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【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン[ 待ち合わせをしようにも、 連絡先を持ち合わせていなかったもので。 せっかちにも開花した香りの良い白い花の 花束と手紙は、無事に届いただろうか。 届いていたとしたら、きっと、 後少しで、お会いできるでしょう。* ] (164) 2022/01/30(Sun) 0:00:23 |
【赤】 灯守り 大寒手紙” ―― 『 5月×日 天気:晴れ 気温:恐らく少し日差しが暑い この地は水田が広がっている。 立夏の季節であるから田植えの終えた水田が見受けられる。 水の張られた田が、青空を映している。 その中に立てば、美しいと思うのかもしれない。 海では初鰹の季節だ。 船が大物を運んできている。 そろそろ、海に行っても心地の良い季節かもしれない。 …… 』 立春様や、ローザがくださる景色に紛れて 文章だけのそれも、わたしは飾っていました。 大寒域でも一年のうちで数えるほどしかありませんが 蒼い空が、見られる日があります。 澄んだ空気に映し出される空は、とても美しいものです。 田園は知識の上ではありましたが、 見たことはありません。 大寒域の住民達よりも、 別の域へゆくことは容易い立場です。 (*101) 2022/01/30(Sun) 0:09:23 |
【赤】 灯守り 大寒あ [ わたしは、あなたを何も知らない。 あなたが経験してきた愛も、かなしみも。 だからあんな事が思えたのね。 わたしは驚いたのです。 好きではない、って解答に? そうだけど、ちょっとだけ違うの。 ] (*102) 2022/01/30(Sun) 0:11:07 |
【赤】 灯守り 大寒[ 今まで口にしてはいけないとおもっていたことば。 あなたから聞けると思ってなかったことば。 いまなら少しだけ、思えることがあるのです。 中央へやってきた今ならば。 それは、ね。 ] (*103) 2022/01/30(Sun) 0:13:51 |
【人】 灯守り 大寒お友達というものは、 向かい合って、一緒にお茶を頂いたら それでもうなれるのだと わたしの友人が言っていました。 ……彼女にも長らく会っていませんけれど。 [ 思い浮かべるは友人と呼べる方。 笑顔の素敵な方でした。 友人……先代の啓蟄様にわたし、 あなたと同じ事を言ったことを思い出して ひとりくすりと笑うわたしを、 へんに思われるかしら。] (167) 2022/01/30(Sun) 0:15:43 |
【人】 灯守り 大寒わたしのつまらないお話し、聞いてくださいますか? きっと上手ではないと思うけれど。 もし、お嫌でなければ そのときは、処暑様のところへ お伺いしてもよろしいですか? わたし、田園というものを見てみたいのです。 (168) 2022/01/30(Sun) 0:16:31 |
【人】 灯守り 大寒お友達になってくださるなら、 わたし、大寒よりも呼んでほしい名前があるのです。 わたしはエアリス。 雪の、なみだ。 エアリスと呼んでくださいな ** (169) 2022/01/30(Sun) 0:21:35 |
【人】 灯守り 白露[ふと、今聞くべきかななんて考えがよぎった いいえ、こんな場所でするべき話でもないし…… それに、まだ心の準備だって出来てない ……でも……] ……霜降様…… うぅん、お姉ちゃん…… ずっと、気になっていたんですが…… …… その、 どうして…… ……どうして、わたしを白露に……? [推薦したんですか?までは言えなかった いざ言葉にすると、鼻の奥がツンとして、泣きそうだったから*] (172) 2022/01/30(Sun) 0:22:14 |
