【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[もっとと欲しがられるたびに、私の中の何かが疼く。 貴方の持つ美に触れて、己の美を目覚めさせ。 磨いて、深めて。 そして貴方の美そのものを喰らわんとする貪欲さを 貴方へと見せ、注ぎながらも ――求めてやまぬのは、どうしてでしょう。 恋の1つもしたことがなかった女は その理由を言葉にすることはできぬまま。 されど。 欲しがる心のままに、男に抱かれ 己の内側より花開くものを惜しげもなく貴方により磨かれ そしてまた自身で深めていっているのだけは 具に、感じている。] ―― 私も。 貴方が、欲しい。 [女は望む。もっと、と。 もっと。その眼差しに焼かれ、燃え上がらせた火種は潰えるを知らず。 互いの熱を。欲しがる思いをも。重ね、混じりあわせていた] (-0) 2022/11/26(Sat) 8:19:04 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ―― ……。 [気持ちいい。と思った。 汗ばむ肌と、肌の交わり。魂が混ざるかのように。 女の呼気も、男同様に荒々しく。 されど最初の頃よりもより、深まる色を宿しながら。 言葉を今は発さず。その心地よさに柔らかく笑む顔は 今の体勢からでは見えづらいだろうか。 見えたとしても絹糸のように流れ、褥に散らばる髪から ちらと見える、横顔くらいであろう。 向かい合わせでないのが少しばかり惜しい。 貴方の背に今なら。魂さえも穿ち、捕える爪痕を 残せる気が、して。*] (-1) 2022/11/26(Sat) 8:20:06 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[時を司る神ほど残酷な神はおるまい。 これほどの『美』を、なぜ今なって与え給うたのか。 触れ合う熱い肌 濡れた絹糸の髪 その隙間から垣間見える横顔 そのすべてが美しい。 どくりと血が集まって、萎え始めていた剛直が再び滾りだす。 何度抱いても抱き足りない。 どれほど喰らっても喰らい足りない。 ───もっと、もっと。 ]私を喰らえ、魂までも喰らい尽くせ。 (-2) 2022/11/26(Sat) 8:55:53 |
【赤】 大富豪 シメオン[ズズっと剛直が引き抜かれ、入り口で再び突き入れられる。 剣王とまで呼ばれた男は老いたりとはいえ、未だ体力の底は尽きない。 情欲は萎えるどころか、さらなる飢えを呼び起こす。 ……まだだ、まだ足りない。 もとより満ち足りぬを知らぬ男。 それはこの女も同じとことと男は知っている。 だからこそ今二人はこうして交わっているのだから。 目醒めた女の官能を、艶めく雌性を、男は飽くことなく喰らう。 喰らいそしてまた男は己が官能を高め、獣性を強めていく。 どこまでも喰らいあう獣同士。 荒らい吐息と甘い嬌声が重なってまるで昨夜の演奏のよう。] (*6) 2022/11/26(Sat) 8:56:15 |
【赤】 大富豪 シメオン[男は女の体を引き起こす。 胡座を描いた自身の上に座らせて女を下から貫き突き上げる。 女の背中と己の胸を触れ合わせ、激しく女の体を揺さぶる。 何度も吐き出した精と、止めどなく溢れる女の蜜が接合部から漏れ出て男の下半身とベッドを濡らす。 激しい交わりにベッドが軋む。 乱れ舞う美しい女の髪。 覗く、白い首筋に男はまるで唇を押し付ける。 強く吸い付き、あるいは、歯を当てて噛みついたか。 白き肌に赤く、痕がのこる。 その痕を舌で舐り上げ、耳の裏まで舐め上げた。*] (*7) 2022/11/26(Sat) 8:56:32 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[女は、己の内に穿たれた、萎えぬ剛直に笑みを零す。 何度喰らわれ、満ちても足りない。 何度抱かれても、欲しくなる。 その生きざまを美しい。と感じた貴方だからこそ。 魂さえ一欠片も残さず啜り、飲み干してしまいたい。 この男だから欲するのだろう。 誰よりも美しい貴方。経た年は貴方の魅力を損なう処か より女の熱を煽る。 私と貴方との間には覆せぬ年の差はある。 されど、だからこそ。私は貴方に出会えたのだろう。 年をとり、磨かれながらもより貪欲に それを昇華せんとする美しさに 何処までも熱い指先に 触れ合う肌から感じる、貴方に 私は魅了されたのだ。] (-6) 2022/11/26(Sat) 9:50:03 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[囁きに、思わずきゅぅと雄を締め付ける 正直な私の、躰。] ―――――――― 狡いお方。 言葉1つでも、私を昂らせ、燃えさせるのね。* (-7) 2022/11/26(Sat) 9:52:13 |
