人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 信じられないと思われるだろうが、
  当時の俺は
  奴等の所業を疑うこともなかった。

  少しでも悪事を働けば、
  木彫の偶像を恭しく擁した大人達の手で、
  "罰"が下されることも。

  一定の年齢になると、
  "神"の采配通りに、その子供の格に見合う
  新たな"家"に貰われ、そこから姿を消すことも。

  それらを当然の摂理だと、信じ込み。
  ときには雑用を買って出ることも
  あっただろうか。 ]
(145) 2020/09/25(Fri) 20:48:31

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 逃げようと思ったのも、
  13歳の冬が最初で最後。
  扉を開けて外に出たところで、
  そそり立つ針葉樹林の枯れ木に
  四方を阻まれるばかりで、

  その自然の要塞は、
  逃げるアテどころか、
  そも逃げるという発想さえ
  押さえ込むのに十分すぎるほどだった。]
(146) 2020/09/25(Fri) 20:49:00

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 俺は、別に孤児じゃあない。
  それなのに教悔堂に住んでいたのは、
  父親が、そこと契約していたから。


  父親は、『お前がいた方が"仕事"が捗る』
  と、日曜日になると決まって
  俺を薄汚れたバンに乗せ、田舎道を走った。


  俺はというと、何もしない。
  バンの向かう先で、父親が拐かしてきた
  見知らぬ子供に向かって
  笑顔を貼り付けて笑いかけて、
  乗車をためらうその子らの背中を、
  そっと押すだけ。


  ――『ガキが1人いた方が
     ガキ共は安心するからな』


  歯の溶けた無精髭まみれの口元を
  薄く歪めて笑いながら、
  父親はよくそう言っていた。 ]
(147) 2020/09/25(Fri) 20:49:18

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ "仕事"を終えると、
  父親は僅かばかりの駄賃を俺に与えた。
  そして、俺に金を握らせた後は必ず、
  濁った目を不気味に光らせて
  俺の顔をのぞき込んでこう言う。

    ・・・・・・
   『分かってるな?』


  お前も誘拐に荷担してるぞ。手に握られた
  その"報酬"が最たる証拠だ――と
  その目は語っていた。]
(148) 2020/09/25(Fri) 20:49:30

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ その子供達がどうなったかは分からない。

  13歳の時に、隙を見て
  定期的に日用品を卸す配達業者の
  車両に潜り込み、逃げてから。
  奴等が検挙されたのは1年後のこと。


  長年の隠蔽工作が暴かれ
  首謀者達が逮捕される、その中に、


  『誘拐した子供達の
   
"監督役"
をしていた少年がいる』


  そんな噂が立ったが、
  その実像が明らかになることはなかった。
  俺の父親はとうに死んでいて、関係者も
  父親の素性は何も知らなかったらしい。


  しばらくすると、そんな事件すら
  庶民の関心事が他へ移っていくと同時に
  忘れ去られた。 ]
(149) 2020/09/25(Fri) 20:49:43

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


[ 全部、全部。
  捨ててきたもののはずだったのに。]


 
(150) 2020/09/25(Fri) 20:50:26

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ …俺の作る曲に、明るい曲は一つもない。
  通常よりも太い弦を張り、
  調弦を下げに下げ、
  極限的に歪ませた音像を用い、
  全てが短調。

  拍のスピードも、鈍重なミドルか
  ブラストビートが炸裂する
  馬鹿みたいに速いやつの、両極端。]
(151) 2020/09/25(Fri) 20:51:02

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 配送便に乗って逃げてきた都市で、
  電子六弦に、今の仲間に、音楽に出会った。
  そのうち、音楽が
  自分から切っても切り離せないものに
  なっていった。