【人】 春分初候 雀始巣―― 少し未来の話:訪問者 [ 拝啓 お父さま、お母さま わたしは今、とても貴重な光景を目にしています。 ―― いえ、かような文を送るほど あいにくと、実家とは仲が良くありませんが ですがそんな文章が頭をよぎるくらい、 小雪さまの来訪は衝撃的なものでありました。 だって春分さまが珍しいと言うほどですもの>>149 わたしが目にするのはもちろん初めてで、 会合の場で拝見する、いかにも凛とした麗人の御姿とは 同じ…ではありますけど、なんといいますか 春分さまに助力を請う小雪さまといったら、>>137 とても、ひとらしい表情をされていたものですから。 これも春分さまの人徳の致すところ…… もしかするとわたしなどが目撃してはいけなかったのでは? とりあえずお茶をお出しして…… わたしは空気……ナニモミテイナイ………… ] (173) 2022/01/30(Sun) 1:34:49 |
【人】 春分初候 雀始巣ええと…… (わたしでも一目で良いものだとわかるくらい) とても良いフルーツですから、 素材を活かせるものの方がいいですよね? 春分さまのおっしゃる通り、 りんごはタルトにするのが良いと思います。 ぶどうは… わたしは、レアチーズケーキに入れて 彩りとして飾り付けもすると、 見目も味もおいしそうだなと、思います けど… 日持ちがどうか、でしょうか… [ 思いついたまま口にして 疑問を浮かべたけれど、自信は全くない。 ただ、距離を気にせず移動することのできる灯守りは 日持ちの面を気にする必要はないのか、と思い至り。 もしかしたら、 (それが能力とまでは知らずとも) 保存の面で気にすることはない、とも 小雪さまにお教え頂けたのかもしれません ] (175) 2022/01/30(Sun) 1:34:54 |
【人】 春分初候 雀始巣[ と、このように案を出すことはできても わたしの要領がなかなか壊滅的に悪いことは おそらく小雪さまも会合における雀の失敗セレクションで ご存知であるかと思われますゆえ。 作り方については春分さまに一任させていただきました。 やはりそこはその道のプロにおまかせするべきですので! ] わぁ… さすが小雪さま、完璧な出来栄えです! [ かくしてお送りいただいたケーキは やっぱりいつも拝見する凛とした御姿を思わせる とてもきれいで完璧な出来栄えでございました。 きれいなものだから、自分が教えたわけでもないのに いささか目を輝かせてしまうのはどう見えるか―― 春分さまにとっては、きっといつものことですね。 ] (176) 2022/01/30(Sun) 1:34:56 |
【人】 春分初候 雀始巣[ 茶葉は何がいいですかね? ダージリン? アッサム? アールグレイ? わたしはストレートもミルクもレモンも好きですが 春分さまはどのように頂くのがお好きでしょう。 というか、このケーキにはどう淹れましょう? なんて、――きっと、 慣れた人なら、はしゃいでいるとお見通しの様子で。 お茶会はいつものことだけれど 少しだけいつもと違う、特別なお茶会を 楽しませていただきました。 ありがとうございます。 感想は、次にお会いしたときに。 *] (177) 2022/01/30(Sun) 1:34:59 |
【赤】 灯守り 冬至――回想:夕景、風にこぼした記憶 [ 何時からだったろう 如何な力を持っていたとて 守りたいものを守れる訳では無い。 己は何処まで行っても無力な幼子で 此の小さな手如きが救えるものなど あまりにも少ない …ならば。 この手が個を救えないのならば この力で守れるものを この力があるが故にできることを この灯が消えるまで ――…そう想うようになったのは ] (*104) 2022/01/30(Sun) 2:56:14 |
【赤】 灯守り 冬至[ そう悟る内にも かけがえのない出会いはあった 忘れることの出来ないひと時 忘れたくないと綴るひと時 どれだけ時が経とうと褪せる事は無い そういう、大切な想い出が確かにある ] (*105) 2022/01/30(Sun) 2:56:22 |
【赤】 灯守り 冬至[ " ゆき " 英雄と同じ響きを持つ名は 特段隠している訳では無くとも 自ら進んで名乗ることもなくなった名 ] [ 呼ばれれば遠く覚える懐古 それと共に何処か、一人の人に戻れる気がした ] ……。 ――…それは お礼になるのです? [ 相対するまっすぐな眼差しを見上げて なんとはなし 夕陽が照らす彼の影を眺めた ] (*108) 2022/01/30(Sun) 2:57:07 |
