人狼物語 三日月国


37 【恋愛RP】夏の夕べ【R18】

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【人】 動画配信者 時見 ユエ

[初投稿動画は8年前。まだ大学生だった俺は当時流行っていた動画文化になんの考えもなく乗った。
その頃はいわゆるミーチューバーやバーチャルミーチューバーなど、顔出し配信者や仮想の肉体を持つ仮想の人格配信者などはむしろ少数派で、皆が顔出しをせずゲームを実況したり歌を作ったりしていて。

その数多ある顔を伏せたエンタメの群衆の中、俺が興味を抱いたのはTRPGと呼ばれる非電源系ゲームの世界だった。]
(159) 2020/07/24(Fri) 10:57:11

【人】 動画配信者 時見 ユエ

 「なんだ、興味があるのか!? 父さんマスタリングやるぞ!」

[TRPGのみならず、ボードゲームといった非電源系ゲームが大好きだった父の協力を得て初投稿動画は完成する。

『マスターパパとヒキニートが行く宇宙の世界(隣町)』

編集技術も立ち絵技術もまだ未熟、父親の陽気さと自分の声と、『ヒキニート』なんて言葉の大きさで保った動画は、消しちゃいないが未だに再生回数が一番少ない。(この頃はまだちえが幼く参加していなかったこともあるかもしれない。)]
(160) 2020/07/24(Fri) 10:58:02

【人】 動画配信者 時見 ユエ

[それでも、素人の動画がほんの少しでも評価されると嬉しいもので。
なんとなくゴキゲンだった俺のSNSに、ある一通のダイレクトメールが届く。]

 『初めましてにも関わらず非常に個人的な内容になりますので、ご不快に感じましたら削除してください。身勝手で申し訳ありません。』

[本人の自信のなさが伺えるそんな書き出しから始まるDMは、彼か彼女か、アカウントの持ち主の人生を語る。
真面目にやりすぎて心を病んでしまったこと、そのせいで進学して就職して、という一般的なレールを外れてしまったこと、両親はまず治療に専念を、と言うが日々罪悪感を持ち過ごしていること。

経験のない誰かの傷に痛みを覚えながら最後まで目を通すと、こんな言葉で締められていた。]
(161) 2020/07/24(Fri) 10:59:17

【人】 動画配信者 時見 ユエ

『けど、自分と似たような立場のゆらぎさんがお父様と楽しそうに笑っている動画を見て、自分だって笑っていいのかもしれないと少しだけ思えました。』

[立場を偽装した罪悪感よりもその言葉への感動が深く刺さる。

俺には親に抑圧や虐待を受けた過去はなく、俺には集団の暴力や暴言に疲れ果てた過去はない。
俺にはコミュニティを窮屈に感じた過去はなく、俺には社会経験がない。

それでも。
誰かに『自分も笑って良いのだ』と伝えられるなら。
俺はヒキニートというペルソナを被ったまま動画配信者となり、今ではその言葉がほとんど真実のような生き方をしている。]*
(162) 2020/07/24(Fri) 11:00:33

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ 切符代を甘えて、電車に揺られ。
  いつしか、外の景色に望んだ色が混じり始める。

  沈黙を破った小さな問いに>>117
  不思議そうに、瞳を瞬かせた後。 ]


  ……多分そんな、大袈裟なことはないんだよ。
  今いる場所にいることは、
  私にとって、少し息苦しいだけで ─── 、

  だから、いなくなりたかった。

 
(163) 2020/07/24(Fri) 11:45:03

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ただ、それだけの、話。
  そう呟いて、話を閉じようとして。
  ふと気付く。 ]


  そっか、もしお兄さんが悪い人だったら。
  人気のない海なんて行ったら
  私なんて簡単に殺されちゃうよね。


[ 迂闊だったなぁ。
  なんて、思考が巡り始めたのだから。
  少しは周りを見る余裕が戻ってきたのかも知れない。 ]
 
(164) 2020/07/24(Fri) 11:45:57

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  どうだろう。
  お兄さんは、悪い人?


