人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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【人】 巡査部長 鬼走

>>@8 夜長
「秘密基地探し?……」

言われて必死に当時の記憶を紐解こうとする。秘密基地。自分の世代から単語もあれば、前の世代から引き継いだものや新たに年下達が言い張った物もあったはず。海関係はなんだったか、と思った矢先にボートの話が出て一つ思い出す。

「あったな。歩きじゃいけない場所。行きたいのか」
(34) 2021/08/13(Fri) 13:56:00
鬼走は、ボートと泳ぎどちらを勧めるべきか迷っている。
(a20) 2021/08/13(Fri) 13:56:34

夜長は、こくり、鬼走に頷いた。たぶん、放っておいてもどうにかして向かう。>>34>>a20
(t13) 2021/08/13(Fri) 14:12:48

鬼走は、>>t13に悩んだ末に若干頼りないボートを借りて持ってきた。
(a21) 2021/08/13(Fri) 14:15:34

夜長は、鬼走の漕ぐボートで洞窟へ向かった。帰りは自分が漕ごう。>>a21
(t14) 2021/08/13(Fri) 14:18:31

【人】 巡査長 清和

>>19 鬼走 添木

これから聞こえてくるであろう悲鳴を想像して、
清和は気品のある優雅な態度でくすりと微笑んだ。
こうなっている直接の原因だというのにまるで他人事のようだ。

昨晩はそこの後輩に飲ませるだけ飲ませ、自分も飲めるだけ飲んだ。
どちらが先に潰れるか、勝負しようじゃないか。だなんてバカをやって、
未成年たちには絶対に見せられない醜態も晒したような気もする。

本当のことを言えば、こうして涼しい顔している清和だって、
二日酔いで頭痛が酷いのだが、そんなことなどないように振舞っている。

清和は昔から、見栄と意地を張って涼しい顔するのは得意だった。
(35) 2021/08/13(Fri) 14:43:39

【見】 天狼の子 夜長

>>t14【海の洞窟】 鬼走

 海の水が硬い岩を削って食べての海食洞。入り口の光が点になるくらいの場所までボートで進んで来た。しんとした、湿気をはらんだ空気がこの場を満たしている。

 ボートから降り立って、岩肌を触ったりして。それから、気の利く鬼走がボートと一緒に用意してくれた懐中電灯を持って、奥を探した。

 誰かが持ち込んだ明かりや遊び道具、宝物の入った箱。
 この場所は今も誰かの秘密基地になっている。

 ただ、行ける所まで進んでも、雪子は見つからなかった。

「……戻りましょうか」

 鬼走の方に振り返って出した声は、思いの外よく響いた。足音以外の音がしたのは、降りたあたり以来かもしれない。ふたりは無言が苦ではない。
(@9) 2021/08/13(Fri) 14:56:09

【人】 巡査部長 鬼走

>>33 宵闇【3日目 夜時空】
鬼走は音楽と言う物にとんと縁がない。宵闇のピアノ教室とそこに清和が入った時も新たな決闘の予感は感じはせども、自らそれを弾こうと思った事はない。

知らない景色ばかりが記憶に焼き付けられていく。同時に夢の場所が徐々に消えていく。目を瞑ろうが昔は弟分の家まで歩いて行けた。そんなくだらない自信は年を取るにつれて霧散して行って、今では何度か道を迷い度々角を確かめながら宵闇の家を探す程だ。
文字通り夢の世界だから道を間違えるのが当然だなんて知る由もない。


辿り着いた頃には当初予定していた時間より遅れてしまったが約束をしていなくてよかったと改めて思った。風から聞こえる音楽がなければ恐らくもっと経っていた。

「待たせたか。おばさん達も元気そうで何よりだ」

昼に海でどれだけ騒ぎがあって酒が入ったなどはまた別の話として、ご両親にも迷惑が掛かるだろうから余り遅くならない時刻に訪れて、曲が止むか終わるまで待ってから声を掛ける。
(36) 2021/08/13(Fri) 15:52:50

