人狼物語 三日月国


258 【身内】冬融けて、春浅し

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【赤】 靖国 冬莉



 勿論。……行こうか。


[情欲を塗した眼差しに 愛しさが込み上がり 、寝室へと促さんと繋いだ手の力が強まってしまう。]
 
(*1) 2024/04/30(Tue) 0:53:33

【赤】 靖国 冬莉


[歩先を向けて、歩く歩幅は次第に大きくなり 目的の場所へと辿り着けば ———果たして何方からだっただろうか。児戯のように 唇を触れ合わせるものから、次第に噛みつくように 唇へと吸い付き 彼を求め合いながら ベットシーツの波に沈んでいく。舌先を忍ばせて、彼の中へとこじ入れて 口腔の温もりを味わいながら 彼を覆う不要物へと指先を這わせ 取り除いていき。]


 ……なぁ、幸春。


[僅かに顔を離し、求めた余韻で濡れる口元を薄く開いて ——口にするのは 先刻の言葉への問い。]


男同士の付き合い方≠チて、何処まで教えて貰ったんだ?


[その先輩とやらとは何処まで。否。他に身体を、心を預けた奴はいたのか。————自身の嫉妬はどうやら存外根深いらしい。釦全て解いたシャツからはだけた先に窺える鎖骨へと口付けを落としながら自嘲を零しつつも 眼差しは真剣なまま。*]
 
(*2) 2024/04/30(Tue) 0:56:09

【赤】 靖国 冬莉


[口を噤み、応えることへの躊躇を覚えるその姿に 心の淵を重く伸していくものへと思考が否が応でも向けてしまう。が、降り落ちる口付けに遮られて、———情を擽らせるその児戯に加担して 此方からも啄むようなキスを注いでいく。]


 ………言葉が上手いな、幸春。


[肯定もしないし、否定もしない。はぐらかされたと言っても過言では無いのかもしれない。それでも、視界一杯に映し出される彼の その直向な眼差しと言葉の優越さに手繰られて、———彼の可愛らしい強請りに頷きを一つ、俺が最初で、最期にしような。≠ニ応える声音に甘さを孕ませて その愛おしくも、達者な唇を奪い 彼の柔い赤舌を捉えては水音を立てて吸い付き、彼の欲情を煽らんと 互いの液を絡め合わせては 侵していった。]
 
(*7) 2024/05/01(Wed) 0:31:52

【赤】 靖国 冬莉



 ………、そうだな。


[出会った当初、寝台へと誘ったその先を些か恥ずかしくも目の前の彼に問うてしまったあの日とは違い、少しばかり知識を得ている自身だからこそ、何方≠フ示す先も、その過程も、———一応は頭にあった。
 異性ならば躊躇いも無く押し倒して、緩やかに自身のものへと染め上げて悦ばせる自信は在った。
 確かに、事前に情報を得ている。だが、無知の中で 果たして 今までのように 悦ばせることができるのか。失敗が許されない、目の前の愛しい人相手に。

 年甲斐もなく過った不安が顔に出てしまったのだろう、続く言葉に視線を持ち上げたその途端。]
(*8) 2024/05/01(Wed) 0:33:31

【赤】 靖国 冬莉


 
[とん、と不意に 胸元を圧されて、意図しない挙動に 反応が遅れるままに 促されるままに 寝台に背を置いてしまう。頭上で見下げる眼差しに、——慣れないその構図に、息が、詰まる。]

 
(*9) 2024/05/01(Wed) 0:34:21

【赤】 靖国 冬莉



 ………、


[参考資料として見た、映像。男に組み敷かれる中で、頬を上気させて 女のように善がる姿が、頭を過っていく。
 あのように、自分自身がなるのだろうか。これまで幾度となく 抱いた女のように、嬌声を上げて、希うように身体をくねらせて。否、何より。—————彼に、幻滅されたり、しないのだろうか。
 直球に向けられる言葉と、その欲に満ちた眼差しが、陰ることはないだろうか。
 彼が向ける眼差しに、言葉に沿えるような自分自身でないことを痛いほど知っているからこそ、尚更に。]


 ………、幸春。
 

[彼によって暴かれ、はだけた上肢のままで 彼へと手を伸ばし スーツに隠されていたその引き締まった胸板へとつうと指先を辿らせる。女とは違う、角ばった しなやかな肉体————情を傾けた愛おしい男の、身体。]


 ………… 下手だったら、代わるからな?