【赤】 大富豪 シメオン[後ろから腕を回して女の胎を抱く。 そして、もう片方の手は揺れる乳房へと触れる。 激しかった律動はやや緩やかに変化して、再び互いの熱を混ぜ合わせ、互いの情欲を味わい味合わせる。 既に張っているであろう胸の頂きを摘み上げる。 まるで突き上げる律動は弦を弾くように、そして頂きを摘み上げる指はフレットの様に。男は女のお株を奪うように淫猥な音を奏でる。 美しき音色。 互いの音を共鳴させながら、男は女の音をさらに昇華させていく。 これは、その為の情交。 女神に捧げるための『美』を磨き上げる為の交わり。] (*10) 2022/11/26(Sat) 10:31:48 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[だが、男は今それすらも余計な雑念と思い始めていた。] それほどに……お前は美しい。 [もっと純粋に、もっと貪欲に。 名目などどうでもいい。今は、ただ己の中で滾る熱を女に叩きつけ、己の渇望のまま喰らうだけと。 ……この美しい女をただ欲するがまま。] (-8) 2022/11/26(Sat) 10:33:18 |
【赤】 大富豪 シメオン[胸の頂を弄んでいた手が女の白い喉元へ伸びる。 締めることなく緩やかにの押さえるように。 同時に、胎を抱く腕に力が籠り、突き上げる腰使いは激しく強く。 それは男が再び官能の限界にあることを示していた。 息は熱く乱れ、腰が快感に打ち震える。 回した腕が、逃さぬと戒めるように女の胎を強く締め付けて、それと同時に熱い奔流が女をまた満たしていく。 激しく放たれるそれは、剛直が届かぬ奥の奥まで熱を届けようとするかように。*] (*11) 2022/11/26(Sat) 10:34:44 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト…これでも……まだ、足りないか? [それは聞く必要のない問い。 聞くまでも、その答えは己の中に既にあるのだから。*] (-9) 2022/11/26(Sat) 10:35:26 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン貴方様、こそ。 あなたの、所作――1つ、1つが。私を震わせる。 [美を磨くため、美に触れるため 今はそのような題目も必要のないこと。 渇望するものは、貴方の熱。 貴方の眼差しに、指に、舌に、熱杭に。 ――そこにはただ、欲する心のみが。] (-13) 2022/11/26(Sat) 11:39:41 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[女は、笑みを湛えて己を抱える腕ごと胎を撫でる 聞かずとも理解している問いかけを口にするあなた 双方が、それが既に己の中にあることを理解している。 ――女は、高揚感を隠しもせずに。] 貴方様と、おなじ。 [それだけで、伝わることもまた*] (-14) 2022/11/26(Sat) 11:40:31 |
【赤】 大富豪 シメオン[男は官能の絶頂その余韻に浸る。 女のその姿、その声、その熱、その美しさに浸る。 腕の中にその肢体を納め、汗に濡れる肌を重ね合わせる。 満たされる飢えと渇き。 獣は暫しの眠りにつく。 それもまた一時のことだが 満たし潤したのはこの女だ。 そして再び飢えと渇きを齎すのもまた……。 ただ、今暫くはこの余韻の中で揺蕩うのも悪くない。 ───腕の戒めは緩く。] (*17) 2022/11/26(Sat) 12:26:59 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男は人を愛することを知らない。 生死を共にした親友でさえも裏切り、意に沿わぬものを苛烈に追いやる。 かつて英雄の名を得た男の本性その実は、万人の価値観に当て嵌めれば悪ということになるのだろう。或いは、究極的なエゴイストだろうか。] そうか……強欲な女だ。 [男の剛直は薬の効き目のせいか未だ衰えず、男の意思とは関係なく女の中でビクビクと震えている。] 本当に…… [美しい女の名をその耳元で囁く。] (-15) 2022/11/26(Sat) 12:28:00 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[指先が女の顎先にかかると顔を横へと向けさせる。 男はそれを覗き込むようにして。 唇が触れた 深い渇望を一時的にも満たすような肉の交合、 激しく熱を燃え上がらせて喰らいあい、それでも足りぬと女は言うのだ。 己と同じように。 口付けは深く。 男の舌が女の口内へと入り込み、歯をなぞり、粘膜を舐り、そして女の舌に触れ、絡ませる。 互いの唾液を混ぜ合わせて飲み込ませる。 まるで情愛を交わすように、深く深く口付けは続く。] (-16) 2022/11/26(Sat) 12:29:36 |
【赤】 大富豪 シメオン[暫しの時を経て男はガウンに身を包んでいた。 もちろん、それは女のものも用意されてある。 これほどまでに激しく交われば、流石の男も疲労の色が見えていて、否応なしに衰えを自覚しないではいられない。] 湯を使おう。 汗を洗い流したい。 [男の屋敷には大きな浴場がある。 はるか昔、男の一族が生まれた地のものを再現したものが。 男は当然のように女へと手を差し出す。 笑みを浮かべながら、来るだろう?と視線だけで告げて。*] (*18) 2022/11/26(Sat) 12:35:42 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a5) 2022/11/26(Sat) 12:40:05 |