【人】 巡査部長 鬼走

>>@9【海の洞窟】夜長
「ここ」

唐突に言葉を発した。海食洞内に音が反響する。

「雪子とも来た事ある気がするな」

最深部で何かを探すように懐中電灯を向ける。当時残っていれば面白い程度で何か鋭利な石か刃物に近い傷が岩肌が、随分と下の方の位置に残っている。身長か到達記念かよくわからない跡が複数ある。恐らく鬼走や雪子の前にも後にも複数人が一度は訪れた証拠だろう。それに触れようとしたがしゃがむのが億劫で自分は止めた。代わりに夜長に声を掛ける。

「和臣。初日は妙な感じに見えたが。今はどうだ」
(37) 2021/08/13(Fri) 16:07:36

【人】 おかえり 御山洗

時刻は夜を過ぎた頃。夏の日が落ちるのは遅く、暗くなってからも月が照って辺りは明るい。
昼間の用事を終えてから、昨日出来なかったぶんの川辺の掃除に来たのだ。
みなしっかりものだから大きな落とし物などはないだろうけど、きれいにするに越したことはない。
日が傾いてからも懐中電灯で底部を照らし、気づけば夜も深くなっていた。
いくらかのゴミであったり欠けた道具だったりの入った道具を持って、川辺にしゃがみ込む。
昨日までは、ここに賑わいがあったのだ。

「……静かだな」

本当ならば今の姿のほうがたしかな形だ。
盆をすぎればここも落ち着くのか、もしくは人びとはとどまるのだろうか。
ぼうっと、はしゃぎあうような声を想起する。
(38) 2021/08/13(Fri) 16:09:00

【人】 青嵐

>>+10 夕凪

「お、姉ちゃん海いくの?いいな。
あー、まぁ、ちょっと趣味に金かけたくて。
でも俺も卒業ぐらいで今んとこはやめるよ。大学から遠いし。
そんで、聞きたいことって?」

物事を始めるタイミングは人それぞれなのだ。
チョコミントを手に取って、思い出すのは彼女の片割れ。
隣にいない片割れのことは気づいていたけど、
多分散々聞かれてきたんだろうから敢えて聞かずにいた。
一緒に会計済ませてアイスを手渡す。

好っっ……!?!!?


唐突に繰り出された話題に噴き出しかける。
アイス食べる前で良かった。
いや、これ、え?女子が男子に好きなタイプ聞いてくるって
つ、つまり… そ そういうこと!?
そういうこと!??!

期待するぞ!??!男ってバカだから。

「す、好きって、あーえーと。
彼女にしたいとか、そ、そういうこと?」
(39) 2021/08/13(Fri) 16:22:16

【人】 学生 涼風

 三日目。蝉の声と共に夏の日差しが勢いづき始める頃。少年はきりりと冷やした麦茶を水筒に入れ、塩飴の袋や細々としたものを小さな鞄に詰め込んで家を出た。

 写真好きなあの子はどこにいるだろうか。百千鳥が色んな人に海へ行こうと誘う姿を見ていた。もしかしたらあの子も声をかけられているかもしれない。

「海で遊んで、疲れたら海の家で写真を見る……というのも楽しそうだね」

 想像して思わずくすりと笑みをこぼした。期待を胸に抱いてちょっとだけ足取りが軽くなってしまうのは、きっと仕方のない事だ。
(40) 2021/08/13(Fri) 16:27:55

【見】 天狼の子 夜長

>>37【海の洞窟】鬼走

 明かりの向けられた先に視線をやって。近寄れば、彼の方はしゃがんで跡に触れていた。彼女がつけた傷はどれだろう。流石にそれが分かるようなエスパーではないが、風化で簡単に消えてしまわないように、しっかりとつけられたものの内のどれかだろうかとは思った。

「…落ち着いた?、方だと思います。雅也さん達がいてよかった」

 見知った顔に励まされて持ち直した部分も大分にある。それに、そうじゃない人たちとも随分近い距離にあれたように思う。

「いいところ…ですね。ここは、やっぱり。
 今年初めて気付くいいところが沢山だ、」

 一昨年まで毎年来ていたはずなのに、と小さな呟きを付け足す。彼女と来ていて、全く初めてのことがこんなにもあるのは、何かおかしいのでは?