【赤】 灯守り 冬至[ 暫しの後、もう一度穏やかな笑みを見れば ] あなたは立派な灯守りです 私よりも、よほど。 [ 手近な場所へ腰を下ろせば 隣りを手で示して 「年寄りの話は長いですよ。大丈夫ですか?」 なんて そんな防衛線を引いたのを覚えている ] [ それからまた少しの間 夕空を見上げた ] (*109) 2022/01/30(Sun) 2:57:20 |
【赤】 灯守り 冬至[ それは 結論も 定義も 意図も無い ふっと始めた ただただとりとめのない昔語り ] 私 生まれつきへんてこな力を持っていて そのせいか灯りがすぐに濁ってたんです。 不思議な力を持っているなんて父も母も思いもしなくて 私自身明確に理解できていた訳でも無いから 当然、自分のことを上手く説明できる訳でも無くて だから当時は"病弱"と片付けられて 灯りは弱るばかりで だから早死にするだろうと 父と母にはとても苦労をかけていました。 [ どんな力なのか。 訊かれても 訊かれずとも 掻い摘んで話して ] (*110) 2022/01/30(Sun) 2:57:41 |
【赤】 灯守り 冬至あの日、 ――晴れた日でした 冬至域の冬の晴れは本当に珍しくて 私の調子も良かったから 両親が散歩に行こうって 外に連れていってくれました ……。 でも 途中、 隣りを歩いていた父が急に倒れました。 突然すぎて何がなんだかわからなかったけど 父の灯りは何時の間にか消えていて 母は父に縋って ただ泣くばかりで 私はただ、それを見ているしか出来なくて だから 思ったんです 死なないでほしい、 戻って来てほしいって。 多分そんなことを (*111) 2022/01/30(Sun) 2:57:58 |
【赤】 灯守り 冬至父の灯りは元に戻りました 一度は死んだ筈なのに 母も私も それを知っていたのに。 ……。 これは 後になって雪姫様から―― 先代の冬至から聴いた話ですけど その日 灯宮に送るはずの全ての灯りが消えて 新たにともる筈の灯りが全て消えたそうです すごいですよね それが私の"病弱"の正体でした [ 小さな笑いを 見上げる夕空にこぼして ] (*112) 2022/01/30(Sun) 2:58:18 |
【赤】 灯守り 冬至それから少しして、 先代と蛍が家にやって来て 私は領域で二人と暮らし始めました。 二人とも 冬至域の英雄って呼ばれてて 今も文献に残るくらい凄い人達なんですけど すごく良くしてくれて 本当の両親みたいに育ててくれました 二人が力の使い方を教えてくれて 灯りも いくらも澱みが薄らいで 本当に、感謝しかありません だから 役に立ちたい 力になれることがあるなら 二人の為ならなんだってするつもりでした (*113) 2022/01/30(Sun) 2:58:39 |
【赤】 灯守り 冬至先代が亡くなったのは 私が領域で暮らし始めて 三…四年くらい経った頃です 先代は強すぎるくらい 強い人でした だから 私たちが魂の限界を迎えていたことに気付けたのは 先代が倒れた それぐらいぎりぎりの時でした 冬至の能力を使い続けた事が原因だと 灯守りという立場も 英雄である事も 知らず知らず重荷になっていて 限界だったんです 枯草は自分が灯守りを継ぐと言いましたが でも 先代はそれを頑なに拒否していて ――…だから私が、立候補しました 私なら その能力を使って灯りが濁っても 其の澱みを払う能力があるから大丈夫だと伝えました 形だけの灯守りです 二人が居れば 大丈夫だと思いました だから先代も 枯草も 受け入れてくれました (*114) 2022/01/30(Sun) 2:59:05 |
【赤】 灯守り 冬至不幸せを 幸せに ――そうして 先代の灯りは消えました。 結果は 最悪の結末でした 私は先代を殺しただけじゃない 枯草の心も 深く ………深く傷つけた 何もしない方が余程幸せな終わりだったと 誰がどう見ても 明らかなほどに。 どうしてあんな事をしたのか あんな事さえしなければ少なくとも 少なくとも 枯草を追い詰めることはなかった (*116) 2022/01/30(Sun) 2:59:42 |
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