【独】 大富豪 シメオン/* スカリオーネに支援を申し出たのは絡んだ女の子を送り出すルートを構築する為。 美のために行ってこいと。 イルムヒルトにもそうするつもりだったけど。 あれだけ啖呵切られると。 (-20) 2022/11/26(Sat) 14:36:14 |
【独】 大富豪 シメオン/* リリーはどうしようかと思っているけど。 ヒーロー役の踏み台にされてもいいんけど、本人の意思で呼ばないって選択をさせるのも美味しいか。 でも本人あまり進める気がなさそうだからこれは杞憂。 (-22) 2022/11/26(Sat) 14:37:59 |
【独】 大富豪 シメオン/* 2日目後半にはイルムヒルトとやりたい事はある。 えちえちなものではなく。 魔女に完スルーされているから自力でなんとかしよう。 (-23) 2022/11/26(Sat) 14:38:44 |
【独】 大富豪 シメオン/* 剣の設定があるから、当初からイルムヒルトかリリーと強い結びつきができたらいいとは思ったけど。 イルムヒルトが素敵でとても楽しい。 どうやって話にオチをつけようか悩むぐらい。 (-24) 2022/11/26(Sat) 14:40:20 |
【独】 大富豪 シメオン/* ファントムにも完スルー決められているからな これを拾ってくれていればリリー挟んでヴィランに徹しても面白かったかもしれない。 (-25) 2022/11/26(Sat) 14:44:13 |
【独】 大富豪 シメオン/* リュディガーはえちえちな展開にはならなそうだから孫娘を見守る厳しいおじいちゃんをやろうと思ったのだけど。 と書いて、そうか無理矢理犯されるみたいな展開を警戒されて避けられていたのかと今気付いた。 (-26) 2022/11/26(Sat) 14:46:50 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン 欲深いのは、致し方ないかと。 そうでなければ……満足して、しまうわ。 [それは剰りにも、勿体ないと。 女は漣のように笑う。 満たされながらも、それ以上を望んでしまう。 欲しがるのは総てを。貴方のエゴすら、美しく私を魅了する。 でも、名を呼ばれたら。 どうしてでしょうか。酷く気恥ずかしい心地になるの。 覗き込む貴方の顔を見つめる私は、先の淫らさの余韻の中に未だ名残の雪のような初心さも孕み。 されど瞳だけは。貴方を魅せた強欲なまま。 真っ直ぐに。 互いの足りないものを喰らいあうかのように] (-52) 2022/11/26(Sat) 21:27:26 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ジョスイ様。 [囁きは、貴方の口の中に消えるのでしょう。 指より熱く。柔らかなそれをふれ合わせながら。 侵入者に己の舌は柔らかく絡み、吸い付くようにして男を味わう。 瞳を閉じて、舌のもたらす感覚に身を浸し。 混ざりあい、飲み込む唾液すら熱く感じてしまう。 粘膜も、歯列も。感じることを始めて知った私は。 貴方の腕に両腕絡ませて。 貴方に先にて呼ばれた、私の名を回顧する。 貴方の名を、呼んでみたいと思った理由は思い至らず。 ] (-53) 2022/11/26(Sat) 21:29:49 |
【人】 大富豪 シメオン─ 浴場 ─ お前を見ていると思ってしまうな。 [よく鍛えられているとはいえ老いた自分の体と、若々しい瑞々しさを湛えた美しい女の体。見比べてしまえばどうしても。] この身が衰えていく口惜しさをな。 それに、若さそして未来があることが妬ましくなる。 [己はあと何年生きられるだろうか。 あとどれほどの年月、この身を保っていられるのか。 十年、多く見積もってもあと十年としないうちに『美』は己に背を向ける。、 男は相変わらず燃えるような、獣のような目付きで女を見ているが、その奥には微かにそれとは違う色。 男は、ふと自分の中に芽生えたものを自覚する。] (10) 2022/11/26(Sat) 22:03:10 |
【人】 大富豪 シメオン[広い浴場にはもちろん二人だけ。 使用人は外に控えているため、呼べばすぐにやってくる。 木製の大きな浴槽に張られたぬるめのお湯は地下から汲み上げたもので、やや塩気があり、ブラウンの透き通った色をしている。 そこに浮かべられた柑橘類と木の香りが湯気に溶けていた。 そして壁の一面には高級品である硝子張りで、そこには外の景色が美しく映えていた。 かつて『美』の女神に愛された建築家が、男の望みを形にしたものだった。] 大分、疲れたのではないか? [あんなにも激しい交わりは、初めてだった女に随分と無理をさせたはずだ。] 湯はいい。 疲れも、傷も癒してくれる。 [魔法も薬も使わずともそういう効能があるという。] (11) 2022/11/26(Sat) 22:04:02 |
