人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

それから、唐突に言われる言葉に。
尚更に少年は怪訝そうに眉を顰めて。
鷹の目が、じっと見据える。

「…言ってる意味が分かってるの?」

偽りのない言葉だという事は分かる。
元々君は、あんまり嘘が付けないタイプだと思ってる。

だから、不気味だ。

昨日とあまりに違いすぎる。
まるで別人になったのか、あるいはまっとうな感性が消えてしまったのか。

「……汗も、涙も、口の中に溜まった唾液も。」
「血液も、尿も…………精液だって。」
「僕に捧げられるって事?何の戸惑いもなく?」

ゆっくりとした口調で、羅列する。
普通なら吐き気すら催すくらいの内容だ。
昨日までの君なら、気持ち悪そうな顔を浮かべたかもしれない。


「……君が何でそうなったのか、わかるまでは。」
「いらないかな。」

今、気持ち悪そうな顔を浮かべているのは。
少年の方だった。
(-97) 2022/05/05(Thu) 17:34:18

【人】 司書 エルナト

>>25 トット

「めんどくさいよ。遊べなくなるし。」

ベッドの上で寝るだけになっちゃう。つまんないよ〜と脅しというには柔らかすぎる言葉を告げて。
野菜カレーの日に誇らしくしている君も、人参相手に剣呑な目をしている君も、やはり少年は好きだ。
ペットがご飯に威嚇しているのを見ている感覚。
狭い鳥籠の中の小さな娯楽。

「僕も好きだよ、皆の事。」
「犬みたいな子もいるし、猫みたいな子もいる。」

何かと動物に例えたがる少年だ。
君の病の事はあまり知らない。いつも包帯を巻いてるから、良く怪我をしてるのかな、くらいの認識をしている。
となると、やはり園芸部の方が怪我の要因が少なくていいのかもしれないな、等と思いつつ。


少しの間に、きょとん、と見つめて。

「今何か考えてた?」

問いかけて。

「調剤師だね。全然仕事の内容は知らないけど、お料理みたいに作れたら楽しそうかも。」
「何でお医者さんより調剤師がいいの?」
(26) 2022/05/05(Thu) 18:27:04

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

どこかの、日も落ち始めた頃。
君がどこにいるか、どこにいるとしても、
少年は施設の中を散歩して、君を見つければ声をかける。

「クロノさん、こんにちは。」
「穏やかに過ごせた?」

こっちは大丈夫だったけれど、そっちも大丈夫だったかな、と。
(-107) 2022/05/05(Thu) 18:38:38

【神】 司書 エルナト

>>G2 フィウクス

「僕も烏の鳴き真似を練習しようかなぁ。」

そうしたら苦しくない?と。
少年はいつもと変わらぬ能天気な笑み。

「なるほど、逃げ場所なんだ。」
「…なに、そんな怖い顔しないでよ。泣いちゃうよ。」
「あなたが言ったんでしょ。ここに居るしかないんだって。」

言葉のほうは意にも介さず。
だって、君の脚は動かないままだから。
去っていくならごめんねくらい言おうとも思うけれど。

鴉が飛び去るのを見上げた。

「外の世界はどうなってるんだろうね。」
「早く外に出たいよ。きっとここより楽しい。」
「この森、深いのかなぁ。」

境界線の上に立つ木に手を添えて、どう思う?なんて。
深くない森なら、頑張って歩いたら抜け出せそうじゃない?、と
冗談めかして笑った。
(G3) 2022/05/05(Thu) 19:15:02

【神】 司書 エルナト

>>G4 フィウクス

「なれたほうが楽しいじゃない。」
「夢を見るのは自由だよ。誰だって。」

そんな棘もやはり気にすることもなく。
君の言動や態度に左右されず、常にマイペース。
穏やかで落ち着いている、と大人には評されているけど、
きっとただ、少年のペースが傍から見たらそう見えるだけだ。
あんまり人を省みていない。


