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![]() | 【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「俺より年下ってことは……ルヴァさんは学生さんなんですかね」 学生さんに大変な経験させちゃいましたね、と苦笑い。 テーブルに置かれた小瓶を目線で追いかけた後、金色を自分よりも年下の少年の方へと投げる。 「いっそ」の後に続こうとした言葉は簡単に予想がついた。それについては微笑むだけに留める。 「私が、ルヴァさんと現実に。ふふ。 ……ね、ルヴァさん……いいえ、『ルヴァさんの中の貴方』。 俺にとってのお父さん[好きな人]って、生きる理由そのものなんですよ。好きな人こそが自分の世界。 現実世界でお父さんを亡くした今、俺に残っているものは最早生きているかも分からないこの世界のお父さんの虚像のみ。限りなく透明に近い縁[よすが]に縋り付かなければまともに歩くこともままなりません。 お気づきですか?今口にしたその言葉の重みを。 俺と生きるということは、俺に『生きる理由』にされてしまうんですよ? 」→ (-52) 2021/04/30(Fri) 17:33:31 |
![]() | 【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァスカートがかさりと揺れる。立ち上がり歩みを進めるたびにきしりと床が鳴る。 泣きたいような笑いたいような、あらゆる感情がないまぜになった曖昧な表情を浮かべながら女は── 「ねえ、『貴方』」 ──ソファに座る貴方の膝に乗り上げる。 「俺の恋は実父の亡骸と共に埋葬されました。 でも勿論、俺も貴方が好きですよ。世界で一番信頼できる、心を許せるひと。ルヴァさんから貰った箱と幸せ≠事切れるまで守りたかったくらいには大好きです。 ただし貴方の好き≠ェ恋愛感情だとしても、この先応えられるか分かりません。確かなものではない口約束は、『俺』も苦手ですから。 ──問いましょう。 私から世界≠、世界から俺≠買い取り、その責任を果たしてくれますか? それとも、今ここで楽になりますか?此方を願うなら、『俺』がもう一度『貴方』の命を買い取りましょう。 貴方の顔を覗き込み、甘く静かに吐息で少年の肌をくすぐる。 嘘も真も希望も絶望も、ありとあらゆるものを紡いできたルヴァの唇を女の指がそっとなぞる。真白の指は少しだけ、震えていた。 (-53) 2021/04/30(Fri) 17:37:19 |
![]() | 【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「うん。高校1年」 机上の小瓶を無気力に眺めて答える。 「……俺はもっと薄情だよ。確かに従兄は好きだったけど。 別に従兄に執着してたわけでもないし。 社会人なんてこんなもんなんだなー、俺も運が悪かったら従兄と似たような末路かな──って、将来に絶望してたんだ。 何か、もう全部どうでも良くて生きてても死んでても一緒って感じ。まあ……それはルヴァ見てたら分かるかな。 だから、ゲイザーちゃんと話してからこれ使おうと思ったんだけど、」 唇をなぞる指先に反応は返さなかった。特に振り払う理由もなかった。 「でもさあ……アンタの話聞いてたら気が変わっちゃったな。 俺、結構律儀だからさ。取引したからにはちゃんとしたもの渡したいんだよね」 ▽ (-54) 2021/04/30(Fri) 19:55:38 |
![]() | 【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー それから、ようやく緑の瞳が金色の瞳を捉えた。 以前の空っぽの瞳とは違う、明らかに人間らしい意志のある目つきだった。 「死んだ直後さ、アンタ言ってたよね。『幸せになれませんでした』って。 俺、確かに幸せ売ったんだけどな。 それで、ゲイザーちゃんから幸せを受け取った。 それなのにゲイザーちゃんが幸せになってないのは問題じゃない?」 弾かれたように細い手首を掴んで、ソファに押し付ける。 少年は青年を組み敷きながら、ニコと笑っていた。1年ぶりに『生きる目的』ができそうだったからだ。 「だから、これは買い取りじゃない。不良品交換だよ。 俺が絶対に、責任持ってアンタを幸せにする。アンタの『生きる理由』になる。 だから俺と一緒に来て」 一呼吸。懇願するように囁いた。 「『貴方』じゃないよ。理人って呼んで。」 (-55) 2021/04/30(Fri) 19:59:03 |
