長にあると思えば、そうして怒られるような不親切不誠実を彼は十分していたと言える。

「ああいや腕輪は全然要るワ、
 俺ちゃんそこにMPめちゃくちゃ貯めてるもん」
「そうじゃなくても手放したくないよ 
 ホントに気に入ってんだから。どんだけこのあおに
 心救われてたと思ってんのこの半年? も〜。
 …え、知らんって? そんなぁ」

 一生口が回るね。一応、事の運びは一通り説明されることになるだろう。
 ま〜たとりあえず事実だけどうのを言っていたので、一度以上はカツアゲめいたことをされたかもしれない。吐かされました。死ぬかもがすごくこわかったんだってさ。

(-78) 2024/02/14(Wed) 16:44:02

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「ああそれで。んー、
 君らンコトお気遣いなくっつってもな〜…?」

 一通り彼についての話が落ち着けば、改めて身体を起こして流れた話を拾ってくる。
 先の流れで特に挟まなくてもいいのに挟んだのも、少々触れたいことがあったからだった。


「いやサ、まだ一緒にいるンなら二人になる手段とか
 当たろうとしてただけ。やー俺ちゃんってば
 宇宙への行き方以外って半分読み飛ばしてたから?
 手持ちの本漁るだけでも全然可能性あると思うンよね」

「あたし達って言うからにはまぁ居そう?
 ひとつに二人でいるのが便利とか
 そういう感じに落ち着いてたら流すけど」

 どう? 顎に手を当て頬杖をつきつつ。彼にしては珍しく相手の顔をしっかり見ながら問いかけた。
(-79) 2024/02/14(Wed) 16:45:56

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

「あらそう。
 でもそういってくれるなら甘えちゃいましょ」

文字通りお言葉に。そうして語られる言葉に相当この世界で嫌なことがあったのだと渋い顔になってしまう。
はっきり言わなくとも自分達はここではない場所を見ている。
あなたから聞いた出身から考えればここに安住する気持ちにはなれていないのだろう。

痛々しいその様子に、なにかあったかと鞄から髪留めを取り出せば前髪をそっとあげて留めてやる。

「ちょっと失礼。ははは! 可愛いのも似合うじゃない」

五つの花弁を宝石で作った女性向けの髪飾り。
特製の魔石は、魔力を込めればその分の時間少量ずつ回復するリジェネレーションのような効果付き。
他の魔石に蓄えていた魔力を注ぎ込めばあなたの体にたちまち癒しの力が巡っていっただろう。

「もうエリーったら、流石に駄目よそんなことしたら。
 殺したら早いけど情報を得るには生かすのが大事なの。
 ……ええその人にも訳があったし、私が痣を光らせたくないだなんて知らなかった、仕方なかったのよ」

ならば痣が付いた理由や自分達にして欲しいことは何だったのかだとか。
聞きたいことはあれどわからないまま、結局すべてを不満に思うには何か意味がありそうで、それを調べるにはまだ伝手も何もかも足りなかった。

「チャンスが一度じゃないって理由は……。
 今回みたいに聖女様の声が聞こえることが初めてじゃない人がいるみたい、既に私たちみたいに嫌な想いをした人がいるってこと。
 ちょっと情報通だったの私、どこの誰とかはわからない」

「だけどそんな前例を調べられたら、
帰る方法
もあるんじゃないかなって。
 こんな奇跡一度だけと思って落ち込むなんてらしくないし」
(-80) 2024/02/14(Wed) 17:05:18

【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク


「……ディルク」
「ねぇ私は何をしたいって聞いたのよ」

「何もしたくないの? 穏やかに生きたいなら家を持つとか、
 冒険者してるならちょっとは野望があるとおもったんだけど。
 些細なものってなんか年寄りみたいなこと言うのね……」

ため息を吐いてよくわからないな、と眉を顰める。

「このままじゃあんなつまらない男やめておきなさいって私言うことになるわ。
 アタックされててもいいわけ?
 私は姉さんを振って欲しいのよ、キープしたいならいいけどね!」
(-81) 2024/02/14(Wed) 17:21:06

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

「……屋台のスープとかフルーツ串でもつっこみなさい。
 別に私怨じゃないわ、普通にないチャンスだったからよ。
 好きな人の命を助けるためにならなんだってしていいでしょ?」

「……じゃあちょっとだけ預かる。大丈夫傷を直すだけだから。
 1%でも壊れる可能性がある賭けが出来るなら、
 別の性能付けたり派手にしてもいいけど……」

魔石自体に負傷は見られない、だから細工をするのは腕輪の方だ。
効果を変えたいのならいくらでも弄れるが、あまり望むようにも見えない。
要するに求めたのはリメイクの有無だ。あなたの望み通りに叶える自信は彼女にはある。99%で。