「僕の泣き顔じゃ満足できない?残念。」
「つまり逃げ場を潰された君は、今は正当に怒る権利があるという事だね。発散してく?僕は構わないけれど。」

少年は前誰かに"いい性格"だと言われた。
きっと君に、君が相手に抱かせる印象と同じものを、少年へ抱かせるかもしれない。
つまり、性格が良くないという事だ。

それから、質問を聞けば。
いつも通り微笑みながら、少し眉を下げて。

「何歳になっても乳離れできないから嫌になっちゃったんだって。」
「僕が帰る場所にはもう、僕じゃない子供が座ってるんじゃないかな。」

ここから出たらどうしようねぇ、なんて。
やっぱり能天気に呟いて。
(G5) 2022/05/05(Thu) 20:57:32

【人】 司書 エルナト

>>27 トット

「不健康スパイラルだね。」

動いても止まっても病気になるなら、
やっぱり予防はちゃんとしないとね、と。
上着の重要性を説いておいて。

「皆可愛いよね………」
「トットくんは………ちっちゃいわんちゃん。」

先の印象をそのまま伝える。
小さくて庭を駆けまわってるタイプのわんこ。
元気な様子を微笑ましく見守っていたいタイプだ。

それから、答えを聞いて。
ふむ、と一つ思案して。

「……トットくんは、普通じゃない怪我をしてるの?」
「病院、よく行ったりしてた?」

調剤という行為に興味がある、というより。
逃げの一手、という感じなんだなぁと、感想を抱いた。
(28) 2022/05/05(Thu) 21:05:09

【人】 司書 エルナト

>>30 トット

一人の子供の未来を救った。
良い子になれたな……なんて頷きつつ。

「うん、ちっちゃいわんちゃん」
「撫でたりしたくなっちゃうな。」

僕は猫かなぁ……とぼんやり考える。
暖かい所によくいるし。

話を聞いて。
小さな声も、きちんと、顔を寄せて拾いあげて。

「血……………」

指を、口元に持っていって。
思案のような間。



「…………素敵だね?」

その間の後に告げたのは。
酷く能天気な言葉だった。
血から花が咲く、何とも美しそうな気がするな、と
想像してみたりしつつ。
(32) 2022/05/05(Thu) 22:29:34

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「良くなった…かも、しれないけれど………」

良くなることが、良い事なのか。
わからない。
君が変わってしまったことが。
過去の苦悩を、努力を、何もかもを忘れることが。
そうして今を明るく過ごすことが。
良い事かが分からない。

少年はやっぱり、悲し気に眉を下げた。
それは、親愛なる友人が、変わってしまったという、
どうしようもない喪失感から。
ではない。


「……まぁ。」
「………それでも、元気なら良かったよ。」
「おかえり。」

もう帰ってこないのかもと思っていたから。
随分遅れた言葉を、ようやく告げた。

(-135) 2022/05/05(Thu) 23:07:00

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

以前はこんな表情をすれば、そっけない態度を取れば、
何かと慌てて詰め寄ってきてくれたものだけれど。
今はまるで、大人たちのような。
暖かくも冷たくもない反応ばかりが返ってくる。

その中で、見つけたとびきりの変化。

「……バラニ………それなに?」

見覚えのない光景。
いつだって何かを飲む姿を見せるのは自分の方だった。
じっと、君を見つめて答えを待つ。
(-137) 2022/05/05(Thu) 23:10:01

【人】 司書 エルナト

>>33 トット

「おや、撫でられたいタイプだ。」
「君くらいの年の子は、嫌がる子もいるから」
「甘えん坊な子を見ると、尚更かわいく見えるね。」

遠慮せず、と言われたら、では失礼して、と。
窓から少し身を乗り出して、手を君の頭に伸ばす。
よしよし、表情と同じ様に柔らかで穏やかな手つきで、
君の頭を撫であやす。

「変になっちゃうんだ。どうなるんだろう?」
「まぁ、病気だろうからね。ただ奇麗なだけ、ではないよね…」

それでも、色とりどりの血の花束は奇麗そうだなと。
見てみたいなと思いつつ、流石にみせてとは言えないな、とも。
内緒話の体制を取られれば、軽く首を傾げながら、耳を寄せて。


離し終わったら、今度は少し思案して。
ちょいちょい、と手招き。今度はこちらが内緒話。
(34) 2022/05/05(Thu) 23:19:40

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「人のために、疲れてでも配ってるんだ。」
「偉いね。」
「良い子だね。」