【人】 大富豪 シメオン……明日の夜、 お前の演奏が聴きたい。 場所はそうだな、中央広場でどうだ。 邪魔な者たちは片付けておくぞ。 [そう言って男は笑った。 もちろん片付けるなどということは冗談のこと。] お前の『美』を女神に、 そしてこの街のものたちに見せつけてやろう。 [それは今年の『フェス』に捧げる『美』だ。 街の有力者で、数多の『美』の庇護者シメオン・ジョスイが女神に捧げる『美」として、女の演奏を選んだということだった。*] (12) 2022/11/26(Sat) 22:05:24 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン……ひとつだけ。 奏でるときに。 貴方は、それを近くで聴いていただけますか? [女が望む我儘は、それひとつ あの夜のような魂の共鳴を。また味わいたいという欲と 交わり、高められる美を、女神に捧げようと*] (-60) 2022/11/26(Sat) 22:59:12 |
【人】 大富豪 シメオン─ 浴場 ─ [女の言う通り、若さだけが価値ではない。 積み重ねた月日、研鑽にかけた時間だけ磨かれてきた『美』も確かにある。 それでも。 己が道の先に見えた『美』の極みに、どうしても届かないと、時間が足りないのだと理解ってしまうのだ。 だから男は思うのだ。 お前なら届くのかもしれないと。] 動の『美』、静の『美』と言ったところか。 [女と同じように湯を掬う。 嗚呼、この手にあとどれだけの『美』を掴めるのか。] (21) 2022/11/26(Sat) 23:22:55 |
【人】 大富豪 シメオン明日は少しやることがある。 それと 客 が来るはずだ。[本当にやってくるかは本人次第だが。『美』を抱く者にとって、その舞台を奪われたままでは居られないはずだ。] だが、必ず行く。 [たとえ『美』の女神が己を妨げようとも、必ず。] (22) 2022/11/26(Sat) 23:23:39 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト必ず聞かせてもらう、 ……お前の一番近くで。 [男は女の我儘を当然のように受け入れる。 いや、そうではない。男もまたそれを望んでいるのだ。 魂の共鳴を、そうして互いの『美』を昇華し合うことを。] (-65) 2022/11/26(Sat) 23:24:23 |
【赤】 大富豪 シメオンだが、その前に…… [湯が大きく揺れてパシャリと音を立てる。 それは男が女の元へと移動した空に他ならない。] もう少し 調律 をしておこうか。[女の『美』を想像するだけで、情動が疼き、女を欲して見る見る間に男の剛直は屹立していった。 欲に終わりなどないと、老いを自覚しようとも、男の飢餓が満たされることなどないのだと女に見せつけるように。] (*45) 2022/11/26(Sat) 23:25:15 |
【赤】 大富豪 シメオン[二匹の獣が再び交わり合おうとする。 男は女の元まで行くと剛直を女の目の前に晒す。] ……触れてみるか? [男は口元に笑みを浮かべる。 そして「やってみろ」と、女に奉仕を求めた。*] (*46) 2022/11/26(Sat) 23:26:14 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ……嬉しい。 [その時浮かべた笑みは。何処までも透き通るような。 或いは花咲くような。 昇華しあう美の熱を。知るもの同士の約を 女は心の底より、歓びて。] (-66) 2022/11/26(Sat) 23:59:15 |
【人】 大富豪 シメオン[朝になり男は居なくとも、演奏に必要なものがあれば、使用人が用意してくれるだろう。練習場が必要なら、この屋敷のどこでも使える様になっていたし、演奏の際に衣装が必要ならドレスでもなんでも用意される。 もしも演奏する場所がなければ、男が口にした冗談が冗談で終わらないことも。 それどころか、休む部屋が必要だといえば“女の部屋”があり、食事から何まで、まるで女主人のような扱いを受けることになっていることを、おそらく知らないのは女自身だけだろう。] (33) 2022/11/27(Sun) 0:35:25 |
【赤】 大富豪 シメオン[触れた白い指が緩やかで、されど絡みつくような触れ方は初めてそうしているとは思えない手つき。 それから押し付けられる柔らかな感触。 女の中を犯していたときと比べれば、物足りなさは有るものの、それがまた違った心地よさを剛直に与えてくる。 美しい女の指が、豊かな双丘が己に奉仕している。 その事自体が男の情欲を煽り、熱が昂っていく。] そうだ、いいぞ。 [びくりと震える剛直。 それは女の熱が、欲が、男に確かに伝わった証。] (*50) 2022/11/27(Sun) 0:38:52 |
【赤】 大富豪 シメオン次は口を使ってみろ。 咥えて、舌を使い私を昂らせるのだ。 上手くやれたなら、私の熱をお前にくれてやる。 [女に悦びを与えた男が、次は女が悦びを与える方法を教え込む。*] (*51) 2022/11/27(Sun) 0:39:04 |
