人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a31) 2023/03/05(Sun) 18:10:27

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 真白が塗って、という遠藤の返事には
  「任せてください」と満面の笑みで答えて。

  それからわりと遠慮なく揶揄ってみた栗栖の反応は
  突けば鳴るおもちゃみたいに面白かった。>>233
  「あは」と堪え切れない笑いが零れるくらいに。 ]


  いやぁ、ほんとにね〜?
  超気まずい空気のテーブルへサーブしにいった
  大咲の心情を二十文字以内で答えよって感じ。


[ 揶揄うのは一回きりにするつもりだったのだけど、
  想像よりも笑ってくれたし、本人もその方が
  気楽なんだろうなぁと思ったから。
  これは宿題です栗栖くん。寝ながら考えてね、今日。 ]
 
(277) 2023/03/05(Sun) 20:22:34

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ああ、あの日は……
  私もちょっと色々考えることとかあったからさ。
  気にしないでよ、そんなの。

  え。ちょっぴりシェア混ぜてくれるの〜?
  ……今度こそ本当に大丈夫なんだよね? ね?
  わんわん物語のパスタってあれでしょ
  好きな子とパスタでポッキーゲームしてキスする……


  …………んぇ? なんだこれ?


[ なんだこれ?
  おかしくなって、大咲はまたふふっと笑い返す。>>234
  リクエストは完全にお任せと言われれば
  どうしようかなと考えていた、矢先。 ]

 
(278) 2023/03/05(Sun) 20:22:39

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 大咲の目が丸く見開かれた。>>254
  可哀想という言葉だけがきぃんと耳奥を劈いて、
  それから速崎が顔色を変える。>>256
  失言を悟ったと理解した人の顔だった。

  速崎の途切れ途切れの早退宣言。>>257
  今日は元々用事があって早退することは知っていたけれど
  オレンジのうさぎは、顔色を後悔の色に染めたまま
  きっと予定外の早退を迎える羽目になって。

  「言い過ぎてしまう」と、今日聞いた速崎の本意を
  ここでやっと、大咲は理解したような気がした。
  同時に苦い味が心に広がって、 ]

 
(279) 2023/03/05(Sun) 20:22:48

【人】 厨房担当 マシロ

 


  …………けいちゃん、なんで……?


[ 可哀想。
  ……大咲も散々過去に言われてきた耳慣れた言葉だ。
  大丈夫だからと彼女を呼ぶ栗栖の声がする。>>264

  貧乏だったから可哀想、ならば
  速崎の目からも、もしかすれば他の人からも
  母親にケーキを捨てられた大咲も同じだろうか。
  お金だけ置いて、一緒に家で過ごしたこともなくて、
  作ったご飯は毎朝変わらぬ形で机に残って。

  オープンキッチンにはその時他に誰がいたか。
  カウンターの面々をフォローする余裕もなく、
  大咲は熱くなる目元を隠すように俯いた。 ]

 
(281) 2023/03/05(Sun) 20:23:02

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ それでも今、大咲は、ここの店員だ。
  最後には皆笑顔で帰って欲しい。
  だから速崎を追って駆けていく葉月の方へ
  キッチンから飛び出し、声を掛けた。 ]


  ── 葉月さん!!

  けいちゃん……けいちゃんのこと、お願いします
  一人にしないであげて、ください


[ でもさ、分かるよ。私。
  けいちゃんが言いたくてあんなこと言ってないって。

  だから帰ってきたらちゃんと、話し合おうよ。
  クッキーを商品化には向かないと言ったことを
  気にしながら、一緒に作ろうって言ってくれた

  あのけいちゃんを、信じたい。私は。* ]

 
(282) 2023/03/05(Sun) 20:24:51

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……シャミ先輩


[ >>280 遠藤の穏やかなフォローが耳に入る。
  今日の速崎との会話、一歩踏み出したクッキーの思い出。
  苦い味はまだ広がったまま、キッチンへ出戻って
  「フォローさせてごめんなさい」と呟いた。

  この店は優しい空間であって欲しい。
  笑顔と幸せと美味しいご飯。
  しっかりしろ大咲、生まれ変わりに来たんでしょ、と
  自分の両頬を誰にも見えないように叩いて
  いつも通りの笑顔を浮かべ直す。 ]

 
(292) 2023/03/05(Sun) 20:48:07

【人】 厨房担当 マシロ

 

  栗栖くん、不思議の国のアリスって知ってる?
  三月のパーティーはね
  "なんでもない日おめでとう"のパーティーなんだよね。

  そんなのほぼ年中そうじゃんって感じでしょ。
  でも、なんでもない日に美味しいご飯があったら
  それってすっごい嬉しいと思わない?