労いの言葉。
本当ならあんまり血を流したくもないだろうに。
幼いのに偉いな、と思う。


「じゃあ………そうだな………」
「貰えるだけ、貰いたいかも………?」


たくさんある方が嬉しいからさ、と。
そんなお願いをするのは心苦しいのだが。
大丈夫?と首を傾げて問いかけて。

お腹をさすった。
(-141) 2022/05/05(Thu) 23:24:36

【人】 司書 エルナト

>>35 トット
「うんうん、可愛い。」
「飼いたい可愛さって感じだね。」

うちのペットになる?なんて冗談めかして。
ゆるゆる、君の頭を撫でながら会話を続ける。
子供は可愛いから好きだ。子猫や子犬が可愛いのとおんなじ。

「へぇ、もっとってなるんだ。」
「まぁ確かに、あんまりやると死んじゃうかも……」

失血死的な意味合いだ。
君が実際にどういう意味合いで言ってるのかは分からないが。
(36) 2022/05/06(Fri) 0:37:56

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「本当に?わぁ、嬉しいなぁ。」
「……?毎晩してるんだ、偉いね。」

何でちょっと言い淀んだんだろう、と思いつつ。
たくさん貰えそうなので嬉しそうに笑う。
良かった、やっぱり、あると安心感が違うから。
非常食があると安心できるのとおんなじ。


「!」
「じゃあ、今ちょっぴりもらってもいい?」
「…こっち、くる?」

恥ずかしいなら、あんまり屋外じゃない方が良いのかな、と。
開けた窓の内側を指さして。
さて、血の花はどんな感じなのだろう。
楽しみだな。
(-154) 2022/05/06(Fri) 0:41:46

【神】 司書 エルナト

>>G6 フィウクス

「夢がないなぁ。疲れちゃいそう。」

なんて文句を言いつつも、別にそれを気にすることもなく。
自分と他人はどうしようもなく違う存在だから、
理解も共有も出来なくて当たり前だと考えている。
大人が常に人と距離を保つのと同じような感覚。
とは少し違う。

「せっかく気兼ねなく怒れる機会なのに。」
「残念。発散させてあげたかったなぁ。」

と、くすくす笑いながら。
そんな答えが返ってくるだろうと、案の定予想していた。
言われて素直に怒れる人なら、そんなに苦しんでないだろうし。
そんなに苛つかないでよ、泣いちゃうよ、なんて窘めつつ。

「……あはは!」

その後の君の物言いには、少しきょとんとしてから。
声をあげて笑って。

「心配してくれてるの?優しいね。」
「でも、君との無駄話の時間、好きだからなぁ。」

随分未来を案じてくれているような言葉にくすくす、笑みを漏らして。
それから、うーんと考えて。

「どこにも居場所が無かったら、世界中を旅したりするよ。」
「本の中でしか見たことがない世界を、見に行くんだ。」
「きっと楽しい。」

なんてやっぱり楽観的な言葉を宣うのだった。
(G7) 2022/05/06(Fri) 11:02:51

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「やぁ。」

名前を呼ばれればひらり、手をあげて。
てく、てく、ゆったりとした足取りで近づく。
目の前まで立てば、身長差分視線が下がる。

「うん、何もないなら良かった。」
「約束は守れたようで何よりだね。」

君を守れてよかったよ、と少し安堵の息。
嘘つきにはならずに済んだようだ。
その後の言葉には、うーん、と思案して。

「…まぁ、子供達もたくさんいるからね。」
「単に違う子を標的にしてるだけじゃないかな。」
「きっと大丈夫、そんなに不安そうな顔しないで?」

騒ぎがあったんだもの、連れてこれなかったことで、
君が怒られたりなんてしないさ、と。
叶うなら頬に掌で触れて、安心できそうな言葉を告げて。
実際にどうかなんて知らない、耳障りがいいだけの言葉。
(-185) 2022/05/06(Fri) 11:13:11

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「きっと大丈夫さ。」

蜂蜜みたいな言葉を吐いて。
赤らんだ頬を、親指で軽く撫でる。
動物に触れた時、その温もりが心地よいと思うのと同じように、
君の体温は心地が良かった。

言い淀む言葉、でも、聞きたいことは分かる。
まぁ、気にするなと言われる方が難しいだろう。
ひとつ、思案して。


「食事なんだ。」

ぽつり、零した。
それはどうしようもなく単純な事実であった。

(-189) 2022/05/06(Fri) 12:54:17

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「人のご飯が食べられなくてね。僕が食べられるのは。」
「汗とか、涙とか。」
「……唾液とか、それ以外とか。」