「あとその言い方もなんだかありがたみがないわね。もっと崇めて」

そんな風に腕輪は最低でも1日は預けろと言われるだろう。
いつかの時のように傷のないそれでも独特の歪みが見えるその銀色のために。

(-82) 2024/02/14(Wed) 19:19:22

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ


「え? ……急に、何」

あなたの態度に奇妙なものを見るような視線を向ける。
気にしてこなかったじゃないかとわざとらしく不貞腐れながら話を聞き終われば、
目をそらしはしなかったが悩むように唸って一度目を閉じた。

「うーーん……」
「言いにくいわ」

箝口令の類がそこには関係しているとあなたなら察せられるだろう。
つまり不満はあるが我慢するしかないと思っていた、と。

「でも二人になれるならありがたい、気はする……。
 あなたや親になんていえばいいかわからないわ、
 突然二重人格になったとでもいえばいいの?
 今の私の気持ちわかる? 宇宙人が原生生物に寄生している気分」
(-83) 2024/02/14(Wed) 19:19:34

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

避ける素振りすら見せず、されるがままに。
笑われたけれど、少し懐かしむように髪を留めるそれに触れた。

「……髪飾りとか久しぶりだなぁ。
 生前はこういうの好きだったけど」

もう互いの事情は通じ合っているだろう。
生前という言葉で伝わるはずだ。

癒しの魔力が物理的な痛みを徐々に癒していく。

「……なんか、盗賊ギルドとかアクセサリ屋っていうよりも
 情報屋とかそういうのっぽいよね、カリナって。
 僕がちょっと殺しに偏りすぎてるのもあるけど」

光らせたくないと知らなかった……というのが保身のための嘘なのか、それとも事実なのか。
判断のしようがないから、あなたの判断を、言葉を信じる。
もしも嘘だったのならば……いや、思考を止めよう。

「……なるほど、それなら憶測じゃなく事実だから信用できるね。
 それなら私も少しは前を見ようかな。
 また声が聞こえれば、その時に備えればいいし……
 聞こえなくても、情報通のカリナと一緒に調べてたら他の帰る方法が見つかるかもしれないしね」

「それじゃあその、うーん……なんか気恥ずかしいような、変な気もするけど……
 いつか帰るために、パートナーになってくれるかな? その時まで。
 訳知りで、色々熟せて、仕事でもお互いに利益は出せるし。
 ……なんかプロポーズとか告白とかみたいだけど、どうかな」
(-87) 2024/02/14(Wed) 20:42:46

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「好きな人の為でも殺すンはなかなか強ェって。
 あ〜〜カリナ様黒の君様ありがと〜〜〜
 俺ちゃん態度は一生ふざけてるけどマジ感謝してる〜〜」

「黒の君って何? なんか君の方は黒の印象強ェンよ。
 闇とかでなく宝石系ね、黒玉とかの感じ」

 一通りふざけた態度がされてからスルっと解説が続けられた。ちなみにカリナ嬢は藍海晶イメージらしい。

「てコトで元の感じによろしくお願いします。
 なんか追加してもカリナ嬢の腕なら100%だと思うけどね」

 そういうわけで、彼の希望はリメイクなしだった。
 それでも今の何かも欲しくなったから耳飾りでも新しく作ってもらおうか、なんてことが考えられていたが、まぁそれはまたその内に話されるだろう。

(-88) 2024/02/14(Wed) 20:44:14

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

 宇宙人の例え話には、あ〜〜と共感の声を上げて。

「わかる〜〜、違うけど精神入れ替わりギミックのある
 ダンジョン行った時ヤバかったワ。何のとは言わんけど
 モンスターの中入ってサ〜〜まぁ詳細は機会があればで」

 彼自身結構面白い話だと思っているのだが、情けない話もセットなので人に語る機会がほぼない話である。そんな話がいくつもありそうだ、この男は。
 そういうことを話してもいいかな、と思う程度には印象に変化はあったもので。


「ともあれオッケーじゃ〜〜あ見てく方向で。
 ロストテクノロジーのソレじゃなくてもさ、
 絶対あると思うんだワそのへんのヤツ。
  この宇宙の向こう側の人が考えた中に
 絶対あったってもう一人の君が元々の君と手を繋いで
 二人で行きたかった所に行くみたいな話」

 そんなことができる何かはきっとどこかにある。彼はそう思っている。
 彼が幾星霜のメモワールの世界観に触れていたのは殆どゲームのみだったが、小説なんかの別媒体ではそんな話もあったかもしれない。

(-89) 2024/02/14(Wed) 20:49:05

【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ

「別に急じゃないよ、思い付き。
あ、こう言うと急だワ


 違うんですよ〜〜!と言う彼はどうにも締まらない。

「……まぁ、なんだ。
 俺が普通にすることの範囲内ってだけだから、
 特に理由はないと言っていい」

 あなたを特別気にしたわけでなく、自身の性質に則ての提案でしかありませんよということを言っている。そんな話を聞いたから、こんなことを考えていましたよと。

「てかこうした方がいいかもがあって
 ソレ提案するのくらいは普通じゃねェ??」

 たぶん言われたのってそこだけじゃないんですけど素で気付いてなさそう。
(-90) 2024/02/14(Wed) 20:50:16