  ──というわけで。


[ 大咲は普段と変わらぬ穏やかさと口調で話し掛けた後
  牛肉とキャベツ、玉ねぎ、トマトを取り出した。
  既に塩胡椒と片栗粉、みりんで下味をつけた牛肉だ。

  キャベツを一口サイズにざくざくと切っていき、
  トマトは薄皮ごと形も残さず押し潰し、ペースト状に。
  熱したフライパンへオリーブオイルを流し込んで
  牛肉を焼き、キャベツと玉ねぎを加えて更に焼き色をつけ
  十分に色が付けば、潰したトマトと水、コンソメを加え
  弱火に変えて蓋をした。 ]
 
(293) 2023/03/05(Sun) 20:48:13

【人】 厨房担当 マシロ

  

[ その間に来店したお客様がいればお出迎えを。
  貝沢のオーダーは、生憎自分もプチパニックの最中故に
  手すきだったスタッフに行ってもらうことになっただろう。
  遠藤が調理の一部を既に請け負っているようだ。

  煮込む途中でふたを開け、適宜水を飛ばしつつ
  ケチャップ、塩胡椒を加えながら、
  最後は普通のチーズを掛けて溶けるまで煮込む。 ]


  はい、栗栖くん。
  今日の店長おすすめ具材を使ったトマト煮込みです!
  お好みでバゲットも一緒にどうぞ。


[ お隣とシェアするのかな? どうだろう。
  器に盛りつけた牛肉のトマト煮込みにパセリを掛け、
  少しバターを塗って軽く焼いたバゲットを添えれば
  栗栖くんへのオーダー、到着です!* ]
 
(294) 2023/03/05(Sun) 20:48:22

【人】 厨房担当 マシロ

 ― カクテルどうぞ! ―



[ 貝沢からのオーダーはピザとカクテル。
  なんだか妙にピザが出るなぁと思うけれども
  これはあれか。ボロネーゼの再来か?
  この前はオレンジの甘いカクテルを喜んでくれたから
  きっと、甘いカクテルは嫌いではないはず。

  今日のおススメは旬の、糖度が高いイチゴ。
  グラスを取り出し、ヘタを取ったイチゴを何粒か投入して
  上からペストルでぎゅうっと押し潰す。
  そこにジン、シュガーシロップ、レモンジュースを適量。
  甘すぎるとピザとの相性が悪くなるから
  シュガーシロップは少なめに。
  後は炭酸水を注ぎ、ハートのマドラーでステアして ]


  うーん……見た目……。


[ ザ・イチゴ! という色味だけは可愛いが。
  さっきの葉月への背中を押す貝沢を思い出し、
  イチゴをもう一つ取り出し、ヘタを取るついでに
  V字の切込みを入れ、そのまま半分に切って
  カクテルへぷかりと浮かべれば ]
 
(304) 2023/03/05(Sun) 21:11:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

  貝沢さん、お先にカクテルどうぞ〜!
  お任せだったので、今日のおススメのイチゴを使った
  ストロベリーフィズ、ハート仕立てですっ


[ ハート型に簡単に飾り切りをしたイチゴが二つ。
  ぷかぷか浮かんだ可愛いカクテルは、
  果たして今回も彼女の可愛いに刺さるだろうか。* ]

 
(305) 2023/03/05(Sun) 21:11:15
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a40) 2023/03/05(Sun) 21:25:18

【人】 厨房担当 マシロ

 ― うさぎたちの、 ―



[ ぽん、と瑞野が無言で肩を叩いてくれる。>>309
  それだけでまた、涙が滲みそうだった。
  守りたいこの場所が、誰も欠けて欲しくないこの店が
  ちゃんと続くって思わせてくれるみたいで。
  店内の音楽が変わったのも、心に凪風を呼び込んだ。 ]


  ……うん。先輩。
  大丈夫、笑えるよ。ちゃんと。


[ 傷付いたのは言った本人だ。あの顔色を見れば分かる。
  大咲が過去の感傷へ動揺しただけ。
  だから、白うさぎは、ちゃんと笑える。

  伸ばされた──少し荒れた指先が、白うさぎの耳を
  さらりと撫でていくのを、自然と追い掛け、捕まえて ]
 
(327) 2023/03/05(Sun) 21:45:46

【人】 厨房担当 マシロ

 