頬を撫でていた親指を、君の唇に触れさせる。
くい、と指を曲げて。
その隙間に侵入しようとして。

「人の体液だけが食べられる。」
「美味しいと思うし、実際に栄養にもなる。」
「………そういう、病気。」

だからそう、昨日のあれは。
まさに"食事"に他ならなかった。

「…気持ち悪いでしょう。僕も、あんまり食べちゃいけないと思うんだけど。」
「……最近はずっとお腹も減ってるし、それに……」
「…食べる事にも、抵抗が無くなってきちゃって。」

成長期の体は栄養を欲しがるし。
慣れた行為はその異常性を麻痺させるし。
君の体を舐って、唾液の交換をする事も。
何の抵抗もなく、あったのは多幸感と満腹感だけ。

「……嫌だった?ごめんね。」

眉を下げて謝る。
誰かを傷つけたいわけじゃない。
でも、本能には抗えない。

指を隙間に入れる事が出来たなら。
君のぬるりとした舌を、指の腹で丹念に撫でる。
(-190) 2022/05/06(Fri) 13:01:55

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

自分の食性が、気持ち悪い事は知っている。
いくつになっても乳離れが出来ず、
食事もとれない自分を疎んで、母が自分を捨てた日から。
これは人を不快にさせるものなのだと、認識している。

何かを言われても、きっと気にすることはない。
気にしても仕方ないし、我慢はできない。
それに、家畜になにを思われようが関係ないでしょう?


病によって、認識は随分と
歪められてしまった。人を人と思えない。


小腹が空いて、無意識にお菓子に手を伸ばすように。
舌に触れて、にじみ出る液の感触を楽しむ。
ぴちゃぴちゃという水音が。
少年には、肉が焼ける音と同じくらい美味しそうな音に聞こえた。


(-203) 2022/05/06(Fri) 14:49:54

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

だから、君がまるで、"いいよ"とでもいうように
顎をあげたのを見て。
少年は、きょとんと目を丸くした。

「………いいの?」


皿の上に盛られたご馳走を見るような目で、君を見る。
くぅ、とお腹が鳴った。

文字通りの据え膳に、ひとつ、ごくりと喉を鳴らして。
そっと、身を屈めた。


長い横髪を指で掬って、耳にかけて。
蜜の溜まった皿に、舌を入れる。
じゅる、と少しはしたない音を立てて。
君が用意してくれたご飯を啜る。

舌が、君の口の中を這い回って。
君の味を、しっかりと堪能して。
奪ってしまった唾液の分、君が渇いてしまわないように。
自分のそれを、君に流し込んであげる。

誰が来るかもわからない廊下の隅で。
食事をする。
(-204) 2022/05/06(Fri) 14:56:34

【神】 司書 エルナト

>>G8 フィウクス

「それは難儀だね。」

やはりどこ吹く風。
暖簾に腕押し、という言葉が似合うかのように。
何を言われても、意に介さない。……というよりは。
不機嫌なペットを、微笑ましく見守るような。
そんな温度で君と接している。いつも。



だから、はっきりと嫌悪を口に出されても。

「そっか、じゃあ片思いだなぁ。」
「今後も我慢してもらうしかないね。」

なんてやっぱり、悲しげな顔も不快な顔もすることなく。
穏やかに微笑んだまま、冗談めかしてそう告げた。

「そうだね、僕もここに戻ってくるつもりはないけれど。」
「何かの間違いで戻る羽目になっちゃったら」
「その時は、外の世界の事を沢山話してあげるよ。」
「そうしたら、貴方も病を治して、外に出たくなるかも。」

その時まで、貴方がここに居たらね、と。
にっこり笑って告げた。
(G9) 2022/05/06(Fri) 15:15:23

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「ん………ふっ…………」


熱を帯びた吐息を合わせた唇の隙間から漏らす。
欲望に突き動かされてるのは、間違いない。
ただ、それが男女としてのものじゃなく。
ただ、生物的なものであるだけ。

お互いの味を口内に塗りたくって、
吐いた吐息まで君の香りになってしまう頃。
ようやく口を離して、ほう、と一息ついて。
自らの口の端についた唾液までぺろり、と舐め取って、
お腹をさする。満たされていく。