    
その自分の"核"たる音楽に、
  忌むべき記憶は
    あからさまに陰影を与えている。
 ]
(152) 2020/09/25(Fri) 20:51:49

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

  
――時は戻って 1日目夜――
    ――宿のロビーにて――



  ……
  …………。


[ 鮮明な回想録が脳内を駆け巡り。

  暗澹たる事実に、
  今、ようやく気づく。


  真意を隠しながら、
  しかし自分の音楽に絶望しきるなど
  出来るわけがなくて、
  共感など望まない、でも少しでも
  音楽を信じていられるよすがが欲しいと、
  

  横に座る彼女に、>>86
  台詞を選びながら慎重に言葉を紡いだ。]
(153) 2020/09/25(Fri) 20:53:10

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

  …俺も、自分の力ではどうしようもない
  実の親に勝手に決められたことを
  していたことがあった。

  お前と違って、>>85
  そこで得られたことなど何一つないが。

  それでも、
  俺の人生を一番変えたのは、電子六弦だと思う。

  …お前のバネだってそうだ。
  お前がリペアをしていたお陰で
  助けられたんだからな。


[ 自分を信じ込めるように、そう言った。]
(154) 2020/09/25(Fri) 20:53:55

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 日はとうに沈み、
  そろそろ夜の練習が始まる頃合い。

  変な話につきあわせて悪かったな、と
  わざと無愛想に
  突き放す言い方をして、席を立つ。
  心の底に、まだわだかまりを残したまま。 ]


  コンペ、明日の夜に出る。  


[ そう、最後に言い残して。]*
(155) 2020/09/25(Fri) 20:54:52
病弱貴族 アメリアは、メモを貼った。
(t10) 2020/09/25(Fri) 20:56:12

鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a39) 2020/09/25(Fri) 20:58:21

【人】 花屋の主 メルーシュ

[
>>0:87
ヨシュア様はコンセールカリヨンの名家ハイアーム家に仕える方だ。(もちろんメルーシュが知っているのはかの方が名乗ってくださった名前だけだったが、両隣のおしゃべり好きな店主たちがおしえてくれた)

時に、ご自身が使えられているハイアーム公のご息女へ、花を求めて見えられる。

そしていささか不躾なメルーシュの質問>>1:59にも、不審な顔をせずに答えてくださるお得意様だった。

  用事を終え、あとは屋敷に戻るだけなのです。
  よければ店の隅で、
  待たせて頂いでもいいでしょうか?>>1:113


ええ、勿論です。ヨシュア様。

[花々が所狭しと並ぶ店内の片隅には、ちょうど天窓の光がやわらかく差し込むその場所に置かれたひとりがけのソファがある。

もし彼がそこに座っても座らなくても、メルーシュは気にかけることはないけれど。

そのソファのちょうど目の前にある早咲きのコスモスが、どこか浮かない表情のヨシュア様に、声ならざる声で小さなメロディを風に乗せたことに、かすかに微笑んだ。]
(156) 2020/09/25(Fri) 21:09:39

【人】 花屋の主 メルーシュ

お待たせしました、こちらでいかがですか?


ヨシュア様が花を贈られるそのお方のことを、メルーシュはどれくらい知っているのだろうか。
だが、彼の言葉の中から、そのご息女が花を愛でる深いお心があられることと、もしかしたらあまりお体が丈夫であられないことだけはくみ取ることができていた。]

お持ちいただくのがちょっと大変かもしれませんが

[そう言い添えて見せたのは、深い橙と白のアネモネを中心にした花束。
窓辺に飾るとしたら、少し花器からしたたるくらいの、穏やかな色合いのグリーンを添えて。]

そして、これはヨシュア様に。

[さきほどから彼へ小さな声で歌いかける、真っ白いコスモスを小さな花束にして手渡した。]*
(157) 2020/09/25(Fri) 21:12:10
花屋の主 メルーシュは、メモを貼った。
(a40) 2020/09/25(Fri) 21:21:27