[ 問いを一つ投げたなら
  硝子越しの双眸を、じっと見つめた。 ]*
 
(165) 2020/07/24(Fri) 11:46:17

【人】 アイドル 三上 麗央

━中華レストラン━

[高層階、レストランが何軒が並んでいる。おおよその店は外の景色が良く見えるように大きな窓があるようだ。

 中華レストランに入り外が見える窓際の席に陣取る。窓際のテーブル席もいくつかあるが、カウンターの方が窓の外が見やすいのでカウンターにした。

 時計の針は昼を過ぎ、昼食の客はすでに捌けた後のようだ。メニューから小籠包とエビ餃子と春巻きと烏龍茶を頼み、ぼんやりと外を見る。と、プールらしき施設が見えた。飛び込み台やループスライダー、流れるプール等が見える。

 ホテルのプールなんて、ドン!とひとつプールがあって、プールサイドになんか寝そべることが出来る椅子?だかがあって、ビキニを着た美女が寝そべって、イケメンウェイターがお盆に乗ったフルーツ入りドリンクを運んで来る印象だったが、あれでは遊園地のプールみたいだと思った。

 我ながら偏見すごいな。とも思いつつ、飲茶っている]
(166) 2020/07/24(Fri) 11:46:51

【人】 アイドル 三上 麗央

[先輩と仲良くなったきっかけの会話>>121雨の匂い、先輩との距離、隣に立って見上げる顔はこちらを向いていて。背が高くて羨ましいなあ、なんて思って。

 科学的な事は考えてもわからなかった。けど、先輩が欲しい答えはそういうものではない気がした。]

あの黒いのは悲しい気持ちだと思う。それで、雨は、涙。

[ぽつんと呟く。曇り空を眺めていた理由が、その答えに反映されているって、気づかれただろうか。

 それでもいつからか、屋上に行く理由が変わっていったんだけれど。]
(167) 2020/07/24(Fri) 11:56:00

【人】 アイドル 三上 麗央

[晴れの日の昼休みにも屋上に上がって、扉を開けて幾人かの中からその姿を探して、見つけられなくても見つける事ができても扉を閉めて教室に戻ったことも何回かあった。

 曇り空の日には教えて貰うばかりで、伝えられた自分のことは、母親と上手くいってないこと、父親はあまり家に帰ってこないこととか、あまり愉快ではないことしか話せなかった。

 母親は先輩が卒業してしばらくして、事故で亡くなって、一時期スキャンダルとして世間を騒がせた。悲しい振りをするのが、堪らなく苦痛だっただけで、心の底から安堵していた。

 そのスキャンダルを機に注目を浴びて人気の足掛かりになったのだから皮肉な話だ。

 先輩とは、連絡先の交換はしていなかった。疎遠になるなんて思っていなかったんだから、お子様のお気楽思考に苦笑いするしかない。

 スキャンダルで辟易している時に連絡が取れたら、もう少し心を強く持てたかもしれない]
(168) 2020/07/24(Fri) 11:56:47
アイドル 三上 麗央は、メモを貼った。
(a47) 2020/07/24(Fri) 12:01:12

【人】 動画配信者 時見 ユエ

― 少し前・門出の見送りとチェックイン ―

 ははは、じゃあそうだな
 俺がちえのために何かしたい。……ま、出資元考えると俺だけの手柄じゃないけどな〜

[>>123十も離れた異性のきょうだいに対して珍しいほど素直な妹にそう笑いかけた。
実際何かと新調して楽しみそうにしていた姿も見ているし、ちえの楽しむ姿を眺めるのも、そのために何かをすることも嫌なわけがない。

……ただ、水着をSNSに見せびらかす気はないけどな。
あのクソレス野郎>>13覚えとけよ。]
(169) 2020/07/24(Fri) 12:02:08

【人】 動画配信者 時見 ユエ

 そりゃ残念だな〜
 兄ちゃんちえが嫁に行くか婿さんもらうまで
 嫁さんもらう気も婿に行く気もないから

 このままだと二人とも一生独身だな〜

[俺の方が先だ、と言う妹にそうにやりと笑い答える。
そう言うが、ちえ自身が独り身の生き方を望むならそれでいいと思うし、俺も誰かと付き合いたい、添い遂げたいと思うまではそうするつもりもない。