「……美味しい…………。」


恍惚の声。恍惚の表情。
少し汗ばんで赤く上気した顔は、どことなく扇情的で。
されどやっぱり、そこに食事以上の意味を持ってはいなかった。


「……口以外は…………」



「………駄目なの……………?」



だから、懇願するように、熱に潤む瞳で君を見て、
"その先"を求めるように呟く声もまた。
『もっと美味しいものを食べたい』以上の意味を孕んではいなかった。
(-209) 2022/05/06(Fri) 16:22:03

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

全く愛のない、愛を確かめ合う行為。
食事とイコールで結ばれてしまう行為。
何一つの感情がなくとも、何一つの感情を抱けずとも。
牛が子供のために作り出した乳を搾って我がものとするように、
誰かのためのものを、奪い取らなければ生きていけない。

きっと君がその身を捧げなければ、少年は。
他の誰かから、そう、出来れば自分でも抑えつけられる、小さな子から。
望まぬ行為を強制して、食事を奪い取るのだろう。

今までそうしてきたように。



翻される体。
食べかけのお皿を下げられたような感覚に陥って、
つい、その背中から抱き着く。
ぎゅっと抱きしめて、耳元で、少し荒くなった吐息を吐いて。
欲情にも似た、熱のこもった声で。

「じゃあ。」

「………図書室、いこう…………?」


少年だけが管理するそこは、鍵さえ閉めてしまえば。
誰も来ない場所になるからと、やっぱり、懇願するような、か細い声で。
(-224) 2022/05/06(Fri) 19:25:13

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「薬って……………」

だって、今までそんなもの、飲んでなかったじゃないか。
治療に必要なら、なんで今頃?

明確に以前と変わった行為。
明確に以前と変わった姿。
明確に以前と変わった精神。

それらをイコールで結びつけるのは、仕方のない事で。

「…ねぇ、その薬、見せて。」

薬学の本くらいは読んだことがある。
どんなものなのかと、仮にそれがわかったとて。
自分には辞めさせるような権利はないのだけれど。
ただ、気になったから。
(-226) 2022/05/06(Fri) 19:28:05

【神】 司書 エルナト

>>G10 フィウクス

「あはは、ちゃんと怒れるじゃない。」

にっこりと、それを受け止める。
我慢せずに言葉を、表情を作る君の姿が好ましい。
言葉を飲み込んで、気を遣われるのが苦手なのは、
何も君だけではないから。
反応の大きいペットの方が可愛く見えるのとおんなじ。


「やった、覚えていてもらえるんだ。」
「じゃあ今のまま、楽観的でいる事にするよ。」
「…あはは、コルウスなんて。嘘なんて吐かないよ。」
            
エルナト

「僕は吐く者じゃなくて突く者だから。」

「だから君も突っついちゃう。」
「またね、フィウクスさん。」

向けられた背中に。
次を望む言葉を掛けて、見送った。
(G11) 2022/05/06(Fri) 19:38:34

【人】 司書 エルナト

>>37 トット

「あはは、贅沢なペットだ。」
「束縛する趣味なんてないから、全然いいんだけれどね。」

元々今もちょっぴり犬猫扱いをしている。
あんまり今と変わらないなぁ、と笑いつつ。

「じゃあ、必要な時にだけしないとだ。」
「君が倒れたりしたら、悲しむ人もいるだろうからね。」

無理をしちゃいけないよ、なんて説法もしつつ。
(38) 2022/05/06(Fri) 19:42:31

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「我慢できないんだ。」
「……なんでだろう、辛いわけじゃないのかな。」
「気持ちいいとか?」

血を出すという行為は、自分を傷つける行為に等しいもののはず。
なればあまりしたくない、と思うのが道理な気がするが……
君に手を伸ばして、窓の内側まで招き入れ。
そっと窓を閉めて、カーテンを閉じる。
図書室には誰もいない。
今の図書室は鍵を閉めていて、営業していない状態だったから。

