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人狼物語 三日月国


216 【半突発R-18】Magic school『Camelot』【飛び入り募集】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

ーー…何事かに励む手を止める事はない。
けれど、段々と人気のない方へ彼女を誘導する。
彼女が他者を気にしなくて済むように。
(58) 2023/06/27(Tue) 18:15:04

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

―→大図書館の片隅―


大図書館は元々、全生徒が集まってもなお余裕がある程の膨大な広さだ。
ブースが立ち並んでいたとしても、物陰になる場所はできる。
そこまで彼女を誘導してしまおう。

「ここまで来れば、大丈夫かな。」

人の行きかう場所から、かなり距離をとった。
ここなら、僕達が何をしていようと感づかれる事はないだろう。
(85) 2023/06/28(Wed) 5:16:06

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

「移動しようか、誰かに気付かれるかも。」

そのまま、彼女を抱え上げてしまう。
もう本能の声に我を失う事はない。
そんな事をして、彼女を傷つけてしまう方が恐ろしいから。
だから、もう声には従わない。

「僕と兄様のとっておきの場所、教えてあげるよ。」

彼女を抱きかかえたまま、とある場所へと歩みを進めた。
(112) 2023/06/28(Wed) 19:05:13

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

―彼女を抱えて―

注意しなければ目につかないような階段を上って、秘匿の術が掛けられた廊下を抜けて、更に先へ。
そうしてたどり着いた先は、今は使われていない、高い高い天文台。
本当の夜空が、視界一面に広がっている。

「昔はよく学院に忍び込んでは、兄様にここに連れてきて貰ってたんだ。
故郷の事は思い出せないけど、この夜空は同じだったから。」

キャメロットの夜空は、澄んだ空気も相まって遠くまでよく見える。
少し見下ろせば、グランドを楽しむ生徒たちの持つ明かりが瞬いている。
僕はここから見える景色が、昔から好きだった。

「独り占め、していいんだよね。
その分、僕も君に全部あげるから。」

彼女は、確かにそう言った。>>-123
そして、彼女が望んだとおり僕も彼女に溺れてしまおう。

「ねぇ、いい?」

最後の一言を問いかける。
彼女を大切にすると決めたから。
彼女の望みを聞きたかった。*
(113) 2023/06/28(Wed) 19:05:22

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

ー胡散臭いバイト ケモ耳執事喫茶ー


「『ケモ耳執事喫茶』?
ちょっと色々盛りすぎじゃないですか?」

グランドも終わり、学院もいつもの日常を取り戻して暫く経った頃。
なんとも胡散臭いバイトの依頼が入った。
何やら、人手が足りずに片っ端から声をかけているらしい。

「言っておきますが、僕のバイト代は高いですよ?

…何?
バイト代に糸目はつけない?
ほう、ほうほうほう。」

暫く考えを巡らせた後、口を開けた。

「ぜひお願いします!」
(152) 2023/06/29(Thu) 10:58:03

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

「お姉様、本日は抹茶ラテなど如何でしょうか。
遥か東の地、『キョウト』から仕入れた抹茶を使い、僕が自ら煎じた一品でございます。」

タキシードに身を包み、接客する。
狐耳と尻尾をふりふりしながら。
服を着ると、着用した人に合わせたケモ耳が生えるらしい、便利。

「他にも様々なサービスがございます。
『耳元で囁いてもらえる』、『一緒に写真撮影』、『あーんしてもらえる』などなど。
その時は是非僕をご指名くださいませ。
いつでもお待ちしております。」
(153) 2023/06/29(Thu) 11:02:28

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

― after ―


「…………………。」

アカツキの話を聞いてから、手におやつのどら焼き(自家製)を持ったまま動かない。
予想外すぎる事態に思考が追い付かない。

『まさかと思ってたけど』『世話はどうすれば』『アカツキ好き』『式はいつにしよう』『アカツキ好き』

無数の考えが浮かんでは消えていく。
やがて緩やかな動きで床に座り込んで、真っすぐと姿勢を正すと…

「ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」


多くの生徒が行きかう中、三つ指立てた綺麗な土下座を決めて、あの日彼女に告げた言葉を繰り返した。>>0:277
(315) 2023/06/30(Fri) 21:13:50

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

それからは、あっという間だった。
ご両親に挨拶したり、オベロン様に託児所の相談に行ったり、あれをやったりこれをやったり。

けれど、どうしても不安なことがあった。
僕は、まだ幼い頃に故郷から攫われた。
子供と接するなんて、どうすればいいのかわからなかった。
周りの暖かい応援に反して、僕は誰にも相談できずに疑問を胸の奥に沈めたまま。
だから、とある人に相談を持ち掛けてみた。

「兄様、貴方ならどうする?」

キャメロット地下で兄様に打ち勝ったあの日、手に入れた刀。
僕が憧れた兄様の剣技、その象徴だったから。
答えなどない、わかっている。
けれど、兄様はいつも口癖のように言っていた言葉がある。
今思えば、闇に呑まれるとわかっていた兄様の覚悟の現れだったのだろう。
(316) 2023/06/30(Fri) 21:14:07

【人】 天狗 1回生 ヨシツネ

「――『どんな時も、胸を張れる生き方をする。』
そうだね、その通りだ。」


この先、どんな事が起こるかはわからない。
けれど、だからこそ、アカツキと子供に胸を張れる父親であろう。
ただそれだけを心に決めた。*
(317) 2023/06/30(Fri) 21:14:13