 ゆるく首を傾け、思考する。不安げには見えないだろう。単純に疑問に対して答えが出ないだけだ。
(@10) 2021/08/13(Fri) 16:45:12

【置】 学生 涼風

拝啓

 暦の上では立秋を迎え、秋の涼しさが待ち遠しい今日この頃、  様にはその後もお変わりなくお過ごしのことと存じます。

(中略)

 アルバムを整理していたら小さな頃の写真が出てきました。小さな頃の写真というのは非常に数が多いものですね。なんてことない一幕が大量に切り取られていました。

 姉の呼子鳥さんに着せ替え人形にされている百千鳥さんと私の写真まで残っていたんですよ。
 物静かな母も珍しく声をあげて笑っていて、悪ノリがすぎて女の子用の着物を引っ張り出していたことも覚えています。

 それからも私は女顔のまま成長しました。身長や声は流石に男のものですが、顔立ちは母と瓜二つなんだそうです。
 だから、きっと仕方なかったのです。

 難病に侵された父が、都会に引っ越してきてすぐに亡くなった母親と私を勘違いするようになったのは。

(中略)

敬具 

  20××年 8月××日
涼風薫 
(L3) 2021/08/13(Fri) 16:55:33
公開: 2021/08/13(Fri) 17:00:00

【人】 音楽家 宵闇

>>36 鬼走【3日目 夜時空】

宵闇の両親は、一人息子の
兄のような存在だった鬼走を快く迎え入れた。

男はぼうっとしていた。自分の手が奏でる音色なのに
どこか微睡んでいるようだった。ほろ酔いのせいかもしれない。
だから客人の気配に気づいたのは、曲が終わってからだった。
顔を上げて、ふらりと立ち上がる。

「…あー…鬼走さん、こんばんわ。
 むしろ危うく忘れて寝るとこでしたんで、全然」

あくびをしながら、悪びれもせずに言うと
どうぞ、と自分の近くにもうひとつ椅子を引っ張り出した。

「話ってなんですか。昔話、とか
 俺の曲の感想とかー……彼女できたかとか?」

背もたれを前にして、腕を組んで座り直す。
若干行儀の悪い座り方だ。
(41) 2021/08/13(Fri) 16:56:43
学生 涼風は、メモを貼った。
(a22) 2021/08/13(Fri) 17:02:28

【人】 おかえり 御山洗

>>38 (自分)

「――……」

拾い上げたゴミを手の内で持て余す。
帰ってきてよかった。自分の中に抱えていたものがやわく溶けていくような感覚。
ここでなら新しいことを始めても、やっていけるんじゃないだろうか。
けれど、夏が終われば皆ここからは帰っていくのだろう。自分だって再び来るのは秋か、冬か。
冬枯れに吹かれるうちに、なにもかも暖かだった日々も冷めていくのじゃないか。
こんなにも全て穏やかで協力的で、夢の中にあるように迎え入れられているのは、今のうちだけ。
戸籍の上ではこの場所は、自分とは由縁のない土地なんだから。

「……帰って来なければよかった」
(42) 2021/08/13(Fri) 17:43:44

【人】 巡査部長 鬼走

>>@10【海の洞窟】夜長
「落ち着いた、か。正直に言うと俺は気になってるんだ。お前みたいな妙に……そう。様子が変な奴らが多い」

跡に電灯を当てながら先日から思っていた疑問を零す。和臣だけなら別に問題なかった。雪子に振り回されている上に村出身ではないとなれば、色々あってもおかしくない。けれど鬼走が見ている限りどうにもそれだけには思えない何かがある気がした。

「不審って意味じゃなくあれはなんだ?何処を見てるんだ。それが妙に違和感を覚えて仕方ない。今のお前みたいに、久々の村の良さに気付いた。にしたって限度がある気がする」

男は世界の違和感には気付かない。ただ。人の違和感には気付く。それだけだ。
(43) 2021/08/13(Fri) 18:59:57

【人】 巡査部長 鬼走

>>41 宵闇【3日目 夜時空】
「その場合は容赦なく叩き起こしてたから問題ない」

そう言いつつも素直に起きるのを待つか出直すタイプとは知っているだろう。椅子を素直に借りて腰掛けつつ、行儀の悪い座り方に対しては特に何も言わない。普通の客人相手にしてたら肘鉄を入れたが、オフかつ実家で自分が相手なら問題ないと思っている。