【人】 大富豪 シメオン─ 二日目 ─ [ラ・コスタの『フェス』も二日目となる。 『美』を抱く者たちはそれを披露するためにパトロンを見つけ、パトロンたちは自らの財力と権力をもって庇護した『美』を舞台へと上げる。 しかし、それは限られた者にしか許されない。 栄光の裏側で夢破れた者たちは影街へと追いやられることになる。 『美』の舞台は中央広場。 豪華な劇場や美術館の立ち並ぶそこは、有力なパトロンに恵まれ、優れた『美』を持つ者のみが上がることのできる舞台。 それはラ・コスタ全ての憧れ。 女神の寵愛を受ける者を決める舞台。 シメオン・ジョスイはそんは中央広場に位置する劇場を幾つも抑えていた。 だが、今年のフェスでそれを使用するつもりはない。 例年ならば庇護した『美』の一つ一つにその舞台を与えたのだが、今年この時までに男が手にした『美』は一人だけだった。 故に、それらの劇場は空のまま捨て置かれることになる。**] (34) 2022/11/27(Sun) 1:02:25 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a18) 2022/11/27(Sun) 1:04:01 |
【独】 大富豪 シメオン/* 一応書いておく文章の一部はwikiからの引用。 パトロンと美の担い手が揃ってないといけないという世界観。 のはずなんだけど。 (-72) 2022/11/27(Sun) 1:09:42 |
【人】 大富豪 シメオン─ 二日目 ─ [ 予期していた来客は無い。 別に、男に取ってはそうであっても構わぬこと。 逃した『美』を惜しむ気持ちが無いわけでは無いが、女神への求愛を捨てて生きるのも人としてはあり得る選択だ。 それは『美』の在り方が、この街とは違うというだけのこと。 それよりも。 己れにはやらなければならないことがある。 当てにしていたつもりはないものの、魔女の助力を得られなかったのは痛恨だった。だが、他に手段がないわけではない。 今年の『フェス』は千載一遇の機。 逃すわけにはいかない。 昔から何も変わらぬこと。 己が渇望のままに、飢餓を満たすために、ただ道を求めるのみ。 見出した終着点が 美の女神 ならば。*] (48) 2022/11/27(Sun) 13:00:38 |
【人】 大富豪 シメオン[太陽が西に沈み始める。 二日目の夜が訪れる。 準備に少々手間取り少し遅れてしまった。 だが、広場には従者を行かせてある。 私が居なくとも始めるように彼女へ伝えるはずだ。 彼女ならば今持ち得る全てを、 そして私には届かぬはずの『美』を女神と人々に見せてくれよう。 このシメオン・ジョスイの最高傑作として。*] (49) 2022/11/27(Sun) 13:01:49 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a22) 2022/11/27(Sun) 13:05:05 |
【赤】 大富豪 シメオン[剛直が滑る口内に入り込む。 快感だけならば女の中の方がずっといいだろう。 だが、咥えられ、舌を使い、自在に男のモノを扱いていくその動きは、快感以上に熱を欲を昂らせる。] そうだ、いいぞ。 もっと口を窄めて締め付けるように。 強弱をつけ、舌を巧く使え。 [男は女に教え込んでいくが、すでに昨日まで乙女であったとは思えない舌使い。そうであったなどと誰も信じないだろう。] それだけではない。 視線や仕草でも情欲を煽るのだ。 性感を与えるだけでなく、目も、耳も犯せ。 [何か一つばかりではなく、持ち得るもの全てを使って熱を高めていくのだと。] (*59) 2022/11/27(Sun) 13:35:58 |
【赤】 大富豪 シメオン[それはまるで砂に水を落とすかの如く。 女は教えられたことを見る間に吸収していく。 その舌使いは熟練の娼婦のようで。 それでいて何も知らぬ無垢な娘にさえ見える。 器用なのだとかそういうことではないだろう。 貪欲なのだ、ただ只管に、女はただただ貪欲だった。 男の教えも、男の熱も、女は貪り喰らうのだろう。] いいぞ…… [男はその快感に抗わない。 女によって高められるまま熱を帯びて、膨らんだ欲…この女を犯したいと思うがままに、前触れはただ一度体を震わせると、女を抱いたときと同じように、口の中に勢いよく精を放った。*] (*60) 2022/11/27(Sun) 13:36:35 |
【独】 大富豪 シメオン/* むしろイルムヒルトが上手く合わせてくれていてとても感謝の気持ちで一杯。 本当に独占してしまったけどよかったのかな。 (-87) 2022/11/27(Sun) 13:41:09 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a28) 2022/11/27(Sun) 16:43:35 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a30) 2022/11/27(Sun) 17:07:02 |
【赤】 大富豪 シメオン[女は従順で、強欲で、貪欲だ 何よりも純粋だった。 教えたものは何もかも飲み込んだ。 それだけではなく、教えたもの以上を見せる。 仕草の一つ、表情、それも眉の毛一本に至るまでが情欲を煽り、触れる手の感触も、揺れる湯の音でさえも官能的だった。] ああ、いいぞ どこでそんなことを覚えてきた [舌と唇で残滓を舐め取るなんて教えてもいないというのに。 薬などとうに効き目が切れているはずだというのに、いいだね煽られた情動は男の剛直をすぐに回復させた。] (*68) 2022/11/27(Sun) 18:21:31 |