花屋の主 メルーシュは、メモを貼った。
(a41) 2020/09/25(Fri) 21:21:38

【人】 花屋の主 メルーシュ

>>135
いらっしゃいませ

[誰かが訪ねてきた気配に気付いて、メルーシュは店先からは死角となった場所から顔をのぞかせた。

そこに佇んでいたのはひとりの男性。

この国ではあまり見かけない帽子と装い、そして手にしている楽器ケースは、大きさからヴァイオリンかもしれないと思った。
(コンセールカリヨンに住む住人であるメルーシュは、もちろん音楽を愛していたが、残念ながら楽器にはあまり詳しくない。)]

「この素晴らしい日にオススメの花を
もらえないかな?」>>135

「はい、では少しだけお待ちいただいても?」

[初めてのお客様から頂いた難しくも素敵なオーダーに、もしかしたらメルーシュの動きは、いささかぎこちなかったかもしれない。

メルーシュはその方に、店の片隅にあるソファで待たれることを勧めると(もちろんその方が座られても、座られなくても気にとめることない)、ふんっとばかりに花たちに向き合い、このお客様のオーダーにかなうのはなにかと、花たちと相談を始めるのであった。]*
(158) 2020/09/25(Fri) 21:56:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─幕間・何気ない朝食風景─


[これは何気ない日常のお話。
平台の演奏がある日のお話。


平台の演奏がある日には、練習と
手の筋肉……特に薬指と小指の関節は
入念にほぐす必要がある為
本番が早い日は必然と早起きする形となりました。]
(159) 2020/09/25(Fri) 22:44:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  お行儀悪かもしれないけど、
  これが美味しいのよね。



[台所でファラリスが野菜を切ってる間、
私はフライパンで2人分の卵とベーコンを焼き、
ヤギのチーズを温める。



  貴族令嬢が料理なんて驚かれるかもしれませんけど、
  何せ実家には使用人が10人もいなかった貧乏時代。



        屋敷の料理人だけでは追いつかず
        私も簡単な手伝いをするうち、
        料理を教えて貰い覚えたのです。



それもあり、朝はファラリスと共に
料理をするのも最早日常茶飯事。]
(160) 2020/09/25(Fri) 22:46:08

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ライ麦のパンを厚めに切って
上に温めたチーズを乗せ、
皿に目玉焼きとベーコンを……

何てお上品なことはせず
パンにチーズと焼いたベーコン、
目玉焼きを乗せて塩胡椒を轢いたら
そのまま豪快にガブリ!が
私達の通常運転でございます。]



  あ、今日はお給料が出たから
  上にパンをもう一枚乗せて
  挟んで食べちゃいましょうか。



[贅沢だわー、とご機嫌に鼻歌を歌いながら
食べる前にもう一枚パンを切って。
ファラリスの分も追加で切っておきました。

安定した収入を得て、メニュレーが豊かになってからも
貧乏根性というのは案外染み付いたままのようですわ。

一応男爵令嬢の端くれではありますが、
まるで らしからぬこの行為。
人前に見せない二人きりの食事くらい

楽に食べて良いかと思ってる訳ではございませんよ?
]
(161) 2020/09/25(Fri) 22:47:49

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[後は白インゲン豆と野菜、ハーブのスープと
ファラリスが切った季節野菜と
無花果のサラダを果実酢のドレッシング。

デザートはフライパンで薄く焼いた
林檎のパンケーキを添えて。]



  今日は演奏があるから
  しっかり食べておかなきゃね。



[平台の演奏は代謝を消費するから
食べる量が少ないと途中でバテてしまいますもの。
しっかり食べて、しっかり練習しなければ
演奏の質にも差し障ってしまうから。

食材を生み出してくれた各々の恵みに感謝して。
楽士ご飯の小噺────これにておしまい。]**
(162) 2020/09/25(Fri) 22:48:21
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a42) 2020/09/25(Fri) 22:56:31

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 宮廷の庭園には昨日のような大勢の
  人だかりは無く、私が心を、体を、
  酷く震わせたあの光景はやっぱり
  まるで夢だったかのよう。

  それでも耳を済ませば、やはり風に乗って
  微かに此処まで運ばれてくるのは、
  人々の希望を抱いて響く、清らな音。 ]