女性経験が全くないわけではないが、そこまで情熱的に想える相手は悲しいかな、存在しなかった。
いや、どどど童貞ちゃうわ、とかそういうネタじゃなくてな。
ありますよ本当に。本当だから。]
(170) 2020/07/24(Fri) 12:03:23

【人】 動画配信者 時見 ユエ

[>>124その後何度かオープンカーを振り返っていた妹がNOと言うように首を横に振る。
しかし、その様子は知らない反応には見えなかった。
……が、恥ずかしながらここで思い至る。
そりゃそうだ。明らかにオフの芸能人がホテルのロビーにいて、『芸能人の○○だ!』なんて無神経がすぎるだろう。]

 ……だな、また後で

[そうして、それぞれの部屋へと向かっただろう。]*
(171) 2020/07/24(Fri) 12:04:39

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──


  あっはっはっは
  悪い人に、……見えるか?


[悪人かどうか本人に聞くJKにカラカラと笑った。>>165
人を殺したことはない。社会的には悪い人に分類されてしまうかもしれないが極悪人ってわけでもない。
現在進行形でJKを誘拐してるわけだけど。]


  殺したりはしないな。
  どっちかと言うと付けむ方。
  食い物にしたりな?


[仕事柄この手に悩みを抱えた女を数多く見てきた。
普通の社会なら手に余るところでも、そういう方が扱いやすいこともあるが、さすがにJKは取り扱い範囲外だ。]
(172) 2020/07/24(Fri) 12:08:20

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  いいよ、任せて。
  辞書片手に、世界各国の美辞麗句を並べてあげる!


[ そう言って別れた相手と>>118
  辞書を手にする前に再会してしまったのは
  様にならない話だけど。>>119

  些か早すぎる再会の挨拶を交わしながら
  不意に視線を感じれば、スマホのカメラ機能で
  視線を向けないまま、その出所を確かめる。

  ディスプレイに映るのは、
  受け持った仕事とは関係のなさそうな
  可愛い女の子だったから>>157
  何事もなかったかのようにスマホを仕舞って。

  あたしに覚えがないなら、ユエさんの知り合いかな?
  そんな風に考えながら、
  改めて女の子の方を向くと、会釈する彼女に対して
  人懐こい笑みと共に、手をひらひら振った。 ]
 
(173) 2020/07/24(Fri) 12:09:08

【人】 羽井 有徒

[そうしていると、ちょうど車内に次の駅の案内が流れる。
降りれば海はすぐそこ。
そこは穴場スポットなこともあって確かに”人気のない海”だ。]


  ここで降りれば海はすぐそこだ。


[自分は別に海に用があるわけじゃない。
このJKにも用があるわけじゃない。
ただの暇つぶしで特に理由もなくここまで来ただけが。]


  ……どうする?


[選ぶのはお前だと、達観したような、それでいてどこか愉しむような。
そんな笑みを向けて尋ねた。]*
(174) 2020/07/24(Fri) 12:09:09

【人】 動画配信者 時見 ユエ

― 現在・レストランにて ―

[視線>>157を感じ振り返ると、瑛ちゃんやちえと同じ年頃に見える女性が目に入る。
随分と若い女の子が泊まっているんだな、ちえの友達も増えるかもな、なんて考えながら会釈を返した。]

[瑛ちゃんとの笑いもそこそこに、席に着き俺もメニュー表の中で目に付いたものを注文する。
親子丼foodにするか。]
(175) 2020/07/24(Fri) 12:11:05

【人】 動画配信者 時見 ユエ

 ……うわ、ウマッ

[思わず呟いていた。
親子丼だぞ? 庶民食だぞ?
それがこんな美味くなるのか?