【赤】 大富豪 シメオン[そうだ、まだ足りないのだ。 まだ全てを出し切ってなどいない。 満たされることのない飢えは、果てることのない欲望となる。] おいで、私の上に乗って…… [男は浴槽の縁にある段差に腰を下ろす。 お腹の辺りまで湯に浸かった状態で、女にそう告げた。] 自分で挿入れるんだ。 [茶色の湯の中で、男の剛直は上を向いて女がやってくるのを今か今かと待ち構えている。*] (*69) 2022/11/27(Sun) 18:21:49 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a34) 2022/11/27(Sun) 18:24:59 |
【赤】 大富豪 シメオン[向かい合い肌を合わせ、体を重ねる。 背中と腰に腕を回して支えるとより体が密着して、押し付けられた女の双丘を押し潰す。 飲み込まれた先はお湯よりもずっと熱く、 絡みつき締め付ける肉は、言葉よりもずっと待ち侘びたと伝えてくる。 赤く上気して肌も、決してお湯のせいだけではないだろう。 それは男も同じ。 口の中で精を放ってなお保たれた剛直は、男が微動だにせずとも女からの締め付けに細かな律動を伴いながら押し返そうとする。] (*75) 2022/11/27(Sun) 19:22:13 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[熱い吐息と共に己の名を呼ぶその唇を塞ぐ。 まるで恋慕の情を確かめ合うかのような口付けで。] (-108) 2022/11/27(Sun) 19:22:57 |
【赤】 大富豪 シメオン[先ほどまで処女であったなど思えぬほどの色香。 その声、その表情、仕草も触れる肌も。 何もかも官能へと繋がっている。 それでも……足りないのだろう? 聞かずともわかる。 誰よりも強欲で貪欲な女 男は約束は違えない、己が全てを与よう。 ゆさりと体を揺さぶる。 突き上げるような強い動きではないが、その揺れに合わせて二人の間で押し潰された双丘は形を歪ませ、滾る剛直と女の柔肉が擦り合う。] (*76) 2022/11/27(Sun) 19:23:26 |
【赤】 大富豪 シメオン[何度抱いても飽きることがない。 飽きるはずもない,抱くたびに、犯すたびに、女は美しく淫らに新たな花を咲かせるのだから。*] (*77) 2022/11/27(Sun) 19:23:57 |
【人】 大富豪 シメオン─ 中央広場 ─ [陽が落ちてすっかりと闇が支配する時刻。 しかし、無数の街灯に火が灯され街が眠ることはない。 その中心で一人の女が人々を魅了している。 踊ることも歌うこともなく、響かせるのはその手にしたリュートが奏でる音。 それは女神に愛されるに相応しい。 人々は輪を作り女の演奏に酔いしれ、輪は時を経るごとに大きく厚くなっていく。] (69) 2022/11/27(Sun) 19:39:36 |
【人】 大富豪 シメオン[その舞台に突然そこへ降り立った者が一人。 顔に仮面、頭に派手な被りもの。 黒の布地にに金の刺繍や飾りを施した美麗な衣装。 その手には片刃の剣。 騒めきが広がる。 観客を魅了していた『美』に乱入者。 「あれは誰だ」「邪魔をする気か」 人々がどよめく中で男は女の演奏に合わせて舞を始める。 ここにいる誰が気づかなくても、 女だけはそれが誰なのかわかるはずだ。 美しい音色に合わせて乱入者は緩やかにステップを踏む。 空気を切り裂くように剣を振るった。 それは演者である女に向けた挑戦状か。*] (70) 2022/11/27(Sun) 19:40:24 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a35) 2022/11/27(Sun) 19:48:40 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[名を呼ぶ己の唇を貴方が奪い、塞ぎ。 それに応えるように、女はそれを甘く食む。 貴方が其処に在ることを確かめるようにか 或いは。そこに恋慕の情を示すようにか。 いずれにせよ――貴方を求めて。] (-110) 2022/11/27(Sun) 20:00:54 |
【赤】 大富豪 シメオン[満たされる端から足りなくなるのなら ──幾らでも注いでやろう。 美しい女の肢体を抱きしめながら、 ときな小さな律動で、ときに大きく体を揺さぶり、 女の中では剛直が細かく当たる場所を変えながら、快楽を刻み熱を溜め込んでいく。 花を育て、 咲かせた花の蜜を啜りる。 乱れた髪から覗く白い肌、首筋に口付ける。 もっと感じるんだ。 私を、私の刻む熱を、もっともっとくれてやる。 お前が望むまま、満ちることがないとしても、何度でも何度でも。] (*82) 2022/11/27(Sun) 20:27:46 |