「昔話の方が話しやすいならそれからでもいいし、感想も言」

何か変に言葉に詰まったが、無表情のままなので突然電源が落ちた様に見えかねない。更に少しすれば普通にまた動き出す。こちらも腕を組みだしたので行儀の悪さを言えなくなった。いきなり本題に入るより話題に入る方がいいかと思ってそれに乗る。

「俺は聞かれるタイプじゃないだろ。お前は?」
(44) 2021/08/13(Fri) 19:11:15

【人】 巡査部長 鬼走

>>42 御山洗
「人か田舎か、どちらもか。嫌いになったか」

手の内で持て余しているゴミを奪い取ろうとする。ゴミ袋など律儀に持って来ていないのでこっちが今度は手で持て余す事になるだけだが、意識を向けさせる為に行った事なので気にしていない。呟きをしっかり聞いていたのか、そんな意図には聞こえなかったのにそう一度は尋ねた後、言葉を重ねる。

「声に出して言い聞かせないと抑えきれない感情か」
(45) 2021/08/13(Fri) 19:18:02

【人】 迷子の少女 竹村茜

「雑魚寝したいなあ〜」

海に来て、開口一番そんなことを言うのだった。
(46) 2021/08/13(Fri) 19:31:38

【人】 青嵐

>>+12 夕凪

「お、いいの?行く行く。また着替え持ってかなきゃな。
え、そうかぁ?別に貯金とかしてるわけじゃねーし、普通じゃねぇ?」

一気に食べると頭キーンなるから気をつけながら食べる。
シャリシャリとした氷の食感と冷たさが心地よい。
スイカ割りもいいな。こないだ切ってくれてたスイカ食べそびれたんだよな〜。
海といえば他にもビーチフラッグにビーチバレーそれと
女性陣の水着

持ってきてる人が居るのかは不明だが
男子としては女性陣の水着姿を拝める事を祈るしかない。

「あー、いや、そういうわけじゃ…。
えー……、う〜ん……え、笑顔が可愛い子とか…?」

うわやっべ、
絶妙にガチっぽくてキモいか!?

昨日もそれっぽい話はしたが今日もするとは。
しかも女性相手に。
(47) 2021/08/13(Fri) 19:32:04

【人】 おかえり 御山洗

>>45 鬼走 夜の河原

掛けられた声には大げさなくらいに肩を大きく震わせた。
いつから聞かれていたのだろうか。ほんの一言以外は聞かれて無ければいいけれど。
まだ収まりきらない心臓をおさえたまま、恐る恐るという風に見上げる。

「あ、いえ、別に……なんだろう、その。弾みみたいなもので……」

もはや意味はないだろうとわかっているのに口からついて出るのはごまかしばかりだ。
嘘をついてしまった心苦しさか、一度上がった視線は目も見ないまま下がっていく。
(48) 2021/08/13(Fri) 19:42:12

【人】 巡査部長 鬼走

>>48 御山洗 【夜の河原】
「責めてない。心配したから聞いただけだ」

驚かせたか。と見下ろしていたが徐々に下がっていく視線を見てその隣に腰を下ろした。都会では音源でしか聞こえない夜の川のせせらぎの音が響く。田舎の特権と気付く奴は世界に何人いるのだろうか。

「……そんな叱られそうな子供の顔をするな。それが弾みじゃなくて本音でも怒る事でもないだろう。仮にされても言い返すくらいでいいんだぞお前は。心根が優しすぎる」
(49) 2021/08/13(Fri) 20:20:55

【人】 花守

>>46 竹村茜

サンダルを脱いで、ザブザブ波で涼をとりながら散策をしていたら個性的な髪色が目にとまった。

「やっほ、アカネちゃん」

先日、立花宅の庭畑で(勝手に)収穫してた時には気が付かなかったが、周りがそう呼んでいたのでそうなんだろうと、その名前で呼び掛けた。
(50) 2021/08/13(Fri) 20:29:15
花守は、ナマコは踏んでも平気だった。
(a23) 2021/08/13(Fri) 20:30:41