  だから、シャミ先輩
  けいちゃんが帰ってきたら、美味しいご飯、作ろうね。


[ 言葉は時に弾丸になる。
  思いもよらない傷を相手に与え、同時に強い薬にも。

  あれが可哀想じゃなく、可愛そうになったなら。
  口から飛び出た後の可愛そう。
  ──
しと書いて、可愛そうと読める筈。

  オレンジうさぎの帰り路に
  追いかけたアリスのこころが、届くと良い。* ]

 
(328) 2023/03/05(Sun) 21:45:51

【人】 厨房担当 マシロ

 ― どったんばったんの前のこと ―



[ 少し時を戻そう。
  同時多発座席事故や速崎早退事件が起こる前、
  何故か二人して耳を赤くする店員とお客様の構図。>>287
  思い返せば何とも平穏な光景だった。

  オーダーの"神田スペシャル"には
  厨房にこっそり用意したものを思い出し、どきっとして
  流石にそんな透視能力者ではないはず……と
  動揺をごまかした。

  確かに、黒板にわざわざ名前まで書いたデザートは
  常連様には"特別感"を与えるものだろう。
  けれど大咲は、それを我儘とは思わなくて
  寧ろ頬を緩めるくらい嬉しいお願いだった。 ]

 
(342) 2023/03/05(Sun) 22:10:57

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ぁ、いや、その
  全然失言じゃないです。ほんとに。
  ……詳しく話すと、その、ご飯を食べる気分とか
  そういうのに影響させちゃいそうだな、と思って。

  だから、気にしないでください。


[ この店内での店員の役割を考えれば、どうやっても
  誰にも話せるような覚悟の話でもない。
  聞いても別に楽しいどころか気まずくさせる予感しかない。
  だから"神田に話したくない訳じゃない"ことを念押しし
  代わりに、本心からの結末を紡げば。

  なぜか神田の口が開いた。>>289
  予想外の反応に、つられて大咲も首を傾ぐ。 ]
 
(343) 2023/03/05(Sun) 22:11:01

【人】 厨房担当 マシロ

 

  えっと、ですね
  美味しいとか、可愛いって喜んでくれたお客様も確かにいて
  でも、また食べたいは、神田さんだけだったんです
  撮った写真を、私にくれたのも。

  ……私のお菓子、また食べたいって
  言ってもらったの 人生で初めてだったから
  えへへ、二種類は独り占め出来ないですけど
  神田スペシャルは、神田さんへの特別なので。

  楽しみにしてくださいっ


[ 幸せプラスになれるだろうか。
  なれればいいな。と、クッキーたちを思い浮かべ。

  逃げ足の速い白うさぎの耳には勿論
  その言葉も届いていましたけれども?>>291
  「光栄です!」と後ろ姿で返事をする無礼を許して欲しい。
  胸に咲いた嬉しさを、今すぐ収められそうにないんです* ]

 
(344) 2023/03/05(Sun) 22:11:45

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 早退事件前のカウンター ―



[ あのところでメンズの皆様方、
 
えっちとか仲を引き裂くとか聞こえますけど!?

  カウンターがオープンキッチンと面していることを
  もしや恋に浮かれてお忘れですか。大咲、気まずいです。

  気配を最早消す勢いで話を聞き流したのが功を為した。
  何食わぬ顔で栗栖を揶揄っていれば猥談も流れる筈!
  ……と思っていたら、突如名前を呼ばれ>>333
  ぴゃっと肩を跳ねさせ、ひゃい!?と舌まで噛んで ]


  良いんです?
  もし皆さんがシェアしてくれるなら、乗っちゃおうかな
  お仕事中だし、皆さんのピザなので
  小さめサイズで。


[ 知ってます?
  美味しいご飯見てると、仕事中もお腹、空くんですよ
  ……正直大咲もピザ。たべたいです。* ]

 
(350) 2023/03/05(Sun) 22:19:01

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 現在 ―



[ 貝沢へのストロベリーフィズはお気に召したらしい。>>323
  良かったぁ、と安堵して、元気いっぱいの声をBGMに
  可愛らしくはしゃぎながら写真を撮るのを眺めた。
  撮ってくれるの、うれしいなぁ、って頬を緩めながら ]


  んふふ。
  かわいいもの、好きなんですよ。


[ 身近にかわいいを探求する同僚もいることだし。
  インスピレーションというか、なんというか。
 何よりもお客様の笑顔を想像すれば
  自然と浮かび上がってくるのだよなぁと。 ]

 
(358) 2023/03/05(Sun) 22:30:19

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……あ、あれですよね?
  此方こそごめんなさい、貝沢さん。
  偶然出勤の途中で居合わせて、お話してたんですけど

  ……あの。鈍感とは思わなかったというか……


[ なんとなく察しを与えてしまっていたらしい。>>326
  申し訳ないのは此方の方だと眉を下げて謝罪し、
  暗に"本当に何にも他意はないですよ!"と主張する。
  貝沢がそんなことを考える女性とは思っていないが
  恋愛関係は潔白の証明が重要なのだ。 ]


  ……あの。応援、して、ます!!