【赤】 大富豪 シメオン[バシャリ、バシャリと水面が揺れて飛沫をあげる。 律動は細やかに、体を揺さぶるは大きく、そして突き上げる力はもっともっと強くなっていく。 男自身を女の奥に刻むように、女の奥まで熱を届けるように、剛直を深く突き刺していく。 もっと咥え込め。 もっと喰らい、飲み込んでしまえ。 届かぬはずの奥のさらに奥にある小部屋へと熱は入り込んでいく。 肉の質量と実体をそなえながら、まるで昨夜のように熱気と実感が女の胎の中すべてを犯しつくす。*] (*83) 2022/11/27(Sun) 20:28:12 |
【人】 大富豪 シメオン[剣が灯りを弾いて中空に軌跡を描く。 決して速いだけの剣筋ではないのに、その刃を正確に追えるものは数多くないだろう。 舞う。 衣装をはためかせながら。 演奏に合わせて、あるいはまるで演奏をリードするかのように。 「ついてこられるか?」 剣の切先が女の喉元を掠める。 いや、まるで届く距離ではない。 それでも確かに女の喉元に喰らいつくような刃。 「まだだ、お前の『美』はそんなものか?」 私に見せろ、私に魅せてみろ。 私の知らないお前だけの『美』を。] (73) 2022/11/27(Sun) 20:49:44 |
【人】 大富豪 シメオン[音の一つに剣筋が一つ合わさる。 音に乗せるのではない。 音を弾くように、斬り払うやうに。 男は女の奏でる音を悉く凌駕して見せる。 一つ一つに込められた力強さも、繊細さも、美しさも。 これが剣王と呼ばれた男の『美』の骨頂。 演奏と剣舞が続く中、観客たちも気づき始める。 これは演奏に艶を彩る舞ではないと。 まるで斬り合うような二人の『美』と『美』の競演。 いや、競い合うなどという言葉では到底軽い。 まるで仇同士ご殺し合うような、まるで恋人同士が激しく愛を交わし合うような。] (74) 2022/11/27(Sun) 20:50:40 |
【赤】 大富豪 シメオン[女の嬌声がより艶やかに、より蠱惑的になっていく。 快楽に染まり、官能に身を攫われ、熱に蕩けているというのにまだ足りないと貪欲に求め続ける女。 膣肉が強く締め付けて熱を強請る。 もっと欲しいと、もっとあなたをと、言葉よりも雄弁に。 嗚呼、そうだ、全て喰いつくせ。 男女の一番奥を突き上げる。 もっと奥へと、もっと貫いてその奥へ届けと。 剛直がさらに硬く太くその質量を増やす。] (*88) 2022/11/27(Sun) 21:36:52 |
【赤】 大富豪 シメオン[──さあ、全てをお前に。 『美』への渇望も、執着も、全て女に向ける。 男にとって『美』とはもはやこの女のことなのだ。 花開いた女の『美』 今はまだまだ小さな可憐な花。 美しさに強さと艶やかさを備えてさらに美しくなる。 ──この先。 いつかお前は私を超える。 私はそれを見たい、お前がどこまで行けるのか。 だから、私の全てを喰らえ。 何もかもを奪い、お前の血と肉にするんだ。 私の『美』はお前の中で新たな『美』の糧となる。] (*89) 2022/11/27(Sun) 21:37:11 |
【赤】 大富豪 シメオンもう一度いくぞ。 [背中に回した腕に力を込めて女を抱き寄せる。 放たれる精。 それは女の飢えを潤し、果てしない強欲を満たすもの。 ──命の奔流が女の胎を染め上げていく。*] (*90) 2022/11/27(Sun) 21:39:03 |
【人】 大富豪 シメオン[到る終局へ向かって、二人の音は激しさを増す。 だが、終わらぬものはない。 閉じぬものには次はなく 故に、それは終幕を迎えんとする。 剣が音に乗る。 女の奏でる音色に剣が美しく舞う。 美しき旋律に華を添える、美しき剣舞。 男は仮面の下で微かに笑った。 心地よい音色に身を委ねて舞う。 音の一つにステップを踏み、音の一つに剣を捧げる。] (86) 2022/11/27(Sun) 21:40:07 |
【人】 大富豪 シメオン[ ───最終節 男の剣が根本から折れる その刃が空を舞って クルクルと回転しながら街灯の光を跳ねる キラキラと美しく輝きながら それは男の足元で地面に突き刺さった それは女が最後の音を奏でると同時であった。*] (89) 2022/11/27(Sun) 21:43:27 |
【人】 大富豪 シメオン[中央広場に万雷の拍手が響き渡る。 観客の輪の中には、街の有力者から著名な芸術家、あるいは名もなき街の住民たちまで様々な人々が集っていた。 祝福の声に包まれて男はその面と被り物を外す。 そこにシメオン・ジョスイの姿はなく、誰も知らぬ男の顔がそこにはあった。歳の頃は20代後半から30といったあたり。 白い髪は老いて彩りの消えたそれではなく、美しい銀の色。 誰も知らぬと言えばそれは誤りだった。 共に美を競い音を奏でた女ならば、確かに見たことがあるはずだ。>>1:13 そしてもう一人、その姿を知る者がいるとするならば、かつて親友だった男を創造主としてその姿形を写した者だろう。 観客たちは知らない。 故に、奏者と剣士の二人ともがジョスイの見出した秘蔵っ子だと思っただろう。 だが、それでいい。] (101) 2022/11/27(Sun) 22:31:20 |