![]() | 【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「幸せ、に……幸せに、なれなかったに決まってるじゃないですか」 あの時ルヴァと一緒に殺した感情が溢れ出す。 「一番信頼していた、心を許せる大好きな人を殺して幸せになる人がいったいどこにいるって言うんですか。馬鹿。人でなし。気まぐれ。分からず屋」 減らず口を叩くも、その声には毒も棘も何一つ含まれていなくて。 此方を組み敷く少年を見上げながら、青年は泣き出しそうに顔を歪めて微笑んだ。 「ふふ……ふふふ。それにね、こっちもまだ渡し足りませんよ。買い戻した時に言いましたよね、『温かな気持ちで満たされてほしい』って。 貴方の絶望≠ください。上手に調理して、代わりのものを沢山あげますから」 → (-56) 2021/04/30(Fri) 21:42:56 |
![]() | 【秘】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「ええ……ええ。一緒に行きます」 口約束は苦手です。 だって、自分の抱える恋や愛を知ってしまった人たちが手のひら返して侮蔑や嫌悪を向けてくる事が多かったから。 「友達だ」と言うその口で、「気持ちが悪い」と周りに吹聴する者がどれだけいたと思いますか? 「──音無 灰(おとなし かい)。それが俺の名前です」 手首が掴まれていたから、自由のきく両脚を貴方の体に絡ませる。 「理人さん……ううん、理人」 「俺はまだ幸せではありません。 俺はあなたとの幸せを願っています! 幸せが欲しいから──」 「────私と一緒に生きましょう」 少年の囁く言葉に煽られて、青年は心から嬉しそうに笑みを浮かべた。 (-57) 2021/04/30(Fri) 21:45:24 |
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ルヴァは、トルキから受け取った薬を結局使うことはなかった。 (a35) 2021/04/30(Fri) 23:25:11 |
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![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ「完全に抜けてたけど、 目覚めたらどうやって見つけたらいいんだよ…… 」ホワイトボードを見て思案している。 (193) 2021/05/01(Sat) 14:37:08 |
![]() | 【置】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ求:連絡先 出:嬉しい ルヴァの連絡先:有葉 理人 ライン albari_to ※この辺にやばいサメチャンの絵 【ホワイトボード】 (L3) 2021/05/01(Sat) 14:38:28 公開: 2021/05/01(Sat) 14:40:00 |
ENo.9 有葉理人 ルヴァは、メモを貼った。 ![]() (a44) 2021/05/01(Sat) 15:14:34 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ「サダルちゃん??? 何で死にかけてるの? いや殺したけど!!!」 殺したけど……。 とりあえず責任持って119はしておくことにした。 (195) 2021/05/01(Sat) 15:26:03 |
ルヴァは、遠いな……と思った。 (a50) 2021/05/01(Sat) 15:31:57 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ (209) 2021/05/01(Sat) 16:12:31 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ (217) 2021/05/01(Sat) 17:02:18 |
ルヴァは、NPC勢に会えないのはちょっと寂しい。 (a76) 2021/05/01(Sat) 17:06:58 |
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![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ (223) 2021/05/01(Sat) 17:32:59 |
ルヴァは、『絶対生きる』に矢印を付けて『お前は生き残るタイプの顔』と書いた。 (a87) 2021/05/01(Sat) 18:27:46 |
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ルヴァは、そっちの世界を知らない一般ピープルだ。 (a98) 2021/05/01(Sat) 20:18:46 |