[ 恋の応援って、どうすれば暗に隠せますか!?
  教科書とかないですか〜!?
  …とは言えず。結局拳を握り、背中を押したつもりで。 ]
 
(359) 2023/03/05(Sun) 22:30:31

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……ありがと、ございます
  今日はちょっとだけ、うさぎが転んじゃっただけで。
  でも、お気遣いの心は嬉しいです。

  クッキー、期待しててください!
  ゲイザーとのスペシャルコラボですよ!


[ 今夜も素敵な一日を、と
  席を離れた後に見ることになったのは。

  不審者一名様ご来店です…?>>321 ]

 
(360) 2023/03/05(Sun) 22:30:36

【人】 厨房担当 マシロ

 

  い、いらっしゃいま、せー……?


[ 困惑の色は遠藤と同じくらい滲んでいる。>>337
  イメチェン? 振り切ったな……?
  いやもしや今までのが擬態か?

  と見ていれば、貝沢が手招きをし>>338
  そこに手繰られるように相席しにいっている。>>352
  思わずガン見しかけるが、白うさぎはお利口なので
  ぐっと堪えてお仕事へ戻りますとも。* ]

 
(363) 2023/03/05(Sun) 22:32:59

【人】 厨房担当 マシロ

 

  え、ぁの、いや、えーとですね
  大変とても素晴らしくお似合いと申しますか
  ……戦闘服似合い過ぎてびっくりしちゃいました〜!


[ 
白々しいにも程がある。

  捕まえられた白うさぎは
  すいません見慣れなさすぎて失礼なこと考えましたとは
  流石に言えず>>368 ]


  ご、ごゆっくり〜〜!


[ 脱兎。逃げ足は随一である。* ]

 
(373) 2023/03/05(Sun) 22:45:06
厨房担当 マシロは、メモを貼った。
(a49) 2023/03/05(Sun) 22:54:21

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ >>372 神田や栗栖から飲み物のオーダーがあるのなら
  それはその時カウンターにいた大咲が請け負おう。 ]


  煎茶とか番茶はサービスだよ、栗栖くん。
  それぞれ適温とかもあるけど
  猫舌だったら調整するから教えてね。

  ピザに合わせるなら烏龍茶がオススメかな。
  神田さんも、どうします?


[ そう言いつつも、ご所望に従うつもり。
  ホットかアイスかも希望を聞けば
  程無くすれば提供されてくる。* ]

 
(378) 2023/03/05(Sun) 23:05:10

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 知恵がピザを頑張るという決意は見ていた。
  大咲も出来る限りヘルプに入りながら、
  ちらりと遠藤の方を周囲にバレないよう見遣る。>>376
  自然に近付いて、ぽん、と背中に触れ ]


  せーんぱいっ
  
"一緒に"作りますか?
今日のデザートは私しか作れないし、
厨房ならホールの匂いも薄れますよ。



[ ついでにお茶なりお冷なり、体が休まる飲み物でも、と
  思いながら自然に遠藤を厨房へ連れて行こうとする。
  瑞野や知恵、いるのなら黒原にはアイコンタクトして ]

 
(379) 2023/03/05(Sun) 23:05:42

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 厨房の奥、バックヤード。
  ええい元から早退者がいて体調不良者もいるのなら
  使ってしまえ必殺カード! ]


  店長、ヘルプ〜!
  ゲイザーの早退で人員足りないけど繁盛してます〜!