[少しばかりの静寂の後に、視線を持ち上げて 軽口を吐くように遠回しの肯定の意を示す。惚れた弱みだ。不安よりも 彼のその言葉に応えたいと願うなんて。後頭部へと腕を回して、俺に、男の善さを、教えてくれよ。≠ニ蜜事のように囁く唇は 薄く笑みを敷いていた。*]
 
(*10) 2024/05/01(Wed) 0:54:20

【赤】 靖国 冬莉



 ………そんな顔すんなっての。


[彼のその表情に視線を伏せて、ごめんなと ぽつりと呟いた。少しとは言い切れない照れと歳甲斐無しに新たな境地へと赴く躊躇いと。幾つもの駆け巡る感情が入り乱れるのを気取られないように、云わば自身を護る為に言い放ってしまった言葉が彼を蝕むことはあってはならない。———言葉にしてしまった、それを悔やみながら。]


 何方としても 覚悟は出来てんのよ。お前さんと出会って、その後から。あんな言葉になってしまったのは、俺の弱さの問題で、

 ………いや、すまん。駄目だな。
 お前さんのこととなると 言葉を尽くしたくなってしまう。


[頬に触れる厚い皮膚の感触に人知れず すりと擦り寄り 目を細めては そんな弱い己ごと受け止めるような真摯な眼差しを受けて。 ]


 ………… どうか、俺でお前さんが


気持ちよくなってくれれば、いい
と。心中で込めた本音は胸に抱きながら 敬愛を示す口付けに 彼の腕の中で 静かに微笑んだ。] 
(*14) 2024/05/02(Thu) 1:05:03

【赤】 靖国 冬莉


[此方に逃げ道を作ってくれる彼の優しさに浸りながら 、降り落ちる口付けが下っていくのが まるでマーキングされているかのようで。>>*12鼻先が首筋にすん、と吐息が擽るのを 少しばかり身を捩らせながらも 宛がわれるエナメル質の堅さが肌に馴染んでいくのを覚える。傾ければ、彼の頭に 頬に擦りつけるような 恰好になり 、水音を立てて跡を付けていく、彼から与えられる感覚が、何処か 痺れを纏ったもので。——— 見下ろされる眼差しの奥に宿る、その欲に晒されているのを覚えれば、痺れの余韻が、響くような心地。慣れない感覚の中で、意識は揺蕩い。 ]


 ………何処、ねぇ。

[値踏みするように滑らせていく眼差しに奥底からふつりと込み上げるものを逸らしながら、深く息を吐いていく。女を組み敷いていた時は、中で果てる享楽を鬱屈を紛らす代用品として扱っていたのみ、———巷で言う性感帯などとは無縁だと思っていた。彼の指先が辿っていくその先の、頂きに触れるむず痒さに目を眇めつつ。]


 擽ったい、というよりも不思議な感……、っ


[はだけた胸元へと彼の顔が埋められ、途端に 巡っていく微かな何かにつられるままに 肩へと手を伸ばして。ざらつく舌先が触れる度に 下腹部へと熱が下っていくのを覚えて ———室内を支配する静謐さに ちゅう、と吸い付く音が辺りに響く中、口元から浅く呼気が、漏れた。 ]
 
(*15) 2024/05/02(Thu) 1:05:29

【赤】 靖国 冬莉

 
[視界から逸れて、指先の皮膚の堅さを辿ることしかできない中 やがて布越しに緩く堅さを持っているそれへと辿り着く。>>*13ファスナーを開けたその先、視線を下らせて、少しばかりだが盛り上がっているそれを晒している事実に頬へと血流が昇っていくのが分かった。居たたまれない心地の中で、だが、盛るように 表情を変えていく彼を眼鏡越しに眺め。]


 ……… 、えっろ。


[びく、と彼の手の平の中で 直に脈打ちながら熱を持ち、堅さを増していく。彼のシャツに手を伸ばしてゆるりと脱がしていき 、その熱のままに 彼の首筋に鼻先を擦りつけ ———その顔が、もっと見たいと。欲の種を撒くかのようにその急所を舌先で這わせながら 児戯を繰り返し、 彼の腕の中で うっそりと表情を融かした。 *]
 
(*16) 2024/05/02(Thu) 1:10:52