    あの、私。
    この子たちを、音楽祭が行われている
    宮廷内へ連れて行きたいのです。


[ 意を決して、隣に立つ方へ>>83
  そう伝えましょう。

  昨日私を夢の舞台へ上げて下さった方と
  同じかは、顔をきちんと把握出来ない
  距離でしたのでわかりませんでしたが、
  コンペ裏方、の腕章を付けた方が整理券を
  配っていらっしゃるのが見えました。 ]
 
(163) 2020/09/25(Fri) 23:01:24

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 人数分の整理券を頂くために、
  その方のところへ歩み寄るのも、
  随分と時間がかかります。
  それでもなんとか近くへ行くことが出来れば、
  たくさんの子供たちを連れて宮廷内へ
  入っても良いか尋ねてみたでしょう。

  問題が無いようなら、お礼を伝えて。
  はしゃぐ子どもたちに、しぃー、と
  人差し指を唇に当てて、笑んで。

  会場内には、私が案じて止まぬ方が
  いらっしゃったのでしょうか。>>128

  もし、お顔を目にすることが叶うなら、
  その揺るがぬ意志を宿した瞳が見つめる
  光を、向ける眼差しの意味を、
  どうか失っていませんように、と
  心から祈ったことでしょう。

  また、手首の番号札がかさりと鳴いて、
  無意識のうちにそっと包むように触れました。 ]*
 
(164) 2020/09/25(Fri) 23:07:03
教会住みの娘 エヴィは、メモを貼った。
(a43) 2020/09/25(Fri) 23:12:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[余談ですが、宮廷内で子供を連れての入場は
目を離さないように・はぐれないようにと>>164
裏方に注意を受ければ問題なく入れることでしょう。


審査員達の考えは、老若男女関係なく
音楽に触れる機会を奪ってはならないと
いうものなのですから。]
(165) 2020/09/25(Fri) 23:21:37

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール 審査員席(夕)─



[夕方の演奏はもう残り二人。>>110
後は暫定夜枠の挑戦者を残すのみ。


夜枠の彼らの準備は大丈夫かと
少しばかり案じながら。


向こうからの要請や変更が無ければ
残り2人の演奏後、司会の発表により
30分の休憩時間が挟まれることでしょう。]**
(166) 2020/09/25(Fri) 23:22:43
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a44) 2020/09/25(Fri) 23:27:37

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 少しの注意を守れば子供を連れて行っても
  問題ない、と教えて頂ければ>>165
  私はお礼を伝えて頭を軽く下げました。


  
   
また、そよぐ風が私の髪を揺らし、
  先程と同じ>>75甘い香が鼻腔を擽ります。

  す、と視線を泳がせてみれば、そこには今日も、
  小さくて可愛らしい花束がたくさん入った
  籠を抱えて、それでも他の露店や大道芸人>>2
  のように商売に勤しむというよりは、
  まるで散歩でもするように歩く、
  お花屋さん>>1:291の姿が目に入ったでしょうか。

  丈の長い作業着>>1:295の、変わらない柔和な笑み。
  その手抱えられた籠には、鮮やかな色。
  昨夜からずっと、色が失せた世界を彷徨って
  いるような気がしていた私に、それは本当に
  眩しく輝いて。

  暫くじっと見つめた後、小さな花束を幾つか
  買う為に声をかけたことでしょう。  ]
 
(167) 2020/09/26(Sat) 6:29:46

【人】 教会住みの娘 エヴィ


  
 いつかのお花屋さん 
  


[ いつだって教会に飾るお花は、
  細い路地にひっそりと佇むお花屋さん>>0:12
  にお願いしていました。

  私はお花のことをあまり詳しく知りません
  でしたが、店主の方が見繕って
  束にしてくださる花々は、
  季節によってその種類を、色を、
  また香まで変えて、色彩のない日常に
  鮮やかな煌めきをもたらしてくれるので、
  私はお花屋さんの御使い事は
  決して嫌いではありません。