【置】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

 ──みんなで海に行こう。

 昨日と同じように、
 目に付いた人に片っ端からそう声を掛けて回った。

 夕凪には引き摺ってでも連れて来る、なんて言ったけれど
 大人というものは忙しいものだから、
 誘いは聞いても、来る事が難しかった人も居たかもしれない。

 なんだかんだと言って、後から来るかもしれないけど。

 その後に一度、宿泊先の涼風宅へと戻って
 濡れてもいいような服装に着替えてから、
 夕凪と待ち合わせた場所へと向かった。

 みんなで遊ぶ為に必要なものと、
 着いてからみんなで軽く飲み食いできるようなもの
 それから、一緒に車で向かう事にした人々と。
 それらを乗せて、車は海への道を行く。
(L4) 2021/08/13(Fri) 20:51:52
公開: 2021/08/13(Fri) 20:55:00

【人】 音楽家 宵闇

>>44 鬼走【3日目 夜時空】

容赦なく叩き起こすという発言にはくすくすと笑う。
今電源落ちた?と首を傾げたのもつかの間
動き出したので、問いを返した。

「むしろ鬼走さん奥さんがいてもおかしくない歳じゃ?
 俺は、今はいませんよ……いたことは、ありますけど。
 まあ人生経験にはなりますね。作詞作曲のネタにも」

言ってから、この発言は最低だったかもなと自嘲した。
いつもならヒミツ、なんて言ってるところだが
今日は口が軽い気分らしい。
言っとくけど田舎の人じゃないですからねと
特にいらないであろう補足まで付け足した。

「……やっぱ、昔バカをやってた時の話のほうが面白いかな。
 そうそう、昨日もガキみたいに遊んで今筋肉痛で」
(51) 2021/08/13(Fri) 20:53:50

【人】 警部補 添木

>>19 鬼走
「いったたたたたた! 痛ゥ〜〜〜、ギブ。ギブギブギブギブ!!何ッ、そこほんッと、痛いから!!」

足をダンダンダンダンダン、と柔らかい床にぶつけながら、痛みにもだえ苦しんでいる。合谷、本当に痛いのだ。

「こんなんで元気になるわけないでしょぉ!ツボなんて迷信!………はぁ、まあ、ありがとうございます。頑張るよ、頑張ればいいんでしょー」

はあ、と溜息交じりに背伸びした。

>>35 清和
「笑いごとじゃないんだからね」

あなた、添木、鬼走。それぞれの部屋から、誰の部屋に集まったのか。
恐らく、鬼走の部屋だろう。
多分、皆で散々飲んだ挙句に、「負けないね、絶対負けない」と豪語して、
二次会と称して飲み始めたのだ。

「……あー……頭痛い。清和サン、あんたどうなってんだよ……。…この後。飯食ったら鬼走さんと買い出し、いってくるよ。色々様子も見たいしさ……。清和さんはどうする?」
(52) 2021/08/13(Fri) 21:13:21

【人】 警部補 添木

>>31 御山洗
「あー、いますいます! ごめんごめん、掃除中ー。
一応埃はないから、入っちゃってください!」

奥から少し大変そうな声がした。
荷物でも運んでいるのだろう。

この家は長らく、空き家だ。あなたが知っているかどうかはわからないが、
彼と祖母しか住んでいない家で、彼の祖母が亡くなってからは、売られることもなく残されて、誰も住んでいないという有様だ。

古い木の匂いがした。誰かが手入れをしたお陰で、案外家の中は状態が良いようで。
(53) 2021/08/13(Fri) 21:16:00

【人】 おかえり 御山洗

>>49 鬼走 夜の河原

「そんなことは、ないですよ。俺が誰かに言えることなんてのもないし。
 そりゃあ、明らかに間違ってたら指摘したほうがいいなとは思いますけど」

今は耳をそばだてる子どもたちもいないから、或いは冷えた夜気が寂しいから。
昼間の内を過ごしているときよりもずっと消極的な、かつての少年がそこにいる。

「……帰ってきてよかったと思うのはほんとうです。みんなに会えたから。
 こんなに暖かく迎えてもらえるとは思わなかったし、すごくよくしてもらえている。
 でも、それが……怖いんです」

優しさが、久々に会った人々が、子供の頃の記憶が。
そうでない何かを見つめさせて苛むように、胸の外側に暖かく触れてくる。
(54) 2021/08/13(Fri) 21:20:06