【人】 大富豪 シメオン[止まぬ拍手、そして祝福と称賛の声。 男は観客に向けて礼をすると。 女の方へと近づいていく。 その足取りは覚束ない。 さっきまで美麗な剣舞を披露した者とは思えぬほどに。 顔は青ざめ、玉のような汗が引っ切り無しに顔を伝って落ちていく。] …………… [口を動かそうとしてそれは声にならない。 けれど、男の表情は穏やかだった。 そのまま女の目の前で膝をつく。 まるで女に向けて跪くかのようで、狂騒の中にある観客の誰も男に何が起きているのか気づいていなかった。*] (102) 2022/11/27(Sun) 22:31:59 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ……医師を、お呼びします。 従者の方にお伝えしてよろしいですか? [小声での囁き。 治療を受けるにしろ、大ごとにとの騒がしさは望むまい。 男がそれを望まぬように思ったからだ。 穏やかな。顔をしていたから。 苦しそうな様子であったのに。 声を奏でることはなく、なのに。 ――……ああ、喪いたくないと女はその体を抱く。 まだ私は貴方を喰らい尽くせていない。 そう、思わせて。 お願い。 *] (-131) 2022/11/27(Sun) 22:48:16 |
【人】 大富豪 シメオン大丈夫だ、 ……年寄りの冷や水というやつだな。 今すぐ死ぬような訳ではない。 [女が触れた男の体は高熱を上げていた。 そして、若く美しかった顔は見る間に肌は弛み皺を刻んでいった。 それは確かに女の知る男の顔で、だけどそれよりもずっと老いて見えたことだろう。] 自慢の顔だったのだがな。 [男は肩で浅く呼吸をしながらそんな軽口を叩いた。] (108) 2022/11/27(Sun) 23:14:43 |
【人】 大富豪 シメオン[年齢にしておよそ30。 全盛期の肉体を取り戻すにはそれだけの年月を遡らなければならなかった。 だが、失った時間を取り戻す方法などない。 それは神の定めた摂理に反すること。 もしも魔女ならばもっと上手くやる方法をしっていたかもしれない。 もしも会えていたのであれば、事も無げにそれが可能だと伝えられたのだろう。>>68 しかし、不運にもその歯車は噛み合わなかった。 だから男は危険な方法を取った。 とある辺境に伝わる薬と魔法による肉体の若返り。それも長くは持たない上に、体に大きな負担をかけるという余りにも割に合わないものだった。 それに……男の体は病魔に蝕まれていた。 そうと気づいた時には、病巣は全身のあちらこちらに転移しており、完全に治癒することは難しかった。 若返りの秘術はその病魔をも活性化させてしまうのだった。] (109) 2022/11/27(Sun) 23:15:02 |
【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルトそうだな。 [その腕に抱かれる。 不思議と安堵感が体の中に広がっていく。] だが、もしもこのまま死ぬのなら、 こうしてお前の腕の中というのも悪くないな。 [冗談を言う余裕はまだあるらしい。 ただ、従者が駆け寄ってくるまでの間、暫しこうしていたいと思っていたのは本当のことだった。] (-136) 2022/11/27(Sun) 23:16:26 |
【人】 大富豪 シメオン[その後、男は面を再びつけると力なく崩れ落ちる。 それは極度の疲労と、薬の反動によるものだった。 それは想定された通りの結果で、命に別状はないはずだ。 ただ薬が抜けるまでしばらくの静養が必要であり、 少なくとも数日は目を覚さないだろう。 それと、おそらく寿命は大幅に縮めたのは確かな事。 従者は主人の体を抱えて屋敷へと向かう。 聴衆は未だ喧騒の中で次の『美』を求めていて、男がどうなったかなど気にも留めていなかった。*] (110) 2022/11/27(Sun) 23:18:32 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン ……本当に、狡いお方。 そんなことを申されるなら。私。 手放せなくなってしまいます。 [美としてだけでは、なく。とは申さずに。 私は貴方の銀の髪を梳くようにして汗を掃う] (-137) 2022/11/27(Sun) 23:32:30 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[腕の中で息絶えるも悪くないと思って下さるのなら 目覚めた時に御傍にいてもよろしいでしょう? ――欲深き女は、そう願うのです。*] (-138) 2022/11/27(Sun) 23:33:55 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a42) 2022/11/27(Sun) 23:48:07 |
【独】 大富豪 シメオン/* 相性はとても大事だなって思いました。 イルムヒルトは本当にありがとう。 強欲爺に付き合ってくれて楽しく過ごせました。 エピローグでもまた宜しくお願いします。 (-141) 2022/11/27(Sun) 23:55:18 |
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