[ 店長、召喚。
  これでドリンク類や新規客対応、追加注文も回る筈。
  遠藤のフォローも入りやすいし
  ハンドクリームを塗る覚悟も出来ている。

  暇になったら戻ってもらえば良いのだ。うむ。* ]

 
(381) 2023/03/05(Sun) 23:09:11

【人】 厨房担当 マシロ

 

  はい、先輩。
  "一緒に"は美味しいの次に強い魔法ですよ。


[ >>384 此方を見下ろす遠藤の瞳を覗き込む。
  店長も呼び出したし、知恵は谷底から這い上がる最中。
  見守る親ライオンも必要だけれど
  現時点、相次ぐ注文というほどでもないから。

  掠れた声の輪郭の薄さに、ああこれは、と思いながらも
  厨房に連れ込んだ遠藤の言葉を聞けば
  へにゃ、と笑って ]


  ……うれしい。


[ それは。
  また食べたかった という言葉に対してでもあり
  瞳を潤ませている真意を、知っているからでもある。 ]

 
(398) 2023/03/05(Sun) 23:45:37

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ あの日ハンドクリームを塗ってくれた遠藤は
  大咲を確かに厨房へ留め置く根になった。
  だから今度は、大咲が、遠藤を支える木になりたい。

  厨房の奥。
  椅子とテーブルへ座る遠藤へ、温かいお茶を渡し
  にんまり笑顔でお応えしよう。>>387 ]


  勿論です、シャミ先輩!
  シャミ先輩が食べて欲しいカツ、
  簡単にでいいから、レシピ、そこから教えてください

  私がその通りに揚げます!


[ 遠藤が、その人を考えて作る今日のメニュー。
  大咲のレシピとはまた違う作り方と味を思って、
  体調を慮りながら そう伝えた。

  簡単でも教えてくれれば、大丈夫。
  三年。たった三年、けれど三年も一緒に厨房にいたんです
  先輩のこと、ちゃんと、見て育ったんですから。
  安心して"一緒に"作りましょう。 ]
 
(399) 2023/03/05(Sun) 23:45:48

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ うさぎは独りぼっちだと死んじゃうって噂話。
  信じてるわけでもないけれど、
  だからといって、ひとりで頑張らせていい訳じゃない。

  いつも通りの笑顔で遠藤にアイコンタクトを取れば
  指示通り、そしていつもの貴方の手付きを思い出しながら
  大咲はシュニッツェルを完成させていくだろう。* ]

 
(400) 2023/03/05(Sun) 23:45:55

【人】 厨房担当 マシロ

 ― いつか届くデザート ―



[ 大咲は遠藤のヘルプ後、主に厨房。
  時々カウンターで様子を見ながらデザートの用意をした。

  お客様たちが本日のメインや副菜を楽しんだ後、
  そのタイミングで届けられるようにと
  厨房で大咲は速崎と作ったクッキー生地を形にし
  オーブンで焼き上げる作業に徹したかったのだ。

  ひとつめ。アイスボックスクッキー、コーヒー味。
  >>249 白と黒のチェス盤めいたクッキーは
  白は香ばしい甘さのプレーン、黒はほろ苦いコーヒー。
  焼きたての、粗熱を取ったサクサクの状態で
  アリスをモチーフにした白い陶器の器に盛られる。

  カクテルに使用したのと同じ、
  ハート型に飾り切ったイチゴも幾つか見栄え良く添えて ]

 
(424) 2023/03/06(Mon) 0:21:59

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ふたつめ。
  思ったよりもピザが出ていることを鑑みつつも、
  再度各人の注文を確認し、結局当初の予定通りに
  ミルフィーユを作ることにした。

  薄いワッフルクッキーには
  敢えて割いたブッラータチーズひとつを半分に分け
  ワッフルクッキーの上に半分のチーズを乗せて
  もう一度同じ工程を繰り返し。
  それだけでは物寂しいプレートになるからと
  ブッラータチーズの上に、花形のイチゴを乗せよう。

  イチゴの先端を切り落とし、残りの実を斜めの輪切りに。
  敢えてヘタは取らず、順番に切ったイチゴを重ねて
  形を綺麗に整えたら、真ん中に落とした先端を。

  粉砂糖をふるい、ストロベリーソースもかければ
  ミルフィーユ仕立ては完成だ。 ]
 
 
(425) 2023/03/06(Mon) 0:22:29

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ …………そして。

  大咲は、オーブンの前で深く息を吸い込んだ。
  密かに用意した三つ目の生地。
  一度きりの試作と銘打った、バニラのうさぎ。

  オーブンから出せば、焼きたてのうさぎ達が
  甘いバニラの匂いを漂わせてくる。
  ……ひとりで作るのを見守ってくれた速崎を思い出し
  「これはメニューじゃないから」と勇気を念じた。

  速崎と二人で作ったクッキーは今日のデザートに。
  うさぎは神田の約束を思い出し、
  ひとりで作り切っても、彼になら、渡せる気がして。 ]

 
(426) 2023/03/06(Mon) 0:22:38