【人】 音楽家 宵闇

──昼下がり、海に行こうなんて話は風にのってやってきた。

筋肉痛だし、いつもは必要な時以外は家に引きこもっているところだけれど、きまぐれか夏の匂いに誘われてか、そういえば曲を聴かせる件もあったなどと自然と足が外へと出向く。
このサンダルも昨日からそのまま借りっぱなしの御山洗のだ。

広い空、吸い込まれそうな入道雲、眩しい緑の中を
ギターを背負い黒い服の男が、髪の尻尾を風に靡かせ歩く。

やがてその景色は一面の大海原に変わった。

「浜辺歩くの筋肉痛に響くな……」

芸術家のくせ発する言葉は情緒もなにもなかったけれど。
(55) 2021/08/13(Fri) 21:21:48

【見】 天狼の子 夜長

>>43【海の洞窟】鬼走

「変……? ……、俺は分からないな。
 雅也さんが分からないのに、俺が分かる道理もない」

 夜長は、人の違和感がよく分からない。
 
和臣は、鬼走の話からだけでも、この村での彼らに思うことはあっただろう。
「昨日の川の、瑠夏さんや翔さんは大人にしては
 随分とはしゃいでいるなとは思ったが…
 雪子さんから聞いている通りと言えば、そうであるし」

 夜長は、この時に聞いた、顎で使われる人物が特定個人だとすぐには思わなかった。>>1:152
 
和臣は、村出身の鬼走の部下の話をよく聞いている。
「夕凪さんも、そんなに何か変なところがあるのだろうか?
 夜凪さんと一緒でないと寂しそうなのは、初めてでないと思う」

 夜長は、雪子から男女の成長の差についてよく聞かされている。
 
和臣は、年下を男女問わず"くん付け"で呼ぶ。
「彰良さんは、まともに話をしたのは初めてだったが、
 とても良くしてもらえたなと思う」

 夜長は、連れられた店で雪子たちの会話に参加したことがない。
和臣は、御山洗の前で軽い痴話喧嘩のようなものをしたことがある。
「モモチは、一緒にはじめてが出来てうれしかった。
 初めて見た時は、少し驚きはしたが……
 …あんなふうに、まぶしくてきれいなあの人は、
 そんなに普段と違う様子なんですか?」

 夜長は、今回接した村の面々で、百千鳥の印象が一番強い。
 
和臣は、少し言われた程度で簡単に人を呼び捨てしない。
「俺は、母さんが見つかればあとは何も心配なことはないと思う」

 夜長は、世界の違和感を飲み込んだ。
和臣は、雪子を"母さん"と呼んだことはない。
(@11) 2021/08/13(Fri) 21:22:24

【人】 おかえり 御山洗

>>53 添木

添木の声がちゃんと中から聞こえてくるとほっとしたようだった。
10年も経ってしまえば、どこに誰がいるかなんていうのもわからない。
玄関でちゃんと靴を履き揃えて、声を掛けつつに奥の方へと行く。

「掃除中だったんだ、急に押しかけちゃって悪いな……。
 昨日その、気づかないままお酒飲んじゃって、びっくりさせたと思ったから。
 いちおうそのお詫びに来たんだけど……手伝おうか」

お酒に弱いこと、ラベルを確認せずに飲んでしまったこと、結果倒れたこと。
色々と困らせてしまっただろうと、謝罪と共に差し出されたのは時季になりたての梨だった。
ころっと形の良いのがみっつ、ビニール袋の中でネットに包まれて入っている。
(56) 2021/08/13(Fri) 21:32:52

【人】 少年 編笠

「へえ。
 宵闇の旦那ほど海が似合わねえ男もいないと思ってたけど、
 案外画になんのな」

卯波が来てたら確実にシャッター押してただろうに。
両手でカッコの形を作って被写体を中心に収める。
(57) 2021/08/13(Fri) 21:33:39

【人】 音楽家 宵闇

「俺今、下げてから上げる高度なテクニックで褒められた?
 やるね、小さいほうのアキラくん」

意外と画になるらしい被写体は潮風を受けながら
カメラ目線でひらりと編笠に手を振った。
(58) 2021/08/13(Fri) 22:00:19