「…っぅ、ゎ」

それから、解かれた包帯の中身を見て。
それそのものでは、目を細めこそすれ声を出すことはなかったのだけれど。
その後の、ナイフを突き立てる行為には。
思わず声を上げ、目を閉じてしまった。

恐る恐る、目を開けて。



「……わぁ……!」

行為と裏腹に奇麗な言葉の花が咲く。
それは何とも奇麗なもので、奇麗すぎて不気味ささえ覚え。
ぶち、と引き抜かれる花弁に、思わず目が釘付けになる。
こんなに奇麗なのに、血なのか。


「……ありがとう、痛くはない?」

零れそうな涙を、指で掬いながら、問いかけて。
掬ったそれを、ぺろりと口の中に運んで

(-232) 2022/05/06(Fri) 19:52:35

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

そうして、受け取った花。
しげしげとそれを眺めて。
くぅ、とお腹が鳴いた。


「うん、じゃあ。」
「頂きます。」

貰う側だから、きちんとした敬語で。
………なんてわけではなく。
それは。
食事の前の、簡易的な祈りの言葉。



ぱくり、とその花を口に運ぶ。

こんなに奇麗な花だけれど、それも血であるのなら。
それは、自分の"食事"の対象に他ならなくて。
今まで、食事の時に噛むなんて行為、してこなかったから。
その新鮮さと、ずっと空腹のお腹が満たされる快感と。
色んなものが混ざって、嬉しくて、気持ち良くて。


「………美味しい………。」


熱っぽく呟いた言葉。
上気した顔は、こちらも同じだった。

「もっと食べられたらいいのに………」


お腹いっぱいまで、食べられたらいいのにな。
(-233) 2022/05/06(Fri) 19:58:08

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

渡されたそれを見る。
ラベルがあるならそれを見て。
無いなら多分、見た目などで。
それの正体を看破するのだろう。

抗不安薬。

それは、無理やり精神を安定させるための薬。
もちろん、治療の一環として普通に使われるものではあるけれど。
でも。

「………こんなのに頼って、不安を払拭したって。」
「…何の意味もないんじゃないの………。」


これは、いうなれば"治った気になる"だけのものだ。
実際には治ってないのに、もう大丈夫だと自他に思わせるだけのもの。
飲んでる内はいいかもしれない。
でも、やがて効き目が薄くなり、もっと強いものを……となれば。
絶対に今よりひどくなる。絶対に。

「……これを飲まないと酷い事されるの?飲まなきゃいけないの?」
「ねぇ、バラニ………こんなの飲んじゃ駄目だよ………」

ぎゅっと、薬を握り締めて。
懇願するように告げた。
(-241) 2022/05/06(Fri) 20:20:02

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「気持ち良いんだ。」
「………へぇ………。」

というのは、少し揶揄いの混じった声と目線。
こんなに小さくても。
そう言うのはあるんだなぁ、と。
くす、くす、笑って。

実際に目の当たりにしたそれは確かに。
実際にしてる行為は違えど、そうであると言ってもいいもので。
その表情を可愛いと思い、汗ばんだ顔を美味しそうと思い。
ただ、幼子が自分を慰める行為を、目前で見ている。



慰めた君が出したものを、口に運ぶ。


美味しくて、美味しくてたまらない。
もっと食べたい、もっと欲しい。

(-245) 2022/05/06(Fri) 20:36:09

【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット

「…君の事、全部食べちゃいたいな………」


君の中の、その全部。
部屋に貯めこんでるものも。
全部、全部、全部。
全部が欲しい。そしたらお腹いっぱいになれる。

「君がくれると、とっても助かるんだ………」


恍惚とした顔で、蜂蜜のような声を漏らす。
様子のおかしい君を、その言葉をぼんやりと聞き。
取ってきてくれるんだ、嬉しいな、と。
思って。


「トットくん………大丈夫………?」

ふらりとした足取りに、ほんのわずかに残った理性で手を伸ばし。
叶うなら体を支えるようにして、問いかけた。
大丈夫だというなら、そのまま。
部屋に行かせるだろうけど。


/* 更新時間が近づいてきちゃったので、ふわっと区切ってもらっても大丈夫です!
勿論続けてもらったら喜びます!どちらでも大丈夫なのでお好きなように!
(-249) 2022/05/06(Fri) 20:42:09