  …店主の方は、不思議な雰囲気を
  纏う方でした。>>1:26
 
(168) 2020/09/26(Sat) 6:32:41

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 穏やかに笑む表情は柔らかく。
  花々に触れる指先の動きは舞うように
  滑らかで、眼差しは深く、澄んでいて。

  なんとなくその瞳で、私の濁った心の中までも
  見透かされているような気がして、
  何度訪れても視線を上手く合わせることが
  出来ずにただ花束をお願いし、
  帰るだけの私。
  そんな妙な私にも何と声を掛けて問うこともなく
  ただ、穏やかに微笑みをくれるのでした。

  …時には渡した代金では到底買えない程の
  たくさんの美しい花束を持たせてくれることも、
  あったかも知れません。  ]*
 
(169) 2020/09/26(Sat) 6:35:43
教会住みの娘 エヴィは、メモを貼った。
(a45) 2020/09/26(Sat) 6:39:36

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― 宿『グランソ・シュトランド』 ――


[ >>16
  コンペが終わった者、明日に控える者
  たくさんの演奏家が溢れる
  慌ただしいロビーの中で
  現れた彼の声は平然としているようで
  どこか強ばっていた。

  「一緒に吸おうか」>>138

  と出された煙草。
  
  重い沈黙に>>140
  その煙をゆっくりと吐き出して。 ]
  
(170) 2020/09/26(Sat) 7:44:46

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ >>154
  静寂の後、彼から紡がれた言葉。
  彼に何があったのかは
  到底推し量ることはできない。


  だけど電子六弦との出会いが
  このバネとの出会いが
  彼を良い道に導くように願った。

  人は何かをきっかけで
  最悪の道を選んでしまうことが
  あるものだから。


  煙草の煙はそっと寄り添うように
  混じり合い
  消えた。 ]
  
(171) 2020/09/26(Sat) 7:49:29

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ 煙草の火を消して
  ああ煙草を吸うならいい場所があるよ、と
  >>1:313あの歌声を聴いた橋を思い出す。

  コンペに来た彼に
  そんなところに行く時間があるかは
  分からなかったけど。

  >>155
  変な話につきあわせて悪かったな、と
  彼は席を立つ。 ]


  いいよ。
  コンペ見に行く。


[ そう言って彼と別れた。 ]*
  
(172) 2020/09/26(Sat) 7:51:53

【人】 ヨシュア



 ── 回想、花屋 ──



[ よく手入れのされたソファに腰をかけると。
  店内の様子がよく見えた。
  自分は、花にはあまり詳しくないが、
  店内を飾る色彩豊かな花々は、
  どれも瑞々しくて美しい。

  だが何よりも目を引いたのは、
  どう言った手順なのか、男には珍紛漢紛な動きで
  たちどころに花束を編む、女主人の細い指。 ]
 
(173) 2020/09/26(Sat) 7:58:06

【人】 ヨシュア


[ 男に花の声は聞こえない。>>156
  だから、メルーシュ嬢の笑みの意味はわからない。
  単純に、心地の良いものと受け取って
  この穏やかで美しい時間を楽しんだ。 ]


  …… 私に、ですか?


[ 差し出されたのは、二つの花束。
  驚いたように、ぱちりを眸を瞬かせる。

  お嬢様宛の花束は、期待に違わぬ出来栄え。>>157
  それどころか、毎回期待を軽々越えていく。
  しかし今の視線は、白い花束の方へ向けられて。 ]


  ………… 似合いますか?


[ 男の認識では、美しく繊細な花束は、
  同様の性質を持つ女性達にふさわしいもので。
  無骨な自分とは似つかわしくはないのでは、と。

  否定の言葉を期待しながら尋ね、
  花束を受け取ると。
  胸元でそっと白いコスモスの花弁を揺らした。 ]**
 
(174) 2020/09/26(Sat) 8:00:39