![]() | 【神】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ (G17) 2021/05/03(Mon) 16:48:05 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>381 ゲイザー (! この黙ってても分かる気分圧……) ゲイザーの圧を敏感に感じ取ったルヴァは、本人を見つけて近寄って行った。 「はい。取れ立て新鮮産地直送なルヴァはここです。 どうしたの? 寂しくなっちゃった?」 (393) 2021/05/03(Mon) 20:21:45 |
![]() | 【神】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>G18 ブラキウム 「クビって言い方やめてよ! 自主退職で〜〜す」 思わず訂正した。死ぬ前にギルド抜けたからこっちの方が正しいはずだ。多分。 「ブラキちゃんやAmmutともお別れだなー。 今まで配達とか色々お世話になりました」 (G27) 2021/05/03(Mon) 20:28:11 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ (404) 2021/05/03(Mon) 21:12:37 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>408 ゲイザー 「んー。なるほどね」 首を傾げ、それからゲイザーの顔を覗き込んだ。 緑色の瞳がそちらを見つめている。 「オッケーオッケー、壊したい#モ「取らせて貰おう。 まあ、買い取らなくても平気そうな顔してるけど──」 「 Starting with. 」──願いましては。 気分屋のルヴァが使っていた詠唱文句。 本来は「ご破算で願いましては」といい、これは算盤の読み上げ算において、新たに計算を始める合図として用いられる定型的な言い回しだ。 従兄が算盤を教えてくれた時によく聞いた文句でもある。 こんなところでも使うなんて、自分は結構従兄に思い入れがあったんだなあ──と感慨深くなった。 ▽ (419) 2021/05/03(Mon) 22:16:48 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>419 ゲイザー 軽く口づけをする。 本当はどこか体に触れるだけでいいのだが、きっとバレていないだろうから。 「相変わらず、ゲイザーちゃんのこれはえげつないなー……」 ゲイザーの中の壊したい≠ェ自分に移ってくる。 前にも感じた痛くて激しい感触を抑え込みながら苦笑する。 後は箱に入れるだけだ。 小さな赤い箱に詰めて、リボンを掛けて出来上がり。 まさかこの中に物騒な気分が入っているとは到底見えないだろう。 「お待たせしました。はい。 これで現実に帰っても突然暴れ始めることはないね!」 (420) 2021/05/03(Mon) 22:18:13 |
![]() | 【神】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>G32 ブラキウム 「その感じだとブラキちゃんもNPCかあ。 本稼働始まったらまたproxy遊ぼうかな。またブラキちゃんにも会いたいし。 今度は……さすがに大丈夫だろうし」 これがテストプレイということはいつか本稼働があるはずだ。 きっと今度はサルガスが暴走することもなく、普通に遊べるものになるだろう。 「お疲れブラキちゃん。 守ってくれてありがとね」 死後の世界で言ったせいで彼女に届かなかった言葉を、もう一度伝えた。 (G34) 2021/05/03(Mon) 22:26:32 |
![]() | 【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>470 ゲイザー 「もっと褒め称えてくれてもいいんだぜ。 ゲイザーちゃんの壊したい≠ニ愛しい=Aぴったりくっついててなかなか離すのが難しいんだからさ」 こちらを案じるゲイザーの様子を見て頷く。 「大丈夫そうね。 残ってない残ってない。ぜーんぶこの中」 気分屋は一仕事終えたような顔をした。 それからゲイザーの爽やかな笑顔を見て、こちらも笑い返した。 「そっか。 楽しみにしておくね。」 (488) 2021/05/04(Tue) 16:12:15 |
![]() | 【神】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ>>G37 ブラキウム 「なるほど? NPCじゃなくて凄いAIがプレイヤーのPCってことね……。 ……マジで凄いな。俺最後までAIって分かんなかった」 高度に発達したAIは人間と変わらないのかもしれない。 「それじゃ、本稼働もお仕事頑張ってね〜。 俺、レビューにブラキちゃん良かったって書いとくから」 (G45) 2021/05/04(Tue) 16:46:31 |
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