最高だなリゾートホテル。
手のひら返しは高速だ。]
(176) 2020/07/24(Fri) 12:12:40

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ さて、女の子の反応はどうだっただろう?

  ユエさんとは、
  折角だからと食事を共にしたかもしれない。

  その際は、そうだね。
  肉豆腐の肉は断固拒否しただろうけど
  豆腐くらいなら、お裾分けしてもいいかな。

  勿論、彼とは今日初めて会った同士だし。
  席を別にしたとしても、何もおかしくはない。 ]
  
(177) 2020/07/24(Fri) 12:12:54

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ どちらにせよ、食事が終わったら。 ]
 

  ご馳走さまー!

  それじゃ、ユエさん。
  二度あることは三度あるっていうし。
  三度目の出会いもよろしくね!


[ なんて、確約のない未来を一方的に取り付けて
  手を合わせると、あたしは席を立った。 ]*
 
(178) 2020/07/24(Fri) 12:13:04
動画配信者 時見 ユエは、メモを貼った。
(a48) 2020/07/24(Fri) 12:15:17

【人】 大学生 早乙女 真珠

─  高校生活 ─

[女子校のイジメは陰湿だ。
 教師たちなんてとてもじゃないが気付けないと思う。

 表面上は仲良しの振りをして、いつも一緒。
 お弁当だって皆で食べる。
 けれど、【標的】とは、
 一緒にカラオケにもショッピングにも、行かない。
 そのまやかしの友情は学校の中だけ。
 皆で買ったお揃いも、その子の分だけない。

 予定の埋まっていない週末があれば、不安になった。
 だから、大学生になってすぐ、バイトを始めた。
 「バイトがあるから」って言えば、
 自分だけお揃いを持っていなくても、
 バイトだったから仕方がない、
 って、言い訳できる気がしてた。]
(179) 2020/07/24(Fri) 12:19:35

【人】 動画配信者 時見 ユエ

 ああ、またどっかで会ったらよろしくな
 ……っと、俺妹と来てるんだ

 瑛ちゃんと同じ年頃じゃないかな?
 見かけたら仲良くしてやってくれ

[元気よくお行儀良く食後の挨拶をしている瑛ちゃんに、親子丼をつつきながらそう返す。

妹のくだりは我ながら過保護に思えたが、まあマイナスに転ぶということはないだろう。
席を立つ彼女の背中にひらひらと手を振ってみた。]*
(180) 2020/07/24(Fri) 12:21:25

【人】 大学生 早乙女 真珠

[誰が標的で、誰が首謀者か。
 きっと全ては雲の中に隠れていて、誰にも分からない。

 自分がやられているかもしれない、
 そんな不安を誰もが孕んで
 疑心暗鬼は膨らんでく。

 私は、もうそれでもいっか、って全部捨てて
 でも学校の中だけは居場所が欲しいから、
 生ぬるい付き合いだけ続けて、ふわふわ。

 こいつらいつまでこんなことしてるんだろうね
 人間ってなんで、こんなんなんだろうね
 ………なんであたしも、なんとなく同調してるんだろうね

 友人の「風邪」は、どっちかな。]*
(181) 2020/07/24(Fri) 12:30:07

【人】 何でも屋 成瀬 瑛



  困った……
  あまり善い人には見えないね……?


[ 迷える女子高生に電車賃を貸してくれた。
  という一点なら善人かもしれないけど。
  平日の昼間に出歩くサングラスを掛けた青年から
  安心できる材料を得るのは難しかった。

  そんなことを考えているうちに、
  駅への到着を告げるアナウンスが響く。 ]
 
(182) 2020/07/24(Fri) 12:36:47

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ ぷしゅうと電車のドアが開く音を聞きながら。

  そうだ。私はいなくなりたいだけで、
  死にたいわけではない。

  だから食べられてしまうのは、遠慮したいけど。>>172
  私はこの人に借りを作ってしまった。
  その時点で、必然的に私の立場は下になる。 ]


  ……これ。


[ 逡巡を経て、取り出したのは私の財布。
  女子高校生らしい、一目で女物とわかる代物。

  前述通り中身はあまり入っていない。>>112
  せいぜい41円くらいで。
  きっと、彼が払ってくれた切符の代金には届かない。
  それでも ───。 ]
 
(183) 2020/07/24(Fri) 12:37:02

【人】 何でも屋 成瀬 瑛


[ そのままポンと、彼の手に財布を乗せる。
  学生証とか、本屋の会員証とか。
  大したものではないけど、
  今までの私を証明する全てが入ったそれを
  名も知らない青年に押し付けて。 ]


  残りの代金は、出世払いでお願いします!


[ そう言い残すと、
  私は締まり掛けたドアから飛び出でて。
  一人、海の見えるホームへ降り立った。 ]*
 
(184) 2020/07/24(Fri) 12:37:43

【人】 花嫁の友人 市村 真由美

[どうしても……
馬に乗りたくて。

ドレスを脱いで、服を着替えた。
持ってきたパンツルックは、白いワイドパンツ一枚のみだったけど。
丁寧にプレスされて折り目のついたそれと、鮮やかな空色のノースリーブのシャツ。それから白いロングカーディガン。
セットされた髪は、低い位置でポニーテールにして。
メイクも直して。

さあ。馬に乗りに行こう……。
と、思ったら照り付ける容赦のない日差しに、尻込みする。
もう少しだけ日が落ちるまで。
そう思って、足を運んだ場所。
足湯には、先客>>153が居た。]
(185) 2020/07/24(Fri) 12:38:56

【人】 花嫁の友人 市村 真由美

── 足湯 ──

[白いズボンを丁寧に折り曲げて。]


こんにちは。お隣良いですか?


[問いかけたら、足を湯につける。
ピンヒールの靴を履いて、疲れてた足に温かいお湯が気持ちいい。
外の景色を眺めながら、んー。と幸せそうに目を細めた。*]
(186) 2020/07/24(Fri) 12:39:03
花嫁の友人 市村 真由美は、メモを貼った。
(a49) 2020/07/24(Fri) 12:43:27

【人】 英 羽凪

─ 前日のロビーにて ─


[あ、振り返った。>>155
ある意味似合っているグラサンは、やっぱりガラ悪そうだけど。
近くで見ると背丈はあまり変わらないし、声に威圧感もなかったものだから。拍子抜けな気分で。]


  いや、初対面っすね。
  ここ数日よく見かけるなーって
  あそこから見てて思ってたんで、聞いてみただけっす。
  お兄さん、目立つって言われません?


[ラウンジを指して。
用のあるフロントが空くまで、このまま近くで待たせてもらうおうか。]


  なんて。ぶしつけだったっすよね、すんません。
  俺はハナっていいます。

  まだしばらくここに泊まってる予定なんで、
  なんかあったらよろしくっす。


[身軽な格好でロビーにいるのだ、男の方もまだしばらく滞在してるのだろうと。今更のように、挨拶を添えて。
フロントのひとつが空いたなら、「部屋の電話、調子悪いみたいで」と用件と502の部屋番号を伝えよう。*]
(187) 2020/07/24(Fri) 12:52:21

【人】 羽井 有徒

── 数年前 ──

[そりゃそうなるだろうなって感じだった。
意図的に脅したわけだし、逃げられるのは想定内。
だけど、まさか財布ごと置いていくとは思わなかったから。>>183]


  ……やれやれ。


[電車代もないのにどうするつもりなのか。
折り返して戻れば行くあてのないJK一人見つけるのはたいして苦労もないが。
そんな手間を掛ける意味も必要もない。


閉まるドア。
ポケットに突っ込んであった万札を数枚、それと名刺を一枚。
それは自分のではなく繁華街で私立探偵をやってる奴のもの。本人は”何でも屋”を名乗っていたけど。
それをJKの財布の中へと雑に突っ込んで、動き出した電車の窓を開けた。]
(188) 2020/07/24(